比企谷八幡のあり得ない六花生活   作:生焼け肉

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ホール兼厨房スタッフ

 

 

ーーーーーー

 

 

八幡がバイトでやって来た喫茶店は、六花の中でも割と人気層に入ってる店舗に入っている。恐らくだが、六花のオススメガイドブックならば、必ず載っているだろう。そして今八幡は、そのお店に日雇いだが接客として雇われている。そして開店早々、八幡は女性客の接客をしているのだが………

 

 

女性客1「あら?貴方どこかで見た事ある気がするのだけど……何処かで会ったかしら?」

 

女性客2「ちょっとナンパ?でも確かに何処かで見た事あるような顔ね?」

 

八幡「実は私、現在界龍第七学院大学部3年の比企谷八幡と申します。私の事を見た覚えがあるとすれば、恐らく星武祭の事かと。」

 

女性客2「えっ!?あの4代目【万有天羅】の!?」

 

八幡「僭越ながら、その2つ名でも呼ばれております。ですが今は一介のホールスタッフですので。」

 

女性客1「まさかあの界龍最強の生徒が此処で働いていたなんて……意外だったわ。」

 

八幡「ははは……それではこちらメニューとなっております。お決まりになりましたらお呼び下さい。失礼致します。」

 

 

八幡の事を知る人はあまり居ないものの、八幡自ら正体を明かすと納得する者が殆どだった。

 

 

八幡「お待たせ致しました、こちら懐かしのオムライスとブレンドコーヒー、デザートになります。ごゆっくりどうぞ。」

 

八幡「ご注文繰り返させて頂きます。ナポリタンセットお1つにコーヒーをお1つでお砂糖を2本、よろしかったでしょうか?」

 

八幡「大変お待たせいたしました、2名様ですね?ご案内致します、こちらへどうぞ。」

 

 

八幡の隙の無い接客と柔和な対応と笑顔に対応されたお客は全員笑顔で帰っていった。そして客が客を呼んで、店の前にまで人が並んでいた。

 

 

そして営業開始から1時間後………

 

 

店長「ど、どうなっているんだいっ!?今日は何もイベントとか半額デーでもないのに、どうして満席になっているんだい!?しかも外に長蛇の列っ!?」

 

厨房スタッフ「わ、分かりませぇ〜ん!私達も急いで作っているんですけど、どうしても間に合わないんですぅ〜!」

 

店長「……仕方ない、僕も厨房に「店長、ホールと代わってください。俺が厨房に入ります。」ひ、比企谷君?」

 

八幡「これでも料理はするので。このお店のレシピでない作り方でよければですけど、今この中に居るお客全部、捌いてみせます。」

 

 

八幡の強い口調に厨房スタッフも店長も初めて会うのになんて頼り甲斐のある人だと心の中で呟いていた。そして店長は………

 

 

店長「……よし、じゃあ僕がホールに回るから比企谷君は厨房でまだ3人が手をつけていない注文の調理をお願いするよ!それじゃ、頼んだよ!」

 

八幡「はい。」

 

 

八幡(よし……日頃の成果の見せだな。)

 

 

八幡は自分の調理場を設けてもらい、そこに必要な料理用具一式と具材を持ってきた。調理スタッフがそれを見ると、レシピには含まれていない物も含まれていた。

 

そして具材と共に八幡が調理を開始すると………

 

 

 

トトトトトトトトンッ

 

ジュージュージュー!

 

グツグツグツグヅ!

 

コネコネコネコネッ

 

コポコポコポコポ〜

 

ウイィィィィ〜ン!

 

 

八幡「7番テーブル、9番テーブル全メニュー仕上がりました。」

 

 

厨房スタッフ全員「えっ!?もうっ!?」

 

 

ものの10分足らずで2席のメニューを全て作ってしまったのだ。

 

 

八幡「次は6番テーブルと10番デーブルと12番テーブル入ります。」

 

 

しかも順を追って調理をしている為、お客を長く待たせる事も無く、料理を出せている。そして……

 

 

お客1「っ!何このハンバーグ!?ジューシーに焼き上がっているのに中は凄く柔らかい!こんなハンバーグ初めて!」

 

お客2「私のコロッケも衣サクサクで中のジャガイモも程良い甘さっ!こんなの初めて食べたわ!」

 

お客3「美味しい、美味し過ぎる!これなら私、3品くらい食べれちゃう気がする!」

 

お客4「味もそうだけど、こんなに大勢居るのによく調理を遅れずに出せるわよね?どんな秘訣があるのかしら?教えて欲しいくらいだわ。」

 

 

八幡の調理にした料理に賛辞を送るお客も居れば、どうすればこんなにも早い調理かつ丁寧な作業が出来るのか、教えて欲しいお客等色々だが、来たお客全員大絶賛していた。

 

 

ーーーーーー

 

 

八幡「……少し前に界龍の厨房で料理したのを思い出すなぁ……メチャメチャ人が多い上にどんどん注文が来るから急がされたもんだ。まぁ、あの頃に比べたらまだまだ遅い方だな、この喫茶店は。」

 

 

軽口を叩きながらも八幡は調理する腕を止めてはいなかった。かなりの作業にも関わらず、本人は平然と手を進めていた。

 

 

厨房スタッフ1(何あの子……頼りになるどころか、それを通り越して何でも出来ちゃってるよ!しかも何っ!?ホールと厨房を行き来してるってどういう事!?注文聞いてそのまま調理してるしっ!?)

 

厨房スタッフ2(あり得ない……あんな重労働をいとも簡単にやって、しかも疲れを見せていない。あんなの私には無理。)

 

厨房スタッフ3(普通じゃないわ。お客様へと対応は最高だし、調理の丁寧さも完璧。しかも出来た料理も自分で持って行ってるし……デタラメもいいところだわ。)

 

ホールスタッフ1(私と店長、物凄く楽出来てるわ。だって比企谷君が自分で聞きに行くから、誰も呼び鈴鳴らさないんだもの。私達がやっている事はお客様のご案内とメニュー渡し、食事が済んだお客様の会計と後片付けくらいだもの。何なのあの子?ちょっと反則過ぎない?)

 

店長(………もしかしたら、とんでもない子を日雇いで受け入れちゃったのかもしれないね。これが今日1日って考えると凄く惜しいよ。)

 

 

 

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