喫茶鉄血   作:いろいろ

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注意:過去最大のキャラ崩壊!
始めだけ台本形式にしないと誰だかわからなくレベルで。

やりすぎた気はするが後悔はしていない。


第九話:想いも弾丸もまっすぐだ!

NTW-20「やっほー代理人! 来ちゃった♪」

 

「「「「「( °д°)」」」」」

 

 

信じられないものを見たかのように凍りつく朝の喫茶 鉄血。呼ばれた代理人は明らかな警戒意識を持ち、客の何人かは目をこすったり顔を洗いに行ったりしてこの幻覚を覚まそうとする。

 

 

「・・・あまり受けなかったか。」

 

「いやいやいやいや、なにがどうなってそうなったんですか。」

 

 

とりあえず敵意や罠の類ではなさそうなので警戒を解く代理人。と同時に溢れ出る疑問をそのままぶつけてみる。

代理人の知る彼女は、いかにも仕事ができる女といった感じだったのだが。

ちなみに客の何人かは最初のインパクトで気を失っている。

 

 

「ん? あぁこれか。 ・・・そうだな、あなたになら相談できそうだ。」

 

 

そう言って代理人の対面の席に座るNTW。

とりあえずコーヒーを注文し、一口飲んでから真剣な表情で話を始める。

 

 

「どうすればあなたを振り向かせられるだろうか?」

 

「無理ですのでお帰りください。」

 

 

いつになく辛辣な声でバッサリ切り捨てる代理人。え?聞き間違いか、とざわつき始める店内。

NTWはむむむとうなると、

 

 

「伝わらなかったのなら仕方がない。 代理人、私はあなたが好きだ。」

 

「残念ですが私は同性愛者ではありませんので普通に男の方が好きです。」

 

 

突然の告白とお断りの返事にいっそうざわつく店内。

ちなみに一部の男性客はガッツポーズを決める。

 

 

「あなたと始めて会ったのはあの事件(鉄血クーデター事件)、あなたの演説の場だ。」

 

「話を聞きなさい。」

 

「あの時の鉄血をまとめ上げていたあなたの凛々しい姿に、私は心奪われた。」

 

「だから話を・・・」

 

「この気持ち、まさしく愛だ!

 

は・な・しを聞きなさい!

 

 

聞いたことのないほどの代理人の絶叫に、店内は一斉に静まり返る。

失礼いたしました、と一言謝罪を入れた代理人はNTWの首根っこを掴んで店の奥に引っ張り込む。

 

 

「・・・で、なにが目的なんですか?」

 

「それはさっき言った通りだ。」

 

「あぁ、本気だったんですね・・・。」

 

 

冗談であんなことを言うものかと反論するNTWに、冗談の方がずっとましでしたと頭を抱える代理人。

せっかくだから話だけでも聞いてくれと言うと、代理人は諦めたように了承した。

 

 

「気の済むまで話してください。 で、終わったら出てくださいよ。」

 

「ああもちろんだ。 さてと・・・。」

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

私がどういう人形かは知っているな。

 

・・・ダネルNTW-20、ライフルモデルの人形ですね。

 

そうだ、より正確に言えば『対物ライフル』だ。普通のライフルたちとは違う、より破壊力を求めた人形、それが私だ。

軍との共同運用や対テロ警備の目的で作られた我々人形は、そのほとんどが対人任務だ。故にライフルは敵の後方を狙い撃ち味方の損害を抑える、あるいはターゲットのみを排除し最小限の混乱で済ませることが主な役割となる。

だが私はあくまで『対物』ライフルだ。車両や建物が主だし、前衛の人形たちと協力することも少ない。何より出番がほとんどない。

 

まぁ、そうでしょうね。

 

だからふと思ったんだ。人間に命じられて、人間を殺して、殺す相手がいなくなったら?とね。

 

・・・。

 

そんな時に私は出会ったのだ。自由を手に入れた人形たちに。

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

「・・・それが私たちだったと?」

 

 

やたらと熱く語るNTWの話が一区切りついたようで、代理人はひといきつく。とはいえ彼女の抱える悩みそのものは(愛云々は別として)まともなので話はしっかり聞いている。

 

 

「そうだ。 つまるところ私の想いの始まりは、自由を手にしたあなたへの憧れだったと言うわけだ。」

 

 

