この素晴らしい世界にゴロゴロを!   作:糖分四天王

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明けましておめでとうございます!

仕事が始まったので執筆ペースが落ちていますが、
今年もこの素晴らしい世界にゴロゴロを!をよろしくお願いいたします。







この雷人間と盗賊で探検を!

 

 

 カズマside

 

 

「認めねぇ…ただのキャベツ炒めが何でこんなに美味いんだ…。」

 

キャベツのクエストを終え、俺達は収穫したキャベツを食べていた。

 

「しかし凄いわねダクネス!さすがクルセイダーね!」

 

「いや、私などただの固い女だ。私は不器用で攻撃も当たらない、壁になるくらいしか取り柄がない。」

 

その上、ドMだから自分でキャベツの群れに突っ込んでいったけどな…。

 

「私よりめぐみんの魔法の方が凄かったな。あの爆裂魔法の一撃は凄まじい威力だった。ああ…今思い出しても…クゥっ!」

 

何でちょっと興奮してんの?

 

 

「ふふ、我が爆裂魔法は何者も抗う事など叶わず…でも、カズマの活躍も目覚ましかったです。私を素早く回収していきましたし、そのあとキャベツをスティールしていきましたし。」

 

「そうね。クリスに教えてもらった盗賊スキルを使って気配を消してどんどんキャベツを収穫していたわね。 カズマ……アクアの名において、あなたに【華麗なるキャベツ泥棒】の称号を授けてあげるわ。」

 

「やかましいわ!そんな称号で呼んだらはったおすぞ!」

 

ああもう!新しく入ったダクネスはクルセイダーなのに壁役にしかならないし! もう嫌だこんなパーティ!

 

 

「でも、キャベツ狩りで一番目立ったのはやはりハルキですね。」

 

「?誰だ?そのハルキというのは?」

 

そう、ハルキだ。新しく装備した銀色の棍棒とゴロゴロのスキルでどんどんキャベツを狩っていった。途中強すぎてキャベツが炭になっていたけど、多分誰よりもキャベツを倒していたな。 あれ?そういえばハルキは?

 

 

「お~い!カズマ~! なーにしてんの~?」

 

横からハルキがえらい上機嫌でやって来た。あれ?ハルキの右手に持ってるのアクアがよく飲んでるシュワシュワじゃね? てことはハルキは酔ってるのか?

 

 

「モヒカンのオッサンがな~、いよっ!雷使いの兄ちゃん!とか言ってこのシュワシュワをくれたんだよ! 酒って初めて飲んだけど旨いな!」

 

完全に出来上がってるな…まぁ、この世界は未成年でも飲めるしな。 あ、そういやダクネスは初対面か。

 

 

「君がハルキか? 私はダクネス。クルセイダーを生業としている。 新しくカズマのパーティに入れて貰ったのだ。」

 

「おー!俺はカシワダハルキだ! 良かったなカズマ! いい人そうで!しかも美人じゃんか!ヤハハハハ!!」

 

おいハルキ!お前エネルと同じ笑い方になってるぞ!?それにお前も知ってるだろ!?コイツのドMっぷりを!ああ、今のハルキは酔ってるんだった…。

 

「そういえば他の冒険者も言ってたな。なんでもハルキは凄腕の雷使いだとか、皆が噂してたぜ。」

 

「それはそうですよ。ハルキの雷魔法に比べればカズマはキャベツか下着をスティールするくらいですから。」

 

「めぐみんはさっき俺の活躍を誉めてたよな!?なんで今になって貶すんだよ!こうなりゃ、もう一回ひんむいてやる!スティール!!」

 

めぐみんに向かってスティールを使うも、俺の手にあったのはダクネスの下着だった。

 

「あ、あれ!?なんでダクネスのなんだ!?」

 

「カズマ…最低ね…。」

 

「カズマじゃなくてクズマですね。」

 

「さ、さすがカズマ…!」

 

「ち、違…!」

 

「おいおいカズマ…。」

 

するとハルキがいきなり真剣な顔になった。 まさかハルキはこういうのは許さない真面目タイプか!?

