エリカ、転生。   作:gab

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三たびのグリードアイランド

 

2000年 1月 11歳

 

 無事ハンターになれたとキルアから電話を受けた。

 グリードアイランドの方も原作通りちゃんとビスケに会えて、ビシビシしごいてもらっていると聞いて安心した。

 ゴン達がバッテラさんの契約プレイヤーじゃないからビスケが師匠になってくれるかどうか賭けだったけど。

 あれだけ才能豊かな子供達を見れば、ビスケの師匠魂が刺激されるんだろう、きっと。

 

 

 少し話していて、もう私の隠れ家に戻っていると聞いて、私もそこへジャンプ。

 久しぶりに顔を合わせた。

 

 拳を突き合わせて挨拶。

 

「改めまして、おめでとうキルア」

 

「おう。まあオレなら当然だな。余裕すぎてあくびが出たぜ」

 

 相変わらずの斜にかまえた話し方を可愛いなあなんて思うのは私が18歳+11歳だからか。

 少なくとも年上には感じないんだよね。

 

 

 グリードアイランドの話になり、約束通りエリカも来るんだろ? とキルアに誘われた。

 まだ修行ばかりでスペルカードすら使ったことがないとぼやくキルアに笑ってしまう。

 

「私だって最初はずっと修行だったよ。ある程度応用技もできなきゃ指定カードなんて集められないんだから。そのビスケって人はすごくいい師匠だね」

 

「いい師匠ってのは認めるけど、もうちっといろいろやりてえんだよ」

 

「わかるけど」

 

 そうやって話していると、玄関先でカタリと音がした。

 二人して同時に立ち上がる。

 

 急いで“円”をすると玄関扉の前に二人立っていることがわかった。くそっ、油断してた。

 

「誰だ!」

 

 キルアが誰何する。私もいつでも攻撃できるよう身構えた。

 

 閉まっているはずの鍵が外れ扉が開くと、黒いスーツ姿の男性が現れた。とたんにキルアが叫ぶ。

 

「ゴトー!」

 

「これはキルア坊ちゃん。ハンター試験合格おめでとうございます」

 

 坊ちゃんってことはゾルディック家の執事か。

 

「そんなことはどうだっていい! 何でここにいんだよ!」

 

「キルア坊ちゃんがグリードアイランドのゲームをプレイされていることは存じております。ですが、このようなセキュリティもままならぬ場所からログインしていらっしゃることを旦那様は憂慮されております。

 私どもはこの扉を守るよう仰せつかってまいりました」

 

 試験会場からここまでキルアをつけてきたってことかな?

 チクショウ。この隠れ家の場所がばれてしまった。

 

「ちっ、エリカごめん」

 

「うん。まあいいや。守ってくれるってんだから守ってもらおうよ」

 

 今はこの隠れ家の重要性は低い。

 大事なものは全部ガーデンだし。ガーデンやGIではネットが使えないからここは影が常駐してたけど、私の行動範囲も広がったからべつにここじゃなくてもできる。

 住んだこともないから、思い入れもさほどない。

 もともとこのあとNGLでの宿泊先にするつもりでいたから人が出入りすることも想定していた。

 

 悔しいけど。ゾルディック家の門番付きになったと思えばいいんだ。

 

 

 

「エリカ。先に行ってくれ」

 

「……うん」

 

 指輪を填めながらキルアが私を促す。

 きっと執事に言いたいことがあるんだろう。

 

 バッグから新しいロムカードを取り出してメモリに差し込む。

 

「先行くね……“練”」

 

 そうして、私はまたグリードアイランドの世界に戻ってきた。

 ログイン名は「エリカ」だ。

 

 

 待つほどもなくキルアがやってくる。

 

「すまねえエリカ。あいつら……」

 

 武器の作成をミルキに頼んでいたらしく、その受け取りのあとつけられたみたいだと悔しそうに話していた。武器って、あ、そうか。確かヨーヨーだ。

 

「しかたない。見つかっちゃったんだから。暗殺者一家なんだもん。敵が多いのはわかってるよ」

 

「お前も……暗殺者一家って知ってても態度が変わんねえよな」

 

 キルアがちょっと苦笑する。私だってもう何人も殺してるし。

 ってかキルアも気が抜けてたんだろうね。執事達に後をつけられて気が付かないだなんて。

 

 まあ今さらの話だけど。

 

 

「さ! 久しぶりのグリードアイランドだ。せっかくだから私も楽しむよ。行こ、キルア」

 

「おう」

 

 ゴン達はたぶんマサドラだよね、なんて言いながら走り始める。この道を走るのは2年近く前かな。

 なんだかすごく懐かしい気がする。

 

 

 

 

 

 

「ゴン!」

 

「キルアおかえ……あ、エリカ? エリカも来たんだ!」

 

