大魔王に転生   作:akyu

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プロローグ

 転生というのをご存知だろうか。所詮二次小説である神様転生なんかだが、俺はその転生者だ。

 神様に会っていないが死んだのは覚えている。そうして目が覚めたら気づいたら知らない場所にいた。そこは、夜とは違う空が広がっており、また森も通常の木などが生えておらず変わった形の木ばかりであり、一言で言うなら悪魔などが住んでいそうな場所だった。

 

 いきなりの展開に呆然とし、自分の身体に違和感を覚えた。確認してみると、頭に大きく左右に伸びた角があり、服も自分の来ていた服ではなかった。

 自分の容姿が気になり、森の中を彷徨いながら湖を見つけ顔を確認する。

 

 そこに映っていたのは慣れ親しんだ自分の顔でなく頭から角を生やした金髪の男性の姿だった。

 その顔と姿は前世で読んだ漫画、ハーメルンのバイオリン弾きのラスボス・大魔王ケストラーそのままだった。

 大魔王ケストラーは冷酷無比にして絶大な力を持ち、自分の息子でさえ生贄としか見ず、配下の魔族に無尽蔵に魔力を供給する事が出来るために配下の魔族からも恐れられる存在だ。

 何故、ケストラーに転生したかは分からないが、ケストラーがいるということは、この世界はハーメルンのバイオリン弾きの世界、しかも原作より大昔と推測する。だからといって原作のケストラーと同じことをする気も、世界が欲しいわけでもないので図らずも原作は崩壊してるだろう。

 

 しかし、俺以外にも魔族が存在する可能性もある以上、自衛できなければ危険なため、力の確認をすることにした。取り敢えず原作のケストラーがやっていたようなことを試すことにする。

 

 まず、身体の中に感じる力・魔力を腕に込め振るうと直線上に地面が抉れた。

 次は足に魔力を込めて震脚をすると地震が起き、大きな地割れが発生した。

 最後に魔力を直接放つと、巨大な半球状の穴がいくつも開いた。

 

 それからいくつか試したが能力はケストラーそのままだった。その結果、周囲一帯を更地にしてしまったが、まぁ大丈夫だろ。

 

 能力の確認を終えて一息つきこれからどうするかを考える。俺は原作のように動く気もないし、これといった目的もない。

 それならばと思い、俺は魔界を探索することにする。原作には魔界についての描写がなかったので、実際どんな場所なのかと気になる。それと他の魔族や魔獣なんかに襲われても大丈夫なように、能力や力を使いこなせるようにしておく。

 

 一先ず、俺は更地にしたこの場所から離れ、魔界巡りをするため歩き始める。 

 

 後に、俺がケストラーとして転生したことがこの世界に大きな影響を与えていたとはこの時は思いもしなかった。

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