 

「明日冒険者に転職するから、俺にそれ教えてくれ。」

 

「お前は真剣な顔で何言ってんだ。」

 

あれ?もしかしてハルキはクズ(こっち側)なのか?

 

「よっしゃ!モヒカンのオッサンともう一度飲み比べしてくるな! じゃあなカズマ!」

 

そう言ってハルキは他のテーブルに行った。 べろんべろんの状態で…ハルキのテーブルには屈強な冒険者達がジョッキを片手にイッキ飲みしている。 ハルキ…酒初めてなんだろ?もうちょっと飲むの押さえろよ…。

 

 

「だっしゃぁーーーっ!!!ナンボのもんじゃい!!」

 

 

ああ、酒を飲むとハルキもまともじゃなくなるのか…俺、魔王討伐とか無理な気がしてきた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カズマ「このすば…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハルキside

 

 

おはようございます。ハルキです。 キャベツ狩りから2日が経ちました。え?何で1日空いてるのかって? 二日酔で1日宿にいました…。初酒を飲み過ぎて気持ち悪かった…。2日目でようやく治ったので現在ギルドで朝食食ってます。

 

 

「ねぇ、ひょっとしてキミがカシワダハルキ?」

 

「んあ?」

 

顔をあげるとボーイッシュな銀髪の少女がいた。

 

 

「俺がカシワダハルキだけど…お前は?」

 

「あたしはクリス。見ての通り【盗賊】だよ。ちょっとキミと話がしたくてね。」

 

そう言ってクリスは俺の前の椅子に座る。 話したい?はて?初対面なんだが…。

 

「最近アクセルで噂になってる凄腕の雷使い。そこそこ有名人なんだよキミ。 初心者殺しを一人で討伐とか、大量のキャベツの収穫とかね。」

 

ふーん。自分じゃあんま自覚無かったけどな。一昨日もみんな雷使いの兄ちゃんとか呼んでたけど。

 

「それで本題なんだけど、ちょっと付き合ってくれないかな?」

 

「はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 クリス「このすば!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 【探索クエスト!】

【街外れの洞窟を調査せよ!!】

 

 

 

 

「ごめんね。急にクエストに付き合わせちゃって。」

 

「別にいいさ。暇してたし、試したいスキルもあるし。」

 

酒場でクリスが話した頼みとは一緒にクエストを受けてくれとの事だ。探索自体はクリスにとっては朝飯前らしいが道中に危険なモンスターの巣が近くにあるらしい。そこでクリスは俺にボディーガードを依頼してきた。 まぁ、クリスの依頼も山分けらしいから俺にとっても悪くない話だ。それにキャベツ狩りでレベルが上がって覚えた新スキルを使えるいい機会だ。

 

「ところで、危険なモンスターって一体何なんだ?手練のクリスでも難しいのか?」

 

「一撃熊っていうモンスターだよ。こいつが中々に厄介者でね。ある意味このクエストの一番の難関なんだ。」

 

一撃熊。たしかギルドの掲示板にも討伐クエストとして貼られていた。 金額からして初心者殺しより強いらしい。

 

「ま、とりあえず俺はクリスの探索の邪魔にならないように敵をボコシメにすればいいんだろ?」

 

 

「ボ、ボコシメ? まぁ、頼もしいよ。よろしくねハルキ。」

 

笑顔で答えるクリス。 しっかし、クリスねぇ…そういえばどっかで聞いたような…あ!もしかしてカズマにスキルを教えたのって…!

 

 

「なぁ、クリスってカズマに──」

 

「ちょっと待って!索敵に引っ掛かった!」

 

 

話をしようとした俺を止め、茂みの方角を警戒するクリス。 すると、大きな足音とともに巨大な体躯をした熊が現れる。こいつがさっきクリスが話した一撃熊だろうか?うっはデッカー!

 

 

「ガアァァァァ!!」

 

「気がたってる…!今の状態は危険だよ!一旦離れて──」

 

「なークリス。こいつが一撃熊でいいのか?」

 

「そうだよ!ていうか呑気すぎだよキミ!?」

 

 

クリスは一撃熊と距離をとるが俺はお構い無しにクリスと会話する。俺の態度に腹をたてたのか、一撃熊はさらに怒る。

 

 

「ゴアァァァァァァァァ!!」

 

 

「さっきから…何喚いてんだ?鬱陶しい熊め!!」

 

俺は空に向かって腕を振り上げる。すると一撃熊の頭上に雷の塊が現れる。

 

 

神の裁き(エル・トール)!!!」

 

 

 

ドガァァァァァン!!! ゴロゴロゴロ…!

