エリカ、転生。 作:gab
1994年 2月 第4週
ハリー達と話した翌日。
私は授業の合間を縫ってシリウスを迎えに『暴れ柳』を通って『叫びの屋敷』へ出向いた。
「シリウス?」
2階の部屋へ入ると、彼は神妙な顔をして私を待っていた。
「昨日の魔法省でのやり取りはちゃんと見れました?」
「ああ、あいつが情けなく捕まえられて全部話すのを聞いた。ありがとう、エリカ。君のおかげだ。君がワームテールを見つけてくれて、わたしのことも見つけてくれた。
君がわたしに未来をくれた。感謝してもしきれない」
「いいえ、シリウス。あなたが無実だと知って私がどれだけ嬉しかったか。
昨日ハリーとも話をしてきました。ハリーにも一刻も早くあなたの無実を知らせたかった。ハリーの名付け親がいることも。
シリウス。ハリーもあなたを待っています。だから早く無罪を勝ち取って、体調も治して、そしてハリーに会いにきてください。もちろん私にも」
「……ああ」
シリウスは両面鏡と巾着を私に返し、脱獄した時に持っていたものだけを持って外にでた。
ホグズミードで待っていたルシウス叔父様と挨拶を交わし、彼らはルシウス叔父様の付き添い姿くらましで帰っていった。
……行った?
本当に?
数分待って何も起きず、ルシウス叔父様から緊急の連絡もないことを確認し、やっと、やっと心の底から安堵のため息をついた。
うわあ、ほっとしたあ!
ほんとはさ、ハリー達ともここで会わせたいなって思ったんだけど、なんかすっごくフラグっぽいじゃん、それ。
原作みたいに誤解が解けて「一緒に暮らそう」「ぜひ!」で次の瞬間ディメンターって流れ。
あれを連想するのがとても怖くて、会わせてあげられなかった。
まだ周りにディメンターがいるし。
実のところ、シリウスがここにいるのが怖くてしかたなかったのだ。いつディメンターが来てシリウスに襲い掛かるかと、気が気じゃなかった。なんか物語の盛り上げ的にシリウスのディメンター襲撃フラグがびんびんしててさ、ほんと、ずっと冷や冷やしてました。
ルシウス叔父様に預けたから、もう安心。ほんと、怖かったや。
翌日、ホグワーツを囲んでいたディメンターに撤退命令が出された。脱獄犯を捕まえられなかったディメンターは怒り狂ったらしい。
ずっと若さと希望と熱情に溢れた学校と言う“美味しい獲物”が多数いる場所にいるにもかかわらずまったく喰うことを許されなかったうえ、脱獄犯を捕まえられないまま即刻撤退命令を受けた彼らは怒りと食欲が限界突破したのだろう。
数体のディメンターが制御を離れて、ちょうど校庭にいた者達へ殺到した。
そこにはハグリッドの『魔法生物学』の授業でグリフィンドールとスリザリンの3年次生が集まっていた。
いきなり寒気と恐怖に襲われて身体が竦む。
今日の教材となっていたユニコーンが細く悲鳴のような鳴き声をあげ、生徒達は怯えてしゃがみ込む。見上げると数体のディメンターが獲物を狙うように舞っている。
ハグリッドは焦って「集まってしゃがめ」と指示して私達の前に立ちはだかる。魔法を大っぴらに使えない彼にはそれ以上の対処はできない。
「みんな! 修行の成果を見せる時だ。僕たちならできるぞ!」
ドラコの緊張を隠そうとする上ずった声に、そうだ、私だけじゃなかったんだと周りを見た。
恐怖に負けじと奮い立つ友人達の姿が見える。私達は左手のバングルから一斉に杖を抜きざま、呪文を唱える。
ハリー達4人も同時に杖を構えた。
『エクスペクト・パトローナム!!』
私のワタリガラスが、ドラコのケナガイタチが、セオのシャムネコが、ヴィンスのトラが、グレッグのヒョウが、ダフネのウサギが、パンジーのヨークシャーテリアが、ミリセントのワシが、ブレーズの馬が、一斉に放たれた。
ハリーの牡鹿とハンナの豆柴、グレンジャーのカワウソ、ウィーズリーのテリアも空を翔ける。
銀白色に輝く獣たちが空を翔け、ディメンターを追いだすように何度も何度も周りを翔け、攻撃を仕掛ける。まだ上手に出せなくて、今にも消えそうな守護霊や途中で消えてしまったものすらあったけど、これだけ数が揃うとそれだけで力がある。
幸福の気配を嫌ってディメンターが身を捩じらせた。
騒ぎに気付いた先生方がこちらに駆け寄りざまに飛ばしてくれた守護霊がダメ押しとなり、ディメンターは逃げていった。
「できたわ。できた、私もできたわエリカ!」
なかなか最後までうまくいかなかったミリセントが、自分の出した勇壮なワシに蕩けるような笑顔を浮かべた。ディメンターを前にして初めて成功させるなんて、ミリセントの本番強さがすごい。
