ところで、重症絵を見る限りでは履いてないように見えるんですがどうなんですかねBallistaさn(銃殺)
喫茶 鉄血で働くハイエンドたちは、皆個性の塊であると言っていい。服装からして人目を引く代理人に、そのダミーにして雰囲気の全く異なるD、サブカルをこよなく愛するトラブルメーカーのマヌスクリプト、男を魅了するダイナマイトボディのフォートレス。
そして忘れてはいけないのが、最近大人しいが口説き癖のあるナンパ人形のゲッコーである。
「おや・・・いらっしゃいませ、素敵なお嬢さん」
金曜日の夜、Bar 鉄血として営業している店内で、ゲッコーはグラスを磨きながらいつも通りの、流れるような口説き文句を言いながら出迎える。誰にでも似たようなことを言っているのだが、今回はまさに『お嬢さん』という言葉が似合う人物だった。
ショートカットの髪はクセのないストレートで、端正な顔立ちに細身の体、そこからすらっと伸びた手足はシミひとつなく、黒っぽい服も相まってより幻想的な白さを生み出している。言うなれば、女神像に命を吹き込んだような美しさだ。
・・・・・というのがさっきのわずかな時間でゲッコーが抱いた印象である。要するに、ちょっと本気で口説きたくなったのだ。
「こんにちは。 この子も一緒なんだけど、いいかしら?」
「構わないよ。 とても大人しそうだし、飼い主がいいからかな?」
そんな彼女の肩に乗っているのは、一羽の鷹。飼い主に似た白と黒のコントラストが映える。
ゲッコーは自然な流れでカウンターへと案内し、その対面に立つとフッと微笑んだ。
「さて、ご注文・・・・・の前に、名前を教えてくれないかな、麗しい人形のお嬢さん?」
「あら、やっぱり気付いてたのね。 私は『Ballista』、この子は相棒の『リン』よ」
そう言うと彼女・・・・・戦術人形のBallistaは肩に乗った鷹のリンを優しく撫でる。それだけでも絵になるその光景に店の男客は思わず目を奪われ、女性と一緒に来ている者は手痛い制裁を受けた。
「Ballistaか・・・素敵な名前だ。 私はゲッコー、よろしく」
「えぇ、よろしく」
軽く握手を交わし、ゲッコーは注文のカクテルを作りにいく。誰とでもすぐに距離を縮められるのはゲッコーの特技であり、女たらしだとか女性関係トラブルメーカーだとか言われる所以はそこにある。見た目も貴公子のような雰囲気なので、人によってはコロッといってしまいそうになるのだ。
それに加え、積極的だがガツガツ行かない話術というのもゲッコーの強みの一つである。
「ほぉ、製造されたばかりでここに配属か。 優秀なんだな」
「ふふっ、そう言ってもらえると嬉しいわね。 でも、実戦でうまくできるかどうか・・・」
「君ならできるさ。 ところで、所属先は決まっているのか?」
「えぇ、FN小隊よ」
「FN・・・FALのところか。 彼女も君と同じで相棒のフェレットがいるんだ、相談があれば乗ってくれるだろう」
「そうなの? それは少し安心ね」
「困ったことがあれば、人を頼ればいい。 ここの連中は皆親切だからな・・・・・もちろん、私に頼ってくれてもいいぞ?」
「ありがと。 もしもの時は頼らせてもらうわ」
ゲッコーがそっと手を握ってそう言うと、Ballistaは少し照れた様子でそう返した。少しアルコールが入っているのもあって気分がいいのか、酒を飲みつつ話に花を咲かせる。
製造されたばかりで不安のあるBallistaは、酔いが回るにつれて少しずつ吐き出すように話し、ゲッコーがそれを受け止めるという流れができつつあった。
「すごいな・・・・最終試験で過去最高得点なんて、誰でもできるものじゃないぞ」
「えぇ、それに関しては自信を持ってるわ。 でもそのせいで開発陣の期待が大きくなっちゃって・・・・・」
「その期待に応えないと・・・ってことか」
「・・・・・・・うん」
「ふむ、なら少し厳しく言わせてもらうが、それは君の自惚れだ」
「え?」
「だってそうだろう? 君は出来ると思い込んでいるからプレッシャーを感じるんだ。 でもそもそも経験も足りないし、実戦でどこまで出来るかも未知数だ・・・・・そうだろ?」
「そ、それはそうよ。 でも」
「訓練や、試験ではできた・・・・・でも実戦でできるとは限らないさ。 それはこれから確かめればいいだけだ」
