えー、長らくお待たせしました。
平成最後の大仕事が山盛りよ!
また執筆頑張ります!
ハルキside
「な!頼むよオッチャン!」
「いや、そうは言うがお前なぁ…」
ベルディアとの戦いから三日たったある日、俺は朝から武器屋に来ていた。そして店主のオッチャンに頭を下げていた。
「どうしてもそれがいいんだ!作れるだろ?頼む!」
「作れるは作れるけどよぉ、なんだってこれがいいんだ?」
そして店主は俺が持ってきた
「黄金で棍棒作ってくれ、なんて頼みをする奴なんか普通いないぞ?」
そう、俺はこの三日間色んな店を渡り、やっとの思いで黄金を手に入れたのだ。8000万エリスも散財したがようやく黄金の塊を買えたので加工を頼みに武器屋に来たのだ。
「せっかく1億エリスも貰えたのにこんな事に使うとはな……どうして黄金の武器なんか欲しがるんだ?そんなもん、成金冒険者だって使わないぞ?」
「いやぁ……黄金じゃないと俺の魔法を最大限引き出せないっつーか……そんな感じ」
「?まぁ言われた通り作ってやるが、後悔しても責任取らねぇぞ?」
「そっか!サンキューオッチャン!しばらくしたらまた来るよ!」
ハルキ「このすば!」
武器屋を後にした俺はクエストを受けにギルドへと向かっていた。ギルドが見えてくると、入り口に防寒対策のしたカズマ達がいた。
「お?ハルキか、おはよう」
「おはようカズマ、しっかしどうしたんだ?マタギみたいな格好して」
「これから皆で雪精の討伐クエストに行くのよ!私は雪精を捕まえて飼うの!」
カズマの隣にいたアクアが虫取り網を掲げて言った。雪精か、冬の時期には高難易度のクエストばかりだが雪精の討伐クエストは比較的簡単そうなクエストだ。
「ところで、ハルキはその格好で寒くないのですか?その装備では防寒対策が出来ていないでしょう?」
「ああ、俺は電熱で体を温めてるから冬でも大丈夫なんだ。夏には弱いけど」
「相変わらず凄いなゴロゴロの能力……」
カズマ達と雑談していると、しびれを切らしたアクアが騒ぎ始めた。
「カズマ!早く行きましょ!雪精討伐!ねぇ早く!!」
「うるさいな分かったよ!じゃあハルキ、また夜にでも」
「おう、気を付けてな」
こうしてカズマ達は出発した。さて、俺も適当にクエスト受けようかな。金があっても仕事はしないと落ち着かない……
「社畜根性が染み付いてるな俺……」
カズマ「さむーーーい!!」
【討伐クエスト】
【白狼の群れを討伐せよ!】
「「「アオォォォォーーーン!!!」」」
「うるっせぇな……」
俺が受けたクエストは白狼の群れの討伐クエストだ。冬に現れる数十匹の狼が荒れているらしい。正直、白狼一匹一匹は初心者殺しよりもかなり弱いが、数の暴力と言わんばかりの数だ。並の駆けだし冒険者には難しいだろう。
「まぁ、俺には関係ねーか…!」
「グルルルル……」
二、三匹が殺意むき出しで近づいてくる。俺は棍棒を構えもせず棒立ちで突っ立っていた。
「グルォォォ!!」
「ヤハハ、
ピッシャャン!! ゴロゴロゴロ…!
飛びかかってきた狼達に
「まとめて終わらす!
ドガァァァン!!ゴロゴロゴロ…!
白狼の群れに向かって強めの
「こんなもんか、さーて帰るか……ん?」
ワー!ドドドドド!
ふと耳を澄ますと遠くから何か声と走る音が聞こえてきた。気になって声のした方角に進んでみると──
「だから言ったんだよ!クエストなんざ受ける意味ねーって!!」
「お前だって途中から乗り気になってただろ!!」
「ダスト!キース!そんなこと言ってないで早く走れ!」
「なんでコボルト討伐したのに白狼の群れに追われるのよー!!」
冒険者パーティが白狼に追われていた。なんだ、まだいたのか白狼は。しゃーなしだ、討伐しておかないと。雷速移動!!
バチッ!!
「「!?誰だ!?」」
「おい、危ないから伏せてろよ」
「待って!後ろ後ろ!」
「ガルルル!!」
逃げてる冒険者達と白狼達の間に入り冒険者達と話していると、白狼がそのままの勢いで俺に噛みついてくるも俺には無意味だ、
ビリリッ!!
「悪いが俺は雷だ……相手が悪い。
ドガァァァン!!ゴロゴロゴロ…!
