比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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前回書き忘れていましたが、パーシヴァルの服装は
『最弱無敗の神装機竜』のクルルシファー・エインフォルクのドレスです。




舞踏会 ①

 

 

パーシヴァルside

 

 

ーーー車内ーーー

 

 

……やはり落ち着きません。この格好もそうなのですが、一番の理由は八幡さんと居るからです。いつもの服装ならいつも通りに出来るのですが、この格好で……しかも目の前で『綺麗』だなんて言われたら、意識してしまいます///

 

それに、八幡さんは気付いていないと思われますが、車の中でも手を繋いだままなのです///マナーとしては無礼の内に入りますが、恥ずかしながら私はこの時間が少しでも長く続いて欲しいと思っております。なので街に出てからは赤信号が出る事ばかりを祈るばかりです///

 

 

運転手「八幡様、パーシヴァル様、ご到着致しました。」

 

 

………何故、幸せな時間や楽しい時間というのは、こうもあっという間なのでしょう。

 

 

ーーー会場内ーーー

 

 

城内には問題無く入る事が出来ました。やはり侵入者を未然に防ぐ為か、金属探知機やサーモカメラ、監視カメラや警備兵が多く配備、整備されていました。この会場内にも、恐らくは外に居た警備員達よりは腕の立つ人達なのでしょう。

 

私は今でこそこんな風に余裕を装っていますが、実際はそんなに余裕はありません。

 

 

八幡「……凄い場違いを感じるな。」

 

パーシヴァル「……そうですね。」

 

八幡「此処に居るのは殆どが爵位をお持ちになっている貴族の方々だ。粗相をしないようにとは思っているが、やはりなぁ………」

 

パーシヴァル「仕方のない事です。私たちは1年前までは給仕、今では騎士なのですから。貴族になりきれというのは無理があります。」

 

八幡「ま、それもそうだな。」

 

 

幾分かは気が楽になりました。やはり八幡さんと一緒だと気持ちも落ち着きます。八幡さんが大人びているからでしょうか?

 

しかし、旦那様に奥様、八幡さんのお父様とお母様はどちらに行かれたのでしょうか?先程からお姿が見えません。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

主催貴族「皆様、今宵は我が城にお集まり頂き、感謝申し上げる!今宵は好きなだけ飲み食いや会話を交え、満足のいく催しになる事を願っている!」

 

 

主催者様がそう仰ると、先程からいる皆様は会話を続ける方達、食事をする方達、ダンスをする方達と別れています。

 

 

八幡「俺達は……目立たないように食事でもするか。」

 

パーシヴァル「そうですね、それが賢明でしょう。」

 

 

私たちはそう決めて人の多い場所で食事をしていたのですが、何故か同年代の方達から話しかけられるようになってきました。

 

 

1「見るからにお美しい……貴女のような美貌は初めてお見受けしました。」

 

2「私も貴女のような可憐な女性は初めてお会いしました。どうでしょう?私と一曲……」

 

3「何を仰いますか○○公。私がお誘う申し上げるところだったのですぞ?」

 

4「いやいや、皆さん分かっていない。彼女は俺と一曲するんだ。淑女(レディ)、お手をどうぞ。」

 

2「君はどさくさに紛れて何をしているんだね?私の邪魔をしないで頂きたい。」

 

 

………どうしましょう、断る機会を失ってしまいました。かといって切り抜けるのはほぼ不可能です。どうすれば………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「パーシヴァル。」

 

 

っ!!

 

 

パーシヴァル「……八幡さん。」

 

八幡「少しだけ踊らないか?少し身体を動かしたくなってな。(身動き取れないんだろう?早くこっちに来い。)」

 

パーシヴァル「は、はい!御一緒します!皆様、失礼いたします。」

 

 

私は私に詰め寄ってきた方達に一礼をした後に八幡さんの所へと向かいました。後ろからはいくつもの視線がありましたが、今は八幡さんのお側に居たいので気にしません。

 

 

パーシヴァル「すみません八幡さん、どう切り抜けていいか分からなくて………」

 

八幡「そうだろうな。けど、これでお前も分かっただろう?お前にはそれだけ魅力がある。俺が綺麗だって言ったのも少しは分かっただろう?」

 

パーシヴァル「は、はい……よく理解出来ました///」

 

八幡「それじゃ、少しだけ踊るか。」

 

パーシヴァル「はい、八幡さん。」

 

 

そこからは、私と八幡さんで踊る事にしました。ああ言った以上、踊らないのは不自然ですからね。ですがいつの間にか皆様の目が私たちにだけ向けられていました。八幡さんが気づいているかどうかは分かりませんが、今踊っているのは私と八幡さんの1ペアだけでした。

 

 

「やはりお美しい……」

 

 

「綺麗な子ねぇ……誰のご息女かしら?」

 

 

「彼も中々……」

 

 

「とても息が合っている……お見事です。」

 

 

「あれくらい、俺にだって出来る。」

 

 

「中々素晴らしい踊りだね。」

 

 

 

 

八幡「なんか……目立っちまってるな///」

 

パーシヴァル「そ、そう…ですね……///」

 

八幡「そろそろ戻るか。と、言いたいところではあるが、今戻ったら……」

 

パーシヴァル「確実にまた踊らされますね。」

 

 

それは私も嫌だった。踊るのは構わないのですが、私は何故か八幡さん以外の男性と踊るのはあまり気が進みませんでした。

 

 

結局私たちはその1曲が終わるまで踊り続けました。その分疲労も溜まったので流石に私たちに一曲踊ろうと話しかける方達は居ませんでした。賛辞のお言葉は頂きましたけど。

 

 

「いやぁ実に素晴らしい踊りだった!お相手の殿方はともかく、踊られていた貴女は今宵の月明かりのように輝いていた!先程の儚げな笑顔がまた良かったっ!どうだろう?次は僕と踊っては頂けないかな?」

 

 

………この人とは踊りたくない、私は即座にそう思いました。八幡さんの事を卑下したお方とは踊りたくもない。

 

 

パーシヴァル「申し訳ありませんが、先程一曲分踊ってしまったので少し足が疲れてしまいまして……今日はもう踊らない事にしていますので。」

 

「ほう、足がお疲れですかっ!それはそれはお相手のリードがさぞかし無茶かつ無謀なものだったのだろう!私はそのような無茶なリードはしないっ!少しだけで良いのだ、私と踊ってはくれないだろうか?」

 

パーシヴァル「………お言葉ですが、彼はそのようなリードはしておりません。それに私は1曲分を踊ったから疲れたと申しました。彼を誹謗中傷するようなご発言はお止め下さい。」

 

八幡「………」

 

「貴女はとてもお優しい方のようだ。だが、このような男の気遣いなど無用だと思うが?何処からどう見ても平凡な顔をしている。寧ろ貴族かどうかも怪しい。貴殿に問う、何処の出だ?爵位は?」

 

 

……マズい事になりました。矛先が八幡さんに向けられてしまいました。八幡さんは涼しい顔をしていますが、返答次第では笑い者にされてしまいます。

 

どうすれば………

 

 

 




さて、絶体絶命(?)どうなるか!?
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