比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

110 / 130
販売催促とクインヴェールの現状

 

 

八幡side

 

 

俺がクインヴェールでライブに向けての練習を開始してから1週間が過ぎて、申請期間も終了した。そして今日は本番前のリハーサルだった。シリウスドームを貸切にしてライブの練習を行っている。にしても、今回のライブ会場は今までとは違って、全方向から注目を浴びる。だから目の前だけを歌っていれば良いというわけにはいかない。その辺りの指摘もされながらのリハーサルだった。俺はこれまで2度やってるが、その2つとも後ろには画面があった。今回はそれが無いから、会場を回りながらのライブになるってわけだ。

 

 

八幡「ふぅ………中々に疲れるし、神経も使うな。一方向ならなんとかなったが、全方向にもなるとこうも勝手が違うんだな。」

 

シルヴィア「慣れればどうって事ないけど、私も最初は苦労したな〜。ペトラさんからは何回も注意されてたのを思い出すよ……」

 

八幡「俺はまだマシか?」

 

シルヴィア「動けているだけでも、私が初めてやったときの頃よりは凄く良い動きだと思う。私なんて動きながら歌うのなんて、その時は『難し過ぎて無理〜!』なんて思ってたくらいだからね。まぁ何回もやってマスターしたけどね。」

 

 

シルヴィでそんな思いするってどんだけだよ……アイドル業界も楽じゃないな。いや、甘くは見てなかったけどよ。

 

 

シルヴィア「あっ、そういえば最近ねっ!ご近所の人から言われたんだけど、もう路上販売はしないの?って。この前のはまた作って欲しいみたいなの。八幡君はどうしたい?」

 

八幡「好評だったのなら、またやるのは吝かじゃない。意外と楽しかったからな。」

 

シルヴィア「やるとしたら今度は違うメニューで行きたいね。焼き鳥とかかな?」

 

八幡「なら予め串に刺しておいた方が良さそうだな。その時その時に刺してたんじゃあ時間がかかり過ぎるからな。」

 

シルヴィア「後は唐揚げとかもアリだね。でも、ありふれた食べ物の中ではそんなに無いんだね。」

 

八幡「祭りとかの露店ではかなり出してたけど、路上販売は限られてくるな……」

 

シルヴィア「他には………」

 

 

むぅ……余り浮かばないな。よく考えてみると、新しいものを生み出す人って本当にスゲェな。こんなに悩んだ末に面白い物とか作り出せるんだからよ。お菓子とかも色んなのがあるしな。お菓子?あぁ、お菓子もあったな。

 

 

八幡「………なぁ、もしかしたら揚げ物とか、おかずに限定するからかもしれないぞ。スイーツとか食べ物以外でも出来るわけだから、色んなのがあるから考えてみろよ。」

 

シルヴィア「そうだね〜……あっ、プリンとかシュークリームとかの洋菓子も出来そう!他にも私達が作る限定のグッズとか売り出して見たら面白そうっ♪」

 

八幡「洋菓子は分かるが、限定のグッズって?」

 

シルヴィア「例えば……あっ、八幡君がオーフェリアさんに作った校章だよ!後は……煌式武装の小型模造した物にアクセサリー!どう思う?」

 

八幡「校章やアクセサリーは何とかなりそうだが、煌式武装の模造品って俺達だけで用意出来るものなのか?」

 

シルヴィア「なんとも言えないかなぁ……私達って鍛治とか木材の加工なんてやった事無いからね。難しかったら却下だから安心して。」

 

 

いや、まだ否定もしてないから何とも言えんが……

 

 

八幡「アルルカントから、要らないガラクタ貰って売り物にするか?」

 

シルヴィア「いやいや危ないよっ!?何か誤作動起きたらどうするのさっ!?」

 

八幡「冗談だよ。そろそろ練習再開しないか?だいぶ話し込んじまったし、丁度いい休憩にもなっただろう。」

 

シルヴィア「そうだね!よい……しょっと!じゃ、練習再開!行ってみよ〜っ!!」

 

八幡「おぉ〜。」

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

ペトラ「良い感じになってきたわね。これなら文句は無いわ。八幡君も物覚えが良いからすぐにマスターしてくれるしね。」

 

八幡「ありがとうございます。」

 

シルヴィア「あっ、ペトラさん!今ってチケットの売上どのくらいですか?」

 

ペトラ「もう完売。後は抽選するだけよ。本当に凄い人気ね。まぁ無理もないわね。六花最強最高のカップルがライブをするんだものね。」

 

シルヴィア「えへへ、やっぱりそういう風に言われると、ちょっと照れるなぁ///」

 

 

ペトラ(……前から少しは思ってたけど、もう顔を真っ赤にする事も無くなったわね。しかも否定もしないし。まぁ事実なんだけどね。)

 

 

八幡「……ペトラさん、あれから学園の方はどうです?俺がクインヴェールに行かなくなってもう3日ですけど。まだ居ますか?」

 

ペトラ「えぇ、本当に厄介だわ。ウチの学園の子達も外の男性達を怖がって外にも出られない状況が続いているもの。人見知りや男が怖い子にはキツいでしょうね。」

 

シルヴィア「私も説得してはいるんだけど、中々聞き入れてもらえなくてさ。話したら話したで『可愛い〜。』とか『写真撮って〜。』とかの連続で全く聞きいてくれないんだ。」

 

 

………ソイツ等、暇なんだな。そんなに暇なら学校行くか仕事見つけろよ。何やってんだよ。余計女が寄り付かなくなりそうな事やってどうすんだよ。

 

 

八幡「もし止みそうになかったら、俺がまた行きましょうか?」

 

ペトラ「………あまりにしつこく続くようだったらお願いするかもしれないわ。」

 

八幡「その時はやりますよ、少なからず俺にも責任はありますので。」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。