スマイルプリキュアIF   作:アンドロイドQ14

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7話 謎のプリキュア、キュアロイヤル登場!

七色ヶ丘中学校

 修学旅行が迫っていたある日、みゆき達は屋上にいた。

 

しおん「流石やよいちゃんね」

 

みゆき達「上手~~い」

 

やよい「それほどでも…」

 

キャンディ「やよい何描いてるクル?」

 

やよい「修学旅行のしおりだよ」

 

キャンディ「修学旅行?何そりクル?」

 

みゆき「学校のみんなで2泊3日の旅行に行くの」

 

キャンディ「旅行?」

 

みゆき「新幹線に乗って、みんなでワイワイガヤガヤ」

 

あかね「行き先は歴史の街、京都!ほんでウチの故郷大阪!食べ物めっちゃ美味しいで~」

 

やよい「夜はみんなで、女の子の秘密の話」

 

なお「お土産がたくさん買えると嬉しいな」

 

キャンディ「楽しそうクル!」

 

みゆき「でしょでしょ?」

 

れいか「おほん、修学旅行は学問を修める度、即ち勉強なんですよ。お忘れなく。ちなみにおやつは500円までです」

 

しおん「わかってるわよ。そういうれいかちゃんの方こそ修学旅行は滅多にない機会だから楽しんだ方がいいわよ。いつもどこかズレているほど真面目なんだからたまには羽目を外して楽しまないと後悔するわ」

 

 れいかに釘を刺されたみゆき達だったが、しおんの方もれいかに痛烈なカウンターをかましてれいかを苦笑いさせた。

 

キャンディ「おやつクル!キャンディも楽しみクル!」

 

みゆき「キャンディ、お留守番よろしくね」

 

キャンディ「……ええ~~~っ!」

 

しおん「どうしてもついて行きたいならずっとぬいぐるみのふりをしなきゃダメよ。まだできないでしょ?」

 

 しおんの指摘にキャンディは言い返せなかった。

 

 

 

 夜になってみゆきは寝ている中、キャンディは携帯デコルを使ってポップを呼び出した。

 

ポップ『キャンディ、元気でござったか?』

 

キャンディ「元気じゃないクル…」

 

ポップ『何かあったのでござるか?』

 

キャンディ「みんな楽しい修学旅行なのに、キャンディだけ置いてけぼりクル。それに、しおんは『ずっとぬいぐるみのふりができなきゃ連れていけない』って言ったクル。キャンディも修学旅行へ行きたいクル行きたいクル!」

 

ポップ『キャンディ、そんな事よりお主の使命を忘れたでござるか?プリキュアと共にキュアデコルを集めてメルヘンランドに平和を、あっ』

 

 気付いた時にはキャンディは寝ていた。

 

ポップ『やれやれでござる』

 

 その光景をフードの人物は外から見ていた。

 

フードの人物「キャンディ……」

 

 

 

バッドエンド王国

 その頃のバッドエンド王国では、3幹部はババ抜きをしていた。だが、ジョーカーが現れた。

 

ジョーカー「3幹部の皆さ~~ん!ご機嫌いかがですか?」

 

Jストーム「おい、こら!俺と兄ちゃんを忘れるな!」

 

ジョーカー「失敬失敬」

 

Kバトロン「ジョーカー、何の用だ?」

 

ジョーカー「妨害はあったものの、皆さまのおかげで予定より遅れてはいますが、皇帝ピエーロ様を蘇らせるバッドエナジーは順調に集まっておりま~~す!」

 

Jストーム「こんなふざけた喋り方はするなと前も言ったはずだぞ!兄ちゃんの堪忍袋の緒を切らせるな!」

 

アカオーニ「当然オニ」

 

マジョリーナ「わざわざ煽てに来ただわさ?」

 

ジョーカー「ノンノン、今日お話ししたいのはプリキュアの事です。皆さんの手をここまで煩わせるとは意外としぶといですね」

 

マジョリーナ「何だとだわさ!」

 

アカオーニ「そんな事ないオニ」

 

ウルフルン「次こそ捻り潰してやる」

 

ジョーカー「それは心強い、これは必要ないですね」

 

 するとジョーカーは青い球体を出した。

 

Jストーム「何だ?それは」

 

ジョーカー「青っ鼻です」

 

3幹部「青っ鼻?」

 

ジョーカー「はーい。いつもの赤っ鼻と違い、これで生み出したアカンベェにはプリキュアの技は効きません」

 