わからないのはそこから愛への過程ですよ、とは言わない。言えば確実に長くなる。

 

 

「はぁ・・・でしたら普通に友人関係でもよかったのでは? あの当時ならいざ知らず、今は鉄血製もグリフィンもないんですから。」

 

「いや・・・それはな・・・。」

 

 

途端に小さくなるNTW。さっきまでの強気はどうしたと言いたい気持ちを抑えてじっと待つ代理人。

そこから待つこと約五分。

 

 

「し、親しい友人というものがいなくてな・・・最低でも友達になりたかったんだ。」

 

「??? すみませんがさっぱりわかりません。」

 

「つ、つまりだな、告白→お断り→まずは友達から→OKという流れで・・・ってどうした代理人!?」

 

 

あまりのトンデモ思考っぷりに頭を抱える代理人。ということはさっきの告白はただの虚勢で、本来の彼女はこれだということになる。

・・・友達になるのにすらこのビビリっぷりなら、M4の方がまだマシなんじゃないだろうか。

 

 

「友達になりたいのならそう言えばいいんですよ。 断りませんから。」

 

「そ、そうか。 ありがとう代理人!」

 

 

そう言うと途端に破顔するNTW。

 

 

「初めからこうしておけば、あんな冗談を言わずともよかったんですよ。」

 

「あ、あれは勢いではないぞ。 今は友達だがゆくゆくはそういう関係に・・・

 

「それに関してはお断りしますよ。 諦めてください。」

 

 

ダメか? と聞けばダメです、と返されたNTWは目に涙を浮かべてプルプルと震えだす。

ショックなのはわかりますが、と言葉を続ける前に立ち上がったNTWは、

 

 

「まだ諦めないぞ! 私はあなたが好きだ!」

 

 

と言って玄関まで走り、店を出たところで振り返って、

 

 

「何度でも言うぞ代理人! 私はあなたが好きだからな! この店にもまた来るからな!」

 

 

とだけ言って走り去っていく。

後に残ったのは唖然とする代理人と、状況が飲み込めない客と店員。

誰かが『残念美人』と言ったのだけが聞こえた。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「月が綺麗ですね、代理人?」

 

「残念ながらまだ昼ですし、今日は新月です。」

 

 

あれから数日たった今もNTWはしょっちゅう足を運んでは代理人に話しかけている。

あの件以来、少ないながらも何人か友人ができたようで、その度に報告に来ているのだ。少々鬱陶しく感じながらも、彼女が幸せそうならそれでいいかと思い相手をする代理人。

 

一度くらいならデートの誘いに乗ってみるのもいいかなと思うのだった。

 




言われそうなので先に言います。
『これはヒドイ』

スナイパーの中でも対物ライフルってそんなにいないのでボッチ設定は決まっていたんですが、気がついたら代理人に告白してました(白目)
短くまとめようと思うとギャグ路線になるの仕方ないのだろうか?


この話とは別件ですが、多作者様の作品とコラボ話を書きたいなと思っているものの世界観が違いすぎてどうしようかと悩む今日この頃。
・・・時◯管理局にでもお願いしようか。


というわけでキャラ紹介です。

NTW-20
超火力人形。
この世界ではテロ相手に出動するくらいにしか出番がなく、しかも車両相手メインなので本当に出番がない。驚異的な集中力で確実にウィークポイントをつけるため、『ワンショット・クィーン』の通り名を持つ。
鉄血クーデター事件の際に代理人に一目惚れし、店を訪れたのが今回の騒動の始まり(()()()()()のは今回が初めてだが店の前まではすでに何度も来ている)。
基本的に訓練だけで滅多に任務に呼ばれないため、喫茶 鉄血に入り浸っている。


ガッツポーズする男性たち
天文学的確率だが代理人とお付き合いすることを夢みる純粋な心の持ち主(アラフォー以上)。
当然ながらこの店の常連で、その多くが世帯持ち。


声を荒げる代理人
代理人も怒るときは怒るし叫ぶときは叫ぶ。
一応人形なので性格や口調などは自由に変えられるので、相手にあった怒り方を選択できる(例:養豚場の豚を見る目)。




おまけ(ボツ話)

アルケミスト「代理人と付き合いたければ私を超えてみせろ!」

NTW-20「やってやる、やってやるぞ。 鉄血のハイエンドがなんだ!(6-4e 単身攻略)」
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