八幡side
今日の鍛錬も終わりか。さて、明日は日曜で久しぶりの休日だな。此の所ずっと鍛錬で八天門場に籠ってたからな。シルヴィと出掛けるっていうのもアリだが、偶には1人で出かけるっていうのもアリかもしれない。まぁシルヴィが1人で出掛けるのを許可するとは思えないけどな。
ーーー2人の家ーーー
シルヴィア「という訳なんだ、八幡くん。明日は私もイベントに借り出される事になっちゃったから、一緒に居られないんだ。ゴメンね………」
八幡「いや、仕方ないだろ。俺の事は気にしなくてもいいから、仕事頑張ってこいよ。しかし初めてじゃないか?他の奴のイベントに借り出されるなんて事は今までに無かっただろ?」
シルヴィア「そうだね〜何年か前に私のイベントで何人かを招待した事はあるけど、それっきりだったから。他の子が私を招待したのは初めての事だね。なんだか成長したんだなぁって感じるよ。」
まぁそれは良いとしよう。それにしてもタイミングが良過ぎるだろ。明日は本当に俺1人なのか……六花の殆どは行き尽くしたしなー、他に何処かあったっけな〜?
八幡「それって朝イチから行くのか?」
シルヴィア「そんなに早いってわけでもないけど、10時には会場についていて欲しいって。だから最低でも9時か9時半くらいには出てるかもね。」
八幡「そうか……なら本当に1日居ないんだな。」
シルヴィア「うん。本当にゴメンね?折角明日は八幡君とデート出来るって凄く楽しみにしてたんだけど……これもお仕事だからさ。」
八幡「そんなに気負うなよ。俺は別に気にしてないって。シルヴィは明日の仕事の事を優先してくれ、明日はなんかして過ごすからよ。」
シルヴィア「うん、分かった。でも来週は絶対デートしようね♪」
八幡「あぁ、分かってる。」
というわけで緊急だが、俺は明日1人で行動をしなければならなくなった。昔みたいに家でゴロゴロするのも良いが、多分暇過ぎて外に出ると思う。どっか無かったかなぁ?1日バイトでも探してみるか?
ーーー翌日ーーー
シルヴィア「じゃあ、また夕方にね。仕事が終わったらすぐに家に戻るから。」
八幡「そんなに急がなくてもいい。ゆっくりでいいからお前のペースで帰って来い。」
シルヴィア「うん。じゃあ行って来まーす♪」
八幡「行ってらっしゃい。」
………さて、俺も行動開始だ。
ーーーとある喫茶店ーーー
八幡「……此処だな。」
暇だから夕方まで日雇いバイトがあって助かった。それに、将来を見据えて接客は覚えておいて損は無いからな。此処での経験は大きいだろう。
ガチャッ
八幡「すみません。昨日電話した比企谷ですけど……店長はいらっしゃいますか?」
店長「おぉ〜!君が!!君があの比企谷君なんだね!!いやぁ〜実に素晴らしい!!」
何が素晴らしいんだ?
店長「君から連絡が来てくれた時は本当に天にも昇るような気分だったよ!今日はよろしく頼むよ、比企谷君っ!!」
八幡「は、はい……」
この店長、余程嬉しかったんだろうな……
店長「見ての通り、ウチは男性スタッフがあまり居なくてね……力仕事とかが大変なんだ。だから君には色々と悪いんだけど、かなりの仕事を任せちゃう事になるんだけど、いいかな?」
八幡「今のところは大丈夫ですけど、もし大変だったらその時点でヘルプを呼ぶかもしれません。」
店長「あぁ、それで構わないよ。じゃあスタッフルームと制服を渡すから着替えて来てね。あっ、覗かないから安心してね。」
覗いてきたら逆に怖いよ。男の身体見ても得する奴なんて居ないだろうに………腐女子くらいだろ。
ーーー数分後ーーー
店長「というわけで、今日は臨時スタッフとして入ってくれた比企谷君だ。一通りの説明はしたけど、分からない事があれば彼女達に聞いてね。」
八幡「いきなりなんですけど、質問いいですか?」
店長「ん?なんだい?」
八幡「ホールが何人で厨房が何人なんですか?」
店長「基本的にはホールが2人で厨房が3人だよ。もしホールが空いていたら、ホール1人が厨房に回る事もあるけどね。」
成る程……余裕がある時はホールの人員を厨房に回すってわけか。そして厨房の人数は基本的にホールには回さない。うん、勉強になるな。
八幡「分かりました、ありがとうございます。」
店長「うん。比企谷君はホールに入ってもらおうかな。いきなり厨房に入っても調理手順が分からないだろうしね。」
八幡「分かりました。」
店長「じゃあ皆、今日もよろしくね。」
「「「「はい!」」」」
スタッフ「それにしても、君みたいな有名人がウチに日雇いに来るなんて思ってもなかったわ。」
八幡「そうですか?」
スタッフ「えぇ。店長が試しに月に何回かそういうのをやっているんだけど、日雇いだとあまり良い子は来ないのよね。経験があるってだけで、動きはそこまで良くないから。」
経験がものをいうって言うが、短ければあまり意味が無いからな。
ホールスタッフ「でもその点、君は大丈夫そうね。落ち着いてるし、何より雰囲気も見てたのとより大分優しい感じがするもの。お姉さん、ギャップがある子は結構好みよ。」
八幡「ありがたいお言葉ですけど、俺には彼女が居ますので。」
ホールスタッフ「あら、振られちゃったわね。でも知ってるから。あの記者会見を知らない人が居る筈が無いものね。」
居ましたよ。お花屋さんの人達は仕事が忙しいのとお花が恋人だから、TVをあまり見ないんだよ。
っと、そろそろ時間だな。
ホールスタッフ&八幡「いらっしゃいませ!」