喫茶鉄血   作:いろいろ

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ロリ9ちゃんが可愛すぎて昇天しそう・・・・コイン1200枚は伊達じゃなかった!

45姉と416は来てくれなかったけどそれはそれで年の離れた姉妹感あるからヨシ!


第百九十話:軍用エリートの日常

「最近、私のイメージがあまりよろしくない気がするのよ」

 

 

 何でもない日の昼下がり、ふらりと現れて代理人の前に座った彼女は突然そう言った。きれいな銀髪を一つにまとめ、身なりはいつもきちっとしているが中身は残念だと評判の人形、AK-12である。

 めったなことでは開かない瞼はいつも通りだが、眉間に寄ったしわからは不満さがにじみ出ている。

 

 

「それはまぁ・・・・自業自得では?」

 

「代理人まで!?」

 

 

 先述の通り中身が残念、特に私生活においてはほぼほぼ相棒であるAN-94に依存しているといっても過言ではなく、放っておけば数日できれいな部屋から汚部屋へとクラスチェンジするほどだ。

 加えて元軍用というエリートにあるまじきサボり癖で、そのたびに隊長のM4から制裁を喰らっている。最近その制裁もだんだんと威力を増してきた。

 

 

「IoPのカタログは見ましたが、今のあなたとは程遠い評価でしたよ」

 

「待って、何で代理人がそれを知ってるの?」

 

「先日、M4がそれを持って相談に来ましたので・・・・・もはや詐欺だと」

 

「うっ・・・・」

 

 

 冷静沈着、頭脳明晰、電子戦機でありながら戦闘能力も高く、あらゆる局面で活躍できる万能機・・・・というのがそのカタログに記載されている内容である。一応AN-94のフォローでは、『長い軍生活から解放された反動』とのことらしい。が、そのAN-94は戦術人形として模範的な振る舞いで有名である。

 

 

「だって、もう私たちが必要なほど切迫した状況なんてそうそうないでしょ? ぶっちゃけ暇なのよ」

 

「それには同感しますが、有事に備えるのがあなた方では?」

 

「その有事も、大抵ほかの部隊で十分すぎるわよ」

 

 

 なお、それでもどうしようもない場合は軍が出向くことが多いため、どのみち彼女に出番はない。あるとすれば、ごく少数での運用が望まれる場面だが、それこそ滅多にないのだ。

 AK-12はズズズッと空のグラスを啜り、べちゃっと机に突っ伏す。

 

 

「はぁ~・・・いっそ民生人形にでもなろうかしら」

 

「無駄に高スペックな民生人形ですね」

 

「うぅ、代理人が冷たい・・・・・うぇ~ん」

 

 

 わざとらしい泣き声を上げつつ、その指は広げられたメニューの一つを指さす。どうやら今日はショートケーキの気分らしい。

 少し冷たくしすぎただろうか、と若干申し訳なくおもいつつ、代理人はケーキを取りに下がるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ねぇねぇ代理人、OLなんてどうかしら? 知的美人って感じで」

 

「いやいや、やっぱりナースとかいいと思うんだよ!」

 

「いっそグラビアとか? これでもスタイルには自信があるのよ」

 

「え? でもその胸h「な・に・か?」・・・いえなにも」

 

「・・・・・・何をしているんですかマヌスクリプト」

 

 

 数分もかからず戻ってきた代理人が見たのは、なにやら怪しげなカタログを広げてわいわいはしゃぐAK-12とマヌスクリプトだった。どこか見覚えのあるそれは、マヌスクリプトの副業としてやっている服の製作用カタログだ。個人の体形に合わせた服からコスプレまで、幅広く請け負ってくれるということで割と人気なのだ・・・・具体的には年に二回、極東のとある国から注文が殺到する。

 おそらく小耳にはさんだマヌスクリプトが、己の欲求を満たすために話をしたのだろう。そして目論見通り、AK-12が釣れたというわけだ。

 

 

「だってさ代理人、やっぱり着てみた方がイメージが湧くと思うんだよ」

 

