比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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報い

 

 

ーーーーーー

 

 

八幡とサイの試合が始まったのだが、開始早々サイが八幡に腹に拳と蹴りをお見舞いし、その攻撃に悶絶しているサイ。界龍の全生徒はこう思っていた。『よくもまぁこの程度で宗師に勝とうと思ったものだ。』と。

 

 

八幡「どうした?立たないのか?なら俺が起こしてやろうか?それならお前も立ってくれるだろう?」

 

サイ「ぐぅ〜!!バカにすんじゃねぇ!!この程度で………〜〜!!」

 

 

サイは何とか自力で立ったものの、足はガクガクで生まれたての子鹿のように震えていた。

 

 

八幡「……打ってこい。1度お前にチャンスをやる。俺を殴り飛ばしてみろ。それくらいこなしてくれねぇと【万有天羅】なんて夢のまた夢だ。」

 

サイ「……上等だ!」

 

 

サイは拳に星辰力を練り上げて溜め込んでいた。八幡はその様子を興味なさげな表情で見ていた。

 

 

サイ「今更さっきの言葉を取り下げても遅いからな!お前が打ってこいと言ったんだ!遠慮なく打たせてもらうからなっ!!」

 

八幡「御託はいいから早く打ってこい。お前の拳がどんなもんか見てやる。」

 

 

八幡のこの言葉にサイは完全にキレた。

 

 

サイ「喰らえこの野郎ーーーーーっ!!!!!」

 

 

ドゴォ!

 

 

サイ(やった!!完全に入った!!これならコイツだって………っ!?)

 

 

勝利を確信したサイだったが、目の前にはさっきの興味なさげな表情を変える事無く平然と立ち尽くしている八幡が居た。

 

 

八幡「………はぁ、啖呵を切った割にはこの程度か。前に言ったが、お前は序列内には入れないって言った。それを訂正しよう。お前を序列外の奴等と同等にするのも烏滸がましい。この程度の威力、序列外の奴等なら星辰力を出さなくても出来る。」

 

サイ「そ、そんな………バカな………」

 

八幡「いいか?拳を打つ時はこうするんだよ。」

 

 

ドゴォッ!!!

 

 

サイ「ゴホォッ!!?」

 

八幡「お前の拳はただ前に突き出しているのと一緒だ、用無しなんだよ。」

 

 

サイはその場で蹲ってしまった。八幡の拳をモロに受けたのだ、無理も無いだろう。だが………

 

 

八幡「言っておくが、今のは本気じゃないからな?半分程度だ。本気を出すまでも無いからな。」

 

 

ーーーーーー

 

シルヴィアside

 

 

………彼、よく八幡君にあんな口を聞けたものだよ。悪い言い方をするけど、いい気味だね。現実はこうも厳しいものなんだよ。君が中国でどれだけ強かったのかは知らないけど、今の君じゃあ界龍でやっていけないよ。確実にね。

 

 

星露「どうじゃ歌姫殿よ、あやつは?」

 

シルヴィア「どうって言われても、八幡君に勝てるわけないでしょ?それに八幡君と戦ったら基準が分からないから、どんな表現を言えばいいのか分からないよ。」

 

星露「主にしては辛辣じゃのう?」

 

シルヴィア「恋人がいるって分かっててその人の目の前で口説く人を信用出来ると思う?私だったら絶対お近付きになりたくないよ。」

 

星露「まぁ、妾も同意見じゃのう。」

 

 

シルヴィアsideout

 

陽乃side

 

 

雪ノ下母「面白いものが見られると思って来てはみましたが……陽乃、これのどこが面白いのですか?私には分かりかねますが。」

 

陽乃「うん、ゴメンお母さん。正直私もサッパリだよ。八幡君の無双っぷりを見てもらうだけになっちゃったね。」

 

 

結構実力あるのかと思ってたんだけどな〜。八幡君に首絞められていた時点でもうダメかぁ……あ〜ぁ、つまんないなぁ。

 

 

雪ノ下母「それにしても相変わらずの強さですね、彼は。停滞という言葉を知らないのでしょうか?」

 

陽乃「ホントだよね〜。八幡君が伸び悩んでいるところなんて、私は見た事無いなぁ……人知れず悩んでいるのかと知れないけど、あれだけの実力を見せつけられると、それすらも無いんじゃないかって思えてくるよ。」

 

雪ノ下母「お願いですから、貴女は普通のままでいて下さいね?」

 

 

私あんな風にならないよ!というよりも、なりたくてもなれないから!

 

 

陽乃sideout

 

ーーーーーー

 

 

八幡「………それで?もう終わりか?」

 

サイ「く、ぐぅ……」

 

八幡「はぁ………」

 

サイ「ぐっ!?この、離せ!!」

 

 

バゴォ!!

 

 

八幡はサイの制服の胸ぐらを掴んでは右の拳で左頬を殴るの繰り返しをしていた。殴る度に吹っ飛ばされる為、八幡は飛ばされたサイの方向へと向かい何度も殴っていた。そして、サイの心は完全に折れていた。

 

 

バコォ!!(10回目)

 

 

サイ「ぐわぁぁぁぁ!!」

 

 

サイの顔はボロボロだった。左頬は既に青くなっている箇所や赤くなっている箇所、裂傷も出来ており口元も腫れていた。

 

 

サイ「き、聞いてた話と違う………」

 

八幡「あ?」

 

サイ「ひ、比企谷八幡は……情け深い、優しい人だと……聞いていたのに。」

 

八幡「誰に聞いた?」

 

サイ「そ、それは………」

 

八幡「ソイツの事も忘れたのか?」

 

サイ「ど、同級生の奴に……」

 

八幡「俺はな、そんなに優しい人間じゃねぇっ!!」

 

サイ「ヒィッ!!」

 

 

突然八幡はサイに向かって怒鳴りだした。

 

 

八幡「俺が優しいだぁ?界龍の家族をバカにされて、俺の最愛の恋人までコケにされておいて、俺が優しいままでいられると思っていたのか?だとしたらお前はとんでもない大バカだな。そんな奴にかける情けなんて持ち合わせていねぇんだよ。」

 

サイ「………」

 

八幡「次また俺の前でシルヴィや界龍の生徒の事をバカにしてみろ、今度はその顔面を人様に向けられないようにしてやる。次はねぇぞ……ムンッ!!」

 

サイ「ガバッ!!」

 

 

八幡はサイの校章目掛けて思い切り蹴りを放った。吹っ飛ばされたサイは壁に激突して気絶した。

 

 

『校章破壊』

 

『End of duel』

 

 

こうして八幡とサイの試合は八幡の完全な完封勝利に終わった。

 

 

 

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