他の作者様のところも順調(?)に解決に向かっていますね。
はじめはどうなることやらとも思いましたが、無事に終われそうです。
見たところ(6/12現在)カライナが制圧完了、ヴィーラも暴走停止、パピスも時間の問題でしょうかね。
というわけで今回は、各戦域での彼ら彼女らの活躍を、別視点で描いていこうと思います。
そして最後に・・・・・・・次からはスタートとゴールをはっきりさせておこうと反省しております(土下座)
『アルゴノーツ・カライナ』・・・S09地区に向かって進んでいたその巨体も、今はただくたびれたように佇んでいる。圧倒的質量と、輸送線の要ともいえる鉄道を人質に取り、遮る者などいないと思われていたそれは、常識はずれのイレギュラーたちの手によって挫かれてしまったのだ。
『こちらM4、内部の敵勢力の無力化を確認・・・みんなはどう?』
「こちらRO、外縁部はすでに全員投降していま・・・ちょっとM16! 押収物を勝手に漁らないでください!」
「酒の一本や二本くらい見逃してくれよ」
「ダメです!!」
当初、最も緊急性の高い目標され、M4らの特務小隊を始めとした精鋭戦力が投入された本作戦、グリフィンも軍も相応の損失を見込んでの戦力投入だった。
しかしふたを開けてみれば、こちらの損害は想定をはるかに下回る小ささだった。軍のヘリボーン部隊が開幕砲撃で強制退場を喰らったが、それ以外ではほぼ皆無といっていい。
「いやぁ大漁大漁♪」
「もう終わっちゃったの? ちょ~っと物足りないわねぇ」
縄で縛られ無様に転がされるテロリストたちを前に、今回の協力者『バルカン』と『マーダー』はそう零す。いずれも既存の人形カテゴリに当てはまらない特殊装備や能力を備え、片っ端から叩き潰していった。
死人が出なかったのが不思議でならないくらい過激にやり合っていたようだが、まぁ結果オーライなので良しとしよう。
「ふぅ、何とかなったな・・・お、スミス、
「あぁ、
そしてこちらも今回の協力者、DG小隊の『
ちなみにスミスの方は先ほど述べたバルカンと交際中で、その件でテロリストの男たちとなにやらひと悶着あったらしく、男どもの悲痛な叫び声が聞こえていた。
「あんな奴らまでいるとは、世界は広いな」
「えぇ、敵でなくてよかったですね」
「ねぇねぇ、それってS&WのM500でしょ!? かっこい~!!」
「え、ちょ、近い近い!」
「・・・・・スミス?」
「待て落ち着け誤解だバルカン!」
無意味にパーソナルスペースが近いSOPによって、もう一波乱ありそうだった。
「いいか、あのウォーモンガーって奴にだけは近づくんじゃないぞ」
「あれに捕まったら最後・・・・・」
『・・・・・・うん』
「いや捕まったらどうなるのよ!?」
同時刻、同じくカライナ上で捕らえたテロリストたちを移送する準備を進める404小隊、その隊長であるUMP45を、屈強な装備の傭兵たちが取り囲んでなにやら説得している様子だ。
発端は作戦中に起きた、ウォーモンガーの襲撃。といってもその矛先は大体テロリストたちに向いており、敵か味方かもわからないままなぎ倒されていったが。
そして事件は起こる。ウォーモンガーを発見した傭兵部隊とそのリーダー『エミーリア』は、45を囲うようにして布陣し、最大限に警戒を強めたのだ。結果として何事もなく事態は収拾し、ウォーモンガーとエミーリアはあちらの世界の
「その・・・だな・・・・」
「何と言ったらいいか・・・・・」
「何よ、もったいぶらずに言いなさいよ」
『食われる(性的な意味で)』
「もっとオブラートに包んでよ!?」
「45姉、人気者だね」
「さっきから何の話をしてるのかしら?」
「あいさつ回りとかじゃない? 隊長ってそういうのも仕事だし」
「M4、回収用のヘリが来たわ」
「ありがとう・・・・ふぅ」
「ふふ、お疲れさま」