ウルフルン「何故だ?」

 

ジョーカー「これはキュアデコルで作ったものではないからです。ただし、いつもよりアカンベェの力は弱まってしまいま~す」

 

アカオーニ「じゃあ、使えないオニ」

 

マジョリーナ「いいや、プリキュアの技が効かないなら、騙し討ちに使えるだわさ」

 

ウルフルン「なるほど」

 

アカオーニ「なるほどオニ」

 

ジョーカー「お役に立てて光栄です」

 

ウルフルン「よーし、今日こそ俺がプリキュアをやっつけてやるぜ!」

 

マジョリーナ「いいや、あたしだわさ!」

 

アカオーニ「違う、俺様オニ!」

 

 誰が出撃するかで言い合う3幹部をよそにジョーカーは外に出た。

 

ジョーカー「やれやれ、困った人達ですね。さてと、どんな願いでも1つだけ叶うというミラクルジュエルの手掛かりと忌まわしい宝石、ロイヤルジュエルの在り処、探るとしますか」

 

Kバトロン「ちょっと待て、お前の作った青っ鼻はプリキュアの技は効かんと言っていたが、万一、6人目のプリキュアが現れたらそいつの技も効かないのか?」

 

ジョーカー「6人目……キングバトロン様は考えすぎですよ。6人目のプリキュアなんて現れるはずがありませんよ」

 

Kバトロン「現れないだと?じゃあ、貴様は6人目のプリキュアが現れたらどうするんだ?」

 

ジョーカー「そ、それは……」

 

Kバトロン「そんな事態も考えていなかったのか!?貴様の立案した作戦はイレギュラーな事態を想定してないものばかりだ!何かの拍子でプリキュアがパワーアップしたりするケースも想定できんのか!?今度からはイレギュラーな事態ぐらい少しは想定した上で作戦を立てろ!」

 

 ジョーカーが6人目のプリキュアが現れた時の事を全く考えていない事を見抜いたキングバトロンはジョーカーを叱責した後、戻っていった。

 

ジョーカー「(キングバトロンめ……!ピエーロ様の右腕だからといっていい気になるなよ……!伝説ではプリキュアは5人しかいないのですよ!フィクションのように6人目が現れるはずがないじゃないですか!)」

 

 キングバトロンに何も言い返せないジョーカーは恨めしい表情でキングバトロンを睨んだ後、ミラクルジュエルの手掛かりを探りに行った。

 

 

 

七色ヶ丘中学校

 翌日。

 

れいか「では、修学旅行3日目の自由行動について、何処に行きたいか意見を出してください」

 

男子生徒「はーい!」

 

れいか「井上君」

 

井上「大阪と言えばたこ焼き、みんなで食いに行こうぜ!」

 

あかね「よっしゃー!ウチの知ってる店、案内したるわ!」

 

井上「おう、日野、任せたぜ!」

 

あかね「めっちゃうまいから腰抜かさんように気を付けや~」

 

女子生徒A「それより私はショッピングがしたいなぁ」

 

なお「やっぱり天王寺動物園でしょ。動物かわいいし」

 

しおん「世界の珍しい昆虫はどうなの?」

 

なお「ギクッ!」

 

やよい「ちょうどその日に難波で太陽マンショーがあるんだけど…」

 

みゆき「前から行きたかった絵本だけの本屋さんが大阪にあるんだけどなぁ」

 

男子生徒A「大阪と言ったら大阪城だろ。豊臣秀吉」

 

男子生徒B「いや、通天閣が見て見たいよ」

 

女子生徒B「万博記念公園に行きましょうよ」

 

 どこへ行くかで生徒達は騒がしくなった。

 

れいか「皆さん、お静かに…。意見のある人は挙手して1人ずつ発言するように」

 

 静かにしてほしいというれいかに言葉は生徒には届かなかった。

 

キャンディ「みんな、れいかのいう事を聞くクル~!」

 

 静かにしない生徒に怒ったキャンディはれいかの前に来て叫んだ。すると、生徒は反応したが、その前にれいかはキャンディの地区を塞いで教卓の中に隠した。

 

れいか「というのは冗談ですクル~」

 

 だが、そのキャンディの行為をしおんは突然鋭い視線で見た。

 

れいか「では、グループごとに行先を決めます。まず、班長を決めてください」

 

