喫茶鉄血   作:いろいろ

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確率アップの際に大量の資材を投入し、ついにお迎えできましたPAー15ちゃん!
でも意外と失う資材が少なかったのはHGレシピだからですよね、AK-12の時はエグかったのに・・・・・あと副産物で大量のコアも手に入りました笑

ところで、君の服装ってどっちかっていうと対◯忍だよね?


第百五十一話:口説き口説かれ

「やぁゲッコー・・・なかなか会いに来てくれないから会いに来たわよ」

 

「ゲッコー、またですか?」

 

「待て待て代理人、今回は知らないぞ!?」

 

「えっ・・・私との関係は遊びだったの・・・・?」

 

「・・・・・ゲッコー、覚悟はよろしいですか?」

 

「ちょっ、待っ、誤解だぁああああああ!!!!」

 

 

その日、喫茶 鉄血を中心にそんな叫び声が響き渡ったのだった。

 

 

 

 

 

 

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ことの発端は当然ゲッコー・・・ただし、ゲッコーが口説いたわけではないという意味では本当に身に覚えがないことなのだ。

ゲッコーが彼女、戦術人形『PAー15』と出会ったのは数日前。たまたま訪れた雑貨屋で、たまたま同じアクセサリーに手を伸ばしてぶつかったのがきっかけだ。まるでラブコメのワンシーンのようだが、互いに戦術人形とわかるや否や恋愛とは程遠い話題に発展する。

 

ただ話をした、本当にそれだけなのだが・・・

 

 

「で、なんでそんな嘘をついたんですか?」

 

「まったくだ。 あまり人を揶揄うものじゃないぞ」

 

「ふふっ、単純に気を引きたかっただけよ。 それに惚れてるのは事実だし」

 

「あら、そうですか」

 

 

当人は一目惚れだというが、ドッキリまがいなことをされたゲッコーからすれば堪ったものではない。まぁ普段の行いがアレなので代理人に誤解されてしまったわけだが。

 

 

「まぁ一目惚れってやつよ。 それで、お返事は頂けるかしら?」

 

「いや、そんな急に言われてもだな・・・・・」

 

 

こういう話題では珍しくたじろぐゲッコー。考えてみればこれまでの場合はあくまで彼女が口説く側であり、ペースを握っていたのも彼女である。それが一転して口説かれる側になると弱いのかもしれない。

そんな彼女の反応をわかっていたかのように、PAー15はニヤッと笑いながら言った。

 

 

「じゃあ返事はまだいいわ。 そのかわり・・・・・今度の休日、私とでかけましょ?」

 

「・・・・・・・・え?」

 

 

本命はこっちだったか、ポカンとするゲッコーをよそに代理人はそう思ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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それから数日後。

待ち合わせ場所をなぜか喫茶 鉄血の前に決められたゲッコーは、妙に落ち着かない気分で待っていた。無論、後ろにはマヌスクリプトをはじめとした野次馬や保護者がいるせいでもあるが、受け身側になることなどほとんど考えたことがなかったからだ。

もちろん、自身の容姿が優れていることも自覚しているし、服のセンスだって問題無い。この街にはそこそこ詳しく、デートコースやおすすめの店などその場でパッと思いつくことだってできる。

 

それでもなお、相手の出方を待つというのは慣れないものだった。

 

 

「お待たせ」

 

「うわっ!?」

 

「あはは! ビックリしすぎよ」

 

「ならいきなり出てくるな・・・・・というかその格好で回るつもりか?」

 

 

呼吸を整えつつ、ゲッコーが指摘したのはPAー15の服装だ。彼女は特段おしゃれをするわけでもなく、製造当初のもの・・・つまり、レオタード一歩手前のアレである。一応上は羽織るものがあるし、下もミニスカートにソックスは着用しているのだが、中途半端にしか隠せないせいで逆に肌が目立つ。

正直、めちゃくちゃ目を引くと思う。

 

 

「私、まだこっちに来て日が浅いから私服なんて持ってないのよ」

 

