比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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シルヴィア「路上販売、始めます!」

 

 

八幡side

 

 

シルヴィア「さて八幡君、準備はよろしいかな?この時間は晩御飯を作る為に食材を買う奥様っ!お腹を空かせた学生諸君っ!会社帰りにお惣菜を買う会社員っ!居残り作業をする為に夜食を買う会社員っ!お菓子を買う為にポケットにお金を隠す子供達っ!見てるこっちが癒されるくらい微笑ましく今日の献立を決める老夫婦っ!沢山の人達が居ます!」

 

八幡「そ、そうだな………(何このテンション?いきなり呼ばれてソファに座らせられたと思ったら、何でこんな演説みたいな事を?)」

 

シルヴィア「今日は待ちに待った、路上販売をしようと思います!話はしたよね?」

 

八幡「あぁ、聞いてる。けどなんでこんな事を?」

 

シルヴィア「えっと……雰囲気付け?」

 

八幡「なんの?」

 

 

路上販売するのに雰囲気付けも何も無いでしょうに。ていうか順路とかシルヴィに任せてたけど、大丈夫だよな?

 

 

シルヴィア「因みにだけど、最初は行きつけのスーパーがあるでしょ?あそこで1時間くらい止まって売ろうと思ってるんだ。あっ、許可は取ってあるから安心して。」

 

八幡「いつ取ったんだよ………」

 

シルヴィア「その次が中央エリアと行政エリアに行って歩きながら販売して行くよ。そこからは外に回って外縁居住区で公園とかによりながら催促をしていきます!合計で2時間を目安にしていますっ!」

 

八幡「おぉ〜……中々良いプランだな。」

 

シルヴィア「でしょ〜♪それでね、もし売れなかったらなんだけど、その場合ってどうしよう?」

 

八幡「俺が全部界龍の奴等に上げてくるわ。飛んで食いついてくるだろ、虎峰が。」

 

シルヴィア「ふふふっ♪じゃあ売れ残ったら界龍の皆にあげるっていう事で!それじゃあやって行きましょう!」

 

 

ーーー行きつけのお店(スーパー)ーーー

 

 

スーパーに着く前からもう並んでるんですけど?列が出来てるんですけど?まだ開店してないよ?何で並んでるの?メニューすら出してないのにどうして?

 

 

シルヴィア「ありがとうございます、店長さん。」

 

店長「いえいえ、いつもお2人にはご贔屓にさせて頂いておりますからね、これくらいの事はさせて下さい。あっ、私も30分したら上がりなので、その際には寄らせてもらいますね。」

 

シルヴィア「はい、お願いします!」

 

店長「では、頑張って下さいね。」

 

 

朗らかに笑いながら店長は店に戻って行った。

 

 

八幡「そんで?俺はどうする?やっぱ作る側の方がいいか?」

 

シルヴィア「うん、八幡君はひたすら作って。私はレジ兼フォロー担当。それでもいいかな?」

 

八幡「あぁ。いざとなったら索冥を呼ぶから安心しろ。俺はもう作るから、取り置きの分を売っといてくれ。頼むぞ相棒。」

 

シルヴィア「任せてバディ♪皆さ〜ん!お待たせしました〜!本日初っ!路上販売を開始しま〜す!メニューは今回たった1つ!揚げたてのジャガイモコロッケです!外はサクサクで、中はホクホク!ジャガイモの甘〜い味になっています!今晩のおかず、夜食、おつまみに如何ですか?1個50円です!お1人様5個までお買い上げできます!お買い求めの方は私の方までお願いしま〜す♪」

 

 

流石はシルヴィ、盛り上げ上手な上に引き付けるのが上手いな。いや、その前に並んでるお客さんもいるけどな。

 

 

ってちょっと待て!家で作ってきたコロッケ無くなるの早くねっ!?30個作ったのがもう10個しかないんだけどっ!?あげる個数にも限界があるから、絶対買ってった奴等全員5個買いだろっ!?

 

 

シルヴィア「ありがとうございました〜!八幡君、どう?揚げるスピード上げられそう?」

 

八幡「無茶言うな。これでもかなりハイスピードな方だ。出来上がったのでもまだ10個だぞ?」

 

シルヴィア「そっかぁ……これはちょっと人の数を見誤っていたね。」

 

八幡「っていうか、こんなに並ぶとは思ってなかった。やっぱシルヴィが客寄せに効果絶大なんだろうな。世界一のアイドルが客寄せしてんだぞ?こうもなるって。」

 

シルヴィア「そ、そっか……言われてみればそうかもね。次来た時は交代しよっか。」

 

八幡「あぁ、そうしよう。」

 

 

その後は釜を2つに増やして2個で揚げていた。そのおかげもあってか、シルヴィとの接客に追いつけるようになっていた。

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

八幡「シルヴィ〜、此処で売る材料のノルマがもう超えてるんだが、どうする?もう30分続けるか?」

 

シルヴィア「ううん。他のエリアでも売りたいから、今揚げているので最後にしてっ!」

 

八幡了解。」

 

シルヴィア「お願いね!皆さ〜ん!残り個数30個となりました〜!今並んでいるお客様には申し訳ないんですけど、ここからはお1人様3個とさせて頂きま〜す!」

 

 

お客は不満を垂れる様子は無かった。寧ろ『仕方ない。』とか『これだけ売れていれば当然。』という風に納得してくれた。

 

 

そして最後のお客様が終わった。

 

 

シルヴィア「ありがとうございました〜!今回はこれで終了とさせて頂きま〜す!皆さん、お買い上げありがとうございました〜♪」

 

 

パチパチパチパチパチパチッ!!

 

 

シルヴィア「ではこれで失礼します!因みにシェフは私の彼氏、比企谷八幡君で〜す!」

 

 

パチパチパチパチパチパチッ!!

 

 

八幡「どうもー……じゃあシルヴィ、押すぞ〜。」

 

シルヴィア「は〜い♪」

 

 

 




シルヴィア「いやぁ〜凄い売れたね!」

八幡「まさかあんなに来るとは思わなかったわ……ラスト30個以外は全員5個じゃなかったか?」

シルヴィア「うん、全員5個で買ってた。」

八幡「そりゃ1個じゃ追いつかねぇわけだ。」

シルヴィア「今度は歩きながらやるから安心して。交代交代で屋台押していこっ♪」

八幡「あぁ、分かった。」

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