喫茶鉄血   作:いろいろ

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いやぁ、昨日のバルス祭りも凄かったですね、これは来年にも期待

リクエストはなんとか書きたい、でも書いてるうちにまたリクエストが増える・・・・・私が人形だったら即編成拡大するのになぁ

というわけで今回はリクエストから!
参考元は『人形小劇場 6』で検索してみよう!


第九十四話:不思議の国のM4

「あ゛〜〜〜〜〜〜ネタが欲しい〜〜〜〜〜」

 

「なんだ、またネタ切れか? その程度では到底有名作家にはなれんな」

 

「うぐっ・・・ねぇゲッコー、一回だけでいいからフリフリ着てくれない?」

 

「断る」

 

 

喫茶 鉄血の三階、従業員たちの部屋があるこのフロアには小さいながら談話室のような部屋もある。そこでペンと紙を持ったまま固まっているのは最近働くことに前向きになりだしたマヌスクリプトであり、その前で呆れながらくつろぐのはなぜかセットでいることが多いゲッコーである。マヌスクリプトは働くことで順調に資金が増え、ついでに飲食物の絵が格段に上手くなったが、肝心の創作活動がてんで進んでいないのだ。

理由は単純、ネタ切れである。

 

 

「この前はファンタジーものじゃなかったのか? あれはどうした?」

 

「描いたよ、描いてみたよ『くっ殺』。 でもなんかピンとこないっていうかね」

 

「かといって現実路線は監視者(アルケミスト)の目があると・・・・・それとフリフリは絶対着ないからな」

 

「ぶー、ゲッコーのケチ・・・・・・はぁ、誰かあの衣装たちを満足させてくれる娘はいないものか・・・・・」

 

 

衣装、というのはマヌスクリプトが趣味で作っているコスプレ衣装のことである。「ないなら作ればいいし既製品よりも安くできるかも」という理由で始まって以来、暇な時に創作活動と並行して作っているのだが、残念ながらあまり日の目を見ることはない。一番新しいもので言えば『不思議の国のア◯ス』風のやつであるが、いかにも子供っぽいのでゲッコーは断固拒否する。

 

 

「私が着てもピンとこないし、代理人やDは元から似たような服着てるしなぁ・・・・・ん? あれは・・・」

 

 

少し開いたドアから見える廊下、そこを並んで歩くDの姿が見え、その後ろについて歩いているのは喫茶 鉄血の準従業員であるM4だ。

 

 

「ごめんねM4、手伝ってもらっちゃって」

 

「ううん、大丈夫ですよD、ちょうど暇してたところですから」

 

 

二人とも買い出しの後なのか、大きな紙袋を抱えて奥の物置に入っていった。その瞬間マヌスクリプトの目がキラリと光り、ついでにゲッコーも引くほどの笑みを浮かべる。

長い黒髪、おしとやかな性格、普段は実践重視の服装だが可愛いものにも興味あり、そして何より『ちょうど暇』と言った。これはチャンスと言えるだろう。というわけでクローゼットから服を取り出し待つこと十数分、DとM4が出てきたところで声をかける。

 

 

「あ、M4いいところに! ちょっとこっち来て!」

 

「え? 私ですか?」

 

「マヌちゃん、今度は何企んでるの?」

 

 

M4は単純に疑問を浮かべ、Dは明らかに警戒しながらマヌスクリプトの部屋に入る。そして入ると同時にマヌスクリプトは土下座して壁にかけている服を指差す。

 

 

「お願いします! あの服を着て写真を撮らせてください!」

 

「え? えぇ・・・・・」

 

 

いきなりのことに困惑するM4と、相変わらず冷ややかな目で見下ろすD。ちなみにゲッコーはシレッと出ていった

ところでマヌスクリプトが言い訳もせずにストレートに頼んだのには一応理由がある。見ての通りM4はとてもいい娘であり、それゆえ言い訳や嘘というものを嫌うことが多い。逆にちゃんと頼まれれば渋々でも引き受けてくれることが多く、つまりは誠意を見せれば可能性はあるのだ。

 

 

「えぇっと・・・・・あれ、ですか?」

 

「何卒、何卒お願いします!」

 

「その、着て写真を撮るだけですよね?」

 

「はい! 撮った写真は責任を持って管理いたします!」

 

「・・・・・わかりました。 そこまで言うのなら協力します」

 

「ありがとうM4!!!!」

 

 

ガバッと起き上がり、M4に抱きつくマヌスクリプト。その間わずか0.5秒、驚きの速さである。そういうわけでさっそく着替えて・・・・・もちろん鍵はDがきっちり締めたので覗くことはできない。

