八幡side
八幡「さて、今日はシルヴィが1日居ないからなぁ……1人で過ごすには退屈過ぎるし、かといって鍛錬で時間を潰すのは少し勿体ない気がする。町に歩いてきたは良いが、何をすればいいのか分からん………」
なんか、退屈にしてる人の気持ちが分かった気がする。こんなにもする事が無いんだな、普段の俺って。いつもシルヴィと休みの日には出掛けてる(デート)俺だが、シルヴィが居ないだけでこうも暇人になるとはな………だれか丁度良く暇つぶしになってくれそうな相手は居ないものかねぇ………
雪乃「あら、比企谷君。」
八幡「ん?おぉ、雪ノ下か。奇遇だな。」
雪乃「そうね。1人でいる時の貴方に会うなんて数年ぶりね。」
八幡「ちょっと?それどういう意味?」
雪乃「いつもはリューネハイムさんも一緒に居るじゃない。今日は居ないみたいだけれど。」
八幡「あぁ、今日は用事があるみたいだからな。」
声を掛けられたのは、前回の《王竜星武祭》の優勝者で、陽乃の妹の雪ノ下雪乃だった。数年前まではかなり恨まれていたが、今ではそれも無くなって性格も総武に居た頃よりも棘がなくなって柔らかくなった。会っても毒吐いてこないから良かったよ。
雪乃「それで、貴方は此処で何をしているの?」
八幡「暇だったからぶらついているだけだ。今さっき自分でも思い知ってな。シルヴィアが居ないとこうも暇人なんだってな。」
雪乃「あら、そうなの。私はてっきり苦手な太陽を克服するために直射日光を浴びに来たと思っていたのだけれど、違ったのね。ゾンビ谷くん?」
八幡「誰がゾンビだ。」
雪乃「ふふふっ、冗談よ。」
今ではこんな風に軽口を叩き会うような関係だ。前々回の《王竜星武祭》で家族の前で俺に頭を下げて謝った事と、その覚悟が認められたからこそ、今の関係があると言ってもいい。その後の家族の関係も良好みたいだしな。あっ、今のは陽乃情報な。
雪乃「けれど……そうね。比企谷君、もし貴方が本当に退屈で今にも死にそうだと言うのなら、今日は私がお相手をしましょうか?リューネハイムさん程のエスコートは出来ないけれど。」
八幡「それはアレか?暇つぶしの相手になってくれる、っていう解釈でいいのか?」
雪乃「えぇ。これに乗るか乗らないかは貴方次第よ。別に断ったからといって何かする訳ではないから安心してちょうだい。」
八幡「当たり前だ。なんかあったら余計怖いわ。まぁでもそう言ってくれんのなら、今日1日は頼んでもいいか?」
雪乃「えぇ、分かったわ。それにしても、貴方と一緒に行動するのも10年ぶり以来になるのかしらね。まだ総武高に居た頃かしら。」
八幡「そうだな。由比ヶ浜にアホっぽいエプロンを買ってやってたよな。それに当時の強化外骨格を取り付けた陽乃に初めて会った日だな。」
雪乃「………そうね。」
………あぁ、多分コイツの前で由比ヶ浜の名前はタブーみたいだな。よし、もうアイツに関係する事は言わないでおこう。
ーーー喫茶店ーーー
店長「………」
店員「………」
お客「………」
八幡「そんでな、俺がこの学院には水とお茶しかないから、自販機でも良いから取り敢えずジュース類を入れたんだよ。そしたら1日でお茶と水以外全部売り切れてたんだわ。」
雪乃「ふふふっ、余程飢えていたのね。」
八幡「今でも続いてるぞ。一応1週間に1回補充しに来るんだが、翌日にはもう無くなってんだよお茶と水は残ってるのに。」
取り敢えず話題作りとして、俺が界龍の面白エピソードを話している。いや、今話してるのは面白くもあるが、逆にそこまで?って思うくらいのエピソードだな。だって1日でお茶と水以外の全てが売り切れる自販機って………
だが此処に入ってからか、なんか妙に周りが静かなんだよな……お客も店員も居るのに、まるで俺達しか居ないような静けさなんだよ。まぁ理由は分かるんだけどな。
雪乃「じゃあ今度は私ね。余り他人の事を言いたくはないのだけれど、戸塚君に関してよ。」
八幡「戸塚?アイツで面白いのか?」
雪乃「1ヶ月で10人くらいの男子生徒に告白された事よ。これは本人がそう言っていたもの。」
八幡「………ま、まぁアレだ。戸塚はあの性格であの容姿、しかもあの能力だからな。勘違いしてしまう奴も多いだろう。」
雪乃「女子力だったら私、負けているじゃないかしら?って思う時が少なからずあるわ。」
いやなんかそのエピソード笑えるようで笑えないよ。ちょっと切ねぇ。
雪乃「しかもその内の3人は………その、あっち方面だったから知っていて告白したらしいわ。」
八幡「知りたくなかったよその驚愕事実。」
その後も面白エピソードを話し合い、店を出てからは買い物をしたりして時間を潰した。なんかアレだな、シルヴィ以外の奴と出掛けるのはすげぇ久し振りだから新鮮だな。
雪乃「比企谷君、今日は楽しかったわ。またこんな日があったらお茶しましょう。」
八幡「そうだな。なら、お前のアドレス教えてくれよ。シルヴィが居なくて何もする事がなければお前を誘うからよ。」
雪乃「ふふふっ、前の貴方では考えられない言葉ね………それが私のアドレスよ。暇な時は相手をしてあげるわ。」
八幡「よろしく頼む。じゃあ、またな。」
雪乃「えぇ、また……会いましょう。」
はい、というわけで今回は雪乃ちゃんでした!
久々に出した方がいいかなって思いましたので。
そしてお知らせです!27日・28日はお仕事の関係で投稿が出来ません。なので、次の投稿は29日からとなります!