比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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伯父の提案

 

 

綺凛side

 

 

綺凛「はうぅ……今日もダメでした。アレなら八幡先輩に届く思っていたのですが……」

 

八幡「いや、悪くは無かった。ただ、まだ荒削りだな。組み合わせ自体は良いバランスだったが、実際にやってまだ10回程度ってところか?」

 

綺凛「は、はい。この動きの組み合わせを身体に慣れさせるために少しだけ……でもそんなにやってないです。」

 

八幡「だろうな。まだ身体が追いついていないって感じだな。アレじゃあ剣に振られているような感じだ。操る側が操られる、剣士としてあってはならない姿の1つだ。」

 

 

……八幡先輩の言う事にはやっぱり重みがあります。お父様からアドバイスをもらう時もそうですが、根本的な部分から注意をしてくれます。今回は使い慣れていない動きというよりも、刀に自分が振られているという表現を使って来ました。おそらく八幡先輩は私がこの動きだけでなく、完全にこの刀を、《千羽切》を完全に使いこなせと言っているんだと思いました。

 

 

八幡「分かっているとは思うが、俺たちが握っているのは真剣だ。煌式武装とも引けを取らない切れ味と鋭さを持っているが、使い手の腕前で幾らでも変わってくる。後、あの動きをする上でのアドバイスだ。お前も分かっているとは思うが、刀、所謂日本刀っていうのは切るように振りかぶるのではなく、刀身を引く事によって切れ味を増す武器だ。体重任せにやってみるというのも1つの手だ。」

 

綺凛「アドバイスありがとうございます。」

 

八幡「あぁ、じゃあ今日はここまでにするか。いつも芝生の上でやってるが、いいのか?」

 

綺凛「はい。八幡先輩と稽古出来るのなら何処だって私は大丈夫です。」

 

八幡「ならいいが、模擬戦場とかで稽古したくなったら言えよ。いつになるかは分からないが、取れるようにはするからよ。」

 

綺凛「はい!ありがとうございます!」

 

 

ーーー校内・廊下ーーー

 

 

八幡「さて、今日は何にするか……というより、久しぶりに自分の部屋で作るかな?」

 

綺凛「八幡先輩が羨ましいです、私料理をした事なくて……」

 

 

料理が出来る人は何を考えながら作っているんでしょうか?考え事をしながら料理をする事なんて出来るのでしょうか?

 

 

八幡「まぁ料理も剣と似てるからな。何度も練習しないと上達しないものだ。綺凛だったら最初はお握りから始めてみたらどうだ?アレなら比較的簡単だぞ。」

 

綺凛「どうやってやるのですか?」

 

八幡「水で手を濡らして白米を適量掴む。その後に掌で三角を作るように握る。これだけだ。これが難しかったら大小の茶碗を合わせて形を作ってから握るのもアリだし、水で手がふやけるのが嫌ならラップで包んで握るのもアリだ。」

 

 

色々な方法があるのですね………お握りを作るだけでもこんなに奥深いものなのですね。これに具を入れるとなるともっと難しそうです。

 

 

八幡「今日少しやってみるか?」

 

綺凛「い、いえっ!今日は流石に……疲れている状態なのでお休みの日にでもお願いします。」

 

八幡「それもそうだな。分かった。」

 

 

pipipi…pipipi…

 

 

綺凛「?伯父様からメールが来ました。『話があるから星導館の応接室まで来るように。後、八幡も連れて来い。』だそうです。」

 

八幡「なんだそりゃ?」

 

綺凛「私にも分かりません。」

 

 

なんなのかは分かりませんが、とりあえず向かいましょう。

 

 

ーーー応接室ーーー

 

 

綺凛「此処、みたいですね。」

 

八幡「あぁ。」

 

綺凛「伯父様、綺凛と八幡です。」

 

鋼一郎『入れ。』

 

 

中に入ると、茶色いスーツを着てソファーに座っている伯父様が居ました。

 

 

綺凛「それで伯父様、お話とはなんですか?」

 

鋼一郎「あぁ………お前達は今後、私の指導の元に稽古を行い、今年の《鳳凰星武祭》に出てもらう。私が直々に教えてやる。」

 

 

えぇ!?《鳳凰星武祭》に!?

 

 

八幡「待ってください。綺凛はこの学園に入学したばかりです。いきなり星武祭に出させるなんて酷じゃないですか?」

 

鋼一郎「《鳳凰星武祭》までまだ3ヶ月以上ある。八幡、お前は3ヶ月あってもこの環境に慣れるのは不可能だと言いたいのか?」

 

八幡「いえ、そういうわけではありませんが……理由を聞かせて下さい。どうして俺達は望んでもいないのに星武祭に出なければならないのですか?」

 

鋼一郎「お前に話す事では無い。それに、言ったところで理解は出来まい。」

 

八幡「それなら俺は貴方には従いません。」

 

鋼一郎「何だと?私に従えないと言うのか?」

 

八幡「はい。理由も分からないのにいきなり《鳳凰星武祭》に出ろ何て言われても納得出来ません。ちゃんとした理由があるのならまだしも、一方的に言われて『はいそうですかー分かりました。』って言う程、俺も綺凛もバカではありません。鋼一郎さん、理由は何ですか?」

 

 

伯父様と先輩が言い争っています……私はそんな中で萎縮してしまいっています。それに、八幡先輩のこんな顔は初めて見ます。機嫌が悪そうな、とても不愉快そうな顔をしています。

 

 

鋼一郎「さっきも言った筈だ。お前達には関係の無い事だ。」

 

八幡「どうしても、ですか?」

 

鋼一郎「ふん、ガキに言って分かる事では無い。」

 

八幡「……分かりました。ではもうお聞きするのはやめましょう。俺が代わりに答えますので。」

 

鋼一郎「……何?」

 

綺凛「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「貴方が俺達を《鳳凰星武祭》に出させようとする目的、それは……星導館の運営母体《銀河》の幹部になる為でしょう?」

 

 

 

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