授業は中止となった。駆け付けたルーピン先生が全員にチョコを配り、生徒達の体調を見て、その後守護霊を出した私達を褒めてくださった。
ハリー達グリフィンドール4名とスリザリン9名の計13人は、それぞれ10点の点数を貰った。
お互い視線だけで健闘をたたえ合う。ちょっと互いの存在を認めあった空気が流れた。
ディメンターはその後アズカバンへ帰っていった。
ディメンターを人が制御することは難しいのではないかというアズカバンの問題点が浮き彫りになった事件だった。
1994年 3月
ルシウス叔父様とは数回両面鏡でやり取りした。
陪審員の過半数をこちら側のもので揃えた、とか、シリウスはハリーに会いたい一心で頑張っている、とか、ダンブルドアに対する不信感は植え付けておいた、とか。鏡で彼の報告を聞くたび、さすが叔父様と感心してしまう。
最初ルシウス・マルフォイが後見となったことにシリウスは不信感を隠せなかった。
叔父様が根気よく宥め、妻のシシーが従姉弟のシリウスをどれだけ心配しているか、姪の私がレストレンジであることでどれだけ苦労しているか、と同情を煽り、自由になればハリーと暮らせると意識を向けさせ、煽て、励まし、なんとかシリウスの信頼を得ることができたらしい。
シリウスの裁判は、ルシウス叔父様が方々へ送り届けた鼻薬のおかげでスムーズに開廷が決まり、真実薬と開心術によるシリウスとピーター・ペティグリューの証言で、あっという間に無罪を勝ち取った。
シリウス・ブラックは誤認逮捕を魔法省から正式に謝罪されて釈放。ピーター・ペティグリューはアズカバンでの終身刑となった。
魔法省はこの冤罪の責任をそれぞれが押し付け合い、無様をさらした。
朝食時、大広間では、新聞を取っている生徒達からどよめきの声が広がった。
私も新聞に目を向けた。日刊予言者新聞の一面にはセンセーショナルな見出しが踊っていた。
『シリウス・ブラックは冤罪だった! ブラック家悲劇の王子、12年ぶりに自由の身へ』
私の手の中には、こちらに向かって気障なポーズをとる男の写真が載っている。
右手を左胸のあたりにあてて軽く目をつむり、次にカメラ目線でウインクを飛ばすイケメン。
幽鬼のようにしか見えなかった土気色の肌ややせ衰えた身体も、冤罪の事実を知って、なおかつ、髪と身なりを整えた今の彼の姿を見れば、今にも消え入りそうな繊細で儚げな悲劇の王子にしか見えない。
極悪人の脱獄犯から一転、悲劇の王子はあっという間に女性陣の同情と人気をかっさらっていった。
よかった。これでシリウスは、自由だ。
安堵のため息をつき、グリフィンドールの席を見る。ちょうどグレンジャーがハリーに新聞を見せているところだった。驚き、頬を喜びに輝かせたハリーがグレンジャーに微笑み、そして熱心に新聞の記事に目を走らせはじめた姿を見て、視線を戻した。
「で? これはエリカがやったのかい?」
ドラコが確信をもって問いかけてくる。むしろ、周囲に聞かせるためにここで話し出したのだろう。周りの視線を受けて私は説明することにした。
「そうなの。ひょんなことからシリウス叔父様の無実を知ってね。ルシウス叔父様には全面的にお世話になっちゃったわ。でもおかげでブラック家の最後の生き残りが無罪放免になれたの」
「なるほど。純血貴族家の勢力図が変わるな」
「そうね。まさしく『王の帰還』ね」
もう耳の早い貴族家ならブラック家と繋がろうと考え、あちこちで梟が飛び交っていることだろう。魔法界の王の復活なのだから。
そして逆境時に手を差し伸べたマルフォイ家とレストレンジ家の立ち位置は決して揺るがない。シリウス・ブラックの一番の理解者は私達。このアドバンテージはとても大きい。
周囲のスリザリン生もきっと家族に報告のフクロウを送るだろう。ブラックとマルフォイ、そしてエリカ・レストレンジの強い結びつきについて。
シリウス・ブラックがブラック家当主として立つかどうか、今のところ何も決まっていない。でも、私とルシウス・マルフォイがきっと彼を王に盛り立てる。
ダンブルドアでもヴォルデモートでもない。第三勢力の誕生だ。
夕方寮に戻ると、ドラコが私をトランクに誘う。私はドラコ、ヴィンス、グレッグと共にトランクに入った。
「それで? 君はいったい何をたくらんでいるんだ? ホグワーツ特急で僕たちに話していたことだろう?」
部屋に入ったとたん、ドラコが顎をしゃくる。ヴィンス達は会話に参加するつもりはないのか、部屋の端に立ち、静かに聞く態勢でいた。
