比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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皆様、お次の女性キャラはこのお方です!




パーシヴァル編
とある伯爵家の執事とメイド(?)


 

 

八幡side

 

 

欧州にある1つの屋敷がある。その屋敷はとある伯爵家の屋敷が所有する1つであり、俺『比企谷八幡』はその屋敷に仕える執事の立場だ。俺の家系は代々、この地方の貴族達の執事として働いている。当然俺の親や祖父母、曾祖父母やその前もずっと仕えている。おかしいとは思ってるだろうが、俺の生まれは確かに日本だ。ただ祖先のしきたりからか分からないんだが、子供が結婚して子供が出来たら日本に帰国させて育てるという訳の分からない風習が出来てしまったのである。日本でもこの地方でも変わらないと思うが、なんか拘りみたいなのがあったんだろう。

 

 

そんなわけで今俺はある1人の新人の教育係に任命されている。その新人は覚えは良いんだが、いかんせん他人に対して興味が無いというか無関心というか……それに、無表情なんだよ。俺には少しだけ心を開いてくれているのかどうか分からんが、話をしたりはする。けど他の人とは俺と同じ風には話さないな。そして今日も彼女と一緒に仕事を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「っと、そろそろ時間だ。行くぞパーシヴァル。」

 

パーシヴァル「はい、比企谷様。」

 

八幡「………前にも言ったと思うんだけど、その比企谷様ってやめてくれないか?俺は別にお前の主人じゃないんだぞ?」

 

パーシヴァル「……いえ、比企谷様はいつも丁寧に仕事を教えてくれます。これは私なりの誠意なのです。なのでそう呼ばせてください。」

 

八幡「……じゃあ俺の父親や母親が来たら何て呼ぶんだ?」

 

パーシヴァル「そもそも呼ぶ機会がございません。」

 

 

コイツは本当に動じないな………よし、ちょっと揺さぶるか。

 

 

八幡「それは何か?俺としか話したくないから他の人は眼中に無いってか?」

 

パーシヴァル「眼中に無い、というわけではありませんが、今のところ私が興味を持てる人物、というよりも気軽に話せる人物は比企谷様だけなので。」

 

八幡「もう少し話し相手を増やせよ……」

 

パーシヴァル「私には比企谷様が居れば充分なので、それ以外は特に話相手は欲しくありません。」

 

八幡「そ、そうか……」

 

 

………コイツ、マジなのか?1番は主人だろうに。

 

 

ここだけの話、パーシヴァルは捨て子なのだ。両親が誰かも分からず、赤ん坊の頃にこの伯爵家の門前に放置かれていたとか。俺はその頃日本に居たから詳しい事は分からないんだけどな。最近になって給仕の仕事をしてもらう事が伯爵様からの命で決定したから俺が1から教えている。

 

けど、最近になって問題になってきたのは、パーシヴァルが俺と同じ格好をするから男なのか女なのか見分けがつかなくなってきたのだ。いや、胸元を見ればどちらか分かるかもしれないが、それは失礼というものだ。この屋敷に住んでいる者なら分かっているとは思うが、パーシヴァルって髪は短く切り揃えてあるし、顔もどちらかというと中性的な感じだ。故に、買い出しとかに行ったら必ず性別を聞かれるのだ。

 

しかもパーシヴァル自身もかなり落ち着いているためか、もっと男に見られやすい。メイド服を着ればいいのに、何故かそれを嫌がるのだ。理由は分からないが。だから執事服を着ている。稀にだけど居るよね?女なのにスカートではなくズボンにする人って。本当に稀だけど。

 

 

八幡「1週間前にもやったと思うが、今日はこの区画だ。窓ガラスの拭き掃除に花瓶の中の水の入れ替え、床に汚れがあったら取るように。」

 

パーシヴァル「はい。」

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

伯爵「ただいま、八幡にパーシヴァル。」

 

八幡「っ!これは旦那様、行く道を阻んでしまい申し訳ございませんっ!」

 

伯爵「構わないよ。この屋敷を綺麗にしてくれているんだからね、それくらいの事で怒りはしないよ。パーシヴァルも仕事はどうだい?」

 

パーシヴァル「……まだ2週間なので、どうとも………ただ、少しだけ作業には慣れました。」

 

伯爵「そうか、それは良かったよ。それはそうと、2人共このところ働き詰めだろう?少し休みを取るといいよ。無理ばかりしていては身体に毒だからね。」

 

八幡「ありがたきお言葉なのですが、休暇を頂いてもする事がございませんので。街に行くにも、私共が自由に使える金銭は限られていますから、こうして屋敷の掃除をしていた方がまだ暇を潰せますので。」

 

伯爵「八幡。労働精神が高いのは良い事だけど、知らない内に体は悲鳴を上げていくんだよ?少しでも良いから身体を休めなさい。」

 

八幡「……失礼いたしました、旦那様。」

 

伯爵「分かってくれればいいんだよ。パーシヴァルも八幡と一緒の方が気分も楽だろう。お金は私が出してあげるから2人で街にでも出かけて来なさい。2人はまだ13歳なんだから、遊ぶ事も覚えないとダメだよ?」

 

八幡「あ、ありがとうございます。」

 

パーシヴァル「………ありがとうございます。」

 

伯爵「うん。じゃあ僕は自室に戻るよ。君達も作業が済んだら休んで良いからね。」

 

2人「はい。」

 

 

旦那様はにこやかにそう言うと、奥へと向かった。あの人はとても良いお方だ。俺達執事だろうと平等に見てくれる。俺の先祖や父さんと母さんがこの人に、いやこの伯爵様の家系に仕えている意味がよく分かった気がする。

 

 

 





はい、というわけでパーシヴァル編でした!!

原作とは違い、欧州貴族の執事&メイド(?)からのスタートにしてみました!!
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