喫茶鉄血   作:いろいろ

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いつのまにか公式で新イベントの告知が来てましたね。
高難易度とかはともかく、せめて限定キャラとかは楽に取らせて欲しいです・・・・・そしてキューブ作戦の常設化はよ

あとこの話を書いてる途中でAR-15とM1911がMODⅢになりました。
ですわ口調のM1911も可愛いけど、AR-15の立ち絵の気合いの入りようがすごい!
ていうか大破絵が超かっこいい!!!メンタル回廊周ってて正解だったぜ!


第百六十六話:新部隊発足?

グリフィンS09地区所属、戦術人形AK-12。

普段はANー94とともに任務や様々な業務をこなし、そして帰宅後やオフは萎んだ風船の如くダメ人形と化す女性である。ひょんなことから喫茶 鉄血に住み着き、休日(たまに)店を手伝うという条件で衣食住を提供してもらっている。

プライベートをいかに怠けられるか・・・・・多少暖かくなってきてもコタツを撤去させようとしないという姿勢からその本気度が窺える、色々と手遅れな人形なのである。

 

 

「え、AK-12さん、そろそろ起きましょうよぉ・・・・」

 

「ん〜もうちょっと〜〜・・・・」

 

「そ、それもう5回目ですよ」

 

「フォートレスちゃん、とある国にはこんな言葉があるのよ」

 

「なんですか?」

 

「『春眠暁を覚えず』・・・・・この時期限定で、二度寝を正当化できる魔法の言葉なのよ」

 

「変な嘘を教えないでくださいAK-12」

 

 

今日も今日とてフォートレスを抱き枕かクッションのように抱きしめ、炬燵に足を突っ込んでで微睡むAK-12に、代理人が呆れたような声でそう言った。

おまけに程よく暖かくなってきたせいか、身につけているのはパーカー一枚。一応下着はつけているのだが、色気とかを通り越してダラシない姿を晒す。

 

 

「まったく・・・・・初めて会った時はもっとまともだったのですが」

 

「ふんっ、その『まとも』だって誰かの基準でしかないわ・・・私は私よ」

 

「正論っぽいことを言っていますがだらしないことには変わりありませんよ」

 

 

住まわせているが店の者ではないため強く言えず、ならば追い出してしまえばいいかというとそれはそれで気が引け、彼女の相棒たるANー94は彼女に激甘・・・・・結果、AK-12の生活態度改善が滞っているのだ。

 

 

「AK-12さん、そのうち誰かの部下になった時に困りますよ?」

 

「ご忠告どうも・・・・けど問題ないわ。 なにせ私たちのスペックはグリフィンと歩調を合わせるのが難しいほどだからね」

 

 

このまま二人だけの部隊よ〜、と寝返りを打ちながらだらけ顔でのたまうAK-12。だが実際その通りなので何も言えず、代理人は諦めてフォートレスの救出に目的を変更する。

・・・・・が、そんな彼女らのもとに新たな知らせが飛び込んできた。

 

 

「AK-12! 大変です!」

 

「ん〜? どうしたのANー94?」

 

「先程、指揮官から架電がありました。 新部隊が設立され、私たちはそこへ配属されるそうです」

 

「・・・・・・・・・・え?」

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

数日後

 

 

「お邪魔します、お母さん」

 

「この姿だと、はじめましてかしら」

 

「あら、M4にAR-15さん・・・・・その姿は」

 

 

陽も傾きはじめた頃、喫茶 鉄血を訪れたのはよく見知った顔の見慣れない格好。それは服装とかいうものではなく、所々本当に形が変わっているのだ。

いつもより一回りほど頼もしく見えるM4とAR-15・・・・・大幅な改装と新装備による『MOD化』を適用した姿だ。

そして「お母さん」呼びということは、どうやらオフで来たらしい。

 

 

「えへへ・・・ご報告が遅れましたが、先日性能アップのために改装したんです」

 

「ま、報告しなかったのはサプライズにしたかったかららしいけど」

 

「もうっ! それは黙っててくださいって言ったでしょ!」

 

