長いような短いような・・・・・おっと、なんだか年寄りくさくなってしまった。
さて今回は
・装甲兵たちの日常
・side彼女
・資料収集・一般参加の部
の三本です!
番外20-1:装甲兵たちの日常
土煙を上げ、荒野を走る一台のトラックとその前後を走る装甲車両。側面に描かれたマークは『鉄血工造・輸送部門』のもので、そのすぐ横にはこの部隊のパーソナルマーク、ゲーガーの部隊であるものが描かれている。
鉄血工造は基本的に武装した人形がほとんどおらず、時と場合に応じて傘下のPMCから借りてくるのが基本だ。だが輸送部門に関してのみ、護衛と障害排除を目的として武装されている。
それはつまり、それだけ妨害が多いということだ。
「・・・・正面から対向車両、三台。」
「総員警戒態勢、こんな場所にあんなバンがそう何台もうろついてるとは思えん。」
「了解・・・・・っ!? ロケットランチャー!!!」
明らかに改造車なのだろう、天井がパカっと開き身を乗り出した男がロケットランチャーをぶっ放し、護衛の装甲車両に直撃する。
もちろんこんな程度で破壊できるものではない(アーキテクト印の超装甲である)が、爆風と砂塵で視界が奪われる。車両に乗っていたAigisたちはいち早く飛び出していった
「今度はなんだっ!? また人権団体か!?」
「武装は・・・・一つ前の主力ライフルだと!? 軍隊か何かかよ!」
「ま、最新型じゃないなら問題ないな!」
敵に最も近かった一人が、盾を構えて肉薄する。敵は慌てて銃を撃ちまくるが、ただでさえ硬いAigisの、それもさらに硬い盾など貫けるはずもない。結果そのまま盾でど突かれ、10メートルくらい吹き飛ばされた。
「おい! 射線開けろ! 先にバンを潰す!」
「よし、任せた!」
後ろにいた一人は護送車からなにやらゴツいものを取り出し、両手で構える。それは大昔の対戦車砲・・・・・というより戦車の主砲をそのまま手持ちにしたような感じで、Aigisが両手で持たなければならないほどの重量と反動がある。
アーキテクト曰く、「社長砲の劣化版」。
「ファイアアアアアアア!!!!!!」
チュドーーーーーーーーッン
そんな映画のような爆発を巻き起こし、三台のバンがまとめて吹き飛ぶ。もともと勝てる見込みもなかったが流石にこれは無理だと諦めたのか、襲撃者たちは武器を捨てて投降の意思を見せる。
「ご苦労だった。 二号車はグリフィンの回収部隊が来るまでここで待機、一号車はこのまま護衛を続行する。」
「了解です。 ・・・・・・よっこいしょ。」
ようやく重すぎる武器を地面に置き・・・・・・しかしその姿勢のまま顔だけ上げる。
その視線の先では、彼らの敬愛してやまない上司が護送車の、やや高めにある助手席に乗り込むために足を上げている。
その短いスカートの下の布を、戦闘用の記録容量を使って録画する。
「・・・・・・・ふぅ。」
「よくやった同志よ・・・・・あとで送ってくれ。」
「あぁ、勿論だ同志よ。」
「? 何かいいことでもあったのかお前たち?」
「「「いえ、なにも。」」」
「??? そうか。」
武装を積み込み、再び護送車が動き出す。
これが彼らの日常の、ほんの一部分である。
「今日の隊長はな・・・・・黒だったよ。」
「「・・・・ほぉ。」」
end
番外20-2:side彼女
それは突然の電話だった。
その日私とD-15は朝からずっとそわそわしていたのだ。だってあのハンターが、仕事先で負傷したと聞いたから。幸い大したことではないらしいが、療養ということなら私たち二人で労ってあげよう。
・・・・・と思っていたところへの電話だった。
「はい、AR-15です・・・・・G11?」
『やぁ、こうして電話するのは久しぶりだね。』
かけてきたのは404のゆるキャラ、G11。でも普段から宿舎も近い私たちは基本的に電話しない。よっぽどの緊急事態かとも思ったけど、声の感じからしてそんなものではないらしい。
「何か用?」
『うん、でもその前に・・・・D-15もいる?』
「D-15? えぇ、いるわよ。」
D-15に用事かしら?正直心当たりはないけど、まぁ二人の話に首を突っ込むのも野暮よね。
「じゃあ呼んでくるわね。」
『あぁいや、呼ばなくても大丈夫だよ、あなたに伝えるから。』
「伝言? なら直接言ったほうが・・・・」
『いやいや、二人に関わることだからね。
さっきハンターがね、女の人と一緒に来たんだよ。 それも二人、どっちも美人さんだね。』
は?