あかね「班長はれいかがええんちゃう?」

 

キャンディ「キャンディも賛成クル」

 

 また注目されたため、誤魔化した。

 

れいか「私はクラス委員で誰か他の方の方が…」

 

みゆき「じゃあ、私、なおちゃんがいい」

 

キャンディ「キャンディもなおが」

 

 また注目されそうになったため、しおんが強引に押さえつけた。

 

しおん「キャンディがかわいそうだけど、私がキャンディを押さえておくわ」

 

やよい「ごめんね、しおんちゃん」

 

なお「私はみゆきちゃんがいいと思うなぁ」

 

みゆき「え~っ、あたし?」

 

キャンディ「(誰もやらないならキャンディがやりたいクル…)」

 

 しおんに強引に押さえつけられているキャンディは仲間に入りたさそうな目つきで見ていた。

 

キャンディ「(キャンディも、キャンディも仲間に入りたいクル~!)」

 

 下校時、押さえつけられてハブられたキャンディは腹を立てていた。

 

みゆき「もうキャンディ、ひやひやさせないでよ」

 

なお「ねえ、持っていくお菓子、後で買いに行こうよ」

 

あかね「そや、行こう行こう」

 

れいか「皆さん、その前にしおり作りですよ」

 

やよい「じゃあ、しおんちゃんの家に行こう」

 

 しおんの家に行く事になったが、しおんはまたしてもキャンディを鋭い視線で見ていた。

 

 

 

紫東家の屋敷

 しおんの家でみゆき達はしおりを作っていた。

 

みゆき「これでよし」

 

れいか「もうすぐ完成ですね。後は糊が乾いて、名前を書いたらおしまいです」

 

なお「じゃあ、みんなでお菓子買いに行こう」

 

やよい「賛成!」

 

キャンディ「あっ、キャンディも何か手伝う!」

 

 手伝おうとした途端、そのはずみでお茶をこぼしてしおりを汚してしまった。

 

みゆき「ちょっとキャンディ!」

 

やよい「せっかく作ったのに…」

 

なお「仕方ないよ…、もう1回作ろう」

 

キャンディ「キャンディは…悪くないクル!」

 

 逃げ出そうとしたキャンディだったが、瞬時にしおんが捕まえてキャンディにビンタをかました。ビンタをされたキャンディがしおんを見ると、いつもの優しげな表情ではなく、鋭い表情だった。

 

しおん?「キャンディ、例え悪気がなくても悪い事をしたなら素直に間違いを認めて謝りなさい!」

 

キャンディ「キャンディは悪くないクル!しおんこそいつもより怖いクル!」

 

しおん?「今日のあなたの行動は一歩間違えば大変な事になっていたのよ。自分の行動に責任を持ちなさい!ぬいぐるみのふりができないなら大人しくお留守番をしておきなさい!」

 

キャンディ「嫌クル嫌クル!キャンディはみゆき達と一緒に行きたいクル!」

 

 厳しくしおんに叱られたキャンディはそのまま屋敷を出て行ってしまった。

 

なお「ちょっとしおんちゃん、いくらキャンディが悪いかも知れないけどさっきのは言い過ぎだよ」

 

しおん「えっ?何の事?」

 

あかね「さっきの事、覚えておらへんのか?」

 

しおん「うん。なんか私、小学生の時から身に覚えのない事を言ったりしたりしていたらしいのよ」

 

みゆき「何か障害でもあるの?」

 

しおん「一応、検査入院とかもしてみたけど、二重人格とかの異常はないってお医者さんが言ってたわ」

 

やよい「さっきのはなんだろうね?」

 

 しおんの異常に誰もが考え込む中、れいかはしおんを凝視していた。

 

 

七色ヶ丘

 しおんに厳しく叱られたキャンディは噴水でしょんぼりしていた。

 

れいか「キャンディ」

 

キャンディ「…れいか」

 

れいか「どうかしたの?」

 

キャンディ「キャンディはれいかみたいに頼りにされてないし、失敗ばかりでしおんに厳しく怒られたダメな妖精クル…」

 

れいか「そんな事ないわ。さっきだってキャンディは教室で私を助けてくれたじゃない。それに、しおんさんが厳しく叱ったのだって言い過ぎだけど、ちゃんとキャンディの事を想ってやった事だと思うわよ。キャンディが大切じゃなかったらしおんさんもあんなに厳しく叱ったりしないわ」

 

