喫茶鉄血   作:いろいろ

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リクエスト兼自分の思い入れが深い作品から。
見た目はほぼ一緒だし名前も一緒だけどどう考えてもSMGなんて威力じゃない彼女のお話。


CO-4:邪教徒絶対◯すウーマン

「・・・・・は? 私?」

 

「えぇ、昨日はどちらに?」

 

 

平穏な空気漂う喫茶 鉄血・・・は唐突に終わりを迎え、ドカドカと入り込んできた軍人たちが窓際で本を読んでいたトンプソンを囲む。これには側にいたG11もびっくりしたらしく、今は狸寝入りを決め込んでいる。どう見ても穏やかではない様子に、流石に代理人も止めに入ろうとする。

 

 

「いきなり大勢で囲んで、というのは褒められたことではありませんね。」

 

「確かにその通りだ、だがそうも言っていられないのだよ。 さて戦術人形トンプソン、君は昨日どこにいた?」

 

 

おそらく隊長格であろう男が語尾を強めて尋ねる。それに対しトンプソンは一日中ここにいて、日が暮れる頃に帰ったと答えた。彼女の言うことが事実であるのは代理人を含めた店員と昨日も同席だったG11が証明できる。それに彼女は早朝から現れて帰りはG11とともに司令部に戻ったので、あとは司令部の出入り時間を調べれば済むことだ。

それよりも・・・・・・

 

 

「彼女が何かしたのですか? 同型の間違いでは?」

 

「その可能性もあったがこのS09地区にいるトンプソンは彼女一人だ。 そして昨晩・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『カナードはどこだ!?』などと訳のわからんことを言いながら徘徊する姿が目撃されている。」

 

「「・・・・・・・・は?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてちょっとした騒動があった翌日。

S09地区の外縁部に集まったのはトンプソンと代理人ら喫茶 鉄血組の面々、しかも久しく見ていなかった完全装備である。

結局彼女の疑いは晴れたのだが、同型機が訳のわからないことを叫びながら徘徊するというなんとも不名誉なことをやらかしている状況に、トンプソン自ら調査に向かうことになった。だが妙なことに他のトンプソン全員もアリバイがあり、グリフィンもIoPも混乱状態にあるため増援が出せず、止むを得ず喫茶 鉄血を臨時休業として応援に駆けつけたのだった。

 

 

「すまない代理人、付き合わせてしまって。」

 

「お気になさらず。 それにどうも今回の件は普通ではなさそうですので。」

 

 

そういう代理人はスカートの下からサブアームの銃口をちらつかせる。Dは捕縛用のアームを装備し、マヌスクリプトとゲッコーも防御と捕縛を重視した装備となっている。イェーガーとリッパーは基本そのままだが、予備兵装としてトリモチランチャーを背負っている。メインの他に大きなカメラを背負ったダイナゲートを偵察要員とし、徘徊トンプソン捕獲作戦が始まったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くたばれぇえええええええ!!!!!」

ドガガガガガガガッ!!!

 

「な、なんなんだあいつは!?」

 

「どう見てもあなたの同型(トンプソン)ですが?」

 

「見た目はともかく威力がおかしいよ!? SMGじゃなくてMGじゃん!」

 

 

外縁部を探し回ること一時間ちょっと、意外にも早く見つけることができたのだが、ファーストコンタクトからすぐにこの有様である。まずトンプソンが近づいた、これはいい。次に代理人が近づき、これも怪しまれたがまぁ問題なし。だがその次にゲッコーがいつもの口説き癖で前に出た瞬間に敵対しだしたのだ。理由は一切不明、あっちのトンプソンは「やっぱり教団か!」と言っていきなりぶっ放してきた。

 

 

「ゲッコー! あれほど口説くのは自重しろって言われてたよね!?」

 

「待て!? 私はまだ口説いていない!」

 

「そもそもなんで撃ってきたのでしょうか?」

 

「聞いてみればいいんじゃない? 話が通じればだけど!」

 

 

もう一度チラッと見る。見た目は完全にトンプソンのそれだし、武器も特に変わった様子もない。だがおかしいのはその威力と、撃ちっぱなしのくせにここまで一切リロードしていないこと・・・・・明らかに反則である。

 

 

「出てこいヴェルデューゴ擬きめ! 凍らせるまでもなく蜂の巣にしてやる!」

 

「なんか物騒なこと言ってるんだけど!?」

 

「おい、呼ばれてるぞゲッコー。」

 

「私か!? というかなんだそのヴェルなんたらってのは!」

 

 

悪態をつくも弾幕は一向にやまず、しかも何度か威嚇射撃を行うも謎の急回避で避けられてしまう。

ラチがあかない・・・そう思っていたその時、彼女らの頭上を一気のヘリが通過して暴走トンプソンの後ろに降り立つ。そこから現れたのはグリフィンの荒事担当、404小隊だった。

 

 

「ちっ、新手か!?」

 

「待ちなさい! 私たちは敵じゃないわ!」

 

 

降り立つ彼女らに銃口を向けるトンプソン(?)だが、隊長の45は銃口を下げて敵意がないことを伝える。幸いそれは通じたようで、代理人は45とアイコンタクトを取るとその場を任せることにした。

 

 

「・・・で? あんたらは敵じゃないって言ったが、あいつらの仲間か?」

 

「えぇ。 それと紹介が遅れたわね。 私はUMP45、後ろにいるのがUMP9にHK416、それとGr G11よ。」

 

「・・・・・全部銃の名前じゃねぇか、何者だお前ら。」

 

「それはこっちのセリフ・・・・と言いたいけどそれじゃ話が進まないわね。 私たちはG&K社の戦術人形よ。」

 

 