 久しぶりの再会を喜び、それから師匠役のビスケに挨拶する。

 ビスケは私よりもちょっと小さかった。ポニーテールがキュートだ。

 

「初めまして。ゴンとキルアの念の師匠の方ですね。私はエリカと言います。ハンターです」

 

「ビスケット=クルーガー。ビスケでいいわさ。あんたはゲーム機の持ち主って話の女の子でいいのかしら?」

 

「はい。できれば私も参加させてもらいたいんですがいいですか?」

 

「まあいいわさ。あんた、かなりできるみたいだし。この子らの修行の手伝いになりそうだわさ」

 

 全身を厳しくチェックされる。“纏”の習熟具合や姿勢を見て及第点を取れたのか、仲間に入れてもらえた。よかった。

 堅苦しいのは嫌いだから敬語はいらないって言われて私もタメで話させてもらうことに。

 

 っていうか。このメンツって10代前半の男子女子の4人組。男女比半々。小学生のダブルデートか!

 女子1人が57歳、もう一人が18歳プラス11歳ってとこが難だけど。

 

 

 

 

「へえ、じゃあハメ組は全滅?」

 

「うん、たぶん」

 

 ビスケとゴンがキルアがいなかった間の事件を教えてくれた。

 原作どおりボマーがハメ組を殺したんだ。アベンガネだけは生きているはずだけど、ゴン達はそれは知らないか。

 

 ……私の『大天使の息吹』を奪おうとした奴らも死んだのかな。

 逃げ切れたし大天使は確保できたから実質被害がなかったぶんそんなに恨んでいないんだけど。ざまあ、とは思わないかな。

 

 ボマーがゲンスルーだという事もアベンガネに教えてもらったらしい。

 状況としては原作どおりゲンスルー達とツェズゲラチームが一歩リード、それを他のプレイヤーが追っている状態だ。

 

「でもエリカが来てくれて幸運だったわさ。あんた、指定カードの情報ちゃんと持ってるんでしょうね?」

 

「うん。全部ではないけどけっこう知ってる。ここは私の生まれ故郷だもん」

 

 ここで生まれたこと。お母さんもお父さんも死んで、一人で生きてきたことを話す。

 

 メリーさん達のことは絶対言えないからそこを濁して話すと、ビスケの頭の中には6歳でたった一人途方に暮れる不幸な少女エリカたんの姿が映し出されているみたいだ。

 

 がしっと手を握り、「苦労したんだねぇ」って慰められた。

 ゴン達にもここで生まれたことは初めて話した内容だ。

 二人とも驚いていた。

 

「……って、ここで人が生まれるのって変じゃない? ゲームなのに」

 

 ゴンが疑問を漏らす。

 ……もうばらしていいのかな。あとでレイザーに教えてもらうとこだけど。知ってても話は変わらないよね?

 

「ここはね、ゲームだけど、ゲームじゃないんだよ」

 

「どういうこと?」

 

「ここはGMが念の結界で囲った実在の場所なんだよ。だからここで起きることは全部本当のことなの」

 

「じゃあここにジンがいる!?」

 

 ゴンが立ち上がって叫ぶ。

 

「それはわかんない。ほら、ログインのところの女性とか、港の所長を倒したあとのログアウトの場所とか、違反した時に飛んでくる人とか。あの人達ってみんなGMなんだって。

 他にもGMがいるから。交代で何人かがここにいるんじゃないかな。ゴンのお父さんがここに詰めているかどうかはわかんないよ」

 

「でもゴン、これで一歩近づいたじゃねえか」

 

 キルアがばんばん肩を叩き、ゴンも嬉しそうにうん! と頷いている。

 

「クリアしたらきっとGMが出てくるから。そうすればジンの話も聞けるんじゃない?」

 

「そうだね!」

 

「じゃ! クリア目指して頑張るわよ。ただし! あんたらの修行もちゃんとやるからね」

 

「お、おう」

 

「まかせてよビスケ」

 

 

 そのあと“発”の開発についてゴンがジャジャン拳をお披露目。まだ甘いけどあの原作の片りんは見えた。

 強化系強い。この瞬間最大攻撃力っていうか、インパクトの大きさは羨ましい。

 

 キルアは電気関連ということでいろいろ考えているみたいだ。

 キルアとの修行は楽しみだったりする。はやくキルアの神速(カンムル)が見たい。

 

 

 

 私はというと。

 

「で? あんたの能力は決まってんの?」

 

 ビスケにはこれから3ヶ月しっかり修行を付けてもらうつもりで特質系だということまで話してある。

 

 私の能力は転移だって設定をビスケに話す。

 

「はあ? それって放出系だわさ! あんた何でそんなメモリの無駄遣いをやってんのよ!」

 

「子供の頃に勝手にできちゃったんだもん」

 

 三歳の頃にはお母さんに向かって飛んでいたらしいと、懐かしの能力バレシーンを説明した。

 

