比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

115 / 130
入れ替わった2人

 

 

八幡side

 

 

八幡「………ん?んんぅ……おぉ、朝か。」

 

シルヴィア「すぅ……すぅ……」

 

八幡「ふっ、まだ俺より早く起きるのは無理みたいだな。偶にしか起きれないようだな。」

 

 

しかし、こうやって改めて見ると本当に端正な顔してるよな。凄い有名な彫刻師でもここまでの美貌を表すのは無理だろう。絵師でも無理だろうな。

 

昔の俺なら絶対に信じていないだろうな。俺に彼女も出来て。それだけじゃなく、居場所や界龍っていう家族も出来て、慕われるようにまでなるなんて。昔は正反対だったもんな。今ではこの暮らし、この日常が気に入っている。この日常だけは誰にも壊されたくない。失いたくないものになっている。たとえ自分が犠牲になったとしてもだ。

 

 

八幡「……朝から考えるような事じゃないな。シルヴィが起きるまでは、こうしてるか。どうせすぐに目を覚ますだろうしな。」

 

 

ーーー2時間後ーーー

 

 

八幡「……シルヴィってこんなに寝坊助だっけ?」

 

 

おかしいよ?だっていつもなら6時か6時半くらいに起きてるのに……今もう8時だぞ?いくら休みだからって寝過ぎじゃない?普段の休みだって、最低でも7時には起きてるぞ?そんなに心地良い夢でも見てるのか?

 

 

シルヴィア「すぅ……すぅ……」

 

八幡「にしても本当に起きる気配が無いな……しかも俺には抱き着いたままだし。」

 

 

いや、別に離れたいわけじゃないからね?ただ寝ながら他人に抱き着いて、落ち着いて寝られるのかなぁって思ってるだけだ。あったかいから良いのか?

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

シルヴィア「………ん、んんぅ……?此処は?」

 

八幡「おう、シルヴィ。やっと起きたか。」

 

 

2時間半………これはもう新記録だな。俺が起きてから眼を覚ます時間記録更新だ。何だよその意味分からん記録。誰が作ったんだよ……俺ですね。

 

 

シルヴィア「………八幡?」

 

八幡「おう、お前の彼氏、比企谷八幡だ。」

 

シルヴィア「………貴方の恋人はシルヴィアよ?」

 

 

………この寝坊助は何を言ってるんですかね?寝惚け過ぎて自分の名前まで忘れちゃってんのか?

 

 

八幡「あぁ、知ってるよ?目の前に居るし、自分の事だろ?」

 

シルヴィア………?何を言っているの?私は……」

 

 

すると、突然扉が勢い良く開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーフェリア「八幡君っ!!」

 

 

………オーフェリア?しかも君付け?まぁ今はそんな事はどうでも良い。

 

 

八幡「おいおい、幾らお前でも人の家に勝手に入り込むなよ。流石に怒るぞ。」

 

オーフェリア「違うの!!聞いて八幡君っ!!」

 

八幡「………てかその口調やめろよ。なんか気持ち悪いぞ。」

 

オーフェリア「だから聞いてって八幡君っ!!今は私がシルヴィア・リューネハイムなのっ!!」

 

 

……………はぁ?

 

 

八幡「い、いやいや何言ってんの?冗談も大概にしろよ。どっやって中身が入れ替わるんだよ。それにこっちは本物かもしれないだろ。」

 

オーフェリア「じゃあ聞いてみてよっ!」

 

八幡「はいはい……名前は?」

 

シルヴィア「………オーフェリア・ランドルーフェンよ。」

 

 

……………へぇ?

 

 

ーーー居間ーーー

 

 

八幡「ズズゥ〜……ふぅ………それで?今はシルヴィがオーフェリアで、オーフェリアがシルヴィって事?なんで?」

 

オーフェリア「そんなの私が聞きたいよぉ〜!今朝目が覚めたら知らない天井でたった1人なんだよ!?隣に八幡君が居ない不安ったらとんでもなかったんだから!!」

 

 

………心中お察しします。

 

 

八幡「それにしても………違和感しか無いな。声の出てるオーフェリアと無口なシルヴィって。なんかすっごいやり辛い。」

 

シルヴィア「………私は普通にしているつもりなのだけど、この姿はシルヴィアなのよね。なんだか変な感じだわ。」

 

オーフェリア「私もだよ〜。」

 

八幡「それよりも、どうする?この状態は流石に放っては置けないだろう。このままお前らが普段通りに学園に行ったら、違和感丸出しでアウトだ。」

 

 

かといって逆にしたら、クインヴェールは恐怖と混乱を招くだろうし、レヴォルフは欲望丸出しだろうからな。こんなの絶対ダメだ。

 

 

シルヴィア「………八幡、ならこの原因不明の現象が消滅するまでは私たち3人は一緒に生活するというのはどうかしら?私とシルヴィアは今、ただでさえこんな状態。外は歩けと思うけど、何が起こるか分からないわ。ならいっそ、私も八幡と一緒に居れば安全だも思うわ。」

 

八幡「……一理あるな。」

 

オーフェリア「確かに理に適ってるけど、それは理屈で本当は八幡君と一緒に居る時間が欲しいだけなんじゃないの?」

 

シルヴィア「………それもあるわ。でも今回は前者の方が大きいわ。私だって貴女の身体で好き放題やるわけにはいかないもの。」

 

オーフェリア「そ、そっか………」

 

 

おぉ、珍しくオーフェリアが良い事を言う。確かにこの不可解な現象が無くなるまでは3人でいた方が良いな。その方が安全だ。

 

 

八幡「俺は賛成だ。流石にこの状況なら仕方ないだろう。シルヴィ、お前はどうだ?」

 

オーフェリア「うぅ〜………確かにそうだよね。今はこんな状況だもんね。私もオーフェリアさんの意見に賛成だよ。」

 

八幡「よし、なら住む場所は此処で良いだろう。その方が把握もしやすいからな。分かってると思うが、余り身勝手な行動はするなよ。」

 

2人「はーい。(………えぇ。)」

 

 

………本当に違和感しか無い。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。