ホントにありがとうございます!
カズマside
「毎日俺の城に爆裂魔法を撃ち込んでくる頭のおかしい大馬鹿者は誰だァァァァーーーー!!!!!」
…突然やって来た魔王軍の幹部のデュラハンは、それはそれはお怒りだった。 ここ最近俺とめぐみんで爆裂魔法を撃ち込んでいた廃城は奴の城だったようだ。隣のめぐみんを見ると冷や汗を大量にかいていた。 他の冒険者達の視線を浴びながら、覚悟を決めためぐみんはデュラハンの前へと向かう。
「貴様が…貴様が毎日爆裂魔法を撃ち込んできた大馬鹿者か!俺が魔王軍の幹部だと知っていて喧嘩を売っているなら堂々と攻めこんでくるがいい!それが嫌なら、街でガクガク震えているがいい!ねぇ、何でこんな陰湿な嫌がらせするの!?ただえさえこの辺りは不規則に雷がよく落ちるというのに、調子に乗ってポンポンポンポンポンポンポンポン撃ち込みにきおって!頭おかしいんじゃないのか貴様ーーーー!!!!!」
めぐみんに向かって凄い怒りをぶつけるデュラハン。… あれ?アイツ今雷がよく落ちるとか言わなかったか?
「………。」
近くにいたハルキを見るとめぐみんと同じ量の冷や汗をかいていた。
「おいハルキ、お前何をした。」
「エ?ナニガ?ナニモシラナイヨ?」
「嘘つけ!最近晴れ続きなのに雷がよく落ちるっていってたぞ! 明らかにお前のせいだろ!」
「ちょ、ちょっと待てカズマ! まずは俺の話を聞け!」
──回想──
それはクリスとのクエストが終わった翌日。今日はクエストは受けず森を歩いていた。 アクセルから離れた場所でスキルの特訓をするためだ。雷も強弱をつけて使いやすいようにすれば、昨日のようにはならんだろう。
「この辺りなら騒音がしても大丈夫だろ。なんか手頃な目標でもあれば…ん?あれは…。」
遠い場所に建っていたそれは廃城だった。うん。人が住んでる気配もないしあれでいいか。 まずはいつもの力加減でスキルを使ってみよう。
「
ドガァァァァン!!!ゴロゴロゴロ…!
廃城に雷を落とす。今までは出力とかはあまり気にしなかったが、
「MAX2億V
ドガァァァァン!!!ゴロゴロゴロ…!
うわ!さっきよりも凄まじい雷に変換した! でもかなりの魔力が持っていかれるな。にしてもあの城びくともしない…まぁいいか。強弱は掴めた、あとは慣れだ。 クエストを受けながら時々こうして練習しよう! こうして俺は時々ここに来て城に向かって雷を撃ち込んだ──
──回想終了──
「ってな訳さ。」
「お前じゃねーかぁ!!!」
カズマ・ハルキ「「このすば!!」」
ハルキside
カズマに怒られた俺はデュラハンの元まで歩く。ああ…後ろの冒険者達の視線が痛い…。
「我が名はめぐみん!紅魔族随一のアークウィザードにして、爆裂魔法を操る者!」
「…めぐみんってなんだ。馬鹿にしてるのか?」
「ち、違わい!」
めぐみんの近くに来たらなんかコントみたいなことしてるし。
「ん?何だ貴様?俺は今この頭のおかしい紅魔の娘と話しているのだ!」
「おい。誰の頭がおかしいのか聞こうじゃないか。」
「あーえっと…先程言っていた雷の事なんですけど…あれはその…俺のせいでして…。」
「…貴様かァァァァーーーー!!!!! 貴様もこいつと一緒に雷魔法を撃ってた馬鹿者か!なーんか天気不安定だなーって思ったら貴様の仕業かー!!」
「そうですか。ハルキも私と同じ穴の
「いや、俺は時々だから!お前と一緒にすんな!」
「とにかく!俺はある調査の為にここに滞在している。貴様らがちょっかいを出さなければ手を出さん。攻められたくなければもう爆裂魔法と雷魔法を撃ってくるな!分かったな。」
まぁ、仕方ない。いくら相手が魔王軍幹部とはいえ今回は俺達が悪い。 それに大軍で来られても困るからな。スキルは使わんとこ。
「それは無理です。紅魔族は一日一回爆裂魔法を撃たねば死んでしまうのです。」
「おい!聞いたことないぞそんな話!」
「すぐバレる嘘をつくなお前は!」
どんだけこいつは爆裂魔法を撃ちたいんだよ!?