そして待つこと十分弱。

 

 

「・・・・ど、どうでしょうか?」

 

「いい・・・・いいよM4! 作った私が言うのもなんだけどめちゃくちゃいいよM4!!」

 

「M4可愛いぃ〜!」

 

 

くるっと一回転してスカートをなびかせるM4(アリススキン)水色と白というシンプルな色合いながらM4の上品さを引き立たせ、長い黒髪と合わせていいとこのお嬢様のような雰囲気がある。男なら、いや男でなくとも襲ってしまいたくなるほどの無垢さがそこにはあった。

着ているM4も思ったより悪くないと感じたのか、結構ノリノリになってきた。

 

 

「ほんと素材がいいよねM4・・・・・そうそうそのポーズで・・・よし次は・・・・」

 

「こ、こうですか?・・・・・次はこう・・・・ふふっ」

 

 

ちょっと、の予定を大幅に超えて撮影会を続行する二人に思わず苦笑するD。もっとも今日の業務はとっくに終わってM4の方もあとは帰るだけだから別に構わないのだが・・・・・まぁM4の可愛い一面を見れたからよしとしよう。

それにしても本当に素材がいいんだな、と思うD。子供っぽい服でも大人びた服でも、なんでも似合いそうなところはシンプルに羨ましいと思うのだ。自分はどうしても明るい服の方が似合うし、逆に代理人は落ち着いたものが似合うだろう。なんでも似合いそうなM4が、ちょっと羨ましい。

 

 

「はいOK! ありがとM4、おかげでいいのが撮れたよ!」

 

「いえいえ、お役に立てて良かったです。 こう言う服ならいつでも着ますから、また呼んでください」

 

「M4ちゃんマジ天使・・・・専属コスプレイヤーにならない?」

 

「はいストップ。 Oちゃんに怒られるよマヌちゃん」

 

 

ちぇー、と言いながら機材を片付けつつM4の着替えを手伝うマヌスクリプト。ハンガーにかけられた服がクローゼットに収められ、その中身を覗いたM4が一瞬固まる。

喫茶 鉄血の従業員から『開けてはならない』と言われているマヌスクリプトのクローゼット。今しがたM4が着たようなまともな服から、明らかに人前に出れないような際どいものまで多数収められたそれは、魔窟と呼べるほどカオスな空間なのだ。

もちろんそういうものの耐性がそこまでないM4は、ハンガーにかかったほぼ紐のような水着や明らかに丈の足りないスカートなどに驚くが、それ以上に彼女の興味を引いたのが・・・・・・

 

 

「・・・・綺麗・・・」

 

「ん? あぁそれね、『お姫様』をモチーフにしたやつなのよ・・・・ティアラもあるけど、着てみる?」

 

「え? いいんですか!?」

 

「うわっ、すごい食いつき」

 

 

M4、興味を持ったら一直線の人形。結局そのドレスだけでは終わらず気になったものを片っ端から着ていき、M16から心配する電話が来るまでずっと続いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「姉さん、私マヌスクリプトさんのことを勘違いしていたのかもしれません」

 

「え? M4?」

 

「あんな素敵な服をたくさん作れるなんて・・・・・ふふっ、ちょっと羨ましいです」

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・あ、そうだ。 今度のお休みに作り方を教えてもらおうかな」

 

「ROっ! M4が、M4がぁあああああ!!!!!」

 

 

 

end




リクエスト消化 兼 マヌスクリプトの株があがる話。
コスプレイヤーさんって本当にすごいと思うんですよ、服は一から作るしメイクもほぼ一人で、そして何より2次元をそのまま3次元に持ってこれるというのが素晴らしい!
・・・・・・会ったことないけど


というわけで今回のキャラ紹介!

マヌスクリプト
日中は喫茶 鉄血の従業員、夜間やオフの日は『写本先生』とコスプレ服作り・・・・・人形でなければぶっ倒れるほどのハードスケジュールをこなす何気にすごいやつ。
言動とか描いてるものがアレだが服飾技術はかなり高い。が、それも基本的には薄い本のためである。

M4
この作品の天使。喫茶 鉄血の準従業員。
16lab、S09司令部に続き喫茶 鉄血を第三の家であると認められている。家事全般を普通にこなし、戦闘面でもエリートにふさわしい活躍をする。可愛いものが好き。



少し忙しくなり始めるので更新頻度が下がると思います。
リクエストを送っていただいている方々には申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。
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