喫茶鉄血   作:いろいろ

243 / 279
もはや言い訳は必要ない・・・・これが私の答えだ(ジャンピング土下座)

ちょっとだけ言い訳させてもらうと、久しぶりに大学の同期と会うことができて遊びまくってたせいです。
密なとこには行ってないけどはしゃぎすぎたね!


あ、ちなみに給料も入ったので課金しました笑
結果はこんな感じ↓
二周年福袋…桜吹雪(グローザ)
一周年福袋…淑女の密命(PKP)
ダイヤ…願いを見守る影の魔女(UMP40)

いやぁ満足満足!


第百八十話:あゝ夏休み(終)

平和なレジャー施設に突如として現れた機械兵団、という衝撃的な事件が勃発してから数時間後。

事件の首謀者・・・いや、首謀蟹の身柄を確保し事態は収束する。が、さすがに今回の騒動の原因をありのまま話すのはまずいと判断され、この一件は『流れ着いたテロリストの残党が持ち込んだ珍兵器』ということになる。

 

さてそんなこんなで日も暮れた頃、施設内も夜をイメージした照明となり、聞こえる波の音がまるで本当に海に来たと思わせる。

そんな人口の浜辺の一角、『喫茶 鉄血 海の家』の前に大きな火の手が上がり、その周りを人形たちが取り囲んでいる。

 

 

「もっと、もっと燃やせ〜〜!!!」

 

「ケホケホッ・・・・こらSOP! 薪を放り投げないで!」

 

「「え? 火力が足りない? 」」つ火炎瓶

 

「だれかこの放火コンビを止めてっ!!」

 

「うわぁっ!? 誰だ燃料投げ込んだやつ!!」

 

「わ、私のウォッカがっ!!!」

 

 

普段であれば花火も含め火気厳禁なこの砂浜だが、事態収束のお礼ということで特別に許可してもらったキャンプファイヤーだ。後始末のために他の客は入れていないので、彼女たちの貸切状態というわけだ。

ちなみにこの騒動のせいでほとんど売り上げの出なかった喫茶 鉄血は、割と大きな赤字らしく代理人も少々難しい表情だったとか。

 

 

「ごめんなさいハンター」

 

「痛くなかった?」

 

「いや、こちらも配慮が足りなかったよ」

 

「でも、私たち思いっきりンムッ!?」

 

「んっ・・・・ふふっ、まだ謝ろうとする悪い口は塞いでやらないとな」

 

「あぁ!! AR-15だけずるいっ!!」

 

(あ、あの三人、こんな大勢の前で・・・・・)

 

(わ、私もあれくらい攻めた方がいいのだろうか・・・・でもPKは嫌がるかもしれないし・・・・・)

 

 

そしてこういうムードに弱いのは、人間も人形も変わらない様子。一部の人形たちは周りの目も気にせず触れ合い、それが周囲に伝播していく。愉悦部たちの情報収集と、マヌスクリプトの資料集めも捗るというものだ。

人形たちは踊り、歌い、そしてどんどんハメを外していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いぇ〜い! みんな楽しんでる〜?」

 

「今日は踊り明かすわよー!」

 

「おい、誰だあの二人に飲ませた奴は」

 

 

キャンプファイヤーを囲む一角、蟹の残骸などで作られた即席ステージの上では二人の人形が酒瓶片手に踊り狂っていた。

時折ふらつきながら滅茶苦茶に踊る彼女たちに合わせ、その豊かな四つの実りが跳ね回る。仮にこの場に男客がいれば釘付けになること間違いなしなその二人とは、HK416とデストロイヤー(ガイア)であった。

 

 

「つぅかなんであのボディを持ってきたんだよ」

 

「あの歯医者が代理人に預けてたそうだぞ」

 

「あんなの胸じゃない・・・胸のような何かよ・・・・・」

 

「45もおっぱい欲しいんだ? じゃあ大きくなるようにあたいが揉んであげるね!」

 

「ギャー!? 助けて9ー!!!」

 

「おい、お前の彼女と姉が大変なことになってるぞ」

 

「え? 何か言った?」(鼻血ダラー)

 

 

姉の貞操の危機など意にも介さず、目の前で乱れる恋人の姿に鼻の下を伸ばす9。だめだこいつ、早くなんとかしないと。

その間も踊り続ける二人だが、千鳥足で結構激しめに踊っているせいか割と、いやかなり危うい状況に陥っている。二人が身に着けているのはいたって普通のビキニタイプで、お世辞にも広くはない布と細い紐で二つの重量物(脂肪の塊)を支えることになる。

そんな恰好で激しく踊ればどうなるか、背後で燃え上がるキャンプファイヤーを見るよりも明らかである。

 

 

プツンッ

『・・・・・・・・あ』

 

「んぇ? みんなどうしたのぉ?」

 

「あらぁ、9ったらそんなに赤くなっちゃって・・・・うふふ♪」

 

「ちょっ!? 416前っ!前っ!!」

 

「前? ・・・・・おっぱいくらい毎日見てるでしょ?」

 

「ふぇぁ!? そ、それはそうだけど・・・!」

 

「二人だけずるい~! 私もイチャイチャしたいの~!」

 

「さっさと止めるぞドリーマー!」

 

「あの子に大人の階段なんて早すぎるわ!」

 

 