捕虜輸送用に軍がよこしたヘリが見え、ようやく一息つくM4。事前情報にはなかった主砲に、作戦開始早々の軍部隊のリタイア、そして・・・・・
「まさかあんな連中までいるなんてね」
「ですが、そのおかげで想定をはるかに下回る損害で済みました」
「ほんと、これなら私が出なくてもよかt「物足りないようでしたら特別訓練でも課しましょうかAK-12?」・・・・こういう時に動いてこその特務小隊よね!」
AK-12の気の抜けたぼやきをいつもの圧で黙らせつつ、しかしM4も似たようなことは考えていた。
統制のとれた傭兵部隊、一騎当千の制圧力とそれをカバーする優れた個、銃が主流のこの世界において刀一本でねじ伏せる圧倒的な力・・・・いずれもM4では遠く及ばないものだ。特に後者二つはともかく、前者に関しては『性能』によるものではない。
「・・・私もまだまだですね」
「M4、代理人から連絡があったわ。 あっちも終わったそうよ」
「わかりました、事後処理も手早く終わらせて帰りましょう」
一息ついてから気を引き締め、最後の仕事に取り掛かるM4だった。
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一方、こちらは『アルゴノーツ・ヴィーラ』の甲板。アルゴノーツ・シリーズ最強を誇るだけあってまるでハリネズミのような武装と、ひょんなことから起動してしまった『裏モード』による暴走というとんでもない事態に陥ったものの、列車の停止とテロリストたちの捕縛、そして直接的な犠牲者ゼロと、結果だけ見れば十分すぎるほどの成果を残すことができた。
「くっ・・・あんなロリっ子にしてやられるとは・・・・だが悪くないぞ!」
「それにどうやらあれは『スキン』と呼ばれるものらしい・・・・要は見せかけだけだな」
「つまり合法ロリ?」
「天才か!?」
「あの女サムライに・・・私は心奪われた・・・・!」
「俺っ娘魔法少女を拝めただけでも、わが生涯に一片の悔いなし!」
今回の加害者にしてある意味被害者のテロリスト諸君も、とっくに抵抗をやめてお縄についている。そして捕虜に対するうんたらかんたらによりこれ以上危害が加えられないと理解し、軍の改修ヘリが来るまで想定外の邪魔者たちについて話し合っている。今更逃げようとしたところで無意味だろうし、ならば開き直ってしまえば楽なのだ。
ちなみに万能者について語る強者もいたが、かっこいいとかそういう前にあれが何なのかという疑問と恐怖が先行しているようだ。
そんなテロたちをしり目に、一仕事終えたサラリーマンのようにくたびれた様子で走る列車がある。フィアーチェたちが拾ってきたGE ES64ACi型機関車の『777号』である。
フィアーチェ、シゴ、ナインに加えて万能者、キャロル、アナを乗せた777号はS09地区向けてゆっくりと進む。さっきまでの戦闘の疲れがどっと出てきたのか、三姉妹は寄り添うようにして眠っている。そんな三人にキャロルが毛布を掛けると、どこか揶揄うような声で04が割り込んできた。
『あらあら、おチビちゃんたちはお眠かしらね』
「無理もない、今はゆっくり休ませておこう・・・・お前も休んだらどうだ、万能者」
「そうさせてもらうよ。 まったく、轢かれるは吹き飛ばされるは散々だったな」
「むしろそれだけの目に合っていて『散々だった』で済むあたり、あなたの規格外さには驚かされます」
『あなたたちが言ってもねぇ・・・・』
04の呆れたような声を無視し、キャロルたちも席に座って目を閉じる。
777号の上をすれ違うようにして飛び去る軍のヘリに、ようやく終わったのだと実感するのだった。
続く
次回は打ち上げ回を予定しています。
目下最大の課題は、この大人数をどうやって書ききるかですね。
私事ですが、前書きでも書いたようにトラブル続きで結構キておりまして、このコラボが終わったら2~3か月くらい更新を止めようかと思っています。
コラボ分だけはしっかり描き切りますのでご安心を。