コラボやってなかったら一ヵ月は更新止めてたかもしれませんね(笑)
戦闘区域:アルゴノーツ・ヴィーラ
何処までも広く続く空を、雲がなだらかに流れていく。ごちゃごちゃしたものをすべて地上に置き去りにしてきたかのように緩やかな時を刻むそれは、青白いレーザーによって突如として破られた。
その発生源である列車砲『アルゴノーツ・ヴィーラ』の周辺は、まさに地獄絵図ともいえる様相だった・・・・というか列車砲そのものが地獄絵図だった。
そしてその数分後、今度は列車砲付近の
ただでさえ想定外の強敵の襲撃を受けているテロリストたちに、
戦場を覆う謎の電子妨害・・・『04』による広域支援とハッキングによってヴィーラが味方に対して牙をむき、コンマ1パーセント未満の勝機すら奪い去る。それをどうにか強制停止と再起動で乗り越えようとしたテロリストだが、何が起こったのか突然ヴィーラが暴走、進行上の万能者やら正規軍やらを蹴散らしてS09地区を目指し始める。
暴走するヴィーラ、それを追うアナとキャロルと万能者・・・・そしてまた別の方角から急行する三つの影。
ヴィーラを巡る攻防は、いよいよクライマックスだ。
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『・・・・・てなことになってるわよ』
「もうどこから突っ込めばいいんだ」
「それをいったら負けだと思うよゲッコー」
04から伝えられる各地の戦況に、ゲッコーとマヌスクリプトは頭を抱える。特にヴィーラに至っては暴走しているというではないか・・・・むしろ悪化してないか、状況。
「彼女たちなら大丈夫でしょう・・・信じましょう」
「はぁ、代理人のその器のデカさはどこからくるんだろうな」
「経験によるものが大きいかと・・・・さて、着きますよ」
『座標周辺の敵はピックアップ済み、派手にやっていいわよ』
「了解だ、先に行ってるぞ代理人、マヌスクリプト!」
座標・・・敵勢力圏上空にテレポート完了と同時にゲッコーを投下、再び短距離テレポートを行う。
代理人たちのとる作戦はこうだ。まず敵地を大雑把に三分割すし、それぞれに座標を設定する。次にそれぞれにゲッコーとマヌスクリプト、代理人が降下し、奇襲と敵戦力の分散を図る。この間、04のジャミングによってテレポートの予兆をかき消し、少数精鋭での制圧を狙う。
その一番槍、ゲッコーがその名にたがわず音もなく真下の男に襲い掛かった。
「ふぐぉ!?」
「なっ、なんだてmぐぁ!?」
「悪いが今日はおふざけなしだ、さっさと終わらせる」
手に持ったマシンピストルと背中の尾をゆらりと構え、ゲッコーは地を蹴った。その動きは機敏なヤモリさながらで、まるで地を這うように戦場を駆け回る。威力こそ小さいが取り回しやすいマシンピストルに、近接戦闘用である彼女の徒手格闘、そして移動から攻撃まで幅広くこなせる尻尾が、テロリストたちを一人一人屠っていく。
「ええい、たった一人相手になにをしていrウボァ!?」
「あぁ、隊長がやられた!」
「落ち着け下っ端C、お前が指揮を引き継げ!」
「さぁて、そんじゃ派手にやりますかぁ!」
マヌスクリプトの両手とサブアームいっぱいに構えた火器が一斉に火を噴く。製造当初のコンセプト通り、あらゆる火器を扱うことができる彼女の能力が、製造されてから初めて活かされたのだ。武器には武器の使い方があり、カテゴリは同じでも種類によってそれも異なる。それらの細かな違いを瞬時に理解し、猿真似ではなく完璧に使いこなして見せる・・・・
「アバババババババッ!!!」
「ちょっ、ばか、オーバーキrブベラッ!?」
「・・・っておいこれ、ゴム弾じゃねぇか!」
マヌスクリプトから放たれる弾丸全てがゴム弾であると知ると、テロリストたちは怖いものなしと言わんばかりに突撃を開始する。無用な殺しはしないという代理人の方針にのっとって非殺傷のゴム弾にしているが、敵も当然ながら命の危険がなければ遠慮なく立ち向かってくる。
とはいえその程度は想定済み・・・となれば、対策も万全。不用意に近づいてきた男めがけ、マヌスクリプトは一気に詰め寄る。
「・・・・・へ?」
「ハァイ、サンドバッグって知ってるかい?」
瞬時に武器を背部にマウントし、空いたサブアームが握りこぶしを作る。大の大人が両手で抱えるほどの重火器を支えられるサブアームは、当然ながらそれ単体でも十分な威力を持つ。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!・・・・・お前はもう、死んでいる(嘘)」
「アベシッ!!」
顔面がブドウの房のようになった男を捨て、マヌスクリプトはゴツンとサブアーム同士をかち合わせた。