 うちの家庭事情の話も交え、特殊すぎる環境で母親以外誰も会ったことがなかったこと。家から一歩も出たことがなかったこと。片親だから寂しくて離れたらすぐ傍に行きたいと泣いたこと。なんてちょっと脚色しながら話すと、人情家のビスケはすぐにほろりと同情してしまった。

 

 いきなり飛んで現れた娘に驚き、お母さんがいろいろと能力を無駄にしないよう制約や誓約を決めるやり方を教えてくれたんだと話す。

 

「まあ子供の頃に念の修行より前に発動しちゃう例はたまに聞く話だわさ。

 あんたの“ジャンプ”は戦いには向かない発だけれど、十分便利ね。()()()と3ヶ所だけって限定したのと持ち上げられるものだけしか動かせないって制約のおかげで、不得意系列の能力を使えてるってわけね。

 上手にあんたの能力を制御させたお母さんのお手柄だね。感謝するだわさ」

 

 本当は9ヶ所なんだけど、ガーデンは内緒だからガーデンに設置している6の数字も内緒。ジャンプポイントは8ヶ所ということにしている。

 “8”っていうと微妙な数字でしょ?

 でも、“固定5と上書き用3”って言えばなんとなく納得できる数字になる。これぞ数字のマジック。

 

 

「ステップはうまく隙をつければ切り札にもなりえるわね。でもバレた相手にはすぐに対応されっちまうんだから、あんたはスピードをつけてあとはフェイントをもっと上達させれば実戦にも使えるだろうね。練習あるのみだわさ」

 

 ステップはネタがわかっていれば対応しやすい。自分が一番不利になる場所へ飛んでくるだろうと予想できてしまうから。

 だから目の前から姿が消えれば自分の死角あたりに向けて攻撃を仕掛ければ私がのこのこそこへステップしてくる可能性が高いってことだ。

 この能力も決して万能ではないんだよね。

 

 

 だから私はもっとフェイントをうまく使う必要がある。

 後ろに移動すると思ったら、前の場所にまた現れるとか、そういう虚実要り交ぜた戦いで敵を翻弄するような戦闘プレイを生み出せばタネの知られたステップでもじゅうぶん戦えるだろう。

 

 

 

 

 

 そしてもう一つ。

 

「レディ・シルヴィア」

 

 具現化されたサクソフォンは見た目はアルトサックスだけど音はずっと多彩だ。さすが想いを形にしたものだ。

 手に馴染む彼女は私の相棒。大切に育てていきたい。

 

 

【我が愛しの歌姫(レディ・シルヴィア)】

具現化系

・オーラを消費し、音波を発することができる楽器を生み出す

・術者の望む多彩な音階を奏でることができる

制約

・“円”を発動している間しか効果を発しない

・術者の“円”の範囲内にしか効果を発しない

誓約

・他者にこの楽器を奪われた場合、24時間経たなければ新しく顕現させることができない

 

 

 私の欲しい能力は衝撃波や殺人音波やノイズキャンセラ。

 あとはいろんな呪曲を演奏できるような多彩な音階。

 

 普通の楽器に神字を入れたくらいでは音波に耐えうる楽器にするのは難しい。専用の楽器を作る必要があるんだ。

 

 

 それに。

 楽器は武器として使うにはもろい。

 戦いの中で武器を破壊させようとするのは基本だよ。特に楽器なんてどこか一か所が壊れるだけで音が鳴らなくなったりするんだもん。

 

 刃が多少かけても剣はまだ武器として使えるけど、音の出ない楽器はただのガラクタだ。

 だから壊れてもまたすぐに生み出せる具現化された楽器が必要なのだ。

 

 二胡みたいに戦闘中に使わないものならいいんだけど、戦闘中使うものは、壊れたらもう戦えないのは意味はない。『リサイクルルーム』があるけど修復には丸一日かかるしね。

 

 しかも二胡だって1点しか買わせてもらえなかった。壊れたら『リサイクルルーム』があるけど奪われたらそこで試合終了だもん。

 そういう1点物の楽器は武器にはできないってことだよ。

 

 

 音の範囲は本当なら広いんだけど、制約として効果を発揮するのは“円”の範囲とした。

 これくらいのデメリットがなくては多彩な音を出す楽器を作れなかったんだからしょうがない。

 

 奪われれば24時間新しく生み出せないという誓約までつけた。

 

 

 いつか私がもっと能力が上がってグリードアイランドの島全体を覆うような“円”ができるほどの技巧を持てるようになればデメリットはメリットに変わるかもしれない。いったいいつの話やら、だ。

 

 これから3ヶ月でもっと最大値を伸ばしたい。ピトーみたいに2キロは難しくても数百まで広げられるならシルヴィアの攻撃範囲も広がる。

 

 “円”に“隠”をかけて隠ぺいさせる修行だって続けている。

 

 

 “円”を発動している間“堅”はできない。

 だからピトーに無防備な状態で立ち向かうことになる。

 これはものすごくデメリット。

 

 でもそれをなんとかするためにこの3ヶ月必死で訓練を積んできた。とにかくステップで避けることだけ考えて、しかもステップしても音がぶれない訓練をずっと続けてきたのだ。

 

 私の“円”の範囲に入ったら衝撃波。

 

 ピトーの速さには私は追いつけない。戦うのは無理だろう。

 だけどさ。最初に一発放って逃げるだけなら私でもできる。

 

 

 

 

 シルヴィアでの攻撃を見せる。

 まだこれは開発途中。

 でも衝撃波を前面一部方向のみに絞って放つことはできるようになった。理想は個人単位まで攻撃相手を絞ること。なおかつ複数人に同時攻撃できること。

 

 プレイヤーを殺すつもりはないから、衝撃で頭が揺れて意識を失う程度に抑えて放つ。

 

 これがね、耳のいいうちの家族がいるガーデンで練習するわけにいかなくて、ほんとに困ったのだ。音楽堂の防音室でやると部屋が壊れちゃうし。

 ルドルノンの物流センター跡地に大岩の囲いをしてその中で練習しました。

 今はせっかくGIの中にいるんだもん。モンスター相手に練習させてもらうつもり。

 

 これができればピトーへの攻撃になる。死に至らなかったとしてもこれでほんの数秒でも竦んでくれればカイトが攻撃できるもの。

 

 

 

 それから呪曲も手に入れることができた。金と音楽ハンターの名をめいっぱい使って、時にはディアーナ師匠に口添えまで貰ってもあと2つしか手に入れられなかった。

 時間がないことが悔やまれる。

 

 私の持つ呪曲は3つだけだ。

 

 まずはマーフォア族の“ほむら”

 専用楽器は二胡。癒しと浄化の効果

 

 “野の春”

 戦意を消失させリラックスした状態へと戻す

 専用楽器はなし。私はフルートを使ったりシルヴィアを使ったりしてる。センリツが漫画で演奏していたやつね。

 

 “さざなみ”

 聞いた相手に恐怖の心を植え付ける

 専用楽器は篠笛。

 

 

 この“さざなみ”がね。大変でした。

 危険な呪曲だから人品卑しからぬ者にしか教えないと最初は断られた。

 ハンターだと名乗り、“ほむら”の選別には通ったと説明しても実績が少なすぎて安心できないと言われ、結局ディアーナ師匠に口添えを貰い、犯罪には決して使わないと念書も書いてやっと修行を許された。

 

 そして曲を教えてもらうための精神修行をさせられた。

 年末から年越しまでの1週間、白装束で日本海の極寒の海に入って禊をしたよ。念抜きで。死ぬかと思いました。

 

 

 でもお陰でいいものを手に入れた。

 これはいい攻撃になる。

 “恐怖の心”というのはパニックになったり攻撃的になるような感じじゃなくて、こう、なんていうのかな、ジャパニーズホラーの怖さって言うんだろうか。

 

 ぞわぞわとした恐怖がひたひたと襲い来るっていうか。

 つま先を濡らす程度だった恐怖の気持ちが、さざなみのように寄せては返すうちに気が付けば首まで水に浸かってしまっているかのような。

 身体が竦んでしまうような恐怖を感じるのだ。

 

 この専用楽器の篠笛も買わせてもらったけど、“さざなみ”を奏でるだけでものすごくオーラを吸い取られる。

 まだまだ要練習なんだけどこれもモンスター相手にがんがん経験を積ませてもらうつもり。

 

 残念ながらピトーには使える気がしない。だって演奏している間ピトーがじっと聴いていてくれるはずないもんね。

 だけどピトー達直属護衛隊には効かなくても一般兵やら兵長、師団長クラスに遠距離攻撃を仕掛けるにはいい曲だと思う。

 

 

 

 他にも情報を掴んだものはあるんだけど数年間その集落で暮らさないとだめなものや、月食の時にしか演奏できないものとかで、今回取得できなかった。

 キメラアントとの戦いが終わればまたチャレンジしたい。

 

 

 神字で書いた“守り札”も皆に渡した。首から提げてもらう。デザインはメリーさんだからダサくはないんだよ。

 

 私が小さな斜め掛けバッグからにょきにょき小物や二胡や篠笛を出す姿を見て、これも能力だとわかったみたい。

 

「あんたはジャンプも含めて、サポート要員として最適な子だわさ」

 

 

 

 




呪曲は私の創作です。センリツが奏でていたのは彼女の能力だと思います。

今日は余裕がないので感想返信お待ちくださいませ。ありがたく読ませていただいております。次の更新はまた3日後です

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