「999…1000っと。慣れると大したこと無いな。さて、着替えるか。」
俺の日課は早朝の筋トレである。
俺は筋トレを終えて着替えようと服を脱いで上半身裸になったとき突然俺の部屋のドアが開いた。
「正義さん…ってええ!せ、正義さん!服…着て下さい//」
紗夜だった。紗夜も大分取り乱している。昨日の夜の俺もこんな感じだったんだろう。後、両手で顔隠してるけど指の隙間からチラチラ見てるのがバレバレだし。
確かにそうだな。服を着よう。
「おーい、紗夜。服着たぞ。」
「分かったわ。朝ごはんの時間よ。降りてきて。」
俺は紗夜と一緒にリビングに向かった。
でも紗夜って普通に美人だよな~。
なぜか昨日の夜からめちゃくちゃ意識してしまうんだが。
こうしてリビングに到着した。
やはり旨かった。これなら毎日だって食べられる。
これが母の味って奴なのかな。俺にはよくわからん。
なんせ母親なんて物心付いた頃からいなかったからな。
「正義さん。一緒に登校しましょう。」
考え事をしていると紗夜から爆弾が投下された。
「ええ!一緒に登校!?待て待て嘘だろ?嘘だよな?」
紗夜は涙目で
「私のことがそんなに嫌いだったなんて…」
「いやいや、紗夜の事が嫌いなわけ無いだろ!むしろ好き!好きだから!」
「正義君…かわいいわね。」
「せーくんかわいい!るんっ♪ってきた!」
「正義君みたいな男の子なら、僕も娘を託せるかな。」
紗夜の爆弾発言に爆弾発言で返してしまったことに気づいた俺は紗夜の方を見ると、紗夜の顔がトマト以上に真っ赤になっていた。
「せ、正義さん…こんな所で、す…好き…なんて//」
「紗夜もまんざらではなさそうだし、君達、お似合いだね。」
「と、とにかく。紗夜!早く行こうか。」
「あ、はい。そうしましょう。」
こうして、なんとかあの空気を抜け出して出発した。
「あ、あの~紗夜、さっきはごめんな。嫌だったよな?」
「別に気にして無いわ。さっきの事は忘れましょう。そうした方がお互いのためだし。」
「そうだな。なんかあそこのコンビニの所にいる奴、うちの生徒じゃないか?」
「言われて見れば、そうね。」
「紗夜。ちょっと俺の鞄持っててくれ。」
「ってええ!正義さん!」
俺はコンビニの所に駆け込んだ。何故なら、不良がうちの女子生徒に絡んでいたからだ。
「君達俺達と一緒に遊ばない?つまんない学校なんて行かずにさあ?もっと楽しいことしようよ。」
「悪いけど貴方達に構っている暇は無いの。行きましょ花音。」
「調子乗ってんじゃねえぞこのクソアマァ!」
男が女子生徒に殴りかかった。
俺はなんとか間に合い男の拳を受け止める。
「誰だ!野郎にゃ興味ねーんだよ!」
「だからさっさと死ね!」
男の仲間が鉄パイプを俺の後頭部に振り下ろした。
鉄パイプが俺の後頭部にヒットする。
その時だった。
勢いよく鉄パイプの方がグニャリと曲がった。
「ん?何かしたか?雑魚共。」
そして一瞬のうちに不良を片付けた。
「大丈夫か?」
「ええ。貴方こそ大丈夫?後頭部に鉄パイプが当たったようだけど。」
「鉄パイプ位大したこと無いよ。」
「貴方、B組の桐生君ね?」
「ああ。そうだけど。どうして分かったんだ?」
「貴方有名人よ。うちの高校の番長だとか。」
「番長!?そんな大したもんじゃあ無いよ。」
「それより、この件についてお礼させてほしいの。今週の土曜日は空いてる?」
「ああ。何の予定も無いけど。」
「じゃあ今週の土曜日の11時に羽沢珈琲店にきて。」
「お、おう。人待たせてるんで、それじゃあな。」
こうして、不良を退治して女子生徒と謎の約束を取り付けて紗夜のもとに戻った。
「ごめんな。紗夜。遅くなって。」
すると、紗夜が胸元に寄り掛かってきた。
「正義さん、心配…したのよ?」
「だからごめんって。」
「とにかく!無茶はしないで!」
「まったく無茶じゃあ無いよ。でも、心配かけたのは謝る。」
「さあ、早く行くわよ。」
こうして俺はいつもより早く学校に到着した。
紗夜と廊下を歩いていると、他の生徒の声が聞こえてきた。
「あの二人って付き合ってたの?」
「マジか。桐生の奴あんな美人と!あいつ絞めてやる。」
「いやいやお前じゃあんな怪物倒せないって。」
あいつら人を怪物呼ばわりしやがって!
まあいいや。特に害は無いみたいだし。
すると、紗夜から一つ言われた。
「今日から!貴方の学校生活を監視するわ!」
「何で?」
「貴方が遅刻にサボりの常習犯だからよ。」
マジかよ。監視はねえわ。
でも、口答えするとうるさくなるのは目に見えている。
なので、俺は口答えはしない。
でも、これが原因でとある事件が起こる事を俺は知る由も無かった。