「嘘つけ、初めて会ってからすでに一週間は経っているぞ」

 

 

ジト目でそう言われてもどこ吹く風、それどころかいきなり腕に絡みつくように体を寄せてきた。

 

 

「細かい事はいいじゃない、それじゃあいきましょ」

 

「むぅ・・・・・仕方ない。 それじゃあ代理人、行ってくる」

 

「いってらっしゃい。 遅くなりそうなら連絡をくださいね」

 

「ありがとうマスターさん、きっと朝帰りになるわ」

 

「ならないぞ」

 

 

PAー15の冗談とも本気ともつかない言葉をきっちり否定し、二人のデート(?)は始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで? 最初はどこに行くの?」

 

「道を歩きながら面白そうな店に寄る・・・・と思っていたが予定変更だ、まず服を買う」

 

「あら、早速プレゼント?」

 

「そんな格好で隣を歩かれるのは要らん誤解を招きそうだ」

 

 

ちなみにその代金はゲッコーが出す。別にPAー15持ちでも良かったのだろうが、そこはゲッコーのプライドというか意地だ。

それはもうプレゼントよね?と嬉しそうに言うPAー15を極力無視し、二人は店へと入っていった。

 

 

「さてと、お前に合いそうなのは・・・・・」

 

「へぇ、てっきり任せっきりにするのかと思ったけど」

 

「性格はどうであれ、見目麗しい女性にテキトーな服を着せるわけにはいかないからだ」

 

 

嫌ってはいないが好きでもない相手にもそう言えるあたりがゲッコーのゲッコーたる所以であるようだ。ブツブツと文句を言いながらも真剣に服を選び、一通り揃ったところでPAー15に渡して着替えさせる。

 

 

「ふふ・・・どう? 似合う?」

 

「うん、いいんじゃないか」

 

 

褒められて嬉しい反面、少々落ち着かない様子のPAー15。普段の薄手のものとは正反対で、下はパンツスタイルに上はタートルネック、その上から少し薄めの羽織りものと、春先にはちょうどいい感じに仕上がっている。

嬉しいことには嬉しいのだが、PAー15もこのデートの主導権を握っておきたいのでやや悔しそうにする。会計を済ませると、今度はPAー15がゲッコーの手を引いていった。

 

 

「次はここよ、一度行ってみたかったの」

 

「ほぉ、ここか」

 

「ゲッコーは来たことがあるの?」

 

「できてすぐに何度か、な。 おすすめはフルーツパフェだ」

 

 

やってきたのは街の真ん中あたりに最近できたフルーツ専門店。果物の販売がメインだが、そこで食べられるメニューもあり大変人気だ。

これが休日ならば長蛇の列だが、今日は平日でしかも昼前。比較的あっさりと入ることができ、御目当てのパフェを堪能する。

 

 

「んん〜〜〜! 美味しい!」

 

「だろ?」

 

「来てよかったわ・・・・・あ、そうだ。 はい、アーン」

 

「は? いや、同じやつだろ?」

 

 

互いに別のものにすればよかったものを、それぞれが好きなものを注文したせいで被ってしまった。まぁこれで『アーン』は無くなるかと思っていたゲッコーだが、PAー15にいてみれば『それはそれ、これはこれ』らしい。

渋々差し出されたそれを食べ、お返しに一口やる。

 

 

「う〜ん、やっぱり美味しい!」

 

「だから同じ味だろう」

 

「違うわよ、なんかこう・・・うまく言えないけど違うの!」

 

 

わからなくもない・・・と思いつつそれを胸の内にしまうゲッコー。しかし改めて考えてみると、最初のインパクトこそ大きかったが美少女と呼んで差し支えないPAー15と二人っきりでこうしていられるのはわりと役得なのではないだろうか。

これがあっちからのアプローチでなければ尚よかったのだが・・・・・と思ったゲッコーは、ならば最終的に主導権を握ればいいのだと考え、呑気に食べるPAー15に微笑むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

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「ふふふ、今日は楽しかったわ」

 

