比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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ずっと一緒に……

 

 

冬香side

 

 

私がお兄様と再会してこの学院で過ごしてから、早くも半年が過ぎました。お兄様と過ごしたこの半年間は私にとって有意義な時間でした。いえ、有意義では片付けられない程、充実した半年間でした。お兄様がどう思っているかは私には分かりませんが、良い半年間を送れたと思っていたら幸いです。

 

私は半年に1度、里へ定時連絡を欠かさずに行なっているのですが、お兄様が生きていた事を報告しようかしないか迷っています。そうしたら里は大混乱でしょうから。後でお兄様に報告ですね。

 

 

そんなお兄様ですが、この学院に転入して早々に当学院の序列2位に決闘を申し込まれ、戦う事になりました。その理由が『同じ師の弟子だから。』だそうです。当日の公式序列戦では、どちらも譲らない戦いで最後の最後でお兄様の流星闘技で暁彗さんを倒して、界龍の新しい序列2位になりました。私はとても鼻が高いですっ!

 

それからお兄様は序列2位の部屋を貸し出してもらい、その部屋に住んでいます。(当然私も一緒です。)そして最近、お兄様は多くの生徒に教えをするようになりました。なんでも、お兄様の戦いぶりを見て武術、剣術、星仙術、陰陽術の技術を向上させたいという生徒が増えたのです。

 

 

そのせいでお兄様もご多忙になられましたので、夕食などの準備も私がするようになりました。毎日ではありませんが、ほぼ毎日作っているので料理のスキルも上げられますね。私も鍛錬に参加する時がありますので、その時は学食で食べるようにしています。

 

 

あっ、今は授業中なので失礼しますね。

 

 

ーーー授業終了ーーー

 

 

教師「それでは今日の授業を終了します。明日も遅れないように!」

 

 

本日の授業も終わり、全生徒が荷物を纏めて帰る準備をしています。帰ると言っても寮の部屋に戻って荷物を置いてくるだけなのですけど。その後にお兄様との鍛錬の時間が来るのです。

 

 

冬香「お兄様、お荷物をお預かりします。」

 

八幡「あぁ、頼む。」

 

 

因みに私はお兄様が早く鍛錬をつけられるように、お兄様のお荷物は私が責任をもって部屋まで運ばせて頂いております。

 

 

陽乃「八幡く〜ん!一緒に道場行こっ!」ダキッ!!

 

八幡「うおっ!?おいやめろ雪ノ下、危ないだろ。」

 

陽乃「えぇ〜いいじゃん!どうせ八幡くんなら余裕で受け止められるでしょ?」

 

八幡「そういう問題じゃねぇよ。それと抱き着くな、離れろ。暑い。」

 

陽乃「じゃあ私の事名前で呼んでくれたらいいよ。前から言ってると思うけど、私の事は陽乃って呼んでって言ってるよね?」

 

八幡「はぁ……お前も懲りないな。分かったよ陽乃、これでいいのか?」

 

陽乃「よしっ!八幡君からの名前呼び、頂きました♪これで一歩前進だね!」

 

八幡「何にだよ………」

 

 

………陽乃様、早くお兄様から離れてはくれないでしょうか?

 

 

陽乃「まぁこれ以上八幡君にくっついていたら冬香ちゃんが怒っちゃうから離れるね……もう〜そんな顔で睨まないでよ〜。別に冬香ちゃんの彼氏を取ったりはしないからさ。」

 

冬香「陽乃様、何時も仰っているとは思いますが、私はお兄様と恋人同士ではありません。」

 

 

勿論、お兄様がそう望んでいるのであれば、私も喜んでそういうご関係になりたいとは思いますが……///

 

 

陽乃「もしもーし?冬香ちゃん?自分だけの世界に飛んで行かないで〜。お姉さん寂しいから〜。」

 

冬香「っ!も、申し訳ございません。ではお兄様、お先に失礼致します。後程道場で。」

 

八幡「あぁ。」

 

 

ーーー廊下ーーー

 

 

この半年でお兄様を知らない者はこの学院で居なくなる程でした。流石はお兄様です。お兄様の実力も確かなのですが、教え方もお上手なので、1ヶ月前の序列戦では約4割の生徒が相手生徒に勝ったとか。

 

そしてさらに凄いのが、元々仲の悪かった木派と水派を対等の関係にさせてしまった事です。いがみ合っていた彼らが今では教え合うようになっているのです。これもお兄様が用いられた陰陽術のおかげなのでしょう。1つ下の後輩、虎峰君もセシリーさんや黎兄妹のお2人に陰陽術を習っている代わりに簡単な武術を教えているのをよく目にします。これこそ師父の仰っていた【切磋琢磨】というものなのでしょう。

 

 

さて、私も早くお荷物を置いて、お兄様からの教えを受けなくては。

 

 

ーーー鍛錬終了後ーーー

 

 

八幡「それじゃあ今日の鍛錬は終了にする!風呂に入ったらちゃんと筋肉を揉みほぐしておけよ。今日は少しキツめにやったからな。じゃあ解散っ!」

 

 

「「「「「ありがとうございましたっ!!」」」」」

 

 

冬香「お兄様、お疲れ様でした。タオルをどうぞ。」

 

八幡「あぁ。とはいっても、受け取る程の汗はかいてないけどな。」

 

冬香「そのようですね。ところでお兄様、今日は学食と私がお作りする夕食、どちらがいいですか?」

 

八幡「出来るなら冬香が作る夕食がいいが、お前も鍛錬で疲れているだろう?無理はしなくていいんだぞ?」

 

冬香「いえ、お兄様が食べたいと仰ってくれるのであれば全力でお作り致します!それに、お兄様からのその一言で疲れなど吹き飛びますっ!」

 

 

八幡(俺の一言で疲れ吹き飛ぶのか……凄いとは思うがそれは無いだろ、絶対。)

 

 

八幡「分かった、じゃあお願いする。献立は任せる。」

 

冬香「はい!」

 

 

お兄様の為にも、美味しいお料理を作らなくてはっ!

 

 

ーーー数十分後・八幡の部屋ーーー

 

 

八幡「おぉ……すげぇ美味そうだ。」

 

冬香「腕によりをかけて作りました。お口に合えば良いのですが……」

 

八幡「合わなくても全部食べる。お前が俺の為に作ってくれたんだ。食べないと作った本人に悪いだろ。」

 

 

お兄様……とても優しいといいますか、女心が分かっていると仰った方がいいのか分かりませんが、聞くと嬉しい事を平然と……だから私はお兄様に………

 

 

八幡「それじゃあ頂きます。」

 

冬香「……お兄様。」

 

八幡「ん?何だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬香「これからも、ずっと一緒に居ましょうね。冬香との約束です。」

 

 

 





というわけで冬香編の終了です!!

いや〜良い兄妹愛が見られた気がします!

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