「イメージも何も、本気で民生になるつもりですか?」

 

「おや、代理人は戦術人形のままでいろというのかな?」

 

「いえ、そういうわけでは・・・・・・」

 

 

 じゃあ決まりだね、とマヌスクリプトはAK-12を連れて上の階に上がる。なにやら上手く丸め込められた上に体よくサボっている気がしなくもないが、マヌスクリプトの言う通り止める資格は代理人にはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、場所は変わってマヌスクリプトの部屋。依然喫茶 鉄血に居候していた身であるAK-12は知っているが、相変わらず部屋の部屋の壁が見えないほどのクローゼットは圧巻である。一見するとごちゃついているように見えるが、マヌスクリプト曰くどこに何が置いてあるかを把握しているので問題ないらしい。

 さて、ほぼ勢いだけで来てしまった感のあるAK-12だが、ここへきて若干の後悔が芽生え始めた。何せ相手は暴走状態に入れば誰も止められないあのマヌスクリプトだ。そんな彼女の部屋まで来てしまったAK-12は、まさに猛獣の檻に入れられたウサギである。

 

 

「さてさて、まずは何から着てもらおうかなぁ~」

 

「あ、あのねマヌスクリプト、わざわざ仕事を抜け出してもらうほどのことじゃないし、また日を改めて・・・・・」

 

「大丈夫だよ、()()有休が一日減るだけだから!」

 

「えぇ・・・・・」

 

 

 趣味と楽しみに全力を懸ける女、マヌスクリプトに今更有給の一つや二つ変わらないのだ。そのマヌスクリプトがクローゼットを開くと、中には明らかに趣味全開の衣装がずらりと並んでいる。そしてそれを今から自分が着ることを察したAK-12は、思わず頬を引くつかせる。

 明らかに丈のおかしいチャイナ服、もはや紐同然の水着、背中部分が開きすぎて服として機能していないセーター、どう考えても布が垂れてるだけの謎の服*1etc・・・・・残念ながらAK-12がひん剥かれるのは確定したようだ。

 

 

「さぁさぁ早速お着換えしましょうねぇ~!」

 

「そ、その怪しい手つきはなにかしら・・・・・」

 

「大丈夫ですよお客さん、優しくしますからねグヘヘヘ」

 

「ちょっ、わ、わかった! 自分で着替えるからこっち来ないでぎゃぁああああああ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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(・・・・・やはり様子を見にいくべきでしょうか?)

 

 

 上階から時折聞こえるAK-12の悲鳴を聞き流しつつ、しかし一応気になる様子の代理人。あの後念のためM4に確認をとったところ、今日はちゃんと休みを取っているためサボりではないとのこと。なので追い返す必要もないが、イコール助ける必要も正直ない・・・・・自分から余計なことに首を突っ込んだのだから。

 それに、いざというときは代理人が動かずとも何とかなると思うのだ。

 

 

「AK-12、大丈夫でしょうか・・・・・・・」

 

「取って食われるわけではありませんから」

 

 

 チビチビとコーヒーを飲みながら不安げな言葉をこぼすのは、これまた休暇を取ってこっそりAK-12の後を追ってきたAN-94だ。AK-12の身を案じ、落ち着きなくソワソワするAN-94に代理人はクスリと笑う。以前ほど依存しなくなったものの相変わらず生活スタイルがAK-12を中心に回っているらしく、AK-12に合わせて休暇を取るなどよくあることなのだ。

 もう何度目かの悲鳴を聞いていたAN-94だったが、そろそろ辛抱できなくなったらしく椅子から立ち上がる。

 

 

「や、やっぱり何かいかがわしいことをしているに違いありません! 行きましょう!」

 

「・・・・・え、私もですか?」

 

「私ではマヌスクリプトを止められませんから」

 

「あぁなるほど」

 

 

 腐ってもハイエンドモデル、中でもサブアームを用いた重武装を可能とするマヌスクリプトのパワーは馬鹿にできず、戦闘能力特化型のAN-94であっても一対一は分が悪い。そのための代理人(保護者)だ。

