エリカ、転生。   作:gab

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夏休みジャポンの旅

 

1997年 8月 9歳

 

 プレイヤー狩りのせいで否応なくグリードアイランドから離れたこと、お母さんの仇討ちができたことで、少し力が抜けたようだ。

 

 ガーデンのリビングでうだうだと過ごしている時間が多くなった。

 

 修行は続けている。

 ガーデンは広い。じゅうぶん修行の場はあるのだ。

 

 天空闘技場での試合も、カストロさんとの修行も欠かしてない。

 

 でも、心にぽっかりと穴が開いているような、燃え尽き症候群のような思いがあるのだ。

 少し、休暇が必要なのかもしれない。

 

 この夏の間くらい、最低限の修行だけにして、ぼうっと過ごすのも悪くはないかもしれない。

 

 

 

 ある日、リビングのソファで寝転んでいると、メリーさんが大きな手をばしんと合わせて音を立てた。

 びっくりして見上げると、メリーさんが両手を腰にあてて私を見下ろしている。

 そして、片手をあげ、爪を一本立てる。「いい、エリカ」とでも言ってるのかな?

 

 その爪をテーブルへ伸ばす。情報確認用に出していた世界地図をさして、トントン。

 両手を広げて、そしてまた地図を見せる。

 大陸をひとつ、ひとつ、爪でトン、トン、トン、トンと。

 

 最後に私を立ち上がらせて抱きしめる。頭を撫でながら地図を見下ろした。

 

 

「世界は広い? 世界を見ろ?」

 

 うんうんと頷き、よくできましたとばかりに抱きしめる。

 

 世界かあ。

 そうだね。

 

 グリードアイランドにいられなくなったとしても、私はどこへだって行けるんだ。

 

「ありがとう、メリーさん。そうだね。世界を見なきゃね。

 うん。凹んでる場合じゃなかった」

 

 

 

 そうだ。気分一新。夏休みと割り切ってどうせなら旅行に行こう。

 

 ……でも。

 私ってまだ身分証がないのさ。

 

 飛行船には乗せてもらえないの。

 ジャポンに行って和ものを食べたい。まあ、ほんとに食べたい時には『バーチャルレストラン』があるんだけどね。

 

 ほら、お米とかうどんとか、だし昆布とか醤油とかあればさ。

 メリーさんの手料理でそれが食べられるわけじゃん。

 

 ああ、ジャポン行きたい!

 

 ハンターライセンスを取れば、修行しつつ、全世界を周るんだけど!

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……と考えていたんだけど、閃いた。

 そうだ。

 港から出ればいいんだ。

 

 指輪を付けず、港へ(ジャンプ)。

 

 あ、念のため、先に影に行ってもらって誰も近くにいないことを確認してからね。

 されてないとは思うけど、一度ここに飛んだからこの場所になにかあるかと調べてたり張ってたりしたら怖いもん。

 

 

 港へ入り、所長と対決。

 6歳の頃、決死の思いでぶつかった所長は、今の私ならあっさり勝てた。ステップすら必要なかった。

 ぽすんと消えた所長のかわりに床に落ちた『通行チケット』を取り上げる。

 私ってけっこう強い! うん。ちょっと自信がついた。ちゃんと成長してる、私。

 

「『通行チケット』 使用(オン)

 

 久しぶりの、無機質な空間。

 

「あら、貴女は前にここを通った子よね? どうしたの? またプレイヤーじゃないようだけど」

 

「はい。プレイヤー狩りに指輪を奪われまして。いったん外に出て、もっと強くなって戻ってきます」

 

「まあそうだったの。わかりました。またのご利用をお待ちしております。行き先は……」

 

「ジャポンでお願いします」

 

「……えっと? ジャポン?」

 

「はい。ゲーム機のある場所は違いますが、一度ジャポンに行ってみたかったんです。だから寄り道していこうかと」

 

「ずいぶん長い寄り道ね。まあいいわ。ジャポンのどの港がいいのかしら? ここから行けるのはハカタとトキオよ」

 

「ハカタでお願いします」

 

「わかりました。では、またのご利用をお待ちしております」

 

 

 

 

 ついたぜ! ジャポンだ。

 嫌なことは全部忘れて、夏休みジャポンの旅の始まりだ!