「ふん!そこの男は聞き分けは良さそうだが、貴様はどうあっても爆裂魔法をやめない気か!俺も魔に堕ちた身だが元は騎士よ。 弱者をいたぶる趣味はないが、貴様がその気ならこちらにも考えがあるぞ…!」
めぐみんは一歩前に出て叫ぶ。
「迷惑なのはこちらの方です!あなたがこの近くに住み着いたせいでろくなクエストを受けられないのです! ですがそれも今日まで!こっちには対アンデッドのスペシャリストがいるのです!アクア先生お願いします!」
「しれっとアクアに丸投げしたよこいつ!」
すると、先生と呼ばれてまんざらでもないのか、笑顔でアクアがやって来た。
「任されたわ! 覚悟しなさいこのクソアンデッド! 力の弱まる昼間に出てきたのが運のツキね!あんたを浄化して懸賞金をいただいてやるわ!」
デュラハンは首を前に突きだしアクアをまじまじと見る。
「ほう、貴様アークプリーストか。 だが駆け出しのプリーストに浄化される俺ではないわ! 紅魔の娘! 貴様に呪いをかけてくれる!」
するとデュラハンの右手の人差し指から黒いもやのようなものが飛んできた。
「汝に死の宣告を!一週間後に貴様は死ぬだろう!」
ダッ!
「ぐあぁぁ!!」
「「ダクネス!!」」
俺とめぐみんの前に出たダクネスが俺達を庇い呪いを受ける。 黒いもやがダクネスの全身を包み、 もやが晴れるとダクネスが立ち上がる。 外傷などはないようだ。後からカズマもダクネスに駆け寄る。
「ふ…少し予定が狂ったが、まぁいい。紅魔の娘よ!その騎士に呪いをかけた! 一週間後に貴様の仲間が死ぬだろう! 己の浅はかさと愚かさを知るが──」
「
「ヌッ!?」
バリリッ! ゴロゴロゴロ…!
デュラハンが喋っていたが関係ない。 俺はデュラハンに
「…いくら敵でも今回悪いのは確かに俺達だ。お前の文句も甘んじて受けるつもりだったけどな、俺の友達に手ぇだすなら、容赦しねぇぞ首なし野郎!」
「ほう、いい目だ。 貴様と闘うのが楽しみだ。だが俺がいい舞台を用意してやろう。呪いを解いてほしくば我が城にこい!」
「なんということだ!つまりお前は、呪いを解いてやる代わりに城に来てその身を差し出せというのか!?」
「「ファッ!?」」
いきなり後ろにいたダクネスが叫びだす。あるぇー?なんで顔赤くして興奮してるの?
「くっ!呪いを解く代わりにアンデット達に連れられあんな事やそんな事…!ああ!どうしようカズマ!「はいカズマです。」これは予想外に燃えるシチュエーションだ! 行きたくはない!行きたくはないのだが…! 仕方ない!止めるなよカズマ「うんカズマだよ。」出来るだけ抵抗してみる!では!行ってくりゅ!」
息を荒くしながらデュラハンに向かっているよ!?あのドMが! さっきまでこっちが真面目にやってんのに!俺とカズマで変態を羽交い締めにする。
「おい行くな!デュラハンの人困ってるだろ!」
「俺のシリアスな雰囲気返せこの変態!」
「きちぃ…」
ダクネス「このすばぁ!!」
呪いを解いてほしくば城にこい。 そう言い残しデュラハンは去った。 心なしか疲れてたが…… デュラハンが去った後、めぐみんは一人で歩き出す。
「どこに行くんだ?めぐみん。」
「…ダクネスが呪いを受けてしまったのは私の責任です。だからこれは私一人で…。」
するとカズマはタメ息をついてめぐみんの肩を叩く。
「悪いのは俺とハルキもだ。 アイツの城だと気がつかなかった俺の責任でもあるし、ハルキも雷撃ちまくってたし。」
あ、ちゃっかり俺も入ってるし。 まぁ、このままって訳にもいかないな。
「ああ、だから背負い込むなよ。 そこで何故か落ち込んでる変態の呪いをちゃっちゃと解きに行くぞ!」
「二人とも…ありがとうございます!」
「 セイクリッド・ブレイクスペル!!」
パァァァとダクネスの体が光に包まれる。 アクアの浄化魔法だ。
「この私にかかれば呪いなんて一発よ!ねぇ、凄いでしょ!? よっ!花鳥風月!」
呑気に宴会芸を披露するアクア。 いや…空気読めよお前…。 デュラハンの城に用事が無くなったじゃん…もういいや!なんかどっと疲れた!
次回はあのアンデッドが登場します!
あ、あとあの勇者(笑)も出す予定です。