キャンディ「でも、キャンディは役に立ってないクル…。キャンディはぬいぐるみのふりもできないダメな妖精クル!」

 

 れいかの気遣いにも気づかぬまま、キャンディはどこかへ行ってしまった。

 

???「よぅ、妖精ちゃ~ん」

 

 そこにはウルフルンがいた。

 

ウルフルン「まぁ、前から思ってたんだけど、お前、全然プリキュアの役に立ってねえよなぁ。むしろ、バッドエナジーが出ない金持ちの小娘の方がずっと役に立ってるぜ。でも、心配すんな、今日でプリキュアはおしまいだ」

 

キャンディ「そんな訳ないクル!プリキュアは絶対負けないクル!」

 

ウルフルン「ところがどっこい!俺にはこの青っ鼻があるのさ」

 

キャンディ「な、何それクル?」

 

ウルフルン「こいつで生み出したアカンベェにはプリキュアの技は効かねえんだよ」

 

キャンディ「た、大変クル…!」

 

ウルフルン「ウルッフッフッフ、無駄に技を撃たせて弱った所を一気に、しまった!」

 

 大急ぎでキャンディはみゆき達の元へ向かったが、ウルフルンによってかごに入れられてしまった。

 

ウルフルン「そうはさせるかよ」

 

 そのままウルフルンはかごをアンテナに吊るした。

 

ウルフルン「ウルフフッ、ま、ここで大人しくしてな」

 

 ウルフルンが居なくなった後、キャンディは足掻いた。

 

 

 その頃、みゆき達はお留守番のしおんを置いてお菓子を買っていた。

 

みゆき「ああっ!いっぱいある~!500円じゃ収まりきれないよ~!ねえねえ、キャンディはどれが」

 

れいか「みゆきさん、キャンディは」

 

ウルフルン「見つけたぜ、プリキュア」

 

 声が聞こえたため、みゆき達は外に出た。

 

みゆき「あなたは!」

 

ウルフルン「今日の俺は一味違うぜ。いでよ、アカンベェ!」

 

 青っ鼻でウルフルンはアカンベェを召喚した。

 

みゆき「青い鼻のアカンベェ」

 

あかね「なんや、あのシャンプーハット」

 

ウルフルン「さーてと、やれ、アカンベェ!」

 

 いつものようにバッドエンド空間を作らずにウルフルンはアカンベェに命令した。その行動にみゆき達は慌ててその場から離れた。

 

やよい「いつもとパターンが違うじゃない!」

 

ウルフルン「今日はプリキュアを倒して人間共を悲しませてからより多くのバッドエナジーを集める予定だ」

 

みゆき「どんな事があっても、世界をバッドエンドにさせない!」

 

 そのまま5人はスマイルパクトを構えた。

 

音声『レディ!』

 

みゆき達「プリキュア、スマイルチャージ!」

 

音声『ゴーゴー、レッツゴー』

 

 5人はプリキュアに変身した後、降り立った。

 

ハッピー「キラキラ輝く、未来の光、キュアハッピー!」

 

サニー「太陽サンサン、熱血パワー、キュアサニー!」

 

ピース「ピカピカぴかりん、じゃんけんぽん、キュアピース!」

 

マーチ「勇気りんりん、直球勝負、キュアマーチ!」

 

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心、キュアビューティ!」

 

ハッピー達「5つの光が導く未来。輝け、スマイルプリキュア!」

 

 キャンディが暴れる中、アカンベェとプリキュアが激突した。だが、プリキュアがアカンベェを押し飛ばした。

 

ハッピー「何?アカンベェがいつもと違う」

 

ビューティ「油断は禁物です」

 

 そう言っていると、アカンベェが何事もなかったかのように起き上がった。

 

ピース「あ、効いてないの?」

 

ハッピー「こうなったら、気合だ気合だ気合だぁ~~っ!プリキュア、ハッピーシャワー!」

 

 アカンベェに命中したものの、効果はなかった。

 

ハッピー「どうして~!」

 

 ウルフルンはジョーカーの説明を思い出していた。

 

ジョーカー「いつもの赤っ鼻と違い、これで生み出したアカンベェにはプリキュアの技は効きません」

 

ウルフルン「こいつはいいぜ」

 

サニー「こうなったら一気に行くで!」

 

ビューティ「皆さん、冷静に」

 

 ビューティの制止も効かずにハッピー以外の3人も必殺技を放ったが、やはりアカンベェには効かなかった。

 

