最終的には結婚して子供ができる話   作:厚い雲の中

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 よろしくお願いします。





6話

 

 

 

 

 

 

 

 私と有希子と聖君の三人で、今日はデパートに来ている。

 聖君が来週、仕事関係のパーティーだということで、服を買いにきた。

 ファッションデザイナーでもある子だから、自分の服にも気を使うのかと思えば、自身の服には頓着しない。だから、もともと服が好きな有希子が選んであげている。

 

 「...有希子さん、だんだんと服が女性ものになっていってますよ。」

 

 「そんなことないわよー。ほら、次はこれね。」

 

 ...聖君も自分で服を買えば楽なのに、と思いながら口は挟まない。

 しかし、聖君もこうやって私達とコミュニケーションを取ろうとしてくれている。

 数年前引き取った日から、この子は敬語を崩さないが、実子の新一とは違った親子関係をつくれていると思う。

 だからこそ、私は幸せに生きてほしいと思うから.....この子には新一に近づかないでほしい。

 

 

 

 

 

 

 私と聖君の両親────斎藤 道之(さいとう みちゆき)さんと日左子(ひさこ)さんはアメリカで有希子と食事で相席になったときに知り合った。二人が先に座っている机に近づいていくと、会話の中で中学、高校、息子というワードが入っていたので有希子が無理やりその会話に入って行ったのだ。溺愛する新一と同じ年齢の親と会話する機会は少なかったので、有希子は話してみたかったのだろう。

 だが二人が重い口を開き、話を聞いてみると、あまり気分の良い話ではなかった。

 

 二人の間に子供が生まれたとき、その子は綺麗な銀髪だった。ただそれだけの理由で、道之さんは妻の日左子さんの浮気を疑った。日左子さん自身は身に覚えがある訳もなく、否定はしたがその時代には証明する方法もなかった。

 聖君が成長するにつれて、夫婦間の関係も悪化。  

 元々、海外出張の多い二人の仕事の関係で、交互に養育費や面倒をみていたが、二人ともそれを重荷に感じ、互いに聖君を押し付けあっている状況だったらしい。

 子供を持つ身としては、私と有希子は黙っていられず、二人の仲立ちをした。

 道之さんの方は聖君が自分の息子として認められれば解決すると考え、私はアメリカの知り合いにDNA鑑定を依頼した。それで無事、聖君は二人の息子だということが証明された。

 日左子さんの方は、よくわからないが、有希子と二人で話して帰ってくるとスッキリした顔をして道之さんの方へ向かっていった。

 ...これで全て解決すると思ったのだが、次の日の朝、有希子と二人で斎藤さん夫婦の泊まるホテルへ向かうと、二人は殺されていた。

 

 

 

 

 







 ありがとうございました。
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