酔っぱらって色々とオープンになった416が9を押し倒し、人目も気にせず事を起こそうとする。それに感化されそうになるデストロイヤーを、ドリーマーとアルケミスト(保護者二名)が止めに入る。

周りも周りで、目を覆う者から凝視する者、むしろ積極的に煽ろうとする者まで、乱痴気騒ぎともいえる雰囲気に染まっていた。

そして当然ながら、この空気に充てられて暴走し始める集団もいる・・・・・その筆頭、スプリングフィールド氏(清楚の皮を被った欲の塊)は手近にあった酒瓶を一気にあおり、カッと開いた眼で指揮官の元へと走り出した。

 

 

「指揮官! 私とひと夏の思い出を作りましょう!」

 

「させませんわよ!」

 

「抜け駆け厳禁です!」

 

「放っといていいの?」

 

「どうせ最後にはヘタレるのよ」

 

 

つぶやく57もFALも、それがわかりきっていながら止めるつもりもない。

そして彼女たちの言葉が現実となるのも、そう遠くない未来のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまないな、妙なことに巻き込んでしまって」

 

「あなたが謝ることではありませんよ、指揮官さん」

 

 

キャンプファイヤーとそれを囲む人形たちを遠目に眺めながら、指揮官は代理人が差し出したコーヒーをすする。

臨時の司令部として場所を提供した結果、やむなく廃棄となった食材やら器材は結構な額になるが、それらはグリフィンへの協力報酬として補填される予定だ。しかし、民間人を荒事に巻き込んでしまったという意味では今回の一件はグリフィンの失態だ、と指揮官は考えている。

 

 

「ご心配なさらずとも、我々も自衛手段くらいは持ち合わせています。 それに皆さんのお役に立てたのでしたら、無駄ではなかったということでしょう」

 

「しかし、な」

 

「君はすでに鉄血の所属ではない、ただの一住人だ。 本来我々が護るべき『市民』の一人、ということになる」

 

「そうですよ代理人さん。 ですので、今回の補填額も多めに申請させていただきましたわ」

 

「ヘリアンさん、カリーナさんも・・・・・」

 

 

ようやく後処理から戻ってきたヘリアンとカリーナが、やや疲れた様子で席に座る。貴重な休暇(ヘリアン的には男漁りの機会)が潰れただけでなく余計な仕事まで増やされたわけだが、それもようやくひと段落したようだ。

それでもなお代理人を気遣うのは、普段のお礼だとかそんなところだろう。

 

 

「もっとも、そう言ったところで君がおとなしく引き下がるとは思ってもいないが」

 

「おせっかいというか、そういうところは頑固ですものね代理人さんは」

 

「まったくだ」

 

「少なくとも皆さんには言われたくありませんよ」

 

 

代理人のジト目も、三人にはどこ吹く風のようだ。互いにお礼やら善意やらの応酬がいつものように続いているが、今回もどちらも折れそうにないらしい。

ただ指揮官らの言う通り、市民に被害が出てしまっている以上はその責任を取らねばならない。実際に代理人も、水着を剥かれただけとはいえれきとした被害者ということになる。

 

 

「そういえば、代理人さんは去年も水着を取られてましたよね?」

 

「ほぉ、そんなことがあったのか」

 

「しかもその時もダネルが奮闘したとか」

 

「そのことも今回のことも可及的速やかに忘れてください」

 

 

もはやそういう運命なんじゃないか、と薄っすら考えてしまい赤面する。

ただ一つ言えることは、今年の夏もそこまで悪いとは言えないものだった、ということだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ蟹くん、ちょっといいかな?」

 

「お前の剥ぎ取りスキルを見込んで頼みがあるんだにゃ」

 

『・・・・・・・?』

 

「そんなに難しいことじゃないにゃ」

 

「あと一人だけ、水着を剥ぎ取ってきてほしいんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「そう、指揮官のをね!」」

 

 

 

キャンプファイヤーの火が消える前に、もうひと騒動あるようだ。

 

 

 

 

end




前中後編に続いてこのエピローグ、計四話構成なんて初めてかもしれませんね。
本当は二日目とかも書きたいけど、このペースだと夏が終わりそうなのでこの辺で笑

今後の方針は週一投稿、遅くても二週間に一話を目指そうと思います。
活動報告でのリクエストも(一応)受け付けてるのでよろしく!


では今回のキャラ紹介
・・・・多すぎるので一部わかりづらいキャラを中心に


・放火コンビ
焼夷榴弾でおなじみのVectorとスコーピオン。何気にスコピッピはこれが初登場かな?

・「私のウォッカが!?」
チェス回以来となる9A91。ウォッカは燃料、古事記にもそう書いてある。

・MG5とPK
相変わらず亀の歩み寄りも遅い進展。作戦中は完全に切り替えるタイプなので、ハプニングがあっても一切動じない。

・ガイアボディ
気を利かせた歯医者が持ち込み、ペルシカがメンタルを移行したもの。表向きは、「いやぁ蟹のせいで水着が破れちゃったね笑 あ、でも子供用のサイズはもうないみたい・・・・お、ちょうどここにガイアのボディ(水着付き)が!」というシナリオ。

・アルケミストとドリーマー
デストロイヤーの保護者枠。はっちゃけるのはいいが脱ぐのは流石にNGらしい。

・愉悦部
酒の入った打ち上げ、指揮官の指揮官・・・・何も起こらないはずもなく(何も起こらない)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。