シルヴィアside
皆さん、こんにちは。シルヴィア・リューネハイムです………あっ、間違えちゃった!えへへ、ごめんなさい。比企谷シルヴィアです。
現在34歳のおばさんになっちゃいました。でも周りの人達はまだまだ若いって言ってくれたりするから、お世辞(本音で言われています)でも嬉しい気持ちになります♪
今の私は喫茶店【ランベリ】の副店主であり、八幡の妻です。子供にも恵まれて営業も順調だから毎日が楽しいです。でも偶に一部のスタッフの夫に対するスキンシップが激しいと感じているのは気のせいではないと思っています。
まぁそれも含めて楽しい毎日を送らせてもらっています。店主の八幡も此処が隠れ名店だと知られるようになってからは物凄い勢いで調理と盛り付けをしています。厨房は八幡がメインでやっているんだけど、私とオーフェリアさん、索冥が忙しい時に入ったりしています。他のスタッフは基本的にホールです。
そして今、私と八幡は界龍第七学院にやって来ています。理由はというと……息子の奏斗の参観日だから。初等部から確かな実力と才能を発揮してたった10歳で序列20位入りを果たしました。そしていつの間にか【天才】【神童】【天賦の才】と呼ばれるようになっていた。
今回はその息子の参観日を見に来ました。
八幡「懐かしい……と言っても、来てくれ来てくれって言われてるからちょいちょい行ってんだけどな。」
シルヴィア「もう非常勤講師みたいになってるよね。学院の様子を見に行ったりしていいんだよ?私たちに留守番任せて。」
八幡「店主がそんな事しちゃダメだろ、私情で店休むなんてよ。」
お店を経営してからは真面目さが増したけど、気さくな感じも出てきた。面白いお話とかもしてくれるからね。
シルヴィア「そういえば八幡、奏斗のクラスはなんの授業か知ってる?」
八幡「実技科目だったが、界龍の実技=鍛錬だからな。実際一足早い放課後みたいなもんだ。」
それっていいのかな?ちゃんと授業終了の挨拶とかしてるのかな?
ーーー八天門場ーーー
八幡「さて、どんな様子かねぇ?」
シルヴィア「いつもどんな風に鍛錬しているのか、見せてもらおうかな。」
意外と鍛錬らしい鍛錬とかしていたりしてね!
奏斗「はぁっ!」
バキッ!!
………なんか私達の息子、実験台にされてない?
???「これが君達の知っている発勁の発展技、《発空勁》です。威力は勿論ですが、外側だけでなく内側にもダメージを与えられる技です。この技のポイントはーーー」
八幡「掌に星辰力を溜め込んで、触れたと同時に溜めていた星辰力を一気に掌から放出する。違ったか?虎峰先生?」
すると視線は一気に私たちの方へと向けられた。生徒の殆どは憧れと尊敬の眼差しに変わり、保護者の方々は……なんか少しだけ八幡に熱のある視線を向けていた。
虎峰「八幡、来ていたのですかっ!!」
八幡「あぁ、息子の参観日だからな。それよか授業を進めてくれ。今日の俺達は子供の授業の様子を見に来た保護者なんだからな。」
そう言うと虎峰君は慌てた様子も無く自然に身を翻して八幡の説明を改めて分かりやすく説明して、子供達に教えていた。
虎峰「はいっ!それでは此処から自由行動に移ります。皆さんは好きに鍛錬をして下さい。友だちと組手をするも良し、技の確認をするも良し、イメージトレーニングをするも良し、この道場の中での鍛錬なら許可します。はい、では解散!」
虎峰君、本当に教師みたい。落星式学の教師になったのは八幡から聞いていたけど、流石は元木派の統括者だね!武術に関しての説明は凄く上手。
……それよりも何で子供達が私達の方に寄って来てるのかな?私達って何もしてないよね?八幡君は目立つような事したけどさ。
「ねぇねぇ!奏斗のお父さん!もう一回武術教えてよ、また演武見たいっ!」
「僕も僕もっ!」
「私も〜!師匠の演武見たーい!」
おぉ……八幡君の人気っぷりってやっぱり凄い。
八幡「今はまだ授業中だろ?先生の言われた通りにしなさい。お母さんに残ってもいいって聞いて良いよって言ったら、おじさんがもう一回武術を見せてあげるからな。」
「「「はーい!!」」」
そして子供達は解散して組手をする子もいれば、木に打ち込んでる子もいる。うん、ダラダラしている子はいなさそうだね。
虎峰「よく来てくれました、八幡。それに……シ、シルヴィアさん。」
八幡「だいぶマシになったな。」
シルヴィア「もうおばさんになったからじゃない?」
虎峰「そ、そんな事ありません!!今も昔と変わらずとてもお綺麗ですっ!!」
シルヴィア「ふふっ、ありがとう。」
それからは他愛の無い昔話や今の話をしたり、他の保護者のお母さん方ともお話をした。それにしても、八幡に向ける視線の熱さ、私には分かるんだからね?八幡も分かっているから受け流してるけど、受けないようにね!
♪〜♪〜
あっ、予鈴鳴った。
虎峰「はい、皆さん集合です!集まって下さい!」
虎峰「それでは本日の授業はこれで終了になります!この後は放課後になります。帰る際は気をつけて帰って下さいね。では、挨拶をお願いします。」
「気を付け!さようなら!」
「「「さようなら!!」」」
虎峰「はい、さようなら。」
虎峰君、初等部の担任を持ってたんだ………
奏斗「父さん!早く鍛錬つけてよっ!」
「「「お願いしますっ!!」」」
八幡「……あぁ、分かったよ。じゃあやろう「ならば妾と相手してはくれんか?八幡よ。」……星露。」
星露「久しいのう。此処でこうして会うのは半年振りかのう?」
八幡「何が久し振りだよ。お前よく俺の店に来てんだろうが。週に3回も来ておいて何が久し振りだ。」
星露「つれんのう。それよりも久し振りに妾と1戦どうじゃ?そやつ等の為にも、のう?」
八幡「……皆、しっかり覚えておくんだぞ。あのお姉ちゃんのやっている事を泥棒っていうんだからな。」
星露「コレッ!!何を人聞きの悪い事を言うておる!!妾は純粋に後学の為にも妾達の動きを見させようと思っただけじゃ!!」
本当は八幡と戦いたくて仕方ないくせに……子供の後学の為なんて嘘付いちゃってさ……
八幡「……なぁ、あのお姉ちゃんはああ言ってるが、皆はどうする?」
「師匠の動き見たいっ!」
「師匠戦ってっ!」
「カッコ良い技見せてっ!」
………以外にも皆ノリノリだった。
八幡「……良かったな星露、そういうわけだ。」
星露「楽しみじゃわい!この学院には妾についてこれる奴が少なくなってしもうたからのう……ついでにお主の腕も落ちてはおらんか見てやろうではないか。」
こうして、3代目VS4代目の緊急試合が行われる事になった。
なんて参観日だよ………こんな参観日、あっていいのだろうか?