シルヴィアside
今日はライブ当日。練習開始日から今日までの日付の経過が物凄く長く感じた気がする。色々あり過ぎたせいかな?八幡君のレッスンから始まってクインヴェールの男子禁制廃止とか学外への付き添いとか、本当に色々。なんかもう……あんな事は金輪際、起こらないで欲しいって思ったよ。
そもそもの原因は八幡君を招いた事にあるけど、今回は特例だからそれは無効になるとして、本当に犯人って誰なのかな?嫌な考え方だけど、自首してきて欲しかったよ。それならまだ熱も早く冷めただろうに。
八幡「……ひょっとして考え事か?」
シルヴィア「……まぁね。八幡君事件の犯人を考えてたの。」
八幡「俺の事件って何?事件名とか全然要らないからね?まぁでも、気持ちは分かる。こんなに期間が過ぎても名乗り出てこないしな、ペトラさんが理由を記者会見で話したにも関わらずだんまりだからな。」
シルヴィア「……八幡君の立場とかを撹乱したかったのかな?」
八幡「さぁな……もう考えるのは止めにしよう、これ以上考えても仕方がないだろう。それよかシルヴィ、ライブのチケットを絶対応募するって意気込んでた奴が居てな。ウチの学院に在籍しているお前の大ファンの事なんだが、分かるか?」
あっ、今のって絶対虎峰君の事だね。だってそれ以外に見た事無いもん。
八幡「その顔は誰だか分かったようだな?ライブのチケット、どうやら取れなかったみたいだ。アイツチケットが取れなかったからか、俺に連絡してきて、『八幡………僕はどうすればよかったのでしょうか?』って生気の抜けた目で俺に言ってきたんだ。余りこういう事で特別扱いはしたくないんだが、この前みたいにまたサインとかって頼めるか?」
シルヴィア「そうなんだ、また取れなかったんだ……うん、良いよ。そういえばめぐりさんと陽乃さんも応募してたんだよね?結果はどうだったの?」
八幡「どっちも当選して手に入れてた。めぐりの奴はこれで俺等のライブ3回連続当選だ。運がメチャメチャあるんだな。」
今のところ100発100中だなんて……めぐりさんって何者なんだろう?悪い人達と組んでるわけじゃないよね?
シルヴィア「あっ、オーフェリアさんにも聞いたんだけど、応募して当選したって!しかも結構前の列だったって!何だかんだオーフェリアさんも当たってるよね。」
八幡「……なぁ、当たりを横流しとかしてないよね?」
シルヴィア「私がそんな事するわけ無いでしょ!」
八幡「うん、知ってた。」
シルヴィア「うむ、ならば許そうっ!」
八幡「ありがたや~シルヴィア陛下〜。」
シルヴィア「ふふふっ♪八幡君ってば……さっ、もうそろそろ打ち合わせだね。行こっ♪」
八幡「あぁ。」
ーーー会議室ーーー
ペトラ「……取り敢えずは以上よ。シルヴィアと八幡君は練習の時にも言ったけど、一方向だけを向き過ぎないようにね。今回は360度に観客が居るから、全員に振り向くようにね。」
2人「はい。」
ペトラ「他に何かあるかしら?」
「あの……無いとは思いますが、もし誰かが乱入してきたらどうします?」
ペトラ「その対処は八幡君に任せてあるわ。いいのよね?」
八幡「はい。シルヴィは俺が守ります。」
ペトラ「そういう事だから2人の事は2人自身に聞きなさい。その方が色々と好都合だから。他に何かあるかしら?」
……今度こそ周りが静かになった。これは何も無いの合図みたいなもの。
ペトラ「……よろしい。開幕の合図も2人に任せてあるから、何で始まるかは2人の行動次第になるわ。もし不安に感じたら、2人に聞いてみると良いわ。それじゃあ解散!」
ーーー舞台裏ーーー
刻一刻と時間が迫ってきている………その度に心の緊張が高まってくる。隣に居る八幡君は大丈夫かな?緊張のし過ぎで歌う歌間違えたりしないよね?
シルヴィア「八幡君、緊張してない?こういう時は人という字を掌に書いて、そのまま飲むと良いんだよっ!」
八幡「いや、緊張していないが……てか何だ?そのかえって緊張感を高めそうな行動は?」
シルヴィア「あはは……何だろうね?なんかこの向こう側に行ったら、本当に周りが人だらけなんだなぁって思うと、少し……ね。」
八幡「そうなのか……とりあえず俺は周りにある観客は全部喋る雑草って思う事にした。」
八幡君、それは幾ら何でもヒドくない?せめて人の形は残しておこうよ……
八幡「まぁ今のは冗談だが、深く考え過ぎないようにしている。シルヴィ、気楽に行こう。な?それが無理ならガンガン行こうぜっ!だ。」
シルヴィア「ふふふっ♪うん、そうだね。楽しくやらなきゃ意味無いもんねっ!八幡君、ありがとうね。私このライブ、思いっきり楽しむ事にするよ!」
八幡「あぁ、そうしろ。」
「シルヴィアちゃ〜ん!比企谷く〜ん!そろそろスタンバイお願いしま〜す!」
シルヴィア「は〜い!じゃあ行こっか!」
八幡「あぁ。」
よぉ〜し!久々の八幡君とのライブ!思いっきり楽しんで行こうっと!!