・代理人、ペットを飼う?
・発覚
・食いしん坊万歳
・ラノベハーレム系主人公
の四本です。
・・・前書きに書くことなくなってきたなぁ。
番外14-1:代理人、ペットを飼う?
ここはとある街のペットショップ。S09地区を含むこの辺り一帯では最大規模を誇る大型のペットショップで、犬猫はもちろん鳥類やネズミ系の小動物、蛇などの爬虫類から昆虫まで禁制品以外のほぼ全てを取り扱っている。それらが階層ごとに別れており、さらに細かな種類や大きさでもエリアで分けられていて、それぞれ専門のスタッフが常駐している。
そんなある意味動物園のような店を、代理人とデストロイヤーは訪れていた。
「それで代理人、どんなのを飼うの?」
「まだ飼うと決まったわけではありませんが、あまり大きいものは難しいかと。」
先日の一件でアーキテクトからペット用のダイナゲートを贈られた代理人だが、プログラミングされた仕草にあまり満足せず、またデストロイヤーも代理人は実は疲れているのではと思いこうして同伴しているのである。
・・・・・見た目には親子としか思えないが。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・困りましたね、見て回れば回るほど飼ってみたくなります。」
「動物に好かれやすいもんね代理人、犬でも猫でも鳥でも蛇でも。」
「そうですね、なぜでしょう?」
午前中いっぱい使って一通り眺めた代理人とデストロイヤーは、軽い昼食がてら併設されている猫カフェなるところに来ていた。お値段は少々お高いが猫と触れ合える人気の店だ。
二人は座椅子のある席に座り軽食を取っているのだが、すでに代理人の周りには何匹も猫が集まっている。
心なしか代理人の表情も緩んでいる。
「・・・やっぱり子猫とかがいいんじゃない?」
「ふふっ、私もそう思います・・・デストロイヤーは何か飼いたいのですか?」
「私? う〜〜ん、飼ってみたいけどずっと一緒にいられるわけじゃないしなぁ。」
クスクスと笑いながら話す二人。
この日は結局買わなかったが、代理人は時々この猫カフェを訪れるようになったという。
end
番外14-2:発覚
(最近暇ね〜。)
IoP、16labの一室。
その部屋の主であるペルシカは頬杖をつきながらコンピューターを眺めていた。映し出されている図面はあのAR小隊たちを基にした人形のもの・・・なのだがほぼ白紙である。
(また誰かのパソコンでも覗こうかなぁ・・・ポチッと。)
こんな時の暇つぶし、天才的頭脳の無駄遣いとも言えるハッキング&覗きで部下のPCを拝見する。ネットの購入履歴や閲覧履歴など面白いことがあれば今後のネタにするだけだ。
はっきり言って立派な犯罪だが、残念ながら
(・・・お? 面白そうなのみっけ!)
探し回ること数分、研究員の一人の購入履歴に『年齢認証』が必要なものがあるのを見つける。出会いがなかったり研究一筋であっても男だ、こういうものを買うのは理解できる。
だがそれをネタにするしないは別問題、ということで何を買ったのかと開いてみると・・・
「・・・・・え、なにこれ?」
ペルシカは自分の頭が急速に冷静になっていくのを感じた。そこに映し出されたのはペルシカの予想通り
なんとよりによって、
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「この本の作者のこと、全部吐きなさい。」
「ぺ、ペンネーム以外のことは知りません!」
発見してわずか数十秒、件の部下のところに殴り込みをかけたペルシカは怒りを通り越して真顔で詰問する。だが残念なことに本からわかること以上の情報は得られなかった。
(仕方ない・・・・・その『日陰の向日葵』とやらのSNSから探すか。)
ともかく本は没収し、ペルシカはその天才的頭脳を使って犯人を探し始める。
数時間後、ある人物へと辿り着くと同時にグリフィン本部へとヘリを飛ばすのだが、それはまた別のお話。
end
番外14-3:食いしん坊万歳
「人形が太る理由、ですか?」
「その、たまにふt・・・いろいろ付いてしまう人形がいると聞いて。」
訓練も任務のなにもないある日、SPASはIoP本部の開発部を訪れていた。自身の重量増加はもしかしたら仕様とかなんらかの機能的理由があるのかもしれないというわずかな望み、ダイエット生活から逃れたいという願いから、自身を開発した担当官に話を聞きに言ったのだ。
「ですがなぜそんなことを?」
「えっ!? いや、ちょっと気になる噂だったので・・・」
「・・・あ、もしかして太りましtゲファ!?」
「はっきり太るとか言わなでください!」
とっさにぶん殴ってしまったが彼女はきっと悪くないだろう。デリカシーのないこの男が悪いのだ。
「ふむ、そうですね・・・」
「なんでケロッとしているんですか・・・」
「それは私が研究者だからです。」
「えぇ・・・・・」
「さて、結論から言いますと・・・単純に余剰カロリーが人工皮膚などに脂肪としてつくというだけです。 人形の運動はほぼ全て内部の駆動機関で行われますので、どれだけ走っても脂肪が落ちることはありません。」
「ええ!? じゃあダイエットは・・・」
「えぇ、無意味です。」
orz
両手をつけて項垂れるSPAS。正直手を抜いていたし間食もなんだかんだでやってしまっていたが、はっきり無意味だと言われるとそのショックたるや。
しかもその理屈だと、飲まず食わずで落ちるまで我慢(人形は本来食事を必要としない)しなければならないということになる。