「ふむ、あなたがここの総大将ですか」
「おやおや、これはこれは代理人さん・・・・今日はどのようなご用件、でっ!」ズドンッ
一際大柄な男が、手に持ったこれまた大きなハンドガンを躊躇なくぶっ放す。パッと見た感じでもマグナム弾よりさらに一回りほど大きく、さっと避けた代理人の後ろの木々をめきめきとなぎ倒していった。
代理人は知らないことだが、彼は元正規軍でその後傭兵として世界中の紛争地域を練り歩き、雇用主に貢献してきた歴戦の戦士である。紆余曲折会ってテロとして加担しているが、それもこれもより強い連中と戦いたいがためである。もっとも、もしほかの場所に配置されていれば『
「話し合いの余地はなさそうですね・・・では、参ります」
一瞬でテレポートし、距離を詰める。片手で持てるハンドキャノンとはいえ至近距離の取り回しは良くなく、下手に距離をとるよりも安全だと判断したからだ。
そして代理人自身、ボディのスペックの高さを生かした近接格闘戦もそれなりにできるのである。しかし相手も場数を踏んだ猛者、すぐさまナイフに切り替え迎撃する。そして彼の直掩もそれなりにできるようで、わずかなスキをついて援護射撃を始める。
もちろん素のスペックでは雲泥の差がある代理人とテロリストたち。ボス格の男と拳を交えつつ、サブアームの銃で周囲の敵を一人ずつ潰していく。
「はははっ! 戦場で見ることは無いと思ってたが、鉄血製のハイエンドはやっぱり格が違うな!!」
「お褒めに預かり光栄です、そのまま投降していただければなお良いのですが」
「それはあんたが俺に勝ってから言うんだな! その代わり・・・・俺が勝ったら俺の要求を聞いてもらおうか」
「・・・・要求?」
その言葉に、うすら寒いものを感じる代理人。それは恐怖や嫌悪感とは少し違う、まるで厄介ごとの前兆のような感じだ。
聞きたくないと思いつつ、しかしもし内容が軽いものであればいっそ要求を呑んでこの場を収めた方がいいかもしれないということで、先を促した。
「あぁそうだ、俺は強い奴が大好きでなぁ・・・・・あんたのことが気に入った、俺と一緒に来てもらおうか!」
「そ、それはどういう」
「俺と結婚しろ」(イケボ)
「はぁっ!?」
思わず素っ頓狂な声が出てしまったが、それくらい衝撃的な内容だった。似たような言葉は比較的よく聞く(ダネルとか会長とか)のだが、今回のはそれまでとは比べ物にならない危機感を感じる。
・・・・・この男、本気だ。
「お、お断りします!」
「ふはは! なら俺に勝ってみることだな・・・・・おめぇら、やれ!」
男の合図と同時に、周囲に待機していた男の部下たちから一斉に攻撃が・・・・・始まらなかった。それどころか物音ひとつ聞こえず、まるでもう誰もいないかのような静けさだ。いつの間にかゲッコーとマヌスクリプトの方から聞こえていた戦闘音も聞こえてこなくなっている。
訝しむ男がもう一度呼びかけようとした時、重い銃声と同時に男が吹き飛んだ。
「うぐぅ・・・な、何なんだ一体・・・・」
「・・・代理人を貰うだと? 寝言をほざきたければ大人しく寝ていろ・・・・永遠にな」
そんな物騒なセリフとともに現れたのは、自身の丈以上の対物ライフルを構える女性。代理人に近づく男絶対許さないウーマン、ダネルである。
「だ、ダネルさん?」
「安心してくれ、暴徒鎮圧用の非殺傷弾だ。 死ぬほど痛いが、死にはしない」ジャキンッ
「いえ、もう鎮圧できているのですから二発目は『ズドンッ』ダネルさん!?」
無表情で追い打ちをかけるダネルを、代理人は必死になだめる。結局この男たちを軍が確保しに来るまでの間、ダネルは計十発も撃ち込むことになり、代理人たちの作戦はあっけなく終わりを迎えるのだった。
続く
うぅん、相変わらず戦闘描写は苦手どすなぁ・・・まぁこのくらいの軽さがちょうどいいかもしれないけど。
というわけで、このコラボでのうちの担当はこれで終了です。
それぞれの目標も、割と順調に制圧が進んでいるので問題ないでしょう・・・・え、ヴィーラ?何とかなるんちゃう?知らんけど
ついでにお知らせですが、今作戦後の打ち上げという形で一話書こうかなと思っています。
キャラを貸していただける方は、以下の活動報告か直接メッセージを送っていただければなと思います。
また、作戦後すぐに帰られる方(もしくは合流せずにクールに去るぜ、な方)も、コーヒー豆を一袋差し上げます。
では皆さん、引き続きよろしくお願いいたします!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=260715&uid=92543