ビューティ「私達の技が効かない」

 

ウルフルン「その通り。お前達の技はキュアデコルを浄化するんだろう?だが、この青っ鼻はキュアデコルで作ったものじゃねえ。だからお前達の技は効かねえんだよ」

 

ハッピー「え~~っ、そんなのどうしたらいいの?キャンディ」

 

マーチ「忘れたの?キャンディはしおんちゃんに叱られて」

 

 

 その頃、キャンディは必死に脱出しようとしていた。その時、フードの人物が来てかごを破壊した。

 

キャンディ「誰クル?」

 

フードの人物「急ぎなさい!」

 

 言われるまでもなく、キャンディは大急ぎで向かった。

 

ウルフルン「行けっ、アカンベェ!」

 

 アカンベェはカプセルを発射した。ビューティはなんとかかわしたが、残りの4人はカプセルに閉じ込められた。

 

ビューティ「皆さん」

 

ハッピー「えーっ、出られないよ」

 

サニー「何なんこのカプセル?」

 

ウルフルン「どんどん行け、アカンベェ」

 

 どんどんアカンベェはカプセルを発射した。ビューティは弾き続けるものの、息が上がってカプセルから逃げ惑った。

 

ビューティ「このままでは埒があきません、せめて動きを止めないと!プリキュア、ビューティブリザード!」

 

ウルフルン「バカめ、効かねえんだよ」

 

 だが、ビューティは必殺技の軌道を変え、アカンベェの足を凍らせた。

 

ハッピー「なるほど」

 

ピース「アカンベェを凍らせちゃった」

 

 必殺技を撃ったビューティは疲労もあって跪いた。

 

ウルフルン「いいザマだなプリキュア。とどめだ!」

 

 その時にキャンディが来た。

 

キャンディ「待つクル~~!みんな大変クル、あの青い鼻のアカンベェにはみんなの技が効かないクル!」

 

ウルフルン「ウルッフッフッ、そんなのとっくにバレてるんだよ」

 

ハッピー「キャンディ、どうしたらあのアカンベェを倒せるの?」

 

サニー「それがわからんから打つ手がないんや」

 

マーチ「キャンディ」

 

ピース「キャンディ」

 

ビューティ「キャンディ」

 

キャンディ「知らないクル。ごめんクル…」

 

ウルフルン「ウルッフッフッ、やっぱりお前は役立たずだな。おまけに間抜けで足手まといで役立たずが」

 

 ウルフルンの暴言でキャンディは泣き出した。

 

???「その通りだオニ」

 

 その時、アカオーニと以前、ビューティが倒した鏡のアカンベェの青っ鼻版が現れた。

 

ウルフルン「アカオーニ、何の用で来た?」

 

アカオーニ「キングバトロン様が念のため、俺様に出撃しろと言ったから出撃したオニ」

 

ハッピー「嘘…青い鼻のアカンベェがもう1体現れるなんて悪夢だよ…」

 

アカオーニ「そんな役立たずはいない方が戦いの邪魔にならないオニ。泣き虫はとっとと逃げた方が身のためだオニ」

 

ビューティ「お黙りなさい!どんな時でもキャンディは私達のために一生懸命です。仲間のために一生懸命になる、これ以上大切な事はありません!」

 

ハッピー「えっ、何?どういう事?」

 

ビューティ「キャンディはずっと1人で悩んでいたんです。どうしたら、私達の役に立てるか?仲間に入れるかを」

 

マーチ「キャンディ…」

 

サニー「そんな事、悩んどったんか…」

 

ピース「ごめんね、キャンディ」

 

ウルフルン「ウルッフッフッ、そんな役立たずを庇って何の得があるんだよ」

 

ハッピー「損得じゃない。キャンディと一緒に居るだけでウルトラハッピーになれる」

 

サニー「明るくて元気なキャンディがウチは大好きなんや」

 

ピース「一生懸命なキャンディのことを悪く言わないで!」

 

マーチ「キャンディがいて、初めて私達は1つになれる。キャンディがいなきゃ始まらない!」

 

ビューティ「キャンディを傷つけるのは絶対に…」

 

ハッピー達「許さない!」

 

 その言葉を聞いたキャンディは泣き止んで決心した。

 

キャンディ「キャンディもプリキュアの力になりたいクル~!」

 