・・・・・ダイエット以上の苦行、いや地獄だ。
「そんな・・・私はどうすれば・・・」
「ん? 簡単ですよ。 ようは本来のボディに余計なものがついているだけですから・・・」
「それをどうやって取れというんですか!?」
号泣しながらすがりつくSPASに、男ははっきりと言い放つ。
「修復ポッドを使えば治りますよ。」
「・・・・・・・・は?」
「人形のハード部分を元に戻す、それが修復ポッドですから。 ですので以前の虫歯、でしたっけ? それも修復ポッドで治ります。」
「え、でもそんな話一度も・・・」
「えぇ言っていません。 虫歯になったり太ったりする方が人間っぽいでしょう?」
しれっと言い放つ男に、今度こそ脱力してヘタリ込むSPAS。
その後修復ポッドに入り元の姿に戻ったSPASは、喜び勇んで喫茶 鉄血へと走っていった。
end
番外14-4:ラノベハーレム系主人公
それは、反省会後のある日。
「この日はこうして、次の日はこう・・・よし。」
私室でカレンダーと予定帳、部下の任務担当日などを見ながら予定を組んでいくMG5。部下との距離を詰めるために彼女が取った手段は、一日一人ずつ話を聞きながら一緒に過ごすというものだった。
もちろん彼女たちも予定や仕事はあるが、そこはMG部隊長としての権限で合わせる。
「・・・・・よし、早速来週からか・・・が、頑張るぞ!」
月曜日
「で、どういう風の吹き回しなんだ隊長?」
「いや、たまにはPKPとも二人で話し合いたいと思っていたからな。」
「ふ〜ん・・・なぁ隊長、MGってテロとか暴徒鎮圧が主だろ? 私は他の任務も請け負ってもいいんじゃねえかって思うんだが。」
「ふむ、例えば?」
「災害復興とか難民救助とか・・・壊すだけがMGじゃねえだろ?」
「・・・そうだな。 ありがとうPKP、お前と話せて正解だったよ。」
火曜日
「聞いてくださいよ隊長! また近所の子供達に『BARちゃん』って言われたんですよ!? 確かにモデルになった武器は古いですけど私はまだお姉さんくらいの年数しか生きてませんよ!」
「あ、あぁそうだなM1918、だが子供は直感で物を言うんだからあまり真に受けるのも・・・」
「それはぱっと見がばーちゃんってことですか!?」
「い、いや違うぞ! それに君の見た目は美しいお姉さんそのものじゃないか。」
「・・・・・はっ! だ、騙されませんよそんなやすい慰めなんかで・・・」
「出まかせなんかじゃないさ、私はそう思っている。 ・・・お前は綺麗だよ。」
「〜〜〜〜〜っ!!! ・・・あ、ありがとうござい・・・ます。」
「うん、わかってくれてよかったよ。」
水曜日
「なぁ隊長、前に日本に行ったんだろ? どうだった?」
「ん? あぁ、ヤーパンか。 そうだな・・・楽しかったよ。」
「いいなぁ、私も行きたいよ。」
「ふふっ、なら今度は隊の全員で行くか。」
「そうだな! あぁ楽しみだ・・・温泉に刺身に布団に怪談!」
「・・・・・か、怪談?」
「そう、怪談! その時は朝まで語ろうぜ隊長!」
「あ、あぁ・・・・そうだな・・・・」
木曜日
「FFはその・・・隊に仲のいいやつはいるのか? その、よく一人でいるのを見かけるが。」
「・・・心配してくれてるの隊長? 大丈夫、一人でいるのが好きなだけ。」
「・・・そうか。」
「・・・・・でも、隊長といるとなぜか落ち着く。 嫌いじゃない。」
「FF・・・。」
「私・・・隊長の部隊に来れて、良かった。 ・・・・・また話を聞いてくれる?」
「あぁ、勿論だ。」
金曜日
「・・・・・・・・。」
「だ、大丈夫かPK? 顔が真っ赤だが・・・」
「だ、大丈夫です隊長!」
「そ、そうか・・・なにか悩みとかあれば、話してくれていいんだぞ?」
「えっ!? いえ、その・・・・わ、私は・・・」
「ん? なんだ?」
「私は・・・た、隊長の・・・・・・・隊長のことが・・・・・・・・・・・」
「私が?」
「・・・・・・や、やっぱりなんでもありません! 失礼します!!!」
「なっ!? おいPK!? PKぇえええええええ!!!!!」
土曜日
「うぅ・・・・・やっぱり私はPKに嫌われてるんだ・・・」
「気のせいですよMG5、本当に嫌いならあんなにオシャレをしてきますか?」
「・・・あれはきっとあの後誰かに会う予定だったんだろう。」
「・・・・・・・はぁ。」
end
最近9(嫁)や45姉(ポンコツ枠)やM4(天使)が出てない気がする。
それだけ魅力的なキャラが多いのがドルフロのいいところだね!
ではでは各話解説!
番外14-1
五十六話の後日談。
猫に囲まれながらうとうとする代理人という絵が浮かんできたのでそれをモデルに書いたもの。
某司令部の美味しそうな名前の猫を出す予定だったが、文量が軽く三倍にはなりそうなのでカット。
番外14-2
五十七話の数日後。
ついに保護者にバレたヘリアンの運命は!?
なお同時刻にマヌスクリプトもアルケミストに〆られた模様。
番外14-3
五十八話のちょっと後。
人形が太る理由とかをいろいろ考えた結果、この設定ならいけそうな気がした。これなら無理がないはず!(目そらし)
ちなみにこのことを公表しない理由は、見ていて楽しいから。
番外14-4
五十九話の翌日以降。
もっと隊員はいるが、一部抜粋。
ちなみにFFはFF M249SAWという人形(第6戦役のボスドロップ)。
MG5とPKがくっつくかは私の采配次第だ(ニヤリ)