今なんと?
「・・・・・それ、本当なの?」
『うん。 今もまだいるよ。』
「喫茶 鉄血よね? すぐ行くわ、ありがとう。」
『どういたしまして〜。』
乱暴に通話を切り、D-15を呼びに行く。
ふふふ・・・そう、人が心配してあげてるのにそんなことするのねハンター・・・・・今行くから待ってなさい!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて、AR-15から事情を聞いてやってきたわけだけど・・・・・いた、確かにいた。二人とも身なりはわかっているけど、確かに美人さんだ。しかもなにやら親しそう。笑い合う、ってわけじゃないけど自然体で話してる感じ。
っていうか近くない!?まるっきり他人であの距離感はないよね!?隣を見ればAR-15も同じことを考えていたらしく、憤怒の炎が見えるようだ。
「・・・・・ねぇD-15。」
「なに? AR-15。」
「もうそろそろ我慢の限界なんだけど。」
「奇遇ね、私もよ。」
「「・・・・・・・・・。」」
私たちは同時に窓から離れ、入り口のドアに手をかけた。
え?その後どうしたかって?言わせないでよ・・・・・。
でも可愛かったなぁ、涙目で謝るハンター・・・・・えへへ・・・・。
end
番外20-3:資料収集・一般参加の部
「・・・・・どういう状況なの、これ?」
「あら、いらっしゃいまs・・・・・・珍しい組み合わせですね。」
「あぁ、そこでばったり会ってな。 立ち話もなんだしってことで来たんだが・・・・なんだこりゃ。」
マヌスクリプトの提案により訳の分からない企画が行われている喫茶 鉄血の現れたのは、処刑人に416にWA2000というかなり珍しい三人組。ちなみに彼らが遭遇している場面だが・・・・・
「イェーガーちゃん! もう一回、もう一回言って!」
「・・・・・あ、あなたのことなんて、好きじゃないんだからねっ!」
「いぇええええええええええええい!!!!!!」
「・・・・・・死にたい。」
「リッパーちゃん、これ付けてこのセリフを言ってくれ!」
「・・・・・・冗談だろ・・・・」
「・・・・・覚悟を決めてくださいリッパー。」
「厄日だ・・・・・・・・・(ネコ耳装備)・・・・あ、遊んでニャン。」
「うぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
「だ、代理人〜〜〜〜〜〜。」
なるほどこれはヒドイ。
が、本当に今日は厄日なのか、イェーガーの方にいた客の集団が三人を見る。より正確には、WAと416の方を。
「おい見ろ、グリフィンのツンデレ女王だ!」
「素直になれないWAちゃん、いい!」
「認めたいけどプライドが邪魔する416ちゃんも最高!」
「「・・・・・・・・。」」
悪夢だ。これはきっと悪夢に違いない。そそくさと帰ろうとした二人だったが、
「あれ、できないんだ?」
「ぐりふぃんのエリート(笑)」
「やってやるわよ!」
「その言葉、後悔させてあげるわ!」
「・・・・・・え?俺もやる流れなのか?」
安い挑発で乗ってしまった二人にひきづられる形で、処刑人も店の奥へと消える。
数分後、制服に着替えた三人が出てきた途端に場は大いに盛り上がった。
「さぁ、いつでも来なさい。」
「私は完璧よ。」
「あ〜、まぁ、お手柔らかに。」
そんな三人に、客たちは我こそ一番と言わんばかりに要望をぶつける。もちろん際どいことをやろうとすれば代理人が本気で怒るのでナシだ。
「・・・・ほら、注文のケーキよ、ありがたく受け取りなさい。」
「あ、ありがとうWAちゃん!」