 すると、キャンディの全身が輝いた後、頭から光が放たれて新しいキュアデコルが出てきた。

 

サニー「何やこれ?」

 

ハッピー「新しいキュアデコル」

 

ビューティ「キャンディの気持ちが新しい力を生み出したのかも知れません」

 

ピース「でも、私達、閉じ込められてるからどうしようもないよ」

 

アカオーニ「がーっはっはっ、使えなきゃ宝の持ち腐れだオニ。さぁ、とどめだオニ」

 

 2体のアカンベェがプリキュアにとどめを刺そうとして全員が目を閉じた。その瞬間、フードの人物が現れて2体のアカンベェを瞬時に殴り飛ばした。

 

ウルフルン「て、てめえはなにもんだ!?」

 

ハッピー「あの時の人だ」

 

 フードの人物の強さに5人とキャンディは驚いていた。

 

アカオーニ「何者かは知らんが、プリキュアの味方をするなら俺達の敵だオニ。やっつけてやるオニ!」

 

 アカオーニは金棒をブンブン振り回しながらフードの人物目掛けて接近した。フードの人物はフードを脱いでアカオーニに投げつけた。

 

アカオーニ「ま、前が見えないオニ!」

 

 アカオーニは隙を突かれてフードの人物の正拳突きを受けて吹っ飛ばされた。

 

ウルフルン「てっ、てめえは!」

 

 フードの人物がフードを脱いだ姿はハッピー達と同じような服装をした少女だった。違いは服の色は紫色であることと、髪を束ねずに紫色の長髪のストレートヘアにしている他、スカートがハッピー達より少し丈が長い上に形状が異なり、マントを羽織っていることだった。

 

ハッピー「信じられない……」

 

ビューティ「そんなのって……」

 

キャンディ「ろ……、6人目のプリキュアクル!」

 

ウルフルン「嘘だろ……ジョーカーはプリキュアは5人しかいないと言っていたのに6人目が出たじゃねえか!」

 

 そのまま紫のプリキュアは紫色のボウガンを出してハッピー達が閉じ込められているカプセルに矢を撃ち込み、解放した。

 

マーチ「あ、ありがとう…」

 

紫のプリキュア「片方は任せなさい」

 

ビューティ「わかりました。皆さん、早速新しいデコルを使いましょう!」

 

 ハッピー達が新しいデコルをスマイルパクトに装着すると、頭についていた飾りがティアラに変化した。

 

ハッピー達「プリキュア、レインボー、ヒーリング!」

 

 5人が手を揃えるとそれぞれのティアラに光る羽が出現し、手を空に伸ばすと、虹色の光の柱が現れて広がる柱にアカンベェは飲み込まれて青っ鼻ごと消滅した。

 

ウルフルン「ジョーカーめ、話が違うじゃねえか!」

 

 そのままウルフルンは戦おうとしたが、一旦、アカンベェを弾き飛ばしてから紫のプリキュアが現れて凄い勢いの回し蹴りを受けて一発でダウンしてしまった。

 

ウルフルン「こ、この野郎…」

 

 起き上がろうとしたウルフルンだったが、ちょうどその時に吹っ飛ばされたアカオーニが戻って来た。

 

アカオーニ「ウルフルン、お前は見てるだけでいいオニ。プリキュアを6人まとめてやっつけてやるオニ」

 

ウルフルン「けっ、勝手にしろ!」

 

アカオーニ「そこの紫のプリキュア、お前、何者だオニ!?」

 

キュアロイヤル「私はキュアロイヤル」

 

ウルフルン「キュアロイヤル…?」

 

アカオーニ「プリキュアが新たに出てきてもこのアカンベェには勝ち目はないオニ。行けっ、アカンベェ」

 

 アカンベェは向かっていったが、ロイヤルは瞬時に動いて強烈なパンチでアカンベェを殴り飛ばした。

 

サニー「何ちゅうパワーや!ウチ以上かも知れへん…」

 

マーチ「それだけじゃないよ。スピードも私より上かも知れない…」

 

 鏡のアカンベェは10体に分身した。

 

ハッピー「あ~っ、あの時と同じだ!どっちが本物かわからないよ~!」

 

アカオーニ「う~ん、どれが本物だオニ?」

 

 召喚者のアカオーニもどれが本物かわからなくなったが、ロイヤルは表情を変えずにボウガンを上に発射した。

 

アカオーニ「どこに撃ってるオニ。ちゃんと狙えオニ」

 