 

 

 しかし。ジャポンも日本語じゃないんだね。

 ハンター文字なことに少し驚いた。どこかに漢字は書かれてないものか。

 

 

「ポイント3登録“博多”」

 

 アントキバから博多へ上書き。

 これでよし。いつでもまた来れる。グッバイ、アントキバ。お世話になりました。

 

 博多の街を練り歩く。

 まず本場のとんこつラーメンを食べて美味しさに感動。

 

 料理の具材や調味料、食器もいろいろ購入。土鍋とか箸とかレンゲとか、日本食独自の食器類も。焼き物の湯飲みなんかも。

 

 そうだ。今夜はすき焼きにしよう! 夏に何言ってんだって話だけどさ。英里佳の魂がすき焼き食わせろと騒いでいるのだよ。

 霜降り和牛や豆腐、糸こんにゃく、うどん。卵。醤油と砂糖。割り下には日本酒も入れた方が美味しいよね。

 すき焼き用の底が平たい鍋も買わなきゃ。

 カセットコンロとかも売ってるかしら?

 

 天空闘技場のファイトマネーがあるから、気持ちよくいろんなものが買える。

 金に糸目を付けずに買い物ができるって幸せだあ。

 

 あ、そうだ。ジャポンの楽器も買わなきゃ。

 

 

 

 

 ガーデンで食べたすき焼きは絶品だった。

 やっぱ日本人は醤油だよね。

 

 醤油、鰹節、味噌、酢、みりん、日本酒。それに米。昆布や海藻類、にがりも買おう。豆腐も買おう。塩は沖縄の雪塩と赤穂の塩は欠かせない。マヨネーズもいるね。この世界にもおたふくソースはあるのかな?

 大豆、小豆、きなこ、餅米。あ、海苔も。

 倉庫に入れれば劣化はしない。欲しいものを見ればすぐに大量購入した。

 炊飯ジャーも買ったからこれからはメリーさんの日本食が食べられるわけだ。うん。幸せ。

 

 旅行中も毎日ガーデンで休み、影分身に修行を任せての夏休みだ。

 鈍ると嫌だし早朝の鍛錬だけは毎日続ける。あとはしっかり旅を楽しむけどね。

 

 

 翌日からジャポンを北上していく。

 今は博多が暫定ポイント3だけどさ。どうせなら私が一番美味しいと感じるものが多い処にすぐに行けるようにしたいじゃん。

 

 やっぱ大阪の粉ものか、東京の多彩な料理や商品も魅力だし、北海道の海鮮も捨てがたい。

 

 そんな風に考えながら毎日ふらふらと旅を続け(もちろん泊まりはガーデンだ)、京都の茶店で一休みしている時、隣のテーブルで抹茶と練り切りを食べていた人の手元にある本に、ふと視線がとまる。

 

「古今和歌集?」

 

 わあ懐かしい。私って英里佳だった頃古文が好きだったんだよね。

 

「……これ、読めるのかい? 君」

 

 話しかけられてハッとした。人の本を盗み見るの行儀悪いね、ごめんなさい。

 謝ろうとそちらを見れば、うわっ、なんだか迫力のある女の人だ。

 

 隣の席に座ってたのに、なんで今まで気が付かなかったのかと思うほど印象的な人で、しかも、隙のない恐ろしいほど精密な“纏”をまとっている。

 

「あ、すみません。勝手に見ちゃって」

 

「いや、いいんだ。それより聞かせてくれないか? 君、今、これを読んだ?」

 

「はい。えっと……」

 

