喫茶鉄血   作:いろいろ

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関西人の私にとって最も書きやすい人形・・・だと思ってたよコンチクショー!

まぁ実際に関西弁で文字を書くことなんてそんないないので当然といえば当然ですが。

この話の主役は誰かと聞かれてもわからないくらいごっちゃごちゃな話。


第十三話:酒が飲めるぞ〜♪

「河内の〜おっさんの唄〜♪」

 

「いや選曲っ!」

 

「なんや、あかんのか!?」

 

「微妙すぎんでしょ! ていうかどこよカワチって!」

 

 

二月某日の金曜日。

とある理由(第十一話)により導入されたカラオケ機器が音楽を響かせ、休日前の馬鹿騒ぎ目当てで訪れる会社員と一部の人形で盛り上がる。通常営業と違い、この時間は少ないながらも酒類やおつまみがメニューに追加される。

結果、それ目当てに来る人形がいて、ついでに歌いまくるというサイクルが出来上がっていた。

ちなみに本日は例のシスコン会の面々とガリル、G11という組み合わせである。

 

 

「・・・なんで私が45の見張りなのさ・・・。」

 

「同じ404小隊で唯一彼女に刺激を与えないからよ。 私一人じゃ抑えきれないから。」

 

「明らかに飲む量増えたよね、M16が勧めたのもあるけど。」

 

「「・・・はぁ・・・。」」

 

「お、なんや辛気臭い顔しとるな。 こういう時は呑んで歌ってスッキリしたほうがええで!」

 

 

そう言いながら酒を片手に曲を入れ、それが終われば他の客と世間話に華を咲かせるガリル。

その間も酒の勢いもあって暴走気味なシスコンたちが騒ぎまくる。

 

 

「I Love You〜 今だ〜けは〜」(M16)

 

「少し背の高い〜」(45)

 

「会いたくて会いたくて震える〜」(G34)

 

「って全部失恋ソングじゃないの!」

 

 

しかも歌ってる本人が号泣している。45に至っては泣きすぎて何を歌ってるのかわからないほどである。

それをガリル含め他の客が酒の肴にしている。

・・・グリフィンに苦情が来たりしないだろうか。

 

 

「というかなんで来てくれたのよあなた。 誘ったのは私だけどこの会の面倒くささは知ってたでしょ?」

 

「あれ? ウチは酒代が出るって聞いたで。」

 

「・・・誰から出るって? 誰に?」

 

「FALから。 M16に。」

 

「ちょっとM16!?」

 

 

鬼の形相で摑みかかるFAL。だが悲しきかな酔った時のM16に説教など、マンティコアにハンドガン並みに無意味である。

 

 

「ところでお前さんは歌わんのか?」

 

「やだよ、恥ずかしいし。」

 

「ハハッ、そりゃ残念。」

 

「・・・あっさり引き下がるんだね。」

 

「無理やり歌わせても楽しないやろ?」

 

 

そう言って再びマイクを握るガリル。

本当に変わった人形、と呟いてG11は曲を探し始めた。

 

 

「ほな、パーっと歌ってわーっと泣こうや!」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

「ほなまたな〜!」

 

「おう! 嬢ちゃんもな!」

 

 

そろそろ店じまいということで他の客は帰り、それを見送ったガリルは代理人から借りた毛布を酔いつぶれた三人にかけていく。

それをジッと見ていたFALだが、先に会計を済ませるためにレジに行く。

 

 

「お会計はこちらになります。」

 

「・・・・・・・・・・G11、ガリル。」

 

「手伝うからそんな目で見ないでよFAL。」

 

「まぁ後でこいつらから返して貰えばええしな。」

 

 

そう言ってレジに来るG11とガリル。そのガリルの手にはすでに財布が握られていた。

ちょっとまけてくれたりは〜とか言うガリルをFALが不思議そうな目で見る。

 

 

「・・・お? なんやFAL、ウチに惚れてもうたか?」

 

「違うわよ。・・・あんたってなんか不思議よね。 喋り方もそうだけど、社交的で面倒見が良くて、ふざけてるようで真面目に見えて。 ・・・あとモテるし。」

 

