この素晴らしい世界にゴロゴロを!   作:糖分四天王

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 今回はかなり短いお話になりました。


 毎回ちょこっと隠れてるパロディネタはどこかな?




エピローグ

 

 

 カズマside

 

 

 ベルディアを討伐した翌日、俺とハルキは討伐報酬を貰いにギルドへと向かっていた。

 

 

「あ、ようやく来たのですねカズマとハルキ。もう皆来てますよ」

 

 遅れてやって来た俺達にめぐみん達が近づく。ちなみにアクアはもう出来上がっていた。

 

「カズマ遅かったじゃないの~、さぁ早く報酬貰いに行きましょ!」

 

「ウッ!酒臭…!おいおい押すなって!」

 

「んじゃ、俺も……」

 

「待って下さい!ハルキには少し聞きたい事があるのです!貴方の雷魔法の事、詳しく聞こうじゃないか!」

 

「ああ、私も気になっていた。あんな反則じみたスキルの数々。何処でその魔法を教わったのだ!?」

 

「ちょちょ!二人とも近ぇよ!おいカズマ!何とかしてくれよ!」

 

 ハルキはめぐみんとダクネスに捕まって動けなくなっていた。助けてやろうにもアクアがぐいぐい押すので俺も動けなかった。そしてそのまま俺は受付に着く。

 

「カズマさん。貴方の活躍により魔王軍幹部ベルディアを討伐することが出来ました。貴方のとっさの機転と知恵がなければこの街は滅びていたかもしれません。本当にありがとうございます」

 

 いや~そこまで誉められると恥ずかしいな。

 

「サトウカズマさんのパーティには特別報酬金として3億エリスが送られます」

 

「「マジで!!?」」

 

「おいおい!スゲーなカズマー!」

「カズマさーん!奢ってー!」

 

 他の冒険者達の奢れコールが響く中、俺はこの金でのんびり暮らそうかなぁと考えていると、受付のお姉さんが申し訳なさそうにしているのに気づく。

 

 

「……実はカズマさんのパーティメンバーのアクアさんが放った水魔法が街の中まで響きまして、街の外壁や家などが壊れてしまいまして……流石に街を守ったパーティに全額支払ってもらうなんてことは出来ませんから、一部だけでも払って頂きたくて……」

 

 そう言ってお姉さんは俺に小切手を渡してきた。書いてあった金額は──

 

「べ、弁償金額3億4千万エリスゥゥゥーー!!?」

 

 ってことは報酬が3億だから4千万エリス借金ってことか!?

 

 

 ガクガク震える俺からそーっと逃げようとするアクア。逃がさねぇぞ!!

 

「お前ェェェ!!!何してくれてんだァァーーー!!!」

 

「いひゃい!!いひゃい!!カズマさんやふぇてー!」

 

「おーおー賑やかだな。どうした?」

 

 アクアの頬を全力で引っ張ってるとめぐみんとダクネスから逃げてきたハルキがやって来た。

 

「あ!カシワダハルキさんにも特別報酬金が出ています。 ハルキさんには1億エリスです!」

 

「「1億!!?」」

 

 ハルキ一人でそんなに貰えるのか!は!そうだ…!優しいハルキなら借金肩代わりしてくれるかも…!

 

 

「ハルキ頼む!4千万エリスの借金肩代わりしてくれないか!?このままじゃ借金地獄だ!」

 

 

 

 ニコッ

 

 

 笑顔…!まさかハルキ、本気で肩代わりしてくれ──

 

「やだよ、自分たちの借金は自分たちで何とかしろよい」

 

「ハルキ様ーーー!!!!」

 

 見捨てられた!!……ベルディアを討伐したのに借金4千万エリスなんて……嘘だろ?嘘だと言ってくれ…!

 

 

「今日は飲めや歌えの大騒ぎじゃー!!俺が奢ってやるぜーー!!杯を乾すと書いてカンパーーイ!!!」

 

 

「「「「イエーーーーイ!!!」」」」

 

 

 俺達をよそに酒盛りを始めたハルキは、後で殴ろう。 ……クエストやろう。金を稼いで早く魔王を倒そう!!このろくでもない世界から脱出するために!!

 

 

 

 





 次回は第2章のプロローグなのでまた短くなります。


 では第2章、中二病でも神がしたい!でお会いしましょう。


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