雷で一気に薙ぎ払い群れを倒していく。これで群れはいなくなったろ。さて……
「大丈夫か?」
「う、うん。ありがとう……」
「凄まじい雷魔法だったな、もしかして…噂の雷使いか?」
「雷使い?お前がそうだってのか?」
「お、おいダスト…!」
するとダストと呼ばれたくすんだ金髪が近づいてきた。
「俺はアクセルの冒険者を取り仕切る腕利き冒険者のダストだ!雷使いだか何だか知らねぇが俺の事はダストさんとでも呼べ!そして助けてくれてありがとうな!」
「「「………」」」
「ヤハハハハ!!面白いなお前!」
ダストさん「このすば!!」
「ふーん、暇つぶしにコボルトの討伐クエストねぇ…」
その後、ダスト達と意気投合した俺はダスト達の話を聞いていた。さっき面白い自己紹介したダスト。アーチャーのキース、クルセイダーでパーティリーダーのテイラー、紅一点でウィザードのリーンの四人パーティらしい。
「そうなんだよ、キースの奴が気まぐれに言うからこんな目に……」
「お前だって途中から乗ってたじゃねーか!」
「まぁ、要はキースが暇つぶしに簡単なクエストでもどうだ?って言ってきてな。俺達も賛成したんだ。」
「この前のデュラハン討伐に参加した冒険者パーティはいくらかお金が入ってきたから、この冬にわざわざクエスト受ける意味もないんだけどね。」
なるほど、他の冒険者達が昼から飲んだくれてた理由が分かった。カズマ達みたいに借金があるパーティくらいしかクエストを受けないのか。あれ?じゃあ何もないのに働いてる俺は?
「そういえばハルキはあの白狼の討伐クエストを受けたんだろ?やっぱり強いな、流石たった一人で魔王軍幹部相手にしただけはあるな。」
「ねぇ?ハルキの冒険者カード見せてよ。今までどんなモンスターを倒したのか気になるし」
そうリーンが言ってきたので、俺は冒険者カードを見せる。カードを見た四人は次第に青ざめていった。
「え…えぇ!?白狼30匹に初心者殺し、一撃熊まで!しかも職業【魔法戦士】!?中級職業じゃない!?」
「見ろ!スキルなんか聞いたことすらないものばかりだ。どうなってンだよ!?」
ダスト達が騒ぎ始めたが、最近は慣れてきた。めぐみん達が隙あらば聞き出そうとしてくるからな。
「凄いなハルキは……言っちゃわりぃがバケモンだな」
ハッキリと言い過ぎじゃね?言っとくけどまだ駆けだしだぞ?
「さて!そろそろ戻ろうか。寒くなってきたしな」
テイラーの言葉で立ち上がるダスト達。俺も一緒に戻ろうかな。
「おいハルキ!雷速移動で運んでくれよ!」
「アッシー扱いすんじゃねぇ。てかそんなことしたら黒こげになんぞ」
ハルキ「ゴロゴロゴロゴロ…」
~夜 ギルドの酒場~
「何だ、駄目だったのか」
「ああ、クエストはリタイアしたよ」
その日の夜、クエストから戻ったカズマと一緒に飲んでいた。ちなみにアクア達はレンタルした防寒着を返しに行っている。
「しっかし冬将軍て……お天気ニュースでしか聞いたことねぇぞ」
「アホな転生者のせいらしいぞ。俺なんかそいつに首チョンパされたし!」
カズマ達は雪精討伐クエストの途中で冬将軍という激強モンスターと遭遇した。雪精を倒され怒った冬将軍にカズマは首を切られたらしい。
「まぁ、アクアのおかげで生き返ったんだけどさ。まさか二度死ぬとはな」
「ああ、蘇生魔法って奴か。間一髪だったな」
「でも、死んだ時にエリス様って女神に会ってな。スッゲェ良い人だったよ!いや、女神か」
女神エリス
たしかアクアの後輩の女神とか言ってたっけ?エリス教ってのがこの世界のほとんどが信仰してる宗教らしい。俺?俺は神には祈らねぇ。強いて言うならエネル教だ。
「可愛かったなぁエリス様……また会えないかな?」
「まぁ、命があって良かったじゃないか。次の転生先が良い世界とは限らないぞ?もしかしたら、次はリザードマンに転生して、バカ強いスライムに仕える人生かも知れないだろ?」
「何で次の転生先がそんな具体的なんだよ」
もしくはちっこい赤いドラゴンとかかもな。
「カズマ。装備の返却終わりましたよ」
「すいませーん!シュワシュワと唐揚げ大盛り!」
「む?ハルキもいたのか。こんばんは」
するとアクア達がやって来た。てかアクア注文早くね?
「………」
「ん?どしたカズマ?」
ふとカズマが三人を見つめだした。心なしか哀れみの目をしてるように見える。
「フッ……」
「「「!!」」」
三人を鼻で笑って三人がギャアギャアと騒ぎだす。きっと昼間会った女神エリスとやらとこいつらを比べたんだろうな。カズマが惚れ込んだ女神エリス様ねぇ……一度見てみたいもんだ。
さーて……
新年度も頑張って執筆しよう!
なるべく早く書きますね…