比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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3日後の心情

 

 

アーネストside

 

 

……まさかの事態になってしまったね。ここまで大事になってしまうなんて予想もしてなかったよ。あれから3日が過ぎたけど、比企谷君は本当に生徒会室には来なくなってしまった。レティシアには無理強いはさせずとも何とか来るように促して欲しいとは言ったけど、3日続けて来ないという事は効果は無かったみたいだと受け取って欲しい。

 

でも影響はそれだけではなかった。その影響はこの原因を作ってしまった本人、パーシヴァルにも大きな傷を作っていた。授業や生徒会には参加しているんだけど、まるで生気を感じさせないような目をしている。僕も彼女を元気づけようとしたんだけど、元々彼女の事をよく知らない僕にはどうする事も出来なかった。

 

今も生徒会で作業をしているんだけど、10分に1度はもう1つの机を凝視している。その机は比企谷くんの席でパーシヴァルの隣の席でもある。パーシヴァルはその度に悲しそうで辛そうな、そして今にも泣き出しそうな顔をする。

 

 

レティシア「アーネスト、何とかなりませんの?私もうこの雰囲気で仕事をするのは耐えられませんわ。」

 

ライオネル「俺もその意見に同意だ。流石にこれ以上これが続くようだと問題になってくるぞ。」

 

アーネスト「そうなんだけどね……比企谷君に話をしに行こうにもクラスに行けば姿は見えないし、寮に行けば居留守を使っているのか、はたまた本当に居ないのかで応答が無い、通信を使おうにも使われていない状態が続いていてね、どうしようもないんだよ。」

 

 

本当に何も出来ない状態だよ。最初から八方塞がりだなんてね……参ったよ、本当に。僕としては早く仲直りをして欲しいところだけど、当の本人達が直接会えないとなると、実現は相当に難しい。

 

本当に………参ったよ。

 

 

その後は生徒会も解散して各自鍛錬や寮に戻って行った。比企谷君、パーシヴァルをどうにか出来るのは君だけなんだ、お願いだから授業の合間にでもいいからパーシヴァルと話をして欲しい。

 

 

アーネストsideout

 

パーシヴァルside

 

 

………あの最悪な日から3日。学園の教室では八幡さんと会いますが、それだけです。挨拶も交わさなければ会話もありません。当然八幡さんは目も合わせてくれません。会長やブランシャール様は時折私に紅茶を淹れてお話をして下さるのですが、今の私には何の意味もありません。私の為に慰めてくれたのでしょうが、お2人には申し訳なく思っています。

 

 

パーシヴァル「………」

 

 

今、私は体育座りをしながら寝具の上で壁にもたれかかりながら額を膝につけて顔を伏せています。私は今、非常に3日前の事を後悔しています。何故あんな事を八幡さんに聞いてしまったのか……酷く自分を責めました。八幡さんが誰と一緒に居ようと私には関係の無い話です。別に私と八幡さんはお付き合いしているわけでもありません。前のような隊長と副隊長の関係でもありません。今は学園の同級生という関係です。

 

他の方に比べたら親密な関係ではありますが、だからといって質問責めにしていい筈がありません。八幡さんの立場になって考えたら簡単に分かる事でした。

 

 

でも……でも、何もかも遅過ぎました。八幡さんは私に見向きもしてくれなくなりました。私は………どうすればいいのでしょうか?

 

こんなにも胸が張り裂けそうな思いをしたのは初めてです………心を開いている方からあんな言葉を投げかけられたら、こんなに痛いものなのですね。心臓に何かがグサッと刺さるような、締め付けられるような痛みがまだ残っています。

 

 

パーシヴァル「私は、どうしたら………」ツ-

 

 

そして私はその日、人生で初めて涙を流しました。

 

 

パーシヴァルsideout

 

八幡side

 

 

生徒会はどうなっただろうか、俺が居なくても機能はしているだろうとは思うが、やはり気にはなってくる。まぁブランシャールやカーシュが居るから問題は無いだろう。会長にも少し迷惑はかけるが、俺も自分の部屋で書類まとめて処理してるから別に問題は無いだろう。パーシヴァルの様子は……気にならないといったら嘘になるが、自分から確かめに行こうとは思わない。残酷な言い方をするが、俺に信用を持てない奴の心配をしても意味が無い。

 

パーシヴァルからの目線は授業中とかにも感じているが、別にどうでもいい。屋敷に居た頃からの付き合いではあるが、だからといって贔屓するつもりなんて俺には無い。

 

 

pipipi…pipipi…

 

 

ん?誰だ?

 

 

アーネスト『やぁ比企谷君、今少しいいかい?』

 

八幡「会長?少し待ってください。」

 

 

俺は急いで扉のロックを解除して会長を部屋へと入れた。会長を椅子へと座らせた後、部屋に置いてあるティーバッグで作った紅茶と洋菓子を持って俺も席に座った。

 

 

八幡「すみません、こんなもてなししか出来ませんが……」

 

アーネスト「いや、気にしていないよ。」

 

八幡「それで、何かありましたか?」

 

アーネスト「うん、パーシヴァルの事なんだけどね。」

 

八幡「………俺から関わる気はありませんよ。」

 

アーネスト「君ならそう言うだろうと思っていたよ。でも彼女の事を一番よく知っているのも君だから、彼女が1人で抱え込んでしまっている事にも気がついているんじゃないかい?」

 

八幡「……まぁ、一応はですけど。」

 

 

この人、どんだけ俺達の事を見てるんだよ。

 

 

アーネスト「君とパーシヴァルを除く生徒会役員で話し合ったんだけど、この状態が続くと僕達も気まずいからね、出来れば仲直りをしてもらいたいんだ。君の心情も理解しているつもりだよ。自分を疑うような人とはって思っていると。でも、そこをなんとかお願いしたいんだ。今日……というよりも最近のパーシヴァルは目元の隈が酷くなってきているから、睡眠や食事も碌に取れていない状態だと思うんだ。」

 

八幡「………」

 

アーネスト「比企谷くん、お願い出来ないかい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「はぁ……分かりました、俺からパーシヴァルに話してみます。ですが間違っても俺からは謝りませんからね?」

 

アーネスト「……出来れば君からきっかけ作りをして欲しかったんだけど、引き受けてくれるだけでこちらとしてはありがたいよ。」

 

 

いや、貴方から頭を下げられたんじゃあ断るわけにもいきませんって。

 

 

 

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