比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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今回は少し思いつきがなかったせいか、時間がかかってしまいました。




何気ない家族話

 

 

八幡side

 

 

………皆は思った事がないだろうか、楽しい時や幸せな時はあっという間だと。俺が小苑さんと一緒に過ごすようになってから4ヶ月か過ぎた。後1ヶ月くらいで俺は界龍第七学院へと転校する。そう、誰もが憧れる水上都市六花へと行けるのだ。

 

手続き自体はもう済ませてあるみたいで、後は簡単なものくらいだそうだ。気が早いかもしれないが、かなり楽しみだ。六花かぁ………早く行ってみたいものだ。

 

 

小苑「……考え事ですか?」

 

八幡「っ!な、なんで分かったんですか?」

 

小苑「ふふ、分かりますよ。八幡さんは顔に出やすいタイプみたいですから。」

 

 

………俺は考え事が顔に出やすいタイプなのか。けど、どんなのかは分からないよな?

 

 

小苑「今のは何かしたい時や何処かに行きたい時の顔ですね。」

 

八幡「………思いっきり出てるんですね。」

 

小苑「一体何を考えていたんですか?」

 

八幡「簡単な事です。早く六花に行きたいって思ってただけです。憧れでもありましたので。」

 

小苑「憧れですか……その頃の八幡さんはまだ非星脈世代ですよね?星脈世代になった今も変わりませんか?」

 

八幡「変わりませんよ。そう思ってるのは俺だけではありませんからね。どの学生も一度は足を踏み入れたいって思う所が水上都市なんですから。」

 

 

でもまさか、星脈世代になるとは思わなかったなぁ……ラノベでもあるが、そういう世界ってやっぱ能力が持ってるのが普通だろ?この世界でもそういうところあるから、なれた事に関してはすげぇ嬉しい。

 

 

小苑「ですが、憧れる気持ちは分かりますよ。私も小さい頃は六花に行きたいとずっと思っていましたから。」

 

八幡「小苑さんは界龍に在籍してた頃って有名だったんですよね?確か……【万有天羅】でしたっけ?」

 

小苑「はい。界龍第七学院の序列1位のみ与えられる称号なのですが、とある条件を満たさなければ受け継ぐ事はできません。私は2代目【万有天羅】として名乗っていました。今はちょうど3代目が継承していますね。」

 

八幡「じゃあ俺がなれるとしても4代目って事ですか……まぁそこまで高望みをするつもりはありませんが。」

 

小苑「ふふ♪私としては是非、八幡さんに4代目を継いでもらって私と同じ【三冠制覇】を成し遂げてもらいたいですね。【親子二代制覇】、八幡さんも良い響きだとは思いませんか?」

 

 

………うん、良い。結構そういうの好きだ。

 

 

八幡「良い響きだとは思いますが、俺にそこまで行けますかね?自信無いんですが………」

 

小苑「ふふふ、誰も自分がそうなるなんて想像してませんよ。私だってしてませんでしたから。でも八幡さんがその覚悟を決めたのであれば、道は険しくとも必ず成し遂げられると思いますよ。」

 

八幡「……やけに俺を信じますね?何故です?」

 

小苑「簡単です。子を信じない親が何処に居ますか?私は貴方を信じてます。だからなれると確信していますから。」

 

 

なんて母親だ………でも、その言葉には説得力もあった。俺の目をまっすぐ捉えて逸らさなかった。真剣でもありつつ優しさに溢れた目を向けられている。

 

 

八幡「……母さんにそう言われたら、やっぱ自信が湧いてくるな。説得力のある言葉だしな。」

 

小苑「当たり前です。貴方は2代目【万有天羅】の1人息子なのですよ?ならば継ぐのは当たり前だとは思いませんか?」

 

八幡「えぇ〜何その当たり前?ハードルどころか絶壁くらい高いじゃないですか。」

 

小苑「ふふっ♪八幡さんならきっと出来ますよ。私が保証します。」

 

八幡「俺なら絶壁も超えられると?」

 

小苑「はい。」

 

 

俺も高く見られたものだな。そんな風に思ってもらえるなんて。けど4代目【万有天羅】になる為には、今継承している奴を倒さなきゃいけないんだよな?そしてその条件とやらも満たさなきゃ受け継ぐ事は出来ない……俺だけ難易度が高過ぎませんかね?

 

 

小苑「きっと、八幡さんが学院に入ったら色々な事が起きると思います。勿論、望んでいない事も起きる可能性だってあります。それを含めて思い切り楽しめば良いんです。きっと良い彼女さんだって出来ると思いますよ。」

 

八幡「はぁ……俺に彼女、か。それは1番あり得ないですね。こんな奴の、こんな目をした奴のどこに惚れる要素があるのか、俺だったら教えて欲しいですけどね。あっ、内面は無しの方向でですよ。」

 

小苑「それは暗に八幡さんには惚れる要素がどこにも無いと言っているようなものですよ?それは自分を卑下し過ぎだと思いますよ。」

 

 

いやだってなぁ………どうやって自信を持てというんですか?今まで散々目の事で言われてきた俺にどう自信を持てと?

 

いや、これから行く場所はそういう常識が通用しない場所みたいなものだけどさ。

 

 

小苑「八幡さんの彼女になるお方ですか……きっと心が清らかな方なんでしょうね。そうでなければ八幡さんの良さには気付きませんからね。まぁ、そのお方が八幡さんの事がどれくらい愛しているのかも、テストしますけど。」

 

八幡「本当に俺の母さんみたいな発言になってる……これ、どうしたらいいんだろう?」

 

 

 

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