 まるで戦場に赴くかのような緊張感で三階に上がり、AK-12とマヌスクリプトの怪しげな声が聞こえる部屋の前に立つ。何故か銃のセーフティを解除しているが、ここで発砲するといろんな意味でマズいということに彼女は気づいているのだろうか。

 

 

「AK-12! 大丈夫ですか!?」

 

『AN-94!? 待って、今は開けないで!!』

 

『そうだよAN-94、AK-12が開けちゃダメって言ったらダメなんだよグヘヘヘ』

 

 

 AK-12の焦る声とマヌスクリプトの煽り文句に、全てを察した代理人は呆れながらも一歩下がる。逆にAN-94は本気でAK-12の危機だと思ったのか、セレクターをフルオートに切り替えて引き金に指をかける。

 

 

「AK-12! 今助けます!!!」

 

『ちょっ!? マヌスクリプト急いで!!』

 

『はいはい、暴れるともっと時間かかるよ~?』

 

「やろうぶっ○してやる!!!!」

 

 

 一気に戦闘モードの出力まで高め、さして丈夫でもないドアにはオーバーキルな蹴りを放つ。粉砕されたドアを跨ぎ、鬼の形相で室内を睨むAN-94の殺意が銃弾となって飛び出すのを待つばかり・・・・・そのトリガーにかけられた指が、ピタリと止まった。

 

 

「え・・・AK-12・・・・・・?」

 

「違っ、これは・・・・」

 

 

 蹴り破った扉の先にいたAK-12を、一瞬本人だと認識できなかった。首から胸元にかけてはもともとの色白の肌をさらけ出し、その下からは純白のドレスが流れるように続く。閉じた瞳も合わせてまるで一枚絵のようなウェディングドレスだ・・・・・ったのだが、見られるのを恥ずかしがったAK-12が慌てて脱ごうとしてうまくいかず、結果半脱ぎという状態でAN-94に見られてしまった。

 

 

「み、みないで・・・・・・」

 

 

 乱れた服をつかみながら、顔をそむけるAK-12。その仕草も表情も、誰もが目を奪われる魅力を持っていた。

 で、ただでさえAK-12ラブなAN-94がそんなものを見ればどうなるか、火を見るよりも明らかであった。

 

 

「・・・・・・カハッ!」

 

「ANー94!?」

 

「あちゃ~、やっぱり刺激が強すぎたかぁ」

 

 

 鼻から人工血液を吹き出し、オーバーヒートを起こして倒れ伏すAN-94に、代理人は小さくため息をついた。

 その後通報を受けたM4らが駆け付けるまでの間、AN-94はやけに幸せそうな表情のまま眠っていたという。

 

 

 

 

end

*1
アズー〇レーンのシ〇アスのあのスキン




新イベントにポイントイベント、そして9ちゃん()のロリスキン・・・・・運営はなんてことをしてくれたんでしょう!(歓喜)
というかロリ9のボイス・・・ありゃ反則だよ。もうロリコンでもなんでもいいよ!






・・・・・・はい、若干取り乱しましたが、今回は久しぶりにAK-12とAN-94のお話でした。相変わらずうちのAK-12は残念過ぎるな笑

では、今回のキャラ紹介。

AK-12
高性能・高コストな怠け者。民生に~などと言っているが、そうなったらニートまっしぐらだと思う。
あるいは、高度な電子戦能力を活かした株トレーダーになるのもいいかもしれない。
マヌスクリプト含め、いわゆる問題児たちとは割と仲がいい。

AN-94
AK-12が好きすぎて全面的に・・・というか妄信的に信頼を置いている。
最近こそやっと依存状態から脱却し始めたが、依然として自主性が薄く趣味等もないため、休日はAK-12と過ごす以外にやることがない。
それを覗けば作中屈指の常識人。

マヌスクリプト
トラブルは起こすのではない、彼女自身がトラブルなのだ。

代理人
ちゃんと仕事して、ダメなラインさえ越えなければ大体何でも許している。
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