喫茶鉄血   作:いろいろ

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リクエストから。

潜友と書いてトモと読む!
そんなメンツと敵施設内でステルス要素皆無なくらいドンパチしたのはいい思い出。


CO-5:潜友

S09地区司令部。

普段の主な任務が街の警備と周辺のパトロールという平和な場所ではあるのだが、世の中の軍隊がそうであるようにグリフィンもまたちゃんとした警備態勢を敷いていた。

だが、誰が気づくことができるだろうか・・・・・施設内の、倉庫に突然侵入者が現れるなどと。

 

 

「う・・・うぅん・・・・・ここは一体・・・?」

 

 

倉庫の隅、ちょうど監視カメラからも死角になった場所で彼女はのそりと()()()()()

 

 

「・・・・・・・ん? んんん????」

 

 

ごく自然に行った起き上がるという行動に疑問と驚きを覚える。それは戦術人形としてはあり得ない感情だが、そうでないのならば当然の反応といえた。そして混乱を極め、パニックになるのが普通なのだが、この人形は元になった銃の持ち主からして普通ではなかった。

まず身を低くするとともに状況の確認、そして装備のチェックを行う。身に纏ったスニーキングスーツに破損はなく、装備されているナイフにも問題は無い。最後にホルスターに収められた自分自身とも言える銃・・・M1911もチェックし、改めて周囲を確認する。

 

 

(どこかの施設の倉庫、いや物置か?・・・・監視カメラが一箇所、出入り口があそこか・・・・・・)

 

 

監視カメラはゆっくりと首を振るようにして倉庫全体を映している。ちょうど積み上げられた箱の影に隠れている彼女の姿は見えないが、一つしかない出口へ向かうにはタイミングが重要になる。

・・・・・とそこへ。

 

 

「はぁ〜・・・・売れ残りがこんなに。 もう年末特価として売ってしまいましょうか」

 

 

ドアが開き、明るい髪色の女性がタブレット片手に現れる。随分とラフな格好に見えるが、この倉庫に堂々と入ってくることや身に付けたインカムなどから、この施設の人間であることがわかる。

 

 

「あれとこれとそれと・・・・・非常用装備は・・・・・あ、あと非常食も・・・・・」

 

(装備・・・・するとここはどこかの軍の施設か?)

 

 

直接確認することができないため女性の独り言から推測するしか無いが、概ね間違いでは無いであろうことは確信できた。

だが悠長に過ごしている時間はない。倉庫のチェックを始めた女性は徐々に奥へと、彼女のいる場所へと近づいてきた。

 

 

(カメラの向き・・・・よし、ならここで仕掛ける)

 

 

 

 

 

 

 

コンコンっ

「ん? なんでしょうか?」

 

 

女性・・・カリーナは作業の手を止め、物音のした方へと向かう。そっと覗き込むように見るがそこには何もなく、気のせいだと思い作業に戻る。

その後ろを、音もなく通り過ぎた者がいるとも気が付かず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

(むむっ・・・・これは困ったぞ・・・・・)

 

 

なんとか倉庫を抜け出た少女・・・・・戦術人形M1911によく似た彼女は、通路の壁に身を隠しながら先を伺う。どうやらどこかの軍、もしくは武装組織の施設であることは間違いないようだが、何故か目にする兵士全てが女性なのだ。別に女性兵自体は珍しいとはいえないがここまで女しかいないというのは聞いたこともない。それに、

 

 

(そのほとんどが若い女性、中には子供と呼べるくらいの歳の子までいるとは・・・・・)

 

 

そう、これが地味に厄介な点だった。子供というのは大人が思う以上に感が鋭く、しかも直感的で容赦がない。それに敵兵であれば殺すことも厭わないが、少年兵だけはダメだ。

 

 

(巡回ルートは分かったが・・・・駆け回る子供には気をつけないと)

 

 

彼女は慎重に進み、途中何度かひやっとする場面こそあったがなんとか別の倉庫まで来て身を隠すことができた。

フゥッと一息つく彼女だが、これから進むルートをどう乗り切るか頭を悩ませる。出口と思しき場所に近づくにつれて兵の数も増え、脱出をより困難なものにしているからだ。

 

 

(というか、ここは本当になんの施設なんだ? 兵士は女ばかり、しかも皆別々の武器を持っている・・・・・あんな小さい子がライフルを軽々と担いでいるのも謎だ・・・・・まさかサイファーか!?)

 

 

そんなことを考えつつ、最悪の場合強行突破しかないなと案を巡らせる。そうして部屋の中を見渡し・・・・・隅の方に置いてあるものに目を止める。

 

 

「おっ、おぉ! これは・・・・・・!」

 

 

彼女は迷うことなくソレを手に取り、先ほどまでとは別人のように自信に満ちた顔で部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐふ、ぐふふふふ・・・・・明日の秘書官は私、わ・た・し♪」

 

「姉さん、せめて部屋に戻ってからにしませんか? ハンドガンの子たちが怖がってますよ?」

 

「うふっ! んふふふふ・・・・・♪」

 

「はぁ、こんなのだから『頭が春田さん』とか影で言われ・・・・ん? ねぇ姉さん」

 

「じゅるっ・・・・はっ! 何かしらガーランド?」

 

「(じゅるって・・・)あの、あそこのダンボール・・・・・」

 

「? それがなにか?」

 

「ちょっと揺れてませんか?」

 

「ダンボールが動くはずありませんよ、一度メンテを受けられては?」

 

「姉さんには言われたくありません」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・え?(ダンボールから脚が生えてる)」

 

「見つけたよ45!」

 