「ん〜・・・別に意識はしてへんなぁ。 ま、皆が楽しめるようにってやっとるだけや。 モテるんは・・・なんでやろな?」

 

 

ケラケラと笑うガリルと、それにつられて笑うFAL。なんとなくだが、彼女の周りに人が集まる理由がわかった気がした。

 

 

「そろそろ帰るよ。」

 

「そうね。」

 

「せやな。 ほな代理人、また来週。」

 

「ええ、お待ちしてますよ。」

 

 

一人ずつ背負って帰る三人を見送った代理人は、片付けを始めようと店内を見渡して気付く。食器やコップは一つのテーブルに収められ、テーブルもおしぼりで軽く拭いてある。

いったいいつやったのやらと苦笑し、幾分か楽になった片付けに取り掛かった。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

「とりあえず明日の朝はこれ飲ましたらええから。 あとこれ請求書。」

 

「・・・ほんっと準備いいわね。 まぁいいわ、ありがとう。」

 

「ん? 別にええで。 おやすみ〜。」

 

 

バタン、と扉が閉まり、救護室(という名の酔っ払い収容所)に残されるFAL。本当に不思議な人形、と呟いてそれぞれの枕元に二日酔いの薬を置く。

そして辺りを見渡して誰もいないことを確認し、

 

 

な、なんでやね〜n」

 

ガラガラ「何してるの、FAL?」

 

 

水を持ってきたG11と鉢合わせ、顔を真っ赤にして固まった。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

「〜♪」

 

「ガリル。」

 

「ん? なんや指揮官か。 どないしたん?」

 

「・・・ありがとう。 非番は明日に回しておk」

 

「はて、なんのことやろうな〜。 ウチはただ飲みに行っただけやで指揮官♪」

 

「だが、あれは俺が頼んだことで。」

 

「ほな指揮官、一個だけお願いがあるわ。」

 

 

 

こんど、ウチとデートしてや、指・揮・官♪

 

end




飄々としながらもちゃっかりしてる、というのがガリルちゃんの印象です。
本当は中の人ネタもぶっ込もうかと思いましたが色々収集つかなくなりそうだったのでやめました。
そして久しぶりに登場の指揮官・・・誰も興味ないか。


というわけでキャラ紹介!

シスコン会
説明不要のシスコン会。
9×416が発覚してから意気消沈気味だった45を元気付けようといたのが今回の発端。
FALのストレスがマッハ。

FAL
気がつけば司令部のツッコミ担当に収まった人形。他人の不幸や浮いた話で愉悦に浸りたいが周りがそれを許さない。
指揮官からもそっち方面で信頼を得ているため、泣く泣くシスコン会に所属し続ける。
ツッコミ担当のせいで最近女性として見られていないのではと不安になり、いろんなことに手を出している。本編のなんでやねんもその一つ。

G11
404のマスコット・・・という立場に収まって面倒ごとから逃げようとする人形。
面倒は嫌いだが頼まれたら断れず、放っておけない性格。9と416がくっついた現在、45の(一方的な)相談相手。
カラオケの選曲がなぜかROとかぶる。

ダリル
初めはただの関西弁キャラとして描いてたのに途中からなんかすごいことになった。
面倒見がいいお姉さんキャラだが見守るより一緒に楽しむタイプ。本人はそんなに起こっていないつもりでも話し方のせいで怖がられやすい。怒りともっと怖い。
酒豪であるが飲ませることはなく、酒飲みや酔っ払いの対処にも手馴れているため、今回指揮官に頼まれて同行(FALが頼んだのはそのあと)。

酒飲みのおっちゃんズ
カラオケ喫茶(というよりも居酒屋)が始まって以来毎週通い詰める常連。
ガリルの飲み友。




結果的に指揮官ラブ勢が増えちまった。
外伝で指揮官の話でも描こうかな。



※お酒は二十歳になってから!
※一気飲み、ダメゼッタイ!
※無理やり飲ませないように!
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