比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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黒学院の一匹狼

 

 

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六花南西部にある他の学園に比べて良いイメージの持てなさそうな学院がある。その名もレヴォルフ黒学院。

 

六花内の学園の中では1番の不良校としても有名であり、普段から素行が悪く、道端で喧嘩や決闘は当たり前、挙句の果てには自ら組織を率いている生徒や、マフィアに所属している生徒が殆ど。中には何処にも所属しない変わり者(世間ではまとも)も存在している。極めて女子の数も少なく、在籍している女子生徒は指で数えられるほどしか在籍していない。

 

 

そのあまりの凶悪さから入学希望者は六花断トツの少なさである。だが向上心のある者や腕に自信のある者が集まりやすい為、チーム戦やタッグ戦には驚異的なまでに向かないものの、個人戦では確かな実績を収めている。そしてこの学院のもう1つの特徴は完璧と言っても過言ではない程の実力主義という事だ。

 

 

弱肉強食を体現したような学園でもあり、弱き者は強き者に従い、力なき組織は権力の強い組織へと下る。それがこの学院の当たり前でもあるのだ。学外の組織に加わっている生徒や実際にトップを張っている生徒もいる。

 

この学院にはルールや校則は無いに等しいので、同じく六学園の1つ、聖ガラードワース学園とは全く相性が良くない。一目合えば一触即発の雰囲気になるだろう。

 

 

だがこんな学院でも、誰もが恐れ、誰もが憧れ、誰もが畏敬の念を込める人物が居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「お疲れ様です!!!」」」」」

 

???「んな挨拶いらねぇよ。てかオメェ等を舎弟にした覚えはねぇぞ。さっさと散れ。」

 

「何言ってんスか兄貴!俺達ぁ兄貴について行きたくてついて来てんでさぁ!兄貴だって言ったでしょう!勝手にしろって!」

 

???「確かに言ったが、俺はオメェ等を従えてるつもりはねぇ。あれは別について来いって意味じゃねぇよ。」

 

「そう言わねぇでくだせぇよ!今や兄貴はレヴォルフの生態系でトップなんでっせ!あのウゼェ豚野郎なんかよりも断然上なんですから!」

 

「それに、ほら!兄貴を持ち上げたら姉貴も喜びますんで!」

 

???「テメェ等がヨイショしてぇだけじゃねぇか。」

 

 

そう、この学院の頭でもある存在、比企谷八幡はレヴォルフ黒学院の序列1位であり、どのグループにも属さず、一匹狼の存在だった。だが彼に関わったものは最後、2度と勝負に挑もうとする者は居なかった。それどころか、彼の舎弟に入りたいという者が増え続けているのだった。

 

 

???「………帰ったわ。」

 

「「「「「お疲れ様です、姉貴!!!」」」」」

 

八幡「おい、お前か?コイツ等をけしかけたのは?」

 

オーフェリア「………何の事かしら?」

 

八幡「コイツ等の中の1人がおだてりゃ俺が喜ぶってお前から聞いたって言ってたぞ、オーフェリア。」

 

 

彼女の名前はオーフェリア・ランドルーフェン。比企谷八幡が来る前はこの学院の序列1位だった人物。だが八幡に負けた事によって序列は2位になった。それ以降は八幡の傍についていくようになり、今に至る。

 

 

オーフェリア「………違うの?」

 

八幡「何で舎弟でも何でもねぇ奴から世辞言われて喜ぶんだよ?俺は誰にでも尻尾振るバカな犬じゃねぇんだよ。」

 

 

???「ひ、比企谷さ〜ん!」

 

???「おう八幡、戻ったぜ!」

 

八幡「はぁ……何度も言ってんだろうが。此処はお前等の溜まり場じゃねえっつってんだろ。つかお前もかよ、ウルサイズ妹。」

 

プリシラ「あの……この場所、好きなので。」

 

イレーネ「なんだなんだ?こんな良い場所を独り占めしようってか?そりゃねぇんじゃねぇか?」

 

 

この2人は姉妹で、妹のプリシラ・ウルサイスと姉のイレーネ・ウルサイス。妹の方は優等生という感じでレヴォルフに居ていいような生徒ではないが、姉は如何にも戦闘狂という性格と粗暴さがある。姉妹でありながら対極の性格なのである。

 

 

八幡「つーか何なんだよお前等、此処に来るんじゃねぇよ帰れ。俺はテメェ等を此処に招待した覚えはねぇぞ。」

 

「そんな冷たい事言わねぇでくださいって!俺達ぁ兄貴の下につくべきだって思ったから此処に居るんすから!お傍に居させてくだせぇよ!」

 

オーフェリア「………私は八幡の傍にずっと居るから関係無いわ。」

 

イレーネ「ディルクの野郎のとこなんぞに戻る気はねぇからな!それに、あたしは此処が気に入ってっからな!」

 

プリシラ「さっきも言いましたが、私はこの場所が好きなので、此処に居ます!」

 

八幡「テメェ等なぁ………」

 

 

pipipi…pipipi…

 

 

八幡「……なんだテメェか、何の用だ?ローストポークでも奢ってくれんなら話聞いてやってもいいぞ、ディルク・エーベルヴァイン。」

 

ディルク『うるせぇ、勝手に喋ってんじゃねぇよ。取引だ。お前の「断る。」……何だと?』

 

八幡「何で俺がテメェの口車に乗せられなきゃいけねぇんだよ?動くんだったらちゃんと四足歩行で餌でも探しながら自分で歩け。ご自慢の金と肉なら持ってんだろ?それで誰にでも頼めば良いだろ。」

 

ディルク『テメェ、話も聞かずに俺の誘いを断ってもいいのか?後悔する事になるかもしれねぇぞ?』

 

八幡「じゃあそん時は俺がお前にさらなる不幸を味あわせてやるよ。ブヒブヒ泣いても許してやらねぇからな?」

 

ディルク『……チッ。』

 

 

そしてディルクは何も言わず、舌打ちして通信を切った。これで理解したと思うが、今のレヴォルフの頂点に立っているのは比企谷八幡なのだ。誰にも彼には逆らえない。逆らったら最後、何も残らないというのを知っているからなのであろう。

 

 

八幡「………飲みもん買うか。」

 

 

だが、非常にマイペースな一面もある。

 

 

 

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