八幡side
あぁ〜………何ともアホらしい事だ。自分から距離を取った相手に自分から近付きに行くんだからな。いや、会長が頭を下げてまで頼んで来たから無下にするわけにもいかないから引き受けちまったけどよ、本当にバカみたいだよな。さて、このHRが終わったらもう放課後だから、終わり次第パーシヴァルの所に行くか。
「起立!気をつけ!礼!」
よし、終わったな。さて、いっちょやりますか。
八幡「……パーシヴァル。」
パーシヴァル「っ!………はい、何でしょう?」ピクッ!
八幡「少し話がしたいんだが、今いいか?」
パーシヴァル「…………す、すみません、生徒会がありますので。」
八幡「会長から時間を貰えるように許可は取ってある。お前と話したい。」
パーシヴァル「………」
全く俺に目を合わせないな………ていうかコイツ、本当に酷い隈だな……マジで寝てないのが分かる。肌もなんか前に比べると白いというか、会長の言っていた通り本当に生気が無いというか………酷いという一言に限る。
八幡「因みに言っておくが、これは会長からの計らいでもある。あの人もこれ以上このままなのは見過ごせないみたいらしくてな。昨日俺に頭を下げて来た。それが無ければ俺はお前の前には現れていない。」
パーシヴァル「………」
八幡「俺は別にどちらでも構わない。決めるのはお前だからな。」
パーシヴァル「………分かりました。では場所は私が選んでもいいですか?」
八幡「俺は何処でもいい、お前の好きな場所にしろ。」
パーシヴァル「ありがとうございます。」
どうにか俺はパーシヴァルを誘い出す事に成功した。だが、これからどうするかはパーシヴァル次第だ。俺が会長から言われたのはここまでだからな。自分から謝りに行こうとは思わん。
まぁ、話がしたいと振ったのは俺だから最初は俺から話してやるけどな。
ーーーカフェテリア・個室ーーー
八幡「………」
パーシヴァル「………」
八幡「………会長から聞いた。お前顔色悪過ぎるぞ、ちゃんと食べて寝てるのか?」
パーシヴァル「………」
八幡「まぁ答える義理なんて無いから答えなくてもいいが、食事と睡眠くらいは取れ。」
パーシヴァル「………はい。」
………返事、したのか?全く聞こえなかった。まぁいいか、気を付けてくれるのならそれに越した事はない。
八幡「この際だ、お前からは何かあるか?」
パーシヴァル「………いえ、特に何も。」
八幡「……何か1つくらいはあるだろう。俺か気に食わないだとか、調子に乗っているとかでも構わん。何かあるだろう?言いたい事の1つや2つくらいは心の中に抱えているものだろう。」
パーシヴァル「………長くなりますが、お話してもよろしいでしょうか?」
八幡「聞くって言ったのは俺だからな、話は聞く。」
パーシヴァル「ありがとうございます………八幡さん、先日は……その、申し訳ございませんでした。八幡さんが誰と出掛けていようが私には関係の無い事なのに、ついあんな事をしてしまいました。口では上手く言えないのですが、八幡さんと異性の誰かが一緒に行動しているのを見ると、思考が止まってついカッとなってしまうんです。それであの時……あんな事を………」
八幡「つまりはお前があんな行動を取ったのは、少ながらず俺にも責任はあるっていう事なのか?」
パーシヴァル「ち、違いますっ!八幡さんは何も悪くありません!八幡さんの隣に居た女性に嫉妬していた私が悪いんです!八幡さんが悪い事は何1つありませんっ!」
そんな事を言われてもな……今の説明を聞いた限りでは、俺にも責任はあるように思える。まぁ他学園の奴とつるむのはあまり良い行動とは言えないからな。特にレヴォルフの奴らとこの学園は相性最悪だから、今回の俺とオーフェリアの交流は火に油を注いでしまったようなものだ。
だが、そしたらパーシヴァルは俺と一緒に出掛けたかったって事なのか?さっき隣に居た異性に嫉妬していたって言っていたから、そうなのか?
八幡「パーシヴァル、お前は俺と一緒に出掛けたかったっていう解釈でいいのか?今のだと、お前は俺と一緒に出掛けたいとかそういう風に俺は捉えられたんだが……」
パーシヴァル「………はい。」
八幡「……なんか違ったか?」
パーシヴァル「い、いえ!そんな事はありませんっ!」
八幡「本当か?まだ他に何か言いたい事があるんじゃないのか?」
パーシヴァル「………」
八幡「まぁ、言いたくないのなら別に言わなくても構わないけどよ。」
パーシヴァル「………これからは、その……今まで通りに接してもよろしいのでしょうか?」
八幡「……あぁ。それに、俺も謝らなくちゃいけねぇな。苛立っていたとはいえ、あんなこと言って済まなかった。」
パーシヴァル「い、いえ……八幡さんが頭を下げないでください!元を辿れば私が原因ですから。」
2人「………」
なんかさっきから謝ってばかりだな……パーシヴァルの奴。まぁこの話の流れからすれば当然っちゃあ当然だが、この流れを少し変えたいな。
八幡「なぁパーシヴァル。」
パーシヴァル「は、はい。」
八幡「少し目を瞑ってくれ。」
パーシヴァル「目を、ですか?」
八幡「あぁ。」
パーシヴァル「分かりました。」
パーシヴァルは不安げな様子を隠せずに目を瞑った。少しだけ強張っているが、後になったらこれも消えるだろう。
八幡「………」
パーシヴァル「………え?」ナデナデ
俺はパーシヴァルの頭を撫でてやる事にした。今までこんな事やった事なんて1度もなかったからやり方なんてむちゃくちゃ下手だ。
だが目の前のパーシヴァルは顔を少し赤くしていたが、頭においてある手を退けようとはしなかった。寧ろ気持ち良さそうにしているのかも?
いや、さっきの雰囲気とは全く別のニュアンスで気まずくなってない?
パーシヴァル「八幡さん。」
八幡「お、おう、何だ?」
パーシヴァル「私はこれからも八幡さんのお傍にいます。私は………貴方の右腕ですから。」ニコッ
パーシヴァル編、終了でございます!!
書いている途中で少しだけ眠気が襲って来ましたが、なんとか書き上げました!!
次のキャラクターは、アニメでも大活躍だったあのキャラです!