 上に放った矢は10本に分裂した後、10体のアカンベェに命中した。矢が命中した偽物は消えてしまい、本物は矢を受けて倒れ込んだ。

 

ビューティ「手っ取り早く本物を見つけるために分身もまとめて攻撃する…。悪くない戦法です。私と同じぐらいあのプリキュアも頭の回転が早いようですね」

 

 そのままロイヤルはボウガンを構えた。

 

ロイヤル「プリキュア、ロイヤルショット!」

 

 宝石のような矢が自動的にボウガンに装填されてロイヤルが引き金を引くと、矢は紫色の光を放ちながら飛んでいき、アカンベェを貫いた。矢を受けたアカンベェは貫かれた場所から強烈な光に包まれて青っ鼻ごと消滅した。

 

ピース「凄い!レインボーヒーリング以外の私達の技が効かないアカンベェを1人で浄化しちゃった!」

 

アカオーニ「そ、そんな……プリキュアの技が効かないアカンベェが…浄化されたオニ……」

 

 プリキュアの技が効かない筈の青っ鼻のアカンベェがロイヤルの技に為す術もなく浄化された事に呆然とするアカオーニだったが、地中から別のアカンベェとマジョリーナが出現した。

 

マジョリーナ「もう6人目のプリキュアは技を放ったから技は撃てないだわさ。手柄は私のものだわさ!」

 

サニー「あかん、紫のプリキュアがやられてまう!」

 

 そのままマジョリーナの青っ鼻のアカンベェはロイヤルに向かっていったが、ロイヤルはそのままボウガンの照準をアカンベェに向けた。

 

ロイヤル「プリキュア、ロイヤルショット!」

 

 再びロイヤルはロイヤルショットを放った。矢に撃ち抜かれたアカンベェはそのまま浄化された。

 

キャンディ「信じられないクル……」

 

ハッピー「必殺技を連続で撃てるなんて……」

 

マジョリーナ「キィ~~~ッ!腕っぷしも強い上に連続で青っ鼻のアカンベェを浄化できる技を撃てるプリキュアなんて強すぎるだわさ!アカオーニ、ここは退くだわさ!」

 

アカオーニ「いつか倒してやるオニ!」

 

 3人はそのまま撤収した。敵がいなくなってキャンディはハッピー達の元に来た。

 

ハッピー「よかった、キャンディ」

 

サニー「何なん今の力?」

 

キャンディ「わからないクル」

 

ピース「えー?」

 

マーチ「キャンディもわからないの?」

 

ビューティ「今回、私達が勝てたのはキャンディおかげだけではありません、あのプリキュア、キュアロイヤルもいたからこそ勝てたのです」

 

 お礼を言いにハッピー達はロイヤルの元に来た。

 

ハッピー「助けてくれてありがとう。同じプリキュアなんだから一緒に戦おう。とっても強いロイヤルがいれば」

 

ロイヤル「一緒に戦う気はないわ」

 

 一緒に戦わないというロイヤルの言葉に一同は衝撃を受けた。

 

ハッピー「ど、どうして?」

 

ロイヤル「キュアハッピー、前から見ていたが、お前はリーダーとしても戦士としてもあまりにも未熟すぎる。ましてや、他の4人も弱すぎる!これでは伝説の戦士を名乗るのもおこがましい!」

 

サニー「なっ!ウチらより強いからって威張んな!」

 

ピース「そうだよ。私達だって一生懸命バッドエンド王国と戦ってるのに…」

 

ロイヤル「気持ちだけでは何も守れはしないわ。それに、得意分野において誰一人私を上回っていない。特にハッピーとピース、2人は頭脳も体力も私はおろか他の3人にも劣っている。生半可な覚悟しかできてないんだったらプリキュアをやめなさい」

 

 厳しいロイヤルの言葉にピースは泣き出した。

 

キャンディ「ハッピー達の悪口を言うなクル!」

 

マーチ「言っていい事と悪い事があるわよ!」

 

ロイヤル「戦いはこれからさらに厳しさを増していくわ。もっと戦士としての強い自覚と覚悟を持って戦いに臨みなさい。それとキャンディ、これから行動には責任をもち、過ちを犯したら素直に認めなさい」

 

キャンディ「どうしてちみはキャンディの事を知ってるクル?」

 

ロイヤル「それはいずれ話すわ」

 