「ふふ、お二人ともかっこいいですよ」

 

 

中身は変わってないけど、とは言わない代理人。

しかしどうやら、彼女たちが来たのはこれだけが理由ではないらしい。

 

 

「それで、今日は何をしに?」

 

「あれ? AK-12から聞いていませんか?」

 

「AK-12・・・・・新部隊設立とそれに伴う異動の件ですか?」

 

「・・・・・ってことは、それ以上は聞いてないってことね」

 

 

首をかしげる代理人に、AR-15とM4は顔を見合わせてため息を吐く。そして少し申し訳なさそうにして言った。

 

 

「私たちのMOD化に伴い、AR小隊を一時的に解散して新しい部隊を設立しました。 私とAR-15、そしてAK-12さんとANー94さんの四名で構成されます・・・・・そこでしばらくの間、私たち四人で共同生活を行うことが決定したんです」

 

「・・・・・・まさか、お二人ともここに?」

 

「流石にそれはないわ。 二人も預かってくれてるのにこれ以上負担はかけられないしね」

 

「はい、そういうことで、お二人には司令部の宿舎へと移ってもらうことになりまして・・・・・・今日お迎えに上がる予定だったんです」

 

 

直接お伝えせずに申し訳ありません、と深々と頭を下げるM4とAR-15。だが代理人はそんなことよりもっと根本的なところで気になっていることがある。

AK-12はおろか、ANー94からもそんな話を聞いていない。初耳である。

 

 

「えっと・・・・それはいつごろ決まったのでしょうか?」

 

「数日前に指揮官が伝えていました。 AK-12さんには繋がらなかったそうなので、ANー94さんに」

 

「(おそらく、あの時のことですね・・・・ということは)・・・・・わかりました。 お二人に伝えてきます」

 

「あ、でしたら私も行きます」

 

 

一瞬額に青筋が浮かんだ気がする代理人だが、M4は努めて無視した。代理人に直接連絡しなかったこちらにも落ち度はあるが、あの二人だって元軍人、報告の重要性くらいわかり切っているだろう。

そんなわけでM4は楽観していた。任務中はしっかりしているのだから普段もそんな感じだろうと・・・・・そう思っていたのだ。

 

で、実際のところはというと・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「AK-12さん、ANー94さん・・・M4とAR-15さんが来てますよ」

 

「え゛っ!? き、今日だったっけ!?」

 

「え? えぇ、そうですが・・・・・まさか!」

 

 

自室で待機していたANー94は、同じく待機(?)していたAK-12の挙動に違和感を覚える。そして何かを察すると、急いでAK-12の物と思しき段ボールを開けた。

ガムテープも貼っていないその中身は、ものの見事に空っぽだった。

 

 

「AK-12!?」

 

「ち、違うのよANー94! これから! これから片付けるつもりで」

 

「・・・・・へぇ、これからねぇ」

 

 

妙に低い声にビクッとなるAK-12。振り返るとそこにはいい笑顔のAR-15と、対象に見事な無表情の代理人、そしてその後ろで苦笑いするM4。

ちなみにANー94の荷造りは終わっている。身支度も整え、いつでも出ることができる。

 

 

「・・・・・AK-12さん、そんな大事な話をなぜ黙っていたのでしょうか?」

 

「そしてANー94、あんた同じ部屋のくせになんでこうなるまで放っといたのよ」

 

「え、AK-12が大丈夫だって言っていたので・・・・・」

 

「あんたのその甘さはどこからきてんのよ!?」

 

 

ちなみに、代理人に連絡していなかったのも、AK-12が「自分から伝える」と言っていたためである。

そして当のAK-12は、ガバッと顔を上げるとベッドに潜り込み、頭から布団を被って言い放った。

 

 

「嫌よ! このオアシスを手放すなんて考えられないわ!!!」

 

「AK-12!?!?」

 

「ええそうよ、わざと伝えなかったの! 炬燵とフォートレスに癒されて、非番の日は一日中ゴロゴロしてられるこの楽園、死んでも動かないわよ!」

 

 