「45お姉ちゃん!」

 

「ねぇ二人とも、あのダンボール怪しくn「「確保ぉおおお!!!」」ぎゃああああああああ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「門の警備ほど暇なのって無い思うんですよカラビーナ」

 

「でも必要なことですよKar」

 

「ですが・・・・・っ! 足音がしましたわ!」

 

「あ、ちょっとKar!・・・・・まったくもう。 で、誰かいましたの?」

 

「あわわわわ・・・・・」っエロ本

 

「Kar・・・・・・」

 

「ち、違いますの!? これはそこに落ちていたから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、無事脱出できた」

 

 

やっぱりダンボールは偉大だ、そうご満悦の表情で路地裏を進む彼女は、しかし市街地に入ったことで油断してしまっていた。というかもうダンボールを脱げばいいのにそのままで来たことが失敗だった。

意気揚々と進んでいき、角からばったり出てきたメイドっぽい人物とぶつかってしまう。

 

 

「うわっ!」

 

「きゃっ!」

 

 

驚くメイド服・・・・D。そして一瞬でダンボールが脱げ、怪しさ満点の状態で固まる彼女。

潜入がバレた、というかもう潜入でもなんでもないのだが、焦った彼女は条件反射的に動いてしまい・・・・・

 

 

「ふんっ!」

 

「へ? ふげっ!?」

 

 

勢い余って全力CQCを決めてしまう。叩きつけられたDはそれだけで伸びてしまい、ここまできてようやく落ち着きを取り戻した彼女は途方に暮れる。

とそこへ・・・・・・

 

 

「・・・・・あの、少しよろしいですか?」

 

「っ!?」

 

 

足元で気絶(STN)しているのと同じ姿の人物、代理人が現れる。とっさに構える少女に、代理人はちょっと戸惑いつつ、とりあえず敵意がないことを示す。

 

 

「見ての通り、こちらは丸腰です。 あなたをどうこうしようとは思っていませんのでご安心ください」

 

「・・・・・・わかった」

 

「では場所を変えて話しましょう。 それと、すみませんが彼女を運ぶのを手伝ってもらえませんか?」

 

 

その後、二人がかりでDを担いで喫茶 鉄血へと足を運ぶ。とりあえず落ち着いたところで代理人が話を聞きこの世界のことを話すのだがそこは割愛する。

 

 

「なるほど・・・・・では私がこうなったのも」

 

「おそらく、こちらに流れてきた影響かと・・・・それで、今後はどうするおつもりですか?」

 

「うぅん・・・・まだ未定だが、もし可能ならばそのグリフィンに雇ってもらおうと思う」

 

 

彼女自身、常に戦場に身を置いていた影響かどうにも平和に馴染めないらしく、やはりというか軍事会社を志願するようだ。きっと彼女の主であったという人もそうするのだろう。

深く聞かずとも、そんな人形たちを見てきた代理人はよく理解していた。

 

 

「わかりました、では私からもお願いしておきます。 ところで、お名前はどうするおつもりですか?」

 

「ん? あぁ、そういえばそうだった・・・・・・ジョン・ドゥとかか?」

 

「それ、身元不明の遺体のことですよね?」

 

 

一発で偽名と分かるようなのはなしで、と言われ今度こそ真剣に悩む。流石に一銃が主の称号を名乗るわけにもいかず、コードネームをもじってみようかと思えばどうやらその名前は使われているらしい。悩みに悩んだ結果、やはり主の名をもらうことにした。

 

 

「スネーク・マッチ・・・・・スネーク・マッチ1911、それが私の名前だ」

 

「ふふっ、良い名前です。 ではこれからもよろしくお願いしますね、スネーク・マッチさん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、それと葉巻はあるか?」

 

「葉巻、ですか? ほとんど見かけませんが・・・・・電子タバコなら少しありますが」

 

「(´・ω・`)」

 

 

end




はい、というわけで今回はMGSシリーズより、Big Bossことネイキッド・スネークの愛銃であるM1911ちゃんでした!デカパイムチムチスニーキングスーツ
スネーク・イーター作戦やピースウォーカー事件などを戦い抜いた名銃にして伝説の傭兵の相棒!
ちなみに作者はPWはやりましたが3は動画(儀式の人)でしか知りません。

では早速キャラ紹介

スネーク・マッチ1911
名前は、原作の銃をモデルにしたエアガンから。
性能的にはそこまで大層なものではないが、圧倒的ステルス能力と潜入能力を誇る。
見た目はM1911にスニーキングスーツを着せ、眼帯とバンダナを着せた感じ。つまり、弾数無限。ザ・ボスみたくスーツの上を少し開けている。主人に似て少しぶっきらぼうな喋り方だが、根は優しい。
吸血鬼が苦手で、サンタクロースを信じている。

カリーナ
無能兵1。
ゲーム風にいえば戦闘力皆無で見つかった瞬間全エリアを強制戦闘状態にする。

春田さん&ガーランド
無能兵2、3。
春田さんは戦闘力こそ高いが、視野が驚くほど狭い。

UMP45&40&F45
無能兵4、5、6。
45はそこまで無能でもないが、それが発揮されることはあんまりない。

Kar&カラビーナ
ポンコツ兵とちょっと有能兵。
伝統のエロ本に引っかかるが、クレイモアがないだけマシ。

D
一般人。
彼女にしてみれば、訳も分からずに叩きつけられただけ。

代理人
もし彼女が先に出ていれば、地面で伸びていたのは彼女だった。



もうすぐクリスマス、皆さんは何をお願いしますか?
私はお金と時間と発想力と文章力をお願いします。
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