 言い終わった後、ロイヤルは去ろうとしたが、何か言い忘れたかのように戻った。

 

ロイヤル「忘れる所だったわ。これを受け取りなさい」

 

 ロイヤルはデコルデコールを二つハッピー達に渡した。

 

ハッピー「どうしてこれを?」

 

ロイヤル「ロイヤルクイーン様はいくらデコルを集めても復活しないわ。だから、自分達のパワーアップのためにデコルを集めなさい。デコルデコールがいっぱいになれば新たな力を得られるわよ。それと、デコルデコールが全部埋まればキャンディ、あなたはロイヤルクイーン様の後継者となる」

 

キャンディ「嘘クル!ロイヤルの言ってる事は全部デタラメクル!絶対にデコルをいっぱい集めればロイヤルクイーン様は復活するクル!」

 

ロイヤル「さっきのは事実よ。信じないのならそれでいいわ」

 

ハッピー「待って、キャンディがロイヤルクイーン様の後継者になるってどういう事?」

 

 ロイヤルはそのまま飛び去って行った。

 

サニー「全く、ロイヤルはとっても感じの悪い奴やな。ウチらより強いから絶対に威張っとるで」

 

ビューティ「確かにロイヤルは厳しい上に言い方も悪いですが、私達が彼女からしたら未熟すぎるのと得意分野でも彼女を上回っていないのは紛れもない事実です。ロイヤルの言葉を胸に気を引き締めてこれからの戦いに臨みましょう」

 

 

 

紫東家の屋敷

 しおんの家でみゆき達は支度をしていた。

 

しおん「そうだったの、青い鼻のアカンベェに追い詰められていた所を新しいプリキュアに助けてもらったんだ」

 

みゆき「でも、私達に覚悟が足りないだとか色々ひどい事を容赦なく言ったから今日はウルトラアンハッピーだよ…」

 

れいか「ですが、敵ではないので彼女の言う通りに私達も強い自覚と覚悟を持ちましょう。精進すれば、きっとロイヤルも私達の事を見直してくれるはずです」

 

しおん「それとキャンディ、身に覚えはないけど、ひどい事を言ってごめんね」

 

キャンディ「キャンディもごめんクル…。これからは悪い事をしたらちゃんと謝るクル」

 

 謝って仲直りをしたしおんとキャンディだったが、れいかは考え事をしていた。

 

れいか「(キュアロイヤルは何者なのでしょうか…?メルヘンランドの伝説ではプリキュアは5人だけのはずなのにどうして6人目が現れたのかが気になります…。それに、ロイヤルの顔を見てると誰かに似てるような気もします)」




キュアロイヤル(イメージCV:宍戸留美)
フードの人物の正体で今小説オリジナルの追加戦士。
サニー以上のパワー、マーチ以上のスピード、ビューティ以上の頭脳を併せ持ち、ボウガンを武器に戦う。
単体の浄化技でも青っ鼻のアカンベェを浄化できる上に個人技を1回放つと疲れて2発目を撃てなくなるキュアハッピー達と違って何発でも撃つ事ができる。
また、デコルなしでもマントによって単独で飛行できる。
正体はまだわからないが……?
イメージカラーは紫。

重要アイテム

ロイヤルジュエル
メルヘンランドに伝わるミラクルジュエルと対をなす謎の秘宝。
心悪しき者は触れる事さえできず、力、知恵、心の3つを十分に備えた心正しき者が手にすると大いなる力を与えるという。
以前はロイヤルクイーンが保管していたが、最初のバッドエンド王国襲撃の際に所在がわからなくなってしまい、現在ではミラクルジュエルと同様の伝説の存在と化してしまった。

これで7話は終わりです。今回は今小説の目玉の一つの追加戦士、キュアロイヤルを登場させました。キュアロイヤルの正体と共にしおんの謎についてもこれから明らかになってきます。
今小説の追加戦士キュアロイヤルはミルキィローズやムーンライト等の紫のプリキュアを参考にしながら、スマイルプリキュアの没案であった1人で戦うプリキュアをコンセプトとし、ハッピー達とは正反対でヘマは一切やらかさず、1人でもハッピー達とは一線を画する強さを持つかっこいいプリキュアとして登場させました。なお、しおんの方はこれから土萠ほたるを意識したような描写も出てくるのでお楽しみに。
次の話は修学旅行の話ですが、大凶回はほとんどカットして大阪の方をメインにやります。
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