他にもおいしいご飯やら気兼ねなく話せる隣人やら、とにかくここに留まりたいという要望・・・・いや、駄々を捏ね続ける。プライドなんてものはとっくに捨て、引きこもり一歩手前のようなことをのたまう。

これにはAR-15はもちろん代理人もこめかみをひくつかせるが、それよりも先に動いた者がいた。

 

 

「・・・・・・A()K()-()1()2()

 

「な、なによ。 言っとくけどテコでもジュピターでもテュポーンでもここを動かないわよ!!!」

 

「わかりました・・・・・・・フンッ!!!!!」

 

「フゲッ!?」

 

「「えええええええええ!!!!!??????」」

 

 

肩に担いだ箱のようなものを掴むと、布団の上から思いっきり殴打するM4。あのおっとりしたM4が武力行使に出たことも意外だが、それ以上に恐ろしいのは、一連の動作を全て笑顔で行っていたことだろう。

潰されたカエルのように四肢を伸ばしたAK-12に対し、M4は表情を変えずに問いかける。

 

 

「片付け、しますよね?」

 

「グググ・・・・ま、まだ終わらんよ・・・・」

 

「そうですか・・・・・ではもう一発」

 

「えっ、ちょっ、待っフグゥ!!!」

 

「(ゴスッ)AK-12(ドゴッ)片付け(ズゴッ)しますよね?」

 

「す、する! するからもう勘弁して!!!」

 

 

流石のAK-12も恐怖を感じたのか、慌てて飛び起きると部屋のものを片付け始める。呆気にとられる三人は、M4が振り返ると一瞬ビクッとなった。

 

 

「ANー94」

 

「は、はいっ!」

 

「ご自分の荷物を持って先に降りていてください・・・・AR-15は手伝ってあげて」

 

「え、えぇ」

 

 

言われると同時に荷物を担ぎ、まるで逃げるように部屋を出る二人。特にまだ隊長が誰とかは決まっていないが、今この瞬間、間違いなくM4になるだろうと確信したのだった。

するとM4はフッと表情を和らげ、代理人にペコリとお辞儀する。

 

 

「お見苦しいところをお見せしました。 慌しくなって申し訳ありませんが、お二人に代わってお詫びとお礼を申し上げます」

 

「・・・・・なんというか、逞しくなりましたね」

 

 

そうでもないですよ、と苦笑するM4に、娘の成長を見届ける母親の気持ちはこんなのなんだろうなと一人感傷に浸る代理人だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・さて、そろそろ終わりましたか?」

 

「え? あっ・・・・・・」つ[コミック]

 

「・・・・・・・・」(ニコッ)

 

 

 

追加で二回ほど、鈍い音が響いた。

 

 

end




原作M4「鉄血も!正規軍も!!私の邪魔をする者は、皆死ねばいい!!!」
ここのM4「爆殺魔?ふふふ・・・・・ご冗談を」チャキッ

・・・・・あれ、そんなに変わらなくね?
これにてAK-12とANー94は喫茶 鉄血からさよならです。まぁ出番がなくなるわけじゃないけど。


さて、そんなこんなで今回のキャラ紹介!


AK-12
自分の居場所は自分で守る!(自宅警備員予備軍)
追い出される時点でかなり消耗しているが、このあとはM4らと共同生活があることを忘れてはならない。

ANー94
AK-12を甘やかしすぎた結果がコレ。
今後はM4管理の元、親切と甘やかしの線引きがなされることとなる。

M4(MOD)
大幅にパワーアップし、メンタルもそれに応じて強くなった。
M16が持つものの改良型を装備、遠距離はもちろん殴打による近接戦も可能。
ボコボコに殴り壁まで追い詰め、目の前で笑顔+コンテナ展開という鬼畜コンボを繰り出す。

AR-15(MOD)
M4の影で目立たなかったが、こちらもかなりパワーアップ。
単純に武装が増えてて数も増えた・・・・が、胸部装甲の増設はなされn(銃声)

代理人
ちょっと見ない間に娘(仮)が逞しくなっていた件
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