「これはジャポンの古代言語で書かれていてね、今は読める者も少ないんだよ。君はどこでこれを習ったんだい?」

 

 あ、そうだ。ここもハンター文字だったっけ。

 

「母に教えてもらいました」

 

 困ったときのお母さんだ。9歳なんだもん。お母さんの教育の賜物ってことで乗り切れるよ。

 

 

 それからお互い自己紹介をすませる。

 私は名を名乗り、ハンターになるために修行中だと話した。

 

 彼女も「ディアーナ・マグダレーシヴァ。ディアーナと呼んでくれたまえ」と名乗る。

 

 彼女は遺跡ハンターで、今はジャポンの遺跡を探してまわっているらしい。

 遺跡ハンターってジンみたいだね。

 古今和歌集は今探している遺跡のヒントになるものらしく、この中で描写された場所を順に訪ねているのだとか。

 

 いくつかの歌を請われるがままに読み上げて、かるく解説をする。

 ディアーナさんも読めるんだけど、細かなニュアンスがわからないところもあるのだとか。

 

 歌の内容は覚えているものも多いから、わかる範囲はどんどん答える。

 なんだか、凄く詳しいと思われたようで、気恥ずかしい。昔取った杵柄ってやつだ。

 勉強もやっておくもんだね。

 

 平安京の時代にできた建物についていくつか質問を受けたけど、HUNTER×HUNTER世界のジャポンと英里佳だった頃にいたあの世界の平安京と、違うところもあるだろうから、あまり確かなことが言えない。

 

 私も母に教えてもらっただけで、実際にジャポンに来たのは初めてなんでよく知りませんと答えておいた。

 

 

 

 

 

 翻訳のお礼だと体術の稽古もつけてもらえた。

 今まで会った中で、一番強いと思う。この人ならもしかしたらヒソカにも勝てるかもしれない。

 

「私は右手左足は動かさないよ。好きに動きたまえ」

 

 ステップも駆使して力いっぱい戦ったけど、何をやってもかすりもしない。合気柔術か合気道か、そんな感じの体術を極めているのか、蹴れば転ばされ、殴ればくるりと一周まわされ、羽交い締めにしようとすればするりと躱され、なぜか錐もみ状態になって私が吹き飛ばされる。

 

 30分もすれば立つことすらままならないほど疲労困憊になった。

 

「うん。筋がいいね。よく動けていると思うよ。もう少し目を養おうか。それに君はあまり戦いは好まないのだね」

 

 その通りだ。私は別に戦いたいとは思っていない。

 弱ければ死ぬ。

 弱ければ奪われる。

 

 だから強くなる必要がある。それだけだ。

 

「では倒すことより、守り、いなすことをより重点的に伸ばしていこうか」

 

 次は私が守る番だ。

 ディアーナ師匠が細い枝を拾ってそれを武器に殴りかかってくる。枝には“周”もしていない。なのに彼女が持っているだけでか細い枝が凶器になる。

 速さ、手首の動き、打ち込む向き、攻撃するポイント、身体の動き、その違いが、“周”も纏っていない小枝を必殺の刃に変える。

 

「腕の動きをよく読みたまえ。稼働領域はどこまでか、視線はどこを向いているか、足運びは、重心は、呼吸は、すべてが答えだ。フェイントも考慮したまえよ。ほら“流”が雑になってきたね」

 

 10分ほどでたまらず倒れ込んだ。荒い息を吐く。酸素が、酸素が足りない。ぜーはーぜーはー

 

「実に成長の楽しみな少女だね君は」

 

 その後、四大行と応用技をやって見せる。私のやってきた念の修行のやり方を聞いて、効率的だと褒められた。このまま修行を積むようにとディアーナ師匠。

 

 そして――

 

 

「エリカ。君は9歳にしてはよく頑張っているね。念の練度も素晴らしいものだ。よし、若人の成長を促すのも先人の務め。君にはこれを差し上げよう」

 

