比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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なんか今日は頭が冴えるな……昨日はあんなにダメだったのに。




ようこそ六花、初めまして新しい家

 

 

八幡side

 

 

小苑「準備はよろしいですか、八幡?」

 

八幡「あぁ、もう済んだ。」

 

小苑「そうですか、では出発しましょうか。」

 

 

比企谷家との騒動から約1ヶ月が過ぎた。今は3月、卒業シーズンだが、俺にはそんな事どうでもよかった。総武高に思い残す事なんて何も無い。寧ろ消したいものが山程あるくらいだ。まぁそんな事は置いといて、俺とシャオ……母さんは横浜にある船着場へと向かっている。理由は当然の事だが、六花へ行く為だ。俺が界龍第七学院に転校するのと、母さんがあっちでも家を持ってるそうだからそちらに拠点を移すのだという。

 

まぁ俺の母さん、現役時代は【万有天羅】だった訳だからお金とかはかなり貰ってたんだろうが、家2つも維持できる程あるのかよ……それはそれで凄いと思った。何でもその家は友人に頼んで掃除とかをしてもらっているみたいで清潔に関しては問題無いと太鼓判を押していた。まぁその人がサボっていなければの話だが。

 

 

八幡「……母さん、六花はどんな場所なんだ?日本と比べてどれくらい差があるんだ?」

 

小苑「そうですね……文明レベルはとても違いますね。もし六花が現代だとするなら、日本は江戸かそれ以前の時代ですね。」

 

八幡「そ、そんなにあるのか……世界からしてみれば日本は先進国に見られているが、六花ってそんなに進んでるのか。」

 

小苑「基本的に六花は他国との交流があまり無いので、時は流れていても時代遅れなどの影響はあまり無いのです。寧ろその先にいますから。」

 

 

改めて六花が規格外な場所だと思う俺でした。

 

 

小苑「八幡、六花に着いたらまずは拠点となる家に向かいましょう。あちらにも家具はありますが、八幡だって物の場所や部屋など見ておきたいでしょう?」

 

八幡「それもそうだな……分かった、それから日用品とかを買いに行けばいいよな。学院に行くのは六花の環境に慣れてからでも、充分に時間はあるし間に合うと思うしな。」

 

小苑「はい。それと言い忘れていましたが、六花では携帯等の機械端末は基本的に扱っておりません。扱っているのは主に煌式武装の測定をする時に使われる物だけですので、日常では手をかざすだけで端末が表示されます。こんな風に。」

 

 

母さんが胸の前辺りに手をかざすと、水色をした透明な画面が現れた。そこには今日の日付や気温、時間、方角や細かい内容が記されていた。

 

 

小苑「こんな風にするだけで出てきますので。八幡もやってみるといいですよ。因みに考えている事や調べたい事を頭で思い浮かべながら端末を開けば、短縮して開く事も出来ますよ。」

 

八幡「ああ。」

 

 

じゃあ物は試しだし、こんなのでいいか。

 

俺は六花のスーパーのお買い得品がないかどうかを思い浮かべながら端末を開いてみた。するとさっき母さんが出したようなのと似たような画面が出てきた。

 

 

八幡「おっ、出てきた。」

 

小苑「成功ですね……八幡、もう夕食の事を考えているのですか?」

 

八幡「そうじゃないが、母さんの作る料理は何もかも美味いから楽しみになっちまうんだよ。俺の嫌いなトマトさえもあんなに上手く作っちまうんだからよ。」

 

小苑「ふふふ、それはとても嬉しい事を聞きました。今晩も期待していてくださいね?」

 

八幡「言われなくても期待しますよ。勿論俺も手伝いますけどね。」

 

小苑「ふふ、敬語がまた出てますよ?」

 

八幡「あっ………まだ出ちゃうみたいだ。」

 

小苑「まだ抜けないみたいですね。」

 

 

母さんが敬語で話すからどうもつられる時があるんだよな。

 

 

ーーー六花ーーー

 

 

小苑「着きましたよ八幡。ようこそ、水上都市六花へ。またの名を学戦都市六花へ。」

 

八幡「此処が六花………」

 

 

正直、声が出なかった………すげぇ。なんていうか、本当に未来に来たような感覚だった。さっき母さんが言った通り、日本が時代遅れに感じる。

 

 

八幡「……どんな言葉を出していいか分からないくらい凄い所だな。」

 

小苑「此処へ最初に来た人は誰もがそんな反応をしました。私もその1人でしたからよく分かりますよ。」

 

八幡「俺はこれから此処で暮らしていくのか……」

 

 

俺、早速この街の文化についていけるか不安になって来た。大丈夫かな?

 

 

小苑「八幡、我が家へ向かいますよ。私の後について来てください。」

 

八幡「分かった。」

 

 

ーーー外縁居住区ーーー

 

 

ほう……なんか高層ビルとかスタジアムとかには驚いたが、家とかの外見は普通なんだな。家の中はどうなってるか分からないが、あまり変わってないだろう。

 

 

八幡「なんか少しだけホッとした。日本でも見慣れたものがあって良かったって思ってる。」

 

小苑「家並だけでも安心するものですからね。ですが八幡にはこれから初めてだらけが待っていますからね。早めに慣れるように頑張って下さいね。」

 

八幡「………善処していこう。」

 

 

何度か繰り返してやってるうちに慣れてくる……よな?そうだよね?

 

 

小苑「着きましたよ八幡、此処が今日から私達の家となる場所です。」

 

八幡「おぉ……普通で良かった。」

 

小苑「ふふふ、おかしな八幡ですね。では鍵を開けましょうか。しっかり見て覚えてくださいね。」

 

 

母さんはなんかよく分からない暗号みたいな端末に指を押すと扉からカチャッと音がした。

 

 

小苑「今のが解錠方法と施錠方法です。扉の前でやれば表示されますので、お出かけする際は忘れずに施錠して下さいね。」

 

八幡「分かった。」

 

 

さて、新しい家とご対面だな。

 

 

 

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