喫茶鉄血   作:いろいろ

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新キャラのリクエストと設定をいただいたので。

しかしあれだな、こんな変態(天才)的な発想に至るなんてもしかして君たちが鉄血工造の創設者なのかな?


第百十八話:要塞系ロリ巨乳

「さて、これはどういうことですか?」

 

「待って代理人! 誤解なんだよ!?」

 

 

平日、人もまばらな喫茶 鉄血。そのテーブルの一つを囲むようにして座る三人のうち、代理人はいい笑顔でアーキテクトに問いかける。身振り手振りで無罪を主張するアーキテクトの隣では、デストロイヤーと同じくらいの大きさの人形がシクシクと泣きながら俯いている。

アーキテクトが疑われるのは、ある意味当然のことであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ことの発端は今日の昼前。いつもよりは客の少ない店で暇を持て余していた代理人は、外のテラス席の掃除でもしようかと表に出る。するとそこから少し離れた先の薄暗い路地で、なにやら男三人が壁際に集まっているのが見える。並び的にどうやら何かを囲んでいるらしく、なにやら良からぬ雰囲気を察した代理人はその路地へと向かった。

 

 

「なにをしているんですか?」

 

「げっ!? 喫茶店のマスター!」

 

「いや、俺らはですね・・・・」

 

「言い訳を聞く気はありません、今すぐここから立ち去りなさい」

 

「「「し、失礼しました〜!」」」

 

 

スタコラと走り去るチンピラ(?)三人。それを見送ると、その三人に囲まれていたであろう目の前の少女に手を伸ば・・・・・・しかけて止まる。冷静になっていつも通り観察し、なんとその少女が()()()()()()ことがわかったからだ。腰までありそうな黒い髪に、モノクロの服装、そして何よりIoP製ではあり得ないくらい白い肌。

間違いなく、鉄血工造製の戦術人形だった。

 

 

「あの・・・・大丈夫ですか?」

 

「うぅ〜・・・・怖かったよ〜」

 

「・・・・・とりあえず、ここではなんですのでうちに来ますか?」

 

 

そういうわけで、喫茶 鉄血に迎え入れたのが一時間ほど前。血相を変えたアーキテクトが駆け込んできたのが、ほんのついさっきである。

 

 

 

 

 

 

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「では、なにが誤解なのか聞かせてもらいましょうか?」

 

「落ち着いて代理人・・・この娘も怯えちゃうから」

 

 

アーキテクトが宥めようとするが、代理人が切れるのもわからなくはない。なにせマヌスクリプトやゲッコーの時とは違い、まるで放り出されたかのようになにも持たないまま蹲っていたのだ。もしアーキテクトが捨てたというのなら、ただでは済まないだろう。

 

 

「まずこの子の名前は『フォートレス』・・・・聞き覚えない?」

 

「? そんな人形・・・・・いえ、確か・・・最初期の設計段階の?」

 

「そ。 とりあえずまずこの娘の説明だけ済ませておくね」

 

 

そういうと、どこからか取り出した端末を開く。

フォートレス、という人形は代理人が言った通り最初期段階で設計されていた人形の一体である。それもこの前の執行人とかその辺よりもさらに前、下手をすればハイエンドモデルの中でも一番初めかもしれないくらい初期の頃である。

そのコンセプトは、現在世界中を飛びまっわっている『クリエイター』に似ている。がしかしそれ以上に前線補給特化と呼べるほどの能力を有するのが特徴だ。今目の前にいる彼女はその『コア』に過ぎず、本来はその何倍もの大きさの外装(というかほぼロボット)を身に纏う。その内部で人形の修理や武器弾薬の補給、そして即席の防御壁などを造り出すことによって、大多数の下級モデルによる無制限の進撃を可能とするのである。

だが、当時の技術ではあまりにもコストがかかりすぎるため中止、様々な失敗作とともに埋もれていった。

 

・・・・・・が、それをたまたまアーキテクトが発見したことでついに日の目を見ることができたのだ。ただ誤算があったとすれば、その時のアーキテクトが徹夜テンションだったこと、その結果色々と()()()()しまったこと、そして彼女の周りにいた人形がことごとく変態だったこと。