「あぁ、思ったよりも楽しめたよ」

 

 

あれから街中を歩き回り、デートを楽しんだ二人は喫茶 鉄血への帰路についていた。終始PAー15が連れ回す形でデートは進んでいたのだが、ゲッコーは悟られぬようにあえて乗っかっていた。

全ては、最後の最後で倍返しにするためだ。

 

 

「あ、そうだ」

 

「どうしたの?」

 

「一つ寄りたいところがあるんだが・・・・・この後時間は大丈夫か?」

 

「え? えぇ」

 

 

不思議そうにくびをかし首を傾げるPAー15の手を引き、大通りから路地に入っていく。こじんまりとした店が並ぶ路地を抜け、さらに人が少なくなった場所まで出ると、ゲッコーはある建物の前で止まった。

 

 

「さて、着いたぞ」

 

「着いたぞって・・・・・・ひぇ!?」

 

 

思わず素っ頓狂な声が出てしまうPAー15。それもそのはず、彼女たちの目の前に立つ建物は、一見すれば地味な建物である・・・・・『休憩』と書かれた看板を除けば。

 

 

「ちょ、ちょちょちょちょっと待って!?」

 

「お前も言ってただろ? 朝帰りになるって」

 

「い、言ったけど・・・・・で、でもまだ早いっていうか」

 

「聞けばお前は、スリルな経験をしてみたいらしいじゃないか・・・・・今日という日の最後に、とびきりの時間を過ごさないか?」

 

 

肩を抱き、さりげなく体を寄せてくるゲッコー。そして彼女の感じた通り、攻められると弱いPAー15はなす術なく固まっている。要するに同族というやつだ。

そのままじっと見つめ合うこと数十秒、突然ゲッコーがニヤッと笑うとPAー15を解放した。

 

 

「ふぇ?」

 

「ははっ! ちょっと驚かせすぎたか? これに懲りたら、あまり人をからかうんじゃないぞ」

 

 

じゃあ帰るか、と言うとゲッコーはもと来た道を戻り始める。しばらく唖然としていたPAー15だが、ハッと我に帰ると顔を真っ赤にして蹲ってしまった。

 

 

「や、やられたぁ〜・・・・」

 

「何してるんだ? 置いていくぞ」

 

「い、今行くわよ!」

 

 

悔しさと恥ずかしさ、それと微妙に混じった嬉しさに顔をにやけさせながら、PAー15は後を追った。

いつか借りは返す、そう心に誓って。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ゲッコー様! 昨日の女は誰なんですか!?」

 

「も、もしかして彼女ですか!?」

 

「教えてください!」

 

「ま、待て待て、まずは落ち着いて話を」

 

『落ち着いてます!!!』

 

 

翌日、盛大に勘違いされたゲッコーが彼女を好いている女性に囲まれてしまい、結局解放されたのは閉店してからだったとさ。

 

 

 

end




これまでカップル不成立だった喫茶 鉄血組に新しい風を!・・・ということで喫茶 鉄血という名のほぼゲッコー回でした。
そして先に言っておきます、ゲッコーは修羅場ルート確定です・・・・・誰が増えるとか何人増えるとかは決めてないけど。

てなわけで今回のキャラ紹介!


PAー15
なんちゅう格好してるんだ!(歓喜)
ちなみに大陸版で実装されているチャイナ服(?)はさらに際どい。
ゲッコーに一目惚れした一人ではあるが、誰よりも行動が早かった。リードしている間は余裕があるがそれを失うとされるがままである。

ゲッコー
人間関係トラブルメーカー。最近は節操を持っていたが、一目惚れまではどうしようも無い。
PAー15と同じくリードする側だが、ちょっとのきっかけで主導権を取り戻せるので大体なんとかなる。

代理人
ゲッコーの口説き癖に文句があるわけでは無い、客に手を出すことに文句があるのだ。
ということでそれ以外であれば基本的に任せている。そしてやばくなったら収拾をつけに行く保護者。
身内の恋愛は応援したい。
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