 そう言ってくれたのは、ピアスと、ベルト? 金属製の長い帯のようだ。

 修行に使える念具らしい。

 念具ってのは念能力者が作ったアイテムで、小さな器具ひとつでもすごい効果があるんだって。

 

「ピアスはオーラに負荷をかける効果がある。つけているとオーラの総量が増える。両耳にちゃんとつけるように。

 そして、こちらは5つのパーツに分かれるようになっている。

 ウエストと両手首、両足首に肌に直接触れるようにつけるがいい。

 これを装着していると全身に負荷がかかって筋力が鍛えられる。

 どちらも装着者の成長に合わせて負荷が勝手に増えていく。修行にちょうどよいだろう?」

 

「え? すごい! ほんとにいいんですか?」

 

「ああ、ジャポンの古代語を読んでもらった礼だ。うちの弟子のために作らせたものだが、まあ構うまい。

 こうして出会えたのも何かの縁だ。受け取ってくれたまえ」

 

「わあ! ありがとうございます」

 

 念具には負荷の限界があるらしい。それ以上は数を増やすかもっと強い念具を探すしかないが、これでもじゅうぶんだろうとディアーナさんは笑う。

 あと、これはお風呂に入るときも外さないようにって。

 

「付けていると身体が重く感じるはずだ。試してみるといい」

 

「はい。ありがとうございます」

 

 さっそくその場でピアスを付けようと手に取る。

 私ってまだ耳に穴をあけてないんだけど……と躊躇していたら、「どれ、貸してみなさい」とディアーナ師匠が持っていたお酒を耳に吹きかけて、ピアスに“周”をまとわせザクっと突き刺した。うわお。

 大胆なピアッサーっすわ、ディアーナ女史。

 

 両耳についたとたんに、ぐいっとオーラが喰われる。

 おおおおお。これが負荷か。すごい。

 

 なにかやってみよ、と言われて、“堅”をする。

 ほうほう。これは確かに念が使いにくい。

 力まかせではうまくいかない。より精密にオーラを練らねば威力がでない。

 

 ベルトも着けてみた。

 昔流行ったゲルマニウムネックレスを大きくしたみたいな、銀色の四角い金属が連なった形状をしている。

 留め金で5つのパーツに分かれていて、一つが長め、他の四つがそこそこ。

 

 夏場で薄着なことを幸いにTシャツをめくりあげてお腹を露出させる。

 長い奴をウエストに回して留め金を付けると、あら不思議、身体に沿って縮まった。

 とたん、どんと身体が重く感じる。

 

 両手、両足首にも同じように填める。少し太めの銀のブレスレットのようでかっこいい。

 これも着けたとたんに身体に沿って縮小された。

 足首を曲げたり伸ばしたりしてみる。動きに合わせて腱が伸ばされて足首の太さが変わっても、全く違和感なくついている。

 

 これなら身体が成長しても、一緒に大きくなってくれるからずっと肌に密着して負荷をかけてくれるんだろう。さすが念具。魔法みたいだ。

 

 5つのパーツが揃ったことで、負荷が身体全体にかかるようになった。

 

「わあ、これどっちも凄いです。身体が重い」

 

「最初は辛いだろうが、できる限りこのまま過ごすように。修行も今までと同じだけ熟すのだよ。死にそうな相手に当たるまでは絶対外さぬように。

 ハンター試験もこれを付けたまま受けたまえ」

 

「え?」

 

「君ならできるだろう?」

 

「は、はい! 頑張ります」

 

「来年の試験を受けるつもりかい?」

 

「いえ、せめて10歳になってからと思ってます」

 来年はヒソカ祭りの可能性が高いからいきません。

 

「そうか。では再来年だな。期待しておこう」

 

「頑張ります!」

 

 お礼を言って、せめてものお返しにと、倉庫から博多で買った焼酎を出して渡した。

 

