比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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子の想い、親の想い

 

 

八幡side

 

 

……最近、やたらめったらシルヴィからのアプローチが激しい気がする。何でだ?俺何かしたか?ナンパから助けてその後は偶に出かける程度の仲になっただけだと思うんだが……分からんな。え、何?俺の事好きなの?………冗談です、調子に乗りました。けど、何でだろうな?

 

そういえばシルヴィからの誘いが増えたのは母さんにシルヴィを紹介した時だったな。まさか母さんがシルヴィに入れ知恵をしたか?……いや、でも母さんはそんな事をするような人じゃないし、するとも思えない。

 

 

それに母さんも夕食になったらシルヴィの事をよく聞いてくる。それも決まってシルヴィと出掛けた日にだ。いやまぁ、俺も母さんには伝えて出掛けてるから聞かれるのは当たり前だとは思ってるんだが、どうにもなぁ……

 

 

小苑「どうかしましたか、八幡?」

 

八幡「……なぁ母さん、変な事を聞いてもいいか?」

 

小苑「変な事?卑猥な事ですか?」

 

八幡「いや、そういう系じゃない。寧ろ………本当になんて言っていいのか分からない。?系か?」

 

小苑「……よく分かりませんが、卑猥な話で無いのであれば出来る限りのお答えはしますよ。」

 

八幡「じゃあ言うけど、シルヴィと何か企んでるか?」

 

 

まぁ母さんに限ってそんな事は無いとは思うが、聞いてみるに越したことはないだろう。

 

 

小苑「シルヴィ…と言いますと、この前ウチにいらしたシルヴィア・リューネハイムさんの事ですか?」

 

八幡「あぁ。」

 

小苑「いいえ、この前初めてお会いしたのが最初で最後の邂逅ですよ。それに、何かを共同で計画したりする程親密な仲ではありませんが?」

 

八幡「やっぱそうか……けど、なんか最近シルヴィからの誘いが増えたというか、まぁ嫌じゃないから別にいいんだが……」

 

小苑「?煮え切らないお答えですが?」

 

八幡「……俺としてはシルヴィとの時間も大切には思ってるが、俺は今、親子との時間を大切にしたいと思ってる。折角本当の家族だって実感が出てきたんだ。この時間を有意義に過ごしたい。」

 

小苑「っ!……そ、そうですか。それを聞いて私は嬉しく思います。湯を沸かしてきますね。」

 

八幡「あぁ。」

 

 

結局母さんは白か……まぁ当然だよな。

 

 

八幡sideout

 

小苑side

 

 

湯を沸かしに行くとは言いましたが、私が今向かっているのはお風呂場ではなく自室です。それは何故かというと………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小苑「……ふふ、ふふふふ♪ふふふふふ♪まさか八幡からあんな事が聞けるなんて、私との時間を大切にしたいだなんて………それを聞いて喜ばない母親が何処にいましょうか?」ニヤニヤ

 

 

ベッドへ飛び込んで先程八幡に言われた事で絶賛悶絶中です。

 

 

小苑「全く八幡はいつの間にあんなにも親孝行な子になったのでしょうか?最初は買い物の荷物持ちから始まり、今では私との時間を大切にしたいだなんて……私を幸せ死にさせるおつもりなのでしょうか?」ニヤニヤ

 

小苑「あぁ……八幡は本当に良い子です。今時の子はこんな事思っても言ってはくれませんから。八幡には失礼ですが、先程のお言葉を録音しておけば良かったと強く思っております。」ニヤニヤ

 

小苑「ですが八幡も鋭くなりましたね。まさか私とシルヴィアさんが裏で繋がっているとまで予測するとは……でもまだ気付かれてはいない様子でした。私としては2人はとても相性が良いのでお付き合いすべきだと思うのですが、あぁ……先ほどの言葉のせいで今後も積極的に行くべきと進言すべきなのか、少し控えた方がいいと進言した方がいいのか迷ってしまいます。あぁ八幡、貴方は何故あのタイミングで母親にとって殺し文句のような事を言ってしまったのですか?」

 

 

全く八幡は本当に良い子ですね♪

 

 

小苑「さて、湯を沸かしに行かなくてはいけませんでしたね。もう少しだけ浸っていたいですが、長引くと変に思われます。」

 

 

その後私は湯を入れてから、再び居間へと戻りました。

 

 

八幡「あぁ、別に構わないが……仕事は大丈夫なのか?出掛けるのもいいが、あまり無理するなよ?」

 

シルヴィア『無理なんてしてないよ!八幡くんとデートするのに無理も何も無いんだから!楽しみしかないよ♪』

 

 

おや、シルヴィアさんとの通信でしたか。

 

 

八幡「そ、そうか?ならいいんだが………」

 

シルヴィア『うん♪じゃあ今度の日曜日にねっ!楽しみにしてるからね〜♪』

 

 

そして通信は切れて画面を閉じた八幡。私も八幡が無理をしていないか少し心配です………っ!そうです、少しだけアレをやってみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギュッ

 

 

八幡「ん?」

 

小苑「ふふ♪」

 

 

私が八幡にしてあげたのは、ただ後ろから抱き締めただけです。ですが八幡は座った状態なので、後頭部が私の胸の辺りにあります。ですがこれはこれで丁度いいのです。

 

 

小苑「八幡も疲れてはいませんか?シルヴィアさんの心配をされるのも良い事ですが、ご自分の身体も大切にしてくださいね?」

 

八幡「分かってるよ。ていうか、何で抱き着いてるんだ?」

 

小苑「先程、嬉しい事を言ってくれたご褒美です。」

 

八幡「お釣りが来るくらいのご褒美だ。」

 

小苑「八幡は口がお上手ですね。」

 

 

八幡はやっぱり、私の自慢の息子ですね。

 

 

 





ただの余談ですが、小苑さんのイメージがどうしても【艦隊これくしょん】の鹿島に見えてしまうんですよね。

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