な?と言ってリンの喉をくすぐるように撫でる。酔いが回っているのか、それともそんなことを言われるとは思っていなかったのかポカンとしているBallistaの隣にゲッコーは座ると、その手に自分の手を重ねて続ける。
「不安なら、頼ればいい。 それは小隊の仲間でも、指揮官でもいい。 新入りが人を頼って何が悪いんだ?」
「・・・・・・・」
「それに言ったろ? 私を頼ってくれてもいい、と」
スッと距離を詰める。
「私にできることは多くはないが、少しでも力になりたいんだ」
さらに距離を詰め、尻尾でBallistaの体を優しく包む。
「ど、どうして、そこまで・・・・・」
初対面なのに、と続けようとした口に人差し指を当てられる。そしてその手をそのまま頬へと運び、そっと添える。
「君は笑顔の方が似合う、それが理由じゃダメかな?」
そっと体を引き寄せられるBallista。
それを優しく迎えにいくゲッコー。
二つの影がゆっくりと近づき、そして・・・・・
バサバサッ…………ゴツンッ
「痛っ!? イダダダダダ!!!!」
「え? ちょ、ちょっとリン!?」
いい雰囲気(?)になったところで、突然Ballistaの肩から飛び立ったリン。するとゲッコーの頭の降り立ち、まるで啄木鳥のように嘴をぶつけ始めた。突然のことにゲッコーも堪らず尻尾と両手で追い払おうとするが、それを巧みに避けてはまた突くを繰り返す。
Ballistaが慌てて止めに入ると、今度はサッと離れてゲッコーの後ろに飛び立つ。
そしてそこにいた人物・・・・・とってもいい笑顔の代理人の肩に止まると、まっすぐにゲッコーを睨みつけた。
「だ、代理人・・・・」
「ゲッコー、言いましたよね・・・・・お客様を、業務中に口説くなと」
さっきまで自信満々だったゲッコーがみるみる小さくなっていく。
Ballista自身は口説かれているとも誑かされているとも思っていなかったが、どうやらリンから見れば十分『悪い虫』だったようだ。主人を守るために攻撃し、そして今最も効果的な味方を見つけたと言うわけだ。
「ふふっ、リンさんでしたか? とてもお利口で主人想いですね」
「あの、代理人・・・さん?」
「初めましてBallistaさん、喫茶 鉄血及びBar 鉄血のマスターをしております、代理人と申します。 この度は部下が大変ご迷惑をおかけしました」
「いえ、その、迷惑とは・・・・・」
「ですがBallistaさん、あのままでは貴女はその、
「待ってくれ代理人、そんなつもりは」
「無かったんですか? 本当に?」
「・・・・・・・・・・そうだ」(目逸らし)
「ギルティ」
代理人はBallistaに改めて頭を下げると、ゲッコーの首根っこを掴んで引きずっていく。リンももう大丈夫だろうと判断し、Ballistaの肩へと戻ってきた。
「え、えっと・・・・・」
「あ〜、いつものことよ、あれ」
「え? わっ!?」
「初めましてねBallista。 夜には着くって聞いてたけど遅いから、探しにきたわよ」
「え、あ、ごめんなさい・・・・・えっと」
「ん? あぁ、自己紹介がまだだったわね。 FN小隊のFALよ
よろしくね」
「あ、それと、アイツは誰でも口説くから気をつけなさい。 あんた意外とチョロそうだし」
「そ、そんなことないわよ!? ・・・・・多分」
end
S09地区に配属になる→ちょっと早めに着いたので街を散策→喫茶 鉄血(Bar 鉄血)を見つける→結局時間を過ぎる。
・・・・・あれ?うちのBallistaさんポンコツっぽいぞ。
というわけで今回のキャラ紹介。
Ballista
FN小隊に配属となった新型機。雰囲気的にはFALや57に似ており、凛としたお姉さん感がある。
やや酔いやすく、酔うとyややネガティブになる。
リン
Ballistaの相棒にして護衛のような感じ。
原作のキャラ設定だとロボットらしい・・・・・どこからどう見ても鳥なのだが。
非常に大人しく人懐っこいが、危険だと判断した相手には容赦がない。
ゲッコー
最近大人しかったのに久しぶりにやらかした。
リンがいなければ間違いなくお城のような宿泊施設に連れ込んでいたところ。
ちなみにちゃんと話を聞いてくれるので相談相手としては申し分ない。
代理人
ちなみにゲッコーを捕まえる前にFALに連絡している。
FAL
呼ばれて来た。