 

 

一撃熊に巨大な雷をお見舞いしてやった。 砂煙が晴れると一撃熊の亡骸があった。 神の裁き(エル・トール)を食らって原形があるモンスターは初めてだ。熊が固いのか、俺の実力不足か…。

 

 

「うわぁ…これがハルキの雷魔法…凄い威力…!これがハルキの試したかった魔法なの?」

 

「うんにゃ、ついいつものスキルを使っちまった。別の場所で使うか。行こうぜクリス」

 

 

 

 

 

 

 クリス・ハルキ「「この・すば!」」

 

 

 

 

 

 

「薄暗いな、松明だけじゃよく見えねぇ。」

 

「暗視スキルがあればいいんだけど…あたししか使えないしね。」

 

一撃熊を倒した俺達は街外れの洞窟にたどり着いた。 クリスを先頭に奥へと進んでいくが中は暗く松明が役にたたん。

 

「そういえばハルキ。さっき聞きたかった事って何?」

 

「ああ、この前カズマ達が話してたけどクリスってカズマに盗賊のスキルを教えたのか?」

 

「あー、うん…潜伏スキルとかスティールとか…ね。」

 

?歯切れが悪いな、教えたくなかったのか? …あ、まさかカズマ…。

 

「もしかして、教えてる途中でカズマに下着でもスティールされ──」

 

「わー!わー!言わなくていい!言わなくていいから!」

 

やっぱりか。カズマめ、クリスのような美少女の下着をスティールするなんて羨まけしからん。それもあいつの幸運が成せる事か。俺も運が高ければ【冒険者】になってたのにな。

 

「もう…恥ずかしいこと思い出させないでよ…あれ?これって…。」

 

「ん?どうしたクリス…なんだこれ?トーテム?」

 

通路を抜け広い空間に出た俺達。だがクリスが立ち止まった所には骨で出来たトーテムのようなものがあった。しかも近くに歪な形の松明があるし、知性があるモンスターがいるのかもしれないな。

 

「人間の仕業じゃないよね?だとしたら…!?ハルキ!後ろ!」

 

「ギャギャギャ!!」

 

「ん?」

 

 ブォォォン!!

 

クリスに言われ後ろを振り向くと小さなゴブリンが襲いかかって来た。木の棍棒で殴りかかってくるが、反応が早かった俺はすかさず自然変化(ロギアへんげ)で受け流す。

 

「ギャギャ!?」

 

「…悔い改めろ。」

 

 ビリリッ!!

 

 

ゴブリンの額に人差し指を当てて電気を流す。電気を浴びたゴブリンは口から煙をあげて倒れる。

 

 

「ハルキ!大丈夫!?」

 

「おお、心配いらねぇよ。それよりクリスは俺の後ろに、敵さんが団体で来やがった。」

 

洞窟の奥から大量のゴブリンがこの空間にやってくる。一体だけ一際デカイゴブリンがいるな、アイツが親玉か?

 

「クリス!新スキルを出すから伏せろ!」

 

「ええ!?洞窟で派手な魔法は危ないって!」

 

稲妻(サンゴ)!!」

 

 

 バリリッ!!!ゴロゴロゴロ…!

 

 

稲妻(サンゴ)

言ってしまえば神の裁き(エル・トール)の劣化版だ。稲妻(サンゴ)は腕を雷に変換し相手に向けて放つスキルだが、これを圧縮し巨大化したものが神の裁き(エル・トール)だ。神の裁き(エル・トール)に比べて威力は下がるが出が速いし加減がしやすい。エネルのは原作でシャンドラの上層遺跡をぶっ壊すくらいの威力だったが、俺はかなり抑えて撃った。最近はようやく調整に慣れてきた、これなら先制技にはもってこいだ。この洞窟でもある程度は使えるな。

 

「うん、いい感じだ。」

 