 別れ際、ハンターになったらまた仕事を頼むかもしれないと嬉しいお誘い。

 連絡先を交換して、彼女は颯爽と去っていった。

 

 

 物凄く男前な女性だった。

 かっこよかった。あんな大人になりたいと、そう思わせる女性だ。

 

 念能力者は年が読めない。

 外見的には二十歳そこそこに見えたけど、あの貫禄はその倍生きても出せるものじゃない。いったいいくつなんだろう。

 

 素敵な出会いだった。

 

 

 

 こういう念具はどこで手に入るんだろう。

 

 ちなみにうちの家にある排水やらトイレやら電気もみんな念具だ。これはマサドラのショップで売っている。

 どれもすごい効果があるから念具の素晴らしさは知っていたけど、マサドラには生活用品しか売ってない。

 

 こういうものを見るのは初めてだ。

 念自体が秘匿されているんだから、ハンターになってある程度実力を認められないと職人さんに紹介すらしてもらえないんだろうな。

 ほんと、来てよかったジャポン。

 素敵な先輩ハンターにも会えたし、めちゃくちゃ使える念具まで貰えたし。

 

 いい出会いに、感謝だ。

 

 

 

 

 ってことで。

 私はジャポン観光を続けよう。

 

 身体が重いけど、この重さは私の成長につながるものだ。なんか、そう考えると身体の重さもとっても楽しく感じられる。

 

 

 

 

 翌日、ガーデンで影分身を出す。

 念具もちゃんと複製された。今のところ複製できなかったのはGIの指輪だけだ。

 念を練り上げるのが難しく、影分身はとりあえず4体にした。

 影たちはガーデンで鍛錬。

 

 私は筋力アップのために、天空闘技場の近くを早朝ランニング。めちゃくちゃ疲れたぜ。

 でもね。“修行も今までと同じだけ熟すのだよ”って師匠に言われたんだからね。頑張るさ。

 

 体力づくりや、影分身を効率的に出す訓練は本体にしかできないことだから、これだけは私が毎日やっていることだ。

 あと夜中に“堅”でオーラを使い切って眠るのも。

 

 

 朝食を食べてガーデンからジャポンへ飛び、また旅を続ける。

 買い食いしたり、気になるものを買い漁ったり、本を買い占めたり、観光地を楽しんだりする毎日は今までになく自由で、楽しい。

 

 週に一度は天空闘技場へ行って戦闘勘を磨き、お金を稼ぐ。

 念具をつけての対戦はギリギリだったとだけ言っておこう。勝てたのは純粋に嬉しかった。

 

 ついでにカストロさんと会ってお互いに教えを乞う。

 

 あとはひたすらに旅を楽しんだ。

 

 観光地で知り合った同年代の子供と童心に帰って遊んだり、奈良で鹿と戯れたり、大阪でたこ焼きを食べ比べたり、迷子だと思われて保護されそうになったり、名古屋コーチンのお土産をメリーさんが唐揚げにしてくれたり、代々木公園で路上ライブをやって小銭を稼いだり、仙台で牛タンに感動したり、誘拐されそうになって身ぐるみ剥いで警察前に捨てて置いたり、バンドな男の子達とセッションしたり、北海道の夏の風の心地よさに虜になったり、海鮮丼に驚喜したり、毎日が新鮮な驚きに満ちていた。

 

 ポイント3は北海道に決めた。

 札幌か小樽で迷い、子供でも気持ちよく買い物させてくれた気っぷのいいおばちゃんがいた小樽に決定。市場が多くて楽しかったのもある。

 

 子供の一人旅では旅館にも泊まれず、レストランも格式の高い店は入れてくれないなど、いろいろ不都合はあったけど、楽しい日々だった。

 いい夏休みができました。

 

 

 




※国を跨ぐ飛行船は身分証がなければ乗れないんじゃないかと推測したのでこの設定
※ありがちですが、お便利な念具が登場しました

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