その結果、彼女はなにも持たずに逃げ出してしまったのだった。

 

 

「・・・・・・結局あなたのせいでは?」

 

「た、確かに勢いに任せてやっちゃった感はあるよ!? けどこれも理にかなったやつなんだよ!?」

 

「ですが、その見た目のせいで絡まれたようなものですよね?」

 

 

チラッとフォートレスを見ると、相変わらず彼女はいつに座ったまま俯いている・・・・・・のだが、ただそれだけで自身の胸に顔を埋めているようにしか見えない。それくらいデカいのである。

わかりやすく言えば体のサイズはデストロイヤー、胸部はガイアやアルケミスト、もしくはそれ以上もあってかなりアンバランスだ。これになんの意図があるのかをしっかり問いただしたい。

 

 

「さ、さっき説明した通り、彼女は工廠型の装備を纏う・・・というよりも操縦する必要があるの。 でも設備を詰め込んだら緩衝剤とかが入らなくなって・・・・・」

 

「コアである彼女に緩衝剤(おっぱい)を積んだ、と?」

 

 

やっぱり一発殴ろう、そう誓う代理人だった。

それはそうとして、アーキテクトにはもう一つ聞いておきたいことがある。

 

 

「彼女の脱走した原因ですが・・・・あなた以外には誰がいるんですか?」

 

「へ? あぁ、それはね・・・・・・」

 

 

珍しくゲンナリとした表情で話そうとするアーキテクトだったが、 その直後に開け放たれた扉の音に遮られる。

何事かと見てみれば、そこにいたのは重厚な装甲を身に纏った、あの人形たちだった。

 

 

「探しましたぞフォートレス様!」

 

「怖くないよー怖くないよー」

 

「さぁお兄さん達と楽しいこと(スプラトゥーン)しようねグヘヘへ〜」

 

「ひぃいい!?」

 

「・・・・・・・・・・」ブチっ

 

「「「あ」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・正座」

 

「「「はい」」」

 

 

 

 

 

 

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数十分後、Aigis(変態)たちを正座させたまま延々と説教し、当分の間ここで預かることを宣言して引き上げさせた代理人は、三階の自室の片付けを進めていた。先日補強工事をしたとは言え間取りは変わっておらず、つまりはフォートレスを泊めておく部屋がない。そのためここにいる間は、代理人の部屋に住まわせることにしたのだった。

 

 

「さて、こんなところでしょうか」

 

「あ、ありがとうございます、代理人・・・・・様?」

 

「ふふっ、『様』はいりませんよフォートレス。 これからよろしくお願いしますね」

 

「は、はい! お世話になります!」

 

 

そんなわけでこの日から、喫茶 鉄血に新しいメンバーが加わったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ〜て脱ぎ脱ぎしましょうね〜」

 

「ひぃ!?」

 

「・・・・採寸だけですよマヌスクリプト」

 

「わかってるわかってる・・・・・にしてもデカいなぁ」ジュルリ

 

「・・・・・」チャキッ

 

「ゴメンナサイ」

 

 

 

end




はい、というわけで喫茶 鉄血に新メンバーです!といってもまともに接客できるのかすら怪しい体型ですが笑

ではではキャラ紹介を。

フォートレス
本文で説明した通り。補足するとすれば本人は至ってまともな性格だが、周り(アーキテクトやAigisたち)がアレなのでかなり怯えてしまった。
たいそうな紹介したけど、きっと『フォートレス』としての出番は無いと思う。体型のイメージは、Ameliと同じかそれ以上。

代理人
今回は珍しくキレた。

アーキテクト
徹夜テンション、ダメゼッタイ

男三人
困ってそうなので喫茶 鉄血に連れて行こうとしていた男たち。そのついでにちょ〜っとタッチできたらいいなぁくらいの下心はあった。

Aigis
ゲーガー率いる護衛部隊の連中。言動や行動はアレだが(自称)紳士な人形。


アップデートで404のハロウィン画面になりましたね!
9ちゃん可愛いやったー!
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