「別に・・・・あなたのために作ったんじゃないから・・・・・・何見てんのよ、勘違いしないで!」(演技)
「す、素晴らしいツンデレだ。」
「はいご主人様、アイスコーヒーよ。」
「416ちゃんに飲ませて欲しいなぁ。」
「はぁ? バッカじゃないの? ・・・・・・まぁ、いいけど。」(演技)
「ゴクゴク・・・・・うん、美味い!」
「・・・・・・そ、じゃあ私は戻るから。・・・・・・お、美味しいって言ってくれた・・・・」(演技)
「・・・・・・なんであんなにノリノリなんだよ。」
「他人事のようで申し訳ありませんが処刑人、お呼びですよ。」
「チッ、絶対無理難題言うつもりだろあの顔。」
「ふふっ、そうですね・・・・・あなたにはできないと
「はっ、しゃあねぇ、本気出すか。」
WAと416がツンデレ祭りを繰り広げる一方、とあるテーブルで語られていたのは処刑人のこと。男勝りな性格ということはわかっているので、そんな処刑人に恥ずかしがるようなセリフを言わせたいらしい。
・・・・・・追加注文したケーキやドリンクの数が、その熱意を物語っている。
「・・・・で、まずはどいつだ?」
「俺たち仮にも客なんだけど・・・・・・まぁいっか、じゃあ早速、満面の笑顔で『おかえりなさいご主人様』と言ってもらおうk
「お帰りなさいませ、ご主人様♪」
( °д°)
「・・・じゃ、じゃあそのまま語尾をネコっぽくして接客してくr
「うふふ、今日のケーキのお味はどうでしたかニャ?」
( °д°)( °д°)
「じゃ、じゃあ逆に優雅な感j
「あらお客様、口元が汚れておりますよ。」フキフキ
( °д°)( °д°)( °д°)
誰だこいつ、と思ったのは要望を言った客だけではないはず。代理人とイェーガー、リッパー、416は以前に見たことがあるためそこまで驚きはしなかったが、初見ではまず開いた口が塞がらない。
普段の格好や口調から荒々しいイメージが多いが、その仕草と口調を変えるだけで、黒の長髪も相まって一気に清楚感が溢れ出す。
「つ、ツンデレとk
「ほ、ほら! 食べさせてあげるから口開けなさい! ・・・・・・か、勘違いしないでよね、早く帰ってもらいたいだけなんだから!」
「ヤンデr
「美味しかったですか? 美味しかったですよね? よかったぁ〜・・・あ、まだまだありますから
「・・・・・あそこまでやれたら尊敬するわ。」
「完璧って、あんなのを言うんでしょうね。」
結局後半、処刑人が仕事で戻らなくてはならない時間になるまで、彼女の独壇場は続いたのだった。
帰り際のその顔は、やけに清々しかったらしい。
end
キャラ崩壊どころじゃないけどもう気にしないよ!
何気に今回はどの話にもハイエンドが出てくるという珍しい回になりました。
ではでは各話の解説
番外20-1
第八十話・・・・とは厳密には関係ないお話。ふざけているけど彼らだってゲーガー直属の部下なので普通に優秀。
映像はメンテの際に発見、没収されました。
番外20-2
CO-3の同時間軸。
G11は決して嘘は言わないけど真実も言わない、よって聞き手の解釈が全て。
明らかに誘導してはいるけれど。
番外20-3
第八十一話の一場面。
処刑人のキャラ崩壊がすごいけど、演技だからきっと問題ない。
おさらいしておくと、処刑人は病院なんかを守るような任務によく出る傭兵。老人や子供、難民と話していくうちになんか色々できるようになった。
リクエスト、受け付けてます(無視してもいいよ!)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=204672&uid=92543