比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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アドバイスとハートストロー

 

 

八幡side

 

 

八幡「♪〜」

 

 

シルヴィとの打ち合わせの結果、歌い始めはこれまで2度共に俺がやっていた理由もあるから俺になった。そして今はステージに立ってクインヴェールの生徒に向けて歌を披露している最中だ。

 

そしてこんな話し合いもした。

 

 

ーーー回想ーーー

 

 

八幡「よし、じゃあ歌い始めは俺だな。」

 

シルヴィア「お願いね。あっ、そうだ!今日から1週間は目の前にいるのがアイドルや歌手をやっている子たちもいるわけだから、採点がてらアドバイスをもらいながらやってみようよ!別の視点からの意見も取り入れながらやった方が本番でもっと良い歌が披露できると思うし。」

 

八幡「おぉ、それ良いな。けど、クインヴェールの生徒達を実験台にするようなもんだぞ?受け入れてくれるか?」

 

シルヴィア「あっ、きっと問題無いよ。八幡君からのお願いって事にすれば、皆快く引き受けてくれるよ。皆良い子達だからさ。」

 

八幡「……分かった、それで行くか。」

 

 

ーーー説明中ーーー

 

 

八幡「という事にしてみたんだがこの1週間、もしよければで構わないから、俺の歌を良くする為に多くの意見が欲しいから、協力して欲しい。」

 

 

〜〜〜〜〜!!!!!

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

とまぁこんな打ち合わせをしたわけだ。俺の歌ももうすぐ終わるから、目の前の生徒達からの意見を取り入れつつ、曲の改良をしていくって方法だな。

 

 

八幡「♪〜……」

 

 

1曲目が歌い終わって場が静まり返る……といってもまだBGMが流れているからだろうか、歓声はない。そして楽器の音が完全に無くなった。

 

 

〜〜〜〜〜!!!!!

 

 

「最高ぉぉぉぉ!!!」

 

「八幡様ぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「誰よ今、比企谷様に向かって名前呼び&様付けした奴ぅぅぅぅ!!!!羨ましい〜!!!!」

 

「「「「比企谷様ぁぁぁぁ!!!!!」」」」

 

 

………こう言ったら失礼だが、コイツ等ってまともな採点つけられるのか?

 

 

八幡「皆聞いてくれてありがとうな。それじゃ早速聞いていきたいんだが、今の俺の曲はどうだった?なんでも良いから可能な限り問題点を上げてくれ。なんでも良い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやいや、嘘でしょ?嘘だよね?何で静まり返ってるの?そして何?『アンタ何言ってるの?』的な視線を向けるのやめてくれません?

 

 

八幡「あー……シルヴィ、お前視点ではどうだ?」

 

シルヴィア「えっとね、八幡君………多分私とこの子達が思っている事は絶対に一緒だと思うから、私が代表して言うね。皆〜、合ってたら叫んで〜!」

 

八幡「お、おう……」

 

シルヴィア「それじゃあ言うからね。私とこの子達が思っていた事は……『え?この完成度にしてこの歌にアドバイス?絶対に無い。』だと私は思ったけど、皆はどう?」

 

 

〜〜〜〜〜!!!!!

 

 

八幡「えぇ〜マジィ?」

 

シルヴィア「大マジ♪八幡君はもう少し自分の歌を評価するべきだよ〜。ね〜皆♪」

 

 

するとまた歓声が上がった。え、これって俺の自分の歌唱力の評価が低いせいなの?

 

 

八幡「むぅ……そうか、何も無いのかぁ。」

 

シルヴィア「なので八幡君っ!本番は今の感じでよろしい!!あと1つの曲も聴いてみるけど、多分結果は同じだと思うから。」

 

八幡「それって俺が歌う意味ある?いや練習は必要だけどさ。」

 

 

「歌ってーーー!!!その歌声を私に〜!!!」

 

「「「お願いしますっ!!!」」」

 

「見るだけ聴くだけならできますから!!」

 

 

………コイツ等、ただ聴きたいだけなんじゃね?目の前のクインヴェール生徒からは、何故か『歌って』という文字が顔に書いてあるように見える。

 

 

八幡「あぁはいはい分かった!歌うから!まぁどの道、シルヴィが申請を出してくれているから、歌うんだけどね。」

 

シルヴィア「それじゃあ次は私の番だね。私の時も八幡君同様に何かあったら言ってね。」

 

 

その後、一通り全部の曲を披露したわけだが、誰1人として意見する者、アドバイスをする者は居なかった。シルヴィは分かるよ?だって現役世界トップのアイドル歌手だからね?けど俺はどうよ?素人だよ?俺にはアドバイスちょうだい?

 

 

ーーー食堂ーーー

 

 

八幡「取り敢えずは喉を刺激しない飲み物だな。」

 

シルヴィア「あっ、私が持ってくるよ。八幡君は勝手が分からないでしょ?私が持ってくるから待ってて良いよ。」

 

八幡「悪いな、じゃあアップルで頼む。」

 

シルヴィア「は〜い♪」

 

 

気分良さそうに返事をして飲み物を取りに行った。本当、俺には勿体ないくらいの彼女だな。

 

 

八幡「にしても本当にレパートリーが多いよな、クインヴェールのメニューは。界龍にも見習って欲しいものだ。中華しかないからな。おかげでシルヴィが家を手に入れてから住むまでは、料理をする癖がついちまった。中華ものばっかり食べてると、和とか洋の料理が恋しくなってくるんだよな。」

 

シルヴィア「ね、ねぇ八幡君……」

 

八幡「ん?おぉもど………え、何それ?」

 

 

シルヴィが戻ってきたと思って、シルヴィの方に向いたら、アップルジュースは確かにあった。あったんだが、ジョッキのサイズとストローの形と本数に問題があった。

 

まずジョッキのサイズは2人分くらいはあるだろう。それくらい大きい。そしてストローの数は2本あって、その形が2本合わせるとハートマークになっている。なんかアレだ、メイド喫茶とか喫茶店でカップル限定によく出す飲み物的なアレだ。

 

 

シルヴィア「私もアップルにしたら、こうなっちゃったんだ………どうする?」

 

八幡「いや、もう今更変えてもらうのも面倒だ。そのままで良いだろう。シルヴィが恥ずかしかったら、変えてきても良いけど。」

 

シルヴィア「このまま飲もう。うん、それが良いよ。そうするべきだよ。」

 

 

周りの視線が集まって飲みにくい中、俺たちは1度だけ一緒に飲んでみた。予想通り周りからは黄色い歓声が……君達ホントに好きだねぇ。

 

 

 

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