「ちょっとハルキ!危ないから雷魔法はダメだって!洞窟が崩れちゃうよ!」

 

「悪かったって、というか倒し損ねてるな三匹ほど。」

 

「もう…あたしは小さいゴブリン二匹をどうにかするからあの大きいゴブリンをお願い。なるべく暴れないで。」

 

クリスが念を押してくる。 俺も生き埋めになるのはごめんだ。 素直に棍棒で倒すか。

 

「バインド!」

 

「!?ギャーギャギャ!?」

 

クリスは自身の荷物からワイヤーのようなものを取り出しゴブリン達に向けてスキルを発動する。 するとワイヤーがゴブリン達を拘束しその隙にクリスがマジックダガーでトドメをさす。 おー鮮やかだな。さすが手練の盗賊。

 

「さて!こっちも終わらせるか。覚悟しろよデカゴブリン!」

 

「グギャギャ!!」

 

 

ブォォォン!!

 

 

バチッ!!

 

俺は棍棒を構えデカゴブリンと対峙する。 デカゴブリンは雄たけびをあげながら俺に拳を振り下ろす。 だが雷速移動でデカゴブリンの背後に回り攻撃を避ける。 デカゴブリンの拳は空を切る。

 

「オラ!!」

 

ドカッ!!

 

 

「ッ!?グギャ!!」

 

「トドメ!!」

 

 

ガゴォォォォン!!!

 

 

「グギャ…ギャ…。」

 

左頬を狙った一撃でデカゴブリンを叩く。 モロに受けたデカゴブリンはよろめき尻もちをつくが、そのまま脳天を狙って全力で棍棒を振り下ろした。 デカゴブリンは絶命し、地に伏せる。

 

 

「うっし!終わり!」

 

「あ…さっきの雷で奥への道が崩れちゃってる…。 仕方ない、ゴブリンの巣があったとだけギルドに報告しよう。 出ようかハルキ。」

 

 

 

 

 

 【クエスト完了!】

 

 

 

 

 ──ギルド 掲示板前──

 

 

「いい?ハルキの魔法は強力だけど同時に凄い危険な魔法でもあるんだよ? 使う場所は考えてね!」

 

「はい…すんません…。」

 

俺は現在、クエスト報告を終えたクリスに説教されてます。 洞窟の奥が崩れてしまったのでちゃんとした調査は出来ず、ゴブリンの巣があったということしか分からなかった。 一応クエスト完了ということなので報酬は貰えた。

 

「まぁ、キミがいなかったらクエスト達成は難しかったろうから、ちゃんと山分けするね。 はいこれ、報酬の5万エリス。」

 

「おう、サンキュー。 ところでクリスはこれからどうすんだ?」

 

「キミのおかげで大分楽させてもらったから、別の冒険者パーティともう一回クエストに行ってくるよ。 それじゃまた何かあったらよろしくねハルキ!またね!」

 

そう言ってクリスは他の冒険者達と一緒にギルドを出ていった。 真面目な奴だな。 さて、俺は今日は休もう。 しばらくは軽めのクエストにしてスキルの威力調整をやるか。

 

 

 

 

 

 

 ──それから数日後──

 

 

 〔緊急!緊急! 冒険者各員は至急正門前に集まって下さい!繰り返します!冒険者各員は至急正門前に集まって下さい!〕

 

宿屋で惰眠を貪っていたら緊急のアナウンスで起こされた。 はぁ…また野菜の収穫か?

 

 

 

 

 

 ハルキ「このすばぁ~」

 

 

 

 

 

 正門前に着くと街の外にはある一体のモンスターがいた。首のない馬に乗り、自身の首を左手に持った騎士 デュラハンだ。

 

 

「俺は最近この近くに住み着いている魔王軍幹部の者だが…。」

 

 

デュラハンはぷるぷると震えながら──

 

「ま、毎日毎日…おお、俺の城に!俺の城に毎日爆裂魔法を撃ちこんでくる!あ、頭のおかしい大馬鹿者は誰だァァァァーーーー!!!!!」

 

 

 

尋常じゃない怒りの叫びをあげた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




作者が今悩んでいること。



エネル顔を出すかどうか。
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