正義の味方   作:深き森のペンギン

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第4話 事件発生

俺は今日1日、紗夜に監視されている。

 

例えば授業中。運が悪い事に俺の後ろの席が紗夜なのである。

 

そのせいで授業中寝ようとしたら、紗夜にペンでめちゃくちゃつつかれる。

 

さらにそれを無視すると椅子の足を蹴って来る。

 

ようやく午前の授業が終わった。

 

昼休みには屋上でお昼を食べるのが俺のスタイルだ。

 

よって俺は屋上に向かうのだ。いつもは一人だが今日は違う。

 

紗夜がいる。彼女は俺を監視すると言って屋上にまで着いてきた。

 

「紗夜、俺とお昼食べても面白く無いぞ?」

 

「そんな問題では無いわ。貴方が午後の授業に遅れないようにするためについていくの。分かった?」

 

「へいへい。」

 

俺は屋上のドアを開けた。

 

「あっ桐生君!今日も来ちゃった。」

 

「丸山さん!今日も一緒にお昼食べてもいい?」

 

丸山さんがいた。これは嬉しい。

 

「丸山さん今日もハンバーグ入ってるじゃん。ホントにハンバーグ好きなんだね?」

 

「うん。」

 

「あの~正義さん?私を忘れて無いかしら?」

 

しまった。紗夜の事忘れてた。

 

「いやいや、忘れて無いから。マジで」

 

「正義さん酷い…意図的に放置するなんて。今朝あれほど好きと言ってくれたのに。」

 

まーた爆弾を投下しやがって!

 

「今朝の事は忘れてくれ!あれは事故だから!事故!」

 

「桐生君って紗夜ちゃんと付き合ってたの?」

 

お前もかよ。お前も爆弾発言すんのかよ。

 

しかも紗夜の方を見ると真っ赤になって機能停止してるし。

 

「い、いや~付き合って無いけど。」

 

「そうなんだ。すごく仲がいいと思って。」

 

「それほどか?」

 

「うん。だって今日ずっと一緒にいるよね?」

 

「ああ、これは俺の学校生活を監視する、って紗夜が言っててさぁ。」

 

「そうなんだ…桐生君も変な事しちゃダメだよ?」

 

「へいへい。」

 

こうしてお昼を食べ終えた丸山さんは教室に戻っていった。

 

さて、昼寝でもするか。

 

「紗夜、俺は今から昼寝するから教室戻ってもいいぞ?」

 

「やめとくわ。昼寝するのなら…」

 

紗夜は自分の太ももをポンポンと叩いた。

 

「ここで昼寝して?」

 

拒否する筈が無いだろう!昨日の幸せな感覚をもう一度味わえるのだから。

 

「じゃあ遠慮なく。」

 

紗夜の太ももの感覚が幸せ過ぎて一瞬で寝てしまった。

 

「ウフフ。正義さんってやっぱりかわいいわね。今朝の返事だけど、私も好きよ。正義さんの事。まあ今朝の正義さんの発言は事故だって分かってるけど。」

 

このまま昼休みは終わりへと近づいた。

 

「―――さ―――さん!――正義さん!起きなさい!」

 

「ああ、おはよう。もう昼休みは終わりか?」

 

「教室に戻りましょう。正義さん。」

 

「オーケー。」

 

こうして俺達は教室に戻った。

 

午後の授業を何度も紗夜に起こされながら、乗りきった。

 

「紗夜、俺今日委員会なんだが、帰り遅くなるけどいいかな?」

 

「もちろん。玄関で待ってるわ。」

 

こうして俺は紗夜と別れ図書室に向かった。

 

俺が扉を開けると、白金さんが先に来ていた。

 

「やあ、白金さん。遅くなった。ごめん。」

 

「桐生君…こんにちは。ううん。私も今きたところだから。」

 

「あの…桐生君って、氷川さんと付き合ってたの?」

 

「いや。紗夜とは付き合って無いけど。」

 

「すごく…仲良さそうだったから。」

 

「でも、これまで名字呼びだったよね?なんか急に…名前呼びに変わったから。」

 

「ああ。それか。事情があってな。」

 

「事情?言いづらい事?」

 

「いや。別にいいけど。数日前に父さんが死んでな。父さんの親友に引き取られたんだ。それが紗夜の父さんで、みんな氷川で分かりづらいから名前呼びになったんだ。」

 

「そう…だったんだね。(安心した。)」

 

俺は仕事を終えて玄関に向かった。俺が靴を履き替え外に向かおうとしたとき、紗夜の悲鳴が聞こえた。

 

~正義が図書室にいた頃~

 

紗夜が下駄箱を開けると、中から手紙が出てきた。所謂ラブレターと言う奴だ。

 

「こういう人達ははっきり断らないとあとからしつこいので、行きましょうか。」

 

紗夜は手紙の指定通り校舎裏に向かった。

 

相手は上級生だった。

 

「貴女の事が好きです。付き合って下さい!」

 

「ごめんなさい。貴方の事が好きじゃないの。」

 

「フザケルナァ!ボクハ、コンナニモスキナノニ!」

 

男は紗夜に襲いかかった。

 

「きゃあ!誰か、助けて!正義さん!助けて!」

 

果たして正義は来るのだろうか。

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