明瞭簡潔、()()()()の人間や人形なら誰もが知っている社名を出して答える。反応を見てみないことにははっきりとはわからないが、45は彼女が何者であるかがある程度は察している。

つまり、()()()()()()()()の人形、ないしは銃だった者だろうと。

 

 

「G&K? 戦術人形?」

 

「あぁ、やっぱり聞き覚えなしか・・・・・いいわ、代理人。」

 

「ふぅ、一時はどうなることかと思いました。」

 

サブアームを格納しつつ代理人が近づくと、トンプソンも警戒しつつ後に続く。流石にゲッコーを出すとまた揉めそうなのでまだ隠れてもらっている。

銃こそ構えていないが警戒心をあらわにしているトンプソン(?)に代理人は手を差し出し、

 

 

「お互い情報の交換が必要なようです。 少し、お話ししませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

場所を喫茶 鉄血に移し、個室を貸し切って話し合うこと数十分。404小隊には対象の捕縛の報告に行ってもらい。代理人とトンプソン以外は店を開いて働いてもらっている。

さて話を聞いてみると、どうやら彼女はSMGタイプの人形トンプソンで間違いないようだ。が、予想通りというかやはりこの世界の者ではなく、しかも半世紀も前の銃らしい。そこでは欧州辺境の邪教徒たちを根絶やしにすべく戦っており、彼女の持ち主であった男性はその任務を無事完遂したようだ。こっちに流れてきて何故か人の形になったが、これはつまり邪教徒らを殲滅しろということなのだろうと考えてひたすら探し回っていたらしい。

 

 

「しかしまぁ、異世界か・・・・・にわかに信じがたいが。」

 

「私も同様だ。 というか代理人は妙にその・・・慣れてないか?」

 

「ええ、こういうことは何度もありましたから。」

 

「嘘だろ・・・・・」

 

 

ちなみにこの流れトンプソンは自身のことを『シカゴタイプライター』と呼んでいる。これはトンプソンの別名のようなものだが、区別するために以後タイプライターと呼ぶことにしよう。あと無限に撃てることについては、

 

 

「え? そういうものじゃないのか?」

 

 

などと言ってトンプソンを凹ませていた。

 

 

「まぁいいでしょう。 あなたに関しては今のところ実害なし。 軍の方の事情聴取はあると思いますが、お咎めなしでしょう。」

 

「そうか・・・・・じゃあその後のことだな。」

 

「ええ。 一応当てはありますが・・・・・」

 

 

流れ着く者は大きく分けて二つで、一つは人や人形がそのまま流れ着く例。サクヤやノイン、ユウトあたりがそうだ。もう一つは銃が人形となって流れ着く例。迷惑トリガーハッピーコンビやサムライエッジがそれだ。このうち後者は基本的に元の世界に戻る意思がなく、そのままこちらで働いたり暮らしたりしている。タイプライターもこっちなので、あとは仕事や居場所を探すだけなのだが。

 

 

「・・・・なぁ、もしよかったらグリフィンに来ないか? 指揮官には話を通してやるよ。」

 

「ん? グリフィン・・・・・例の人形部隊というやつか?」

 

「よろしいのですか、トンプソン?」

 

「まぁ別世界とはいえ、こうして同型にあったのも何かの縁だ。 それに、事情を知ってるやつがいる方がいいだろ?」

 

 

実際は指揮官以前にグリフィン上層部を説得しなければならないのだが・・・弾薬費0となればきっと大歓迎だろう。

代理人は例のPMCを紹介するつもりだったのだが、あっちはあっちでカオスなのでもういいのかもしれない。

 

 

「そうか・・・ならその言葉に甘えよう。 これからよろしく頼む。」

 

「あぁ、よろしくな。」

 

 

固く握手を交わす二人に、代理人は無言で席を立ち部屋を出る・・・・・ところで入り口に立っていた軍関係者とばったり鉢合わせた。代理人は苦笑しつつ、水を差すようですがと付け加えて、

 

 

「タイプライターさん、事情聴取のお時間だそうですよ。」

 

「君の事情は加味する・・・が、市街地での銃乱射についてはしっかりと反省してもらおう。」

 

「・・・・・・泣けるぜ。」

 

 

 

end




というわけで今回は『バイオハザード4』よりクリア特典の隠し武器、『シカゴタイプライター』です!バイオでは珍しい実銃そのまま(威力等除く)な武器で、単純に強いのが売り。


では早速キャラ紹介!

シカゴタイプライター
バイオハザード4にて、ミニゲームをクリアすると使える原作最強クラスの武器。連射はもちろんだがその威力は一発あたり10。最大強化のセミオートスナイパーが12なのでその威力の高さがわかるはず。弾数無限。
見た目はトンプソンと全く同じで、威力と装弾数と使用者がおかしいだけ。持ち主だった彼の影響を受けて、『泣けるぜ』が口癖。

トンプソン
全く同じ外見なのにこの格差・・・・異世界のトンプソンは化け物か。
トンプソンといえばフォースシールドだが、タイプライターの方も持ち主が謎回避(QTE)やったりするのであんまり凄みがない。
今後どうやって見た目を分けようか検討中。

ゲッコー
黒っぽい体に長い尻尾・・・さてはヴェルデューゴだな!
比べるまでもなくあっちの方が強い(機動力と鬼耐久)のでタイプライターにかかれば蜂の巣待った無し。

代理人
久しぶりの戦闘装備だったが問題なく動いてホッとしている。

404小隊
こういう時は頼れる。45姉の貴重な隊長姿。



喫茶 鉄血のリクエスト、感想、批判、要望などなど、気になったことはなんでも書いてってください。
あとこの場で言わせていただきます、いつも誤字修正してくださっている方、本当にありがとう!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=204672&uid=92543
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