比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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オーフェリアの6年間

 

 

オーフェリアside

 

 

……あの後、私とお兄さんは界龍の校内から出て、校門前の階段の端に座っている。お兄さんは私のお話を聞くって言ってくれているけど、私はお兄さんの今後が心配。さっきの人たち、きっとお兄さんのお友達だよ。私と話すよりも仲直りしてきた方が私はいいと思う。

 

 

オーフェリア「ねぇお兄さん、私とお話してくれるのは嬉しいんだけど、あの人達と仲直りしてきた方がいいよ。お友達なんでしょ?」

 

八幡「いや、俺はアイツ等と仲直りするつもりは無い。事情を知らないとはいえ、あの3人はお前の事を化け物扱いした。《王竜星武祭》の戦い方がって理由だけでだ。俺はそんな奴等と友人になったつもりは無い。よくいるだろ?人を見た目で判断する奴って。ソイツ等と同じみたいなもんだ。」

 

 

お兄さんはこう言ってるけど、本当に大丈夫かなぁ?

 

 

八幡「そんな事よりも、俺はお前の方が大切だ。何があったのか話を聞かせてくれないか?」

 

オーフェリア「お兄さんがいいって言うなら私も気にしないけど、仲直りはしてね?」

 

八幡「いやだから、俺は別に「してね?」……はい。」

 

オーフェリア「それじゃあお話するけど、気持ちのいいお話じゃないからね?」

 

八幡「分かってる、話してくれ。」

 

 

それから私はお兄さんと別れた後から今に至るまでの6年間をお兄さんに説明した。お兄さんは私から1度も目を離さずに聞いてくれた。

 

これまでの経緯を簡単に表すとこうなるよ。

 

 

・10歳にフラウエンロープ系列の研究所に借金代わりとして買い取られました。

 

・11歳に後天性星脈世代にする実験に成功。無尽蔵の星辰力に魔女としての能力も手に入れました。成功したけど研究所は壊滅。私も瀕死状態だった。

 

 

(でも、上手くコントロールが出来ないから周りに毒素を撒き散らしてしまう。だからお花に触れなくなってしまった。)

 

 

・同じく11歳。目を覚ました時にはレヴォルフの運営母体、【ソルネージュ】の特殊部隊に引き取られて保護されていました。

 

・12歳にレヴォルフの生徒会長さんのディルク・エーベルヴァインさんに買い取られてレヴォルフ所属になりました。そこからは自由にさせてもらっています。

 

 

オーフェリア「……こんな感じかな。これがお兄さんと出会う前までの私の人生。」

 

八幡「……壮絶だな。」

 

オーフェリア「そうだね。この身体になってからは何も出来なくなっちゃった。色んな事がしたいのになぁ……料理とかお花のお世話とか、本当に色々。」

 

八幡「………」

 

 

お兄さんが辛そうに私を見つめてる。お兄さんが辛そうにする理由なんて無いのに……私の為にこんな顔をしてくれる。やっぱりお兄さんは優しいなぁ。

 

 

八幡「………なぁオーフェリア。お前の周囲に毒素を撒き散らしてしまう星辰力の事なんだが……俺にも手伝わせてくれないか?」

 

オーフェリア「気持ちは嬉しいけど、無理だよ。色んな方法を試してみたけど、結局は今お兄さんがやってる星辰力の壁を張って守るのが1番効果的なんだ。でもそれを1日中やるわけにはいかないからダメだったんだ。だから今もどうするか調べてるんだけど……」

 

八幡「それを俺にも手伝わせて欲しいんだよ。俺が出来る事なら何でもやる。だから手伝わせてくれ。もしダメだっていうのなら、俺が自分でやるだけだ。」

 

オーフェリア「それって断っても意味が無いって事だよね?」

 

八幡「ダメだって言われた時だ。その時は俺個人で調べるだけだ。」

 

オーフェリア「断る理由が無いから私は勿論OKだよ。でも、ディルクさんがどういう反応をするか分からないから……」

 

八幡「あー……取り敢えずはそのディルクさんに会って認めてもらえればいいのか?」

 

オーフェリア「う、ううん!そういう事じゃなくて、ディルクさんって何考えてるかよく分からない時があるから。お兄さんの事を言ってどうなるのかなぁって。」

 

 

あの人って本当によく分からない時があるんだ。悪い人じゃないんだけど、私よりも色々考えてそうな人だから。

 

 

オーフェリア「でもありがとうお兄さん。手伝ってくれる事についてはディルクさんに相談してみるね。」

 

八幡「あぁ、頼む。」

 

 

よし!これでお兄さんと一緒に居られる時間が増えるかもっ♪頑張って説得しよっ!

 

 

八幡「気になるんだが、お前《王竜星武祭》でそんなにヤバい戦い方をしたのか?」

 

オーフェリア「私、星辰力の制御なんて出来ないから力任せにやったらああなっちゃったんだ……シルヴィアさん痛そうだった………」

 

 

八幡(あぁ……オーフェリアの良心が傷んでる。試合だから仕方ないと思うが、これがオーフェリアの本性だからなぁ……)

 

 

八幡「仕方ないだろう、試合とはいえお前は星辰力の制御法なんて知らないんだ。お前の心中を予想して言うが、手加減しないで力任せにするしかなかったんだろう?ならそれは仕方ないって思え。俺だって星辰力の制御を覚えたのはほんの半年前なんだ。」

 

オーフェリア「えっ!?半年前なのっ!?」

 

 

は、半年……最近だよ。

 

 

八幡「あぁ、見所があるって言って鍛えてもらってたんだ。けど、段階は何個かすっ飛ばしてるようなもんだ。」

 

オーフェリア「て、でもお兄さんはそれで使いこなしてるんだよね?」

 

八幡「まぁ教えてもらったのがあの人が初めてだからな。違和感なくやっている。」

 

オーフェリア「じゃあお兄さんって星辰力の使い方が凄く上手なんだ!」キラキラ!

 

 

八幡(……オーフェリアが眩しい。)

 

 

八幡「ま、まぁアレだ。今日はこの辺で帰って、会長に報告してくれ。コレ、俺のアドレスだから登録してメッセージでも飛ばしてくれ。」

 

 

お兄さんのメールアドレス………

 

 

オーフェリア「………電話番号は?」

 

八幡「え?」

 

オーフェリア「電話番号は教えてくれないの?」

 

八幡「あ、あぁそうだな。番号もあった方が便利だよな。じゃあこれな、俺の電話番号。」

 

オーフェリア「うん、ありがとう!!」

 

 

その後はお兄さんと別れて学院に戻ってディルクさんに今日の事を報告しました。

 

でも、私の予想とは斜め上の答えが飛んできました。

 

 

 

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