今回はある意味苦労人のあの人に出張ってもらいました。
???side
はぁ………まただわ。本当に懲りないわね?あの一件から私はもう組まないって決めてるのに、どうしてこうもしつこいのかしら?しかも何よ?『御社の』って。ウチは会社じゃなくて学園だというのを理解していないようね。まずそこから始める事をお勧めするわ。
………あぁ、ごめんなさいね。いきなり愚痴みたいな始まり方になってしまって。私はクインヴェール女学園の理事長、ペトラ・キヴィレフトよ。クインヴェールの運営母体であるW&W(ウォーレン&ウォーレン)の幹部も兼任しているわ。見ての通り、今アイドルのコラボ企画についてのオファーを処理しているのだけど、オファーしてくれたどの社も有力な歌手が多いのだけど、
でもやっぱり1番の理由はシルヴィアの彼氏にあるわね。だって彼とシルヴィアの初めてのライブをする前のスタジオ練習なんて、柄にも無く本当に驚いたわ。本当にウチにスカウトしたいくらいだもの。まぁそれは断られたからいいんだけど、彼の歌声と他の者の歌手を比べても、やっぱり………えぇ、凄く差があるわ。
ペトラ「早く済ませないといけないわね。さて、内容は………」
______________________________________________
・To:ペトラ・キヴィレフトM(マネージャー)
・From:○○社M
______________________________________________
キヴィレフトMにおかれましては益々のご清祥のこととお慶び申し上げます。今回、このメールを送信させて頂きました理由は、貴校に在籍しておられる生徒で、キヴィレフトMが担当されているアイドル、シルヴィア・リューネハイム殿とのコラボを企画したいと思っております。
つきましてはーーー
______________________________________________
あぁーもういいわ。このメール今日何通目?数えるのも面倒だから50通目からもう数えてないわ。お願いだからもうコラボの話はやめてちょうだい。シルヴィアも私もコラボする相手はもう1人しか決めていないもの。それにシルヴィアも永久予約が入ってるから無理だの何だの言っているから、この先何があってもコラボの話は無理ね。
ーーー1時間後ーーー
ペトラ「はぁ………やっと片付いたわ。」
あれから処理をしてメールや手紙の数を数えたのだけど、凄い数字だったわ。
・シルヴィアとのコラボ企画についての手紙やメールの合計が124件。
・雑誌に載せるアイドルについての書類が3件。
・シルヴィアの写真集についてのお問い合わせや新作集についてが2件。
その他の書類、15件。
合計で144件。
ペトラ「………雑誌や写真集とか、他の書類はまだ分かるけど、コラボの企画多過ぎなのよ!大体何でそんなにコラボしたいのよ?八幡君と最初に組んだコラボ以来、組んでない事情を察しなさいよ!私もシルヴィアも八幡君以外とは誰ともコラボさせたくないのよ!お願いだから理解して!私も同じ文章送るのもう飽き飽きしているのだから!」
コンコンッ
ペトラ「入りなさい。」
シルヴィア「失礼します。あれ、お邪魔でした?」
ペトラ「いえ、今ちょうど終わったところよ。貴方と組みたい件についてまた大量に来ていたのよ。」
シルヴィア「あぁ~コラボ企画ですか?私も八幡君以外とはコラボをするつもりは無いって、仕事用のアカウントで載せてはいるんですけど、誰も見てないんでしょうか?」
ペトラ「見てるけど認めたくないのでしょうね。今時手紙で送りつけてくるなんて……気持を込めてるつもりなのでしょうけど、八幡君の声を聞いた後だと、他の人の声ってなんか物足りないのよね〜。」
シルヴィア「それ分かります!八幡君と他の人のと比べてみても、やっぱり違うんですよね〜。八幡君のは歌っている中に躍動感も混ぜ込んでて、重層感もあるんですよ!あぁ〜また聴きたいなぁ……ペトラさん!企画とか出来ないんですかっ!?」
ペトラ「出来るけど、スタジアムの予約とか、チケットとか色々あるでしょ?」
シルヴィア「そっかぁ〜……そうですよね〜。あっ!じゃあ一層の事、商業エリアのど真ん中で板と瓶ケースを持ってきて「止しなさい。」」
この子、どれだけ一緒にやりたいのよ?
ペトラ「そんなに歌いたいのなら、カラオケにでも行けば良いじゃない。」
シルヴィア「だってカラオケだとつまんないんだもん!やっぱり大舞台で八幡君の声を聞きたい!八幡君全然違うんですよっ!?カラオケで歌う声と舞台で歌う声って!」
ペトラ「そう………」
………1度、シルヴィアから彼を借りてみようかしら?違いが分かるかもしれないわ。
シルヴィア「言っておきますけど、八幡君は私のですからね?誰にも貸しませんからね?」
………何思っていた事が分かるのよ。
本編ではありませんが、このコーナーです!
もしもこんなやり方だったら?
『ダンジョンの世界で』
シルヴィア「もう戦いたくないっ!誰も傷つけたくないっ!1人になりたくないっ!死にたくないっ!助けてっ!!」ポロポロ
男「この役立たずガァ!!」
シルヴィア「キャアァァー!」
八幡「っ!!」
八幡は格上の相手に刀を用いて挑んで行った。
激闘の末、八幡は傷だらけの状態だった。だが相手の男を倒して倒れているシルヴィアのところまで行き、上半身を起こした。
八幡「っ!………誰だ?」
遠くには銀髪で黒のドレスを着た女性が崩れた塔の階段に立っていた。何かを喋っていたが、この距離では聞こえなかった。
シルヴィア「んっ……八幡……君?」
八幡「っ!」
シルヴィア「………」
八幡「………お前を、助けに来た。」
シルヴィア「っ!!」
八幡はシルヴィアの首についている鉄製の首輪に触った。途端にその首輪は粉々になった。
するとシルヴィアは首輪があった首を抑えながら涙を流した。
シルヴィア「こんな……こんなに傷だらけに………」
八幡「………」
シルヴィア「ありがとう……ありがとう、私の……私だけの英雄様っ!」ポロポロ
はいっ、ここまでです!この話を見た瞬間、『最高かよっ!』って思いました。何回も何回もこのシーンだけ再生し直しました。皆さんは何のアニメか分かりますか?