綺凛side
ーーー商業エリアーーー
昨日、先輩から言われた通りに体を休ませるのと気分転換を兼ねて六花の街へと赴いています。私は入学してから八幡先輩との稽古や学業、部屋で過ごす、このサイクルが当たり前だったのでこの六花の街並みは来た時にしか触れていません。凄い活気です………毎日こんな風に賑わっているのでしょうか?
それにしても……色んなお店が並んでます。飲食店や洋服店、お花屋さんにスーパーまであります。自分で炊事をする学生もいるからその為でしょうか?今は至福ですが、此処にいる殆どの人は学生か六花に住んでいる人達ですね。
さて、私も気になるお店から行ってみましょう!
ーーー武器屋ーーー
綺凛「刀……刀………あっ、ありました!どんなのがあるか楽しみですね。」
それにしても、武器屋さんなんてあったんですね、この六花に。煌式武装があるからてっきり無いのかと思いました。
綺凛「これは《小烏丸》のベースにした刀ですね。こっちは《獅子王》で、これは《姫鶴一文字》ですか……凄いです、どれも名刀をモチーフにして作られたオリジナルの刀になってます。」
他にも《正宗》《大典太》《三日月宗近》《童子切》《鬼丸国綱》⦅水神切兼光》⦅八丁念仏》⦅数珠丸》中でも驚いたのが日本の横綱とも言われている業物の太刀⦅大包平》でした。まさかこんな名刀までもアレンジしたものがあるとは思いもしませんでした。
「お嬢ちゃん凄いね、これだけの数の刀があるのに全部正確に当てられるなんて。余程刀について勉強してるんだね。」
綺凛「は、はい!私も剣術家の端くれですので、一通りの名刀や伝説なんかも調べたんです。私が持っているのは名刀をアレンジしたものではありませんけど。」
「そうなのかい?でも現代の業物だって負けてないと僕は思ってるけどね。先人達が残してくれた技術を活かせるわけだから、その技術を惜しみなく使う事が出来るわけだからね、まぁ鍛治職人でもない僕が言えた事じゃないけどね。」
綺凛「………いえ、私もその通りだと思います。私の使っている刀藤流も先代の方々が考えなければこの流派は存在していませんから。だから私も先人たちに恥じない剣を振るい続けたいと思っています。」
そしていつかは八幡先輩を超えて、六花で一番の剣士になりたい。それくらいの目標が無かったら八幡先輩を追い抜くなんて事は出来ませんから。
「………凄いね、君。もしよかったら名前を教えてくれないかな?」
綺凛「は、はい。私は星導館学園中等部1年の刀藤綺凛です。一応序列2位です。」
「刀藤さんね。もし良かったらなんだけど、今度でいいから君の刀を見せてもらいたいんだ。いつでも良いから思い出した時にお願い出来ないかな?」
綺凛「はい、それはもちろん構いませんが……」
「ありがとう!それじゃあよろしく頼むよ!」
その後も色んな武器を見て回りましたが、やっぱり刀に目を引かれました。買いたいという気持ちにもなりましたが、そんなお金はありませんので見るだけにしました。
ーーー商業エリア・13:00ーーー
もう13時なのですか……刀を見ていただけなのにもう3時間も経過していました。こんなにも時間が過ぎるのが早いと感じたのは初めてです。そろそろ昼食にした方がいいですね。
ですが、私は1人で外食した事がありません。この場合どうすれば良いのでしょうか?八幡先輩をお誘いして一緒に行くというのは……い、いえ、八幡先輩にこんな事で迷惑は掛けられません!
ですがどうすれば良いのでしょうか………
???「あれ?綺凛じゃないか、どうかしたのかい?」
綺凛「え?……あっ、スバルさん!」
スバル「こんにちは、今日は比企谷先輩とは一緒じゃないんだね。ところで、こんな所でどうしたんだい?」
綺凛「えっと、実は………」
私が今話している人は、同じクラスの一条スバルさん。名前と口調は男の人みたいだけど、歴とした女子です。私が序列2位になった後、私の事を避けるようになったクラスメイトが殆どでしたが、スバルさんはそれを気にせず気兼ねなく私と会話をしてくれる数少ない友達の1人です。
スバル「あははは!1人で外出してきたのはいいけど、1人で外食をした事が無いから戸惑っていたなんて……綺凛、君って面白いよ……」プルプル
綺凛「わ、笑わないで下さい!私だって恥ずかしいんです!」
スバル「ゴメンゴメン。でも、なんで1人で外出を?いつも一緒に居る比企谷先輩と行けば良かったのに……付き合ってるんでしょ?」
綺凛「うぇっ!!?わ、わわわわ私と八幡先輩がですか!!?そ、そんなのあり得ないです!!八幡先輩だったら、わ、私なんかよりも、もっと綺麗な人とお付き合いすると思いますよっ!!?」
スバル「(動揺し過ぎだよ……却って好きって言っているようなものだよ、それは。)そうかな?僕はお似合いだと思うけどなぁ……そういうの考えた事は無いの?」
……考えた事なんて全くありません。だって今までは同じ師匠で教えを受ける兄弟子としか思っていませんでしたから。それ以外の感情なんて……考えた事も無かったです。
スバル「まぁ立ち話もアレだからお店に入ろうか。僕が行こうとしていたお店でいいかい?フレンチなんだけど、値段は安いからお得だと思ってね。」
綺凛「は、はい!是非!」
スバル「よし、じゃあ行こうか。」
当然のオリキャラです。無意識に頭の中が何を出そうか困っていたんでしょう。