ドラコは12年前の事件の詳細をルシウス叔父様から一緒に聞いている。冤罪の話も新聞に書かれていた。
私が話せることは、ネズミ姿のピーター・ペティグリューを確保して、魔法省に顔が利くルシウス叔父様を頼った、というところくらいしかない。
ダンブルドアがシリウス・ブラックを手駒にしたら私達はとてもやりにくくなる。だから、私がシリウスを説得してこちら側へ引き込んだのだと。
「エリカは何故そのネズミが『動物もどき』だと気付いたんだ?」
「それはね。内緒」
「エリカ」
『忍びの地図』はできるだけ内緒なのだ。だって貸してって言われたら困るもん。私の行動を見られたくないから。それに分霊箱の事もまだ話せるわけがない。
「意地悪言ってるわけじゃないわよ。ここからはとても危険な話になってくるの。ドラコがちゃんと私の……ううん。ハリーのことも認められるようになるまでは話せないし、それ以上に“閉心術”をクリアしなくては話せない。危険だから」
「そんな危険なことに父上を巻き込んだって言うのか?」
「ドラコ。怒らないで。ねえ、ドラコ。私のディー。
あなたは、お父様が死喰い人のままで、ほんとうにいいと思っているの?」
「っ。ち、父上は死喰い人なんかじゃないっ」
お互い知っていることなのに、時々ドラコはこんな風に『なかったこと』にしようとする。父親の罪が恐ろしいのだろう。
「ディー、ディー、落ち着いて。
あのね。ルシウス叔父様はあなたを愛しているわ。とてもとても大切に思っている。シシー叔母様もね。
でもうちの両親は私にまったく興味がなかった。赤ん坊の私を育てたのはロニーよ。彼らはただ私が産まれて、その後生きていることを容認しただけ。まあ殺されなかったこと、養育費を出し渋らなかったことを感謝すべきかもしれないけど。でも愛されなかった事実は変わらない。だから、あの両親の娘として生まれたことをすごく嫌だと思っている。
なのに、あの人達のせいで私は魔法界の嫌われ者よ。陰口を叩かれ、何かがあれば疑われ、就職だって婚姻だって絶望的。金銭的に恵まれていることはありがたいけどあの両親は私にはマイナスでしかないわ。
だから、私は両親を憎んでいる。例のあの人や死喰い人を憎んでいる。
でもね、ディー。元死喰い人でも、ルシウス叔父様は私に優しかった。姪っ子として愛してくれた。だから私は叔父様が大好きよ。私は叔父様に不幸になってもらいたくないの。
それに、ドラコも、ヴィンスも、グレッグも、セオも。みんな私の大好きな友人なの。
もし例のあの人が復活すれば。
ドラコはどうなると思う? ヴィンスとグレッグ、セオは? みんな死喰い人として闇陣営に引き込まれるに決まってるわ」
容易く想像できるその未来に、ドラコ達は身震いした。
私はドラコの手を握りしめた。
「ディー。私はね、例のあの人の復活を阻止したい。叔父様もその想いに賛同してくださったのよ。だから、叔父様は死喰い人から手をひくことを決断なさった。ドラコやシシー叔母様の安全のために。
そして、“例のあの人”に対抗するための力をつけようとなさっている。シリウス・ブラックは私達が今後生き残るために、ぜひとも味方につけたい人なの」
「ポッターは?」
「ハリーはね、シリウス叔父様が名付け親なの。叔父様はブラック家の当主となられて、いずれはハリーを引き取られる。ポッター家を途絶えさせるわけにはいかないから正式にブラックになるとは思わないけど実質私達の従兄妹になるわね。だからドラコとも仲良くなってもらいたい。
それにハリーは、“例のあの人”との因縁がある。彼も必要不可欠な人なの」
ドラコは今回の話について一応の納得は済ませたのか、やっと表情を少し緩ませた。
「ドラコ。無理しなくていいから。ハリーと少しでも話してみて。1年の時のハリーの私への態度に怒ってくれたんだよね。もういいの。彼は謝罪してくれた。最初にあった時、友達になれると思ったでしょう? 彼と仲直りしてほしいの」
「グリフィンドールの奴と、分かり合える気がしない」
「ハリーは大丈夫よ。けっこう話せる子よ」
翌週、スリザリン寮のクィディッチ最終試合が行われた。
スリザリン対ハッフルパフの試合では、スリザリンチームの猛進撃でハッフルパフの追随を許さず、スリザリンはまた勝ちを掴んだ。
ハッフルパフのシーカー、セドリック・ディゴリーは優秀な選手だけど、他の選手があまり育っていない。そのうえ、スリザリンの選手は全員がニンバス2001に乗っていて、しかもみなラフプレイも辞さない戦い方。優等生のハッフルパフではできないギリギリのラインを攻めていた。
次に行われる今季最終戦で、グリフィンドールが280点以上の点数差で勝たなければ優勝はまたスリザリンのものとなる。
シリウスは無罪を勝ち取り、大手を振って自由の身となった。彼は一刻も早くハリーに会いたいと希望しているらしい。だけど冤罪が証明されたことや、仇を取れたことで気が抜けたのか、衰弱していた身体が耐え切れず寝込んでしまった。長年過酷な状況下で暮らしていたため体力は地に落ちている。
しばらくはマルフォイ家で療養することになるらしい。
私はこのイースター休暇にマルフォイ家へ行って話をすると梟を送った。
毎週一度の『守護霊の呪文』の練習会は、全員がクリアしたことで終了となった。だけど、みんなで集まって勉強するっていう習慣はそれからもずっと続き、談話室で課題を一緒にしたり、わからない所を質問しあったりしている。
『守護霊の呪文』は技術があがれば伝言を飛ばすことができるようになるのよ、と話すと、彼らはこれからも続けて技術を磨いていくと言っていた。
ブレーズが居住まいを正し、私達の顔を見回すと真剣な面持ちでそっと呟いた。
「君たちが、何年後も、大人になっても、ずっと守護霊を出せる未来を、僕は祈っている」
死喰い人の子供ではないダフネ、ミリセント、パンジーも頷く。
私は心から深く頷いた。ドラコ達も神妙な顔で頷く。
うん。ほんとだね。この中からひとりも死喰い人を出したくない。
私も、心から、祈っているよ。
ドラコの“閉心術”の訓練のため、『必要の部屋』へ彼を案内することになった。ヴィンスとグレッグも一緒だ。
「こんなところに訓練ができる場所があるのかい?」
壁の片方は一面にタペストリー。もう片方の壁は何もない空間。ドラコが不思議そうに周りを見回す。どうみても壁しかない。
「『必要の部屋』のことは当分誰にも内緒にしてちょうだい。
ここでどんな部屋が必要なのか祈りながら行ったり来たりするの。しっかり考えなきゃいけないのよ。こんな感じ。『閉心術の練習ができる部屋が必要です。閉心術の練習ができる部屋が必要です。閉心術の練習ができる部屋が必要です。閉心術の……』」
一心に祈りながら歩くこと数回。いきなり出現した扉に、ドラコ達が驚きの声をあげた。
「すごい! 扉が!」
3人を促して部屋に入る。中は私がメリーさん達と一緒に閉心術を練習した時と同じ部屋だった。
鏡に向かって練習し、頭と身体を休めている間に他の者が練習する、という感じでやってちょうだい、と言うと、ドラコは珍し気に見回し、テーブルの上の本を手に取って読み始めた。
ヴィンスは部屋の内部を見て歩き、グレッグはそのまま鏡の前に立ち、ほんの数秒で呻くとソファのクッションに倒れ込んだ。ドラコとヴィンスが驚いてグレッグに駆けよった。
「おい、大丈夫か? グレッグ」
「大丈夫よドラコ、ヴィンス。グレッグは気持ち悪くて倒れ込んだの。心を見られるってのはそれくらいおぞましいことなのよ。ふたりも試してみて」
「……わかった」
呻きながら会話を聞いていたグレッグがずりずりと移動し、かわりにヴィンスが鏡の前に立った。
やがて彼も呻いてソファに崩れ落ちる。ドラコは二人の有様を見て鏡の前に立つかどうか躊躇していた。ヴィンスがごろりと転がって場所を譲る。恐々と鏡の前に立ったドラコも数秒で呻いて倒れ込んだ。
「お疲れ様。できるだけ何度もここにきて閉心術ができるようになってね。閉心術は絶対にできなくちゃいけないの。辛い修行だけどクリアできると信じてるわよ」
もうすでに辛そうな表情の3人に、鏡を指して練習を促す。
「『実録! 死喰い人の秘密に迫る』って本に書いていたけど、“例のあの人”は開心術の権威よ。世界一の開心術士だと言われていたんだって。開心術の巧者はね、人の心に押し入って、別の記憶を流し込んでしまうなんてこともできるの。
ハリー・ポッターに敗れてしまう前は、捕まえた人に拷問される幻影を流し込み続けて発狂させるなんてお遊びもやってたらしいわ。見られたら最後よ。絶対に心の中に入られてはだめ」
聞かされた情報のえげつなさに青い顔をして私を凝視する3人に、鏡の中の内容はお互い見ないようにプライバシーを守りながらがんばってね、と手を振り、私は『必要の部屋』をあとにした。
いつも感想ありがとうございます。誤字報告もありがとうございます。
ご指摘が多いので